「ほっ」と。キャンペーン

みなさん、ただいま! 七面鳥の旅から戻りました。異国に家族のものが住んでいるため、七面鳥を食べに行ったんですけど、七面鳥といえば感謝祭。感謝祭といえば、もちろん行き先は合衆国です。でも、こ〜んな場所やら

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あらッ!漢字。写ってないケド、道行く人も中国語。ここは香港?



それから、こ〜んな場所など
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まあ、シックなレンガのアーチ。そしてステキな中庭。イタリア?


なんかこう、どこに行ったのかよくわからない気分に......。さすが移民大国である。実際にはサンフランシスコ近辺におりました。上の写真はチャイナタウン。下の写真左は、フィッシャマンズワーフ付近の旧デルモンテ、右はSOMAにあるインテリアショップの中庭です。

感謝祭当日(木曜)というのは、ふつうはどこもかしこも閉まってるんですけど(観光地は開いていたりする)、恐ろしいことに感謝祭の次の日がブラックフライデーと呼ばれる大バーゲン。そしてブラックフライデーから怒濤のようにクリスマス・セールへと続くのでした。

ああ、もっと大きいスーツケース持っていって、もっと買い物してくればよかった〜!と後悔しつつ、明日からダラダラと旅行記でも綴ってみる予定。あんまり写真を撮らなかったんだけどね....。
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by rivarisaia | 2007-11-28 23:59 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(4)

ムーミンがお留守番

この多忙期に周囲の顰蹙を買いつつも、わたくし明日より異国に七面鳥を食べに行ってきます。そんなわけで、来週の水曜あたりまで更新はお休みです。代わりにムーミンの画像を置いてきます。
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汚れているのは、たぶん私が3才くらいの頃から家にいるからです。物もちがイイと言ってください。じゃあ、また来週! フィルメックスに行く方は、アンジェラ・マオによろしくね!
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by rivarisaia | 2007-11-20 23:10 | モノ | Comments(2)

■ 東京では今、フィルメックスをやっていて、しかし、仕事+所用で1本も観に行けないわたくしです。本日上映のトーさんの『放・逐』も観られなかったので、代わりに『放・逐』を鑑賞された方々とお茶を飲んでフィルメックスに参加したつもりになりました。楽しゅうございました。そのとき食したマンゴー豆腐花のマンゴーは、凍ってたけどね! 私の気持ちを表現してくれてたんでしょうか。


■ 本が売れなくて出版不況である、ともう何年も耳にタコができるくらい聞いてるんですが、似たような本がいっぱい出ちゃって飽和状態なのも一因のような気がする今日この頃。雑誌のようなカタログ本も多いですよねえ。生活系とかデザイン系とか。それって、雑誌の特集かムックで十分じゃん!みたいな本。TVドラマで十分じゃん!みたいな邦画も多いから、世の中の傾向なんでしょうか。柳の下に何匹もドジョウを追い求めないでほしい。


■ で、そんななか、昨年より「出るらしい」とウワサには聞いていた『ラナーク』がついに刊行されました。出版社はもちろん国書刊行会ですよ。どんな本かというと、私まだ読んでないんですけど、まあこんな感じ。
ダンテ+カフカ+ジョイス+オーウェル+ブレイク+キャロル+α……  奇才アラスター・グレイによる超弩級百科全書的ノヴェル。(国書刊行会のHPより)


私、ここで国書刊行会をホメ讃えたいです。714ページを1冊3675円でドーンと出版。すばらしいです。本書は20世紀文学の傑作(あるいは最大の奇書)だと言われてましたが、翻訳でないのね〜という状態で時代は21世紀。日本語版出す使命を果たした点もえらいですけど、上下巻に分けないところもステキ! 他の出版社なら間違いなく分冊にしているところですよ。さすが、国書刊行会。

3675円を高いと思う人がいるかもしれませんが、たとえば『ダ・ヴィンチ・コード』ハードカバーは上・下分冊で1冊あたり1890円ですからね。しかもすぐ読めちゃう上に軽い内容だからさ、燃費悪いよ。それにくらべたらどうよ、これ。

国書刊行会は、昔から「国書刊行会らしい」本を出し続けていて、本当にすばらしい姿勢だと思います。最近では、ウッドハウスも続々出してるし、『完訳 金枝篇』も出してるし....(以下略)。ターゲット読者をきちんと理解している感じが伺えます。この姿勢、これからも変わらないでほしい。
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by rivarisaia | 2007-11-18 23:50 | 映画や本の雑記 | Comments(4)

インドのハルヴァ?

うちの親がインド人の知り合いからお菓子をいただいたらしい。
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パッケージには「INDIAN SWEETS/BONBONS INDIENS」などと書いてあり、あとは「Haldiram's NAGPUR」「Soan Papdi」という言葉もみられるのですが、何と言う名前の菓子なのかよくわからず。しかし、袋の写真がハルヴァのようだわ(イランのハルヴァについてはコチラ)。さて、開けてみると.......
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あらっ、やっぱりハルヴァ? 食べてみるとカルダモンの香りが強烈ですが、サクサク感が間違いなくハルヴァだ〜。インド風ハルヴァ。インドでは何という名前なのか、ちょっと気になるところです。
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by rivarisaia | 2007-11-17 23:14 | 食べ物 | Comments(0)

さて、極限の超人(いや、ホントに)の完結編を観ました。
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ボーン・アルティメイタム(The Bourne Ultimatum)』監督ポール・グリーングラス

冒頭からいきなりクライマックス。そして、途中小休止はあるものの、ほぼそのままのテンションを維持して、最後まで突っ走り抜いた感じ。すごいねー! いくらボーンさんが超人で頭の回転も早く、スーパー臨機応変なサバイバルの達人とはいえ、ずっとハラハラしました。そんな緊張感を盛り上げるのは、すばらしい脇役陣のおかげでもあります。

1〜3全部セットで1本の映画として、スパイ映画ベスト10に入りそう。いつか、三部作オールナイト一挙上映とかやらないかな〜。

本筋からは離れますが、mobyの「extreme ways」が流れるエンドクレジットのグラフィックもなかなかカッコイイです(なぜか歌詞の日本語訳字幕が出るんですけど、こちらはけっこう笑えます)。エンドクレジットのデザイン会社は、PIC Agencyでサイトはコチラ(PROJECTSの下に映像があります)。

あとね、特筆すべきは、エシュロンすごすぎる。劇中サラリと「レンディション(特例拘置引き渡し)」などという単語も出てきて、

「あ〜、実際のレンディションでも、まちがいなく使ってるね.......」

と思いましたよ。現実にはあれって、どうやって活用されてるのか知らないですけど、あそこまではいかなくても、それに近いことはやってそう。

エシュロン(ECHELON)って何?という人は、ググッていただくといろいろ記事がヒットするかと思いますが、世界規模の通信傍受網です。SFのようなディストピア的管理社会が、気づいたらもう現実だったりして。ジョージ・オーウェルの『1984年』は予言書だったか.......。

「ボーン・アルティメイタム」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by rivarisaia | 2007-11-15 22:36 | 映画/洋画 | Comments(10)

戦争請負会社

こう見えても密かに繁忙期の私。そういえば、仕事が忙しくなったら大佐気取りになるつもりとか書いてましたが(参照)、じっくり考察して

「ちょっと待った。立場としては傭兵じゃないか?」

と考えを改めました。

傭兵:金銭などの利益により雇われ、直接に利害関係の無い戦争に参加する兵またはその集団である。(by Wikipedia)


うむ.....。

そんな傭兵の私は、またもや気分転換でパーッとするために(もう何度もこのブログで使用しているフレーズ)、お察しの通り映画に行きました。気分的には傭兵映画ですが、結局、ガッツのあるマッチョな映画ならいいや、と「ボーンさんの最終通告」を選択。それについては後日書きます。今日はせっかく傭兵がテーマなので、とても興味深い本を1冊。
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戦争請負会社』 P. W. シンガー著、山崎淳訳、日本放送出版協会

かなり前に読んだので記憶がおぼろげ。興味のある未読の方には一読をおすすめします。そもそも私が本書を読んだのは、当時仕事で読んだ資料のなかに、PMC(private military company)あるいはPMF(Private Military Firm)と呼ばれる民営軍事請負会社がチラッと出てきたのがきっかけ。いったい何の仕事してるんだ、と思われそうですが、PMFは別に重要ポイントじゃなかったんですよ。しかし、なぜか仕事先の人と話題になり、「ぜひ読むといいですよ」と勧められたのです。

戦争の民営化、あるいは戦争のアウトソーシング。コスト削減、ついでに戦死者数の削減(PMFの社員は正式な戦死者数にカウントされない)。ビジネスとしてけっこう凄いことになっていることが理解できる本です。国際政治の視点で切り込んでますので、こういうテーマにつきものの感情論はありません。

PMCと聞くと、前線で活躍する傭兵集団というイメージを思い浮かべるかもしれませんが、そんなもんじゃないというか、もっとシステマチックな巨大産業であり、政治にもガッツリ食い込んでいます。さらにPMCのおかげで民間人の被害が押さえられることもあるし、彼らは危険地域での護衛任務や警備活動も行っておりますので、単純に善悪で割り切れるような存在でもありません。

よいか悪いかよりも、ここまで成長しちゃったこの産業、これからどうする?という議論が必要なんじゃないでしょうか。
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by rivarisaia | 2007-11-13 21:42 | | Comments(0)

輪切り図鑑:大帆船

海はサメが出るから基本的にキライ、と『ジョーズ』のエントリのエントリで書いておきながら、帆船、大海原にはグッとくると、『マスター・アンド・コマンダー』のエントリで語る、歩く自己矛盾の私です。わははは。

そう、どういうわけか帆船は好き。実際には船酔いするだろうけど。先のエントリでともさんの指摘があったように、青池保子のマンガの影響もあるし、大昔にTV放映されていたマジックベルトで有名な「シンドバッドの冒険」という異国のアニメも好きでした。

小学校のころは、帆船ごっこをよくやったものです。最近めっきり見かけなくなった「箱ブランコ」が帆船、地面は海という設定で、最初は海賊と戦う遊びだったのが、やがて海にジョーズや巨大タコ、オルカなどが出現するようになり(思いっきり映画の影響だ)、

「船長〜、足が! 足が食われました〜〜!! たすけて〜!! ぎゃああああ」

と叫びながら、すべり台(これは難破船という設定だ)をうつぶせにずるずるすべり落ちていく、というオカルトチックな遊びに変化したのはご愛嬌です。

さて、そんなノスタルジーにひたりつつ、帆船に思いを馳せるのにおすすめの本を1冊。
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輪切り図鑑: 大帆船
S・ビースティー画、R・プラット文、北森俊行訳、岩波書店

「トラファルガーの海戦をたたかったイギリスの軍艦の内部を見る」という35.2cm×26.6cmの大型絵本。航海中の健康とか、料理と食事、仕事や規律、といったカテゴリー別に、帆船がドカンと輪切りになって図解されていて、楽しい本です。中ページはこんな感じ。
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いきなり目次ページ(左)に帆船がド〜ン!  右の写真のように、全見開きに帆船の断面イラストと細かい説明が満載なので、ヒマなときに眺めるもよし、寝る前に眺めるもよし、という本です。

ちなみに船上では固いビスケットが配給されていましたが、うじ虫が湧いちゃうんだって。しかし、本書には、うじ虫を取りのぞく方法も出ているよ! もしものときに便利だね! 

これは、小学校時代の私たちに読ませたい。そうしたら帆船ごっこがさらに充実しただろうにな〜。
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by rivarisaia | 2007-11-11 17:20 | | Comments(2)

本日は、チェロとバイオリン二重奏がテーマ。
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マスター・アンド・コマンダー(Master and Commander: The Far Side of the World)』 監督ピーター・ウィアー

日本ではターゲットを間違えた宣伝が問題になった映画ですね。私も被害者みたいなもんですよ! 「窮地に立つ英国軍が一人の艦長のもとへ送り込んだのはまだ幼い少年たちであった」「さようなら、母さん」......って、全然違う映画じゃないか! オイ!!

公開時、そんなしみったれた映画なんて観たくないとスルーした私は、後から友人・朝夕さんに

「全然違います。パトリック・オブライアンの海洋小説が原作の、血湧き肉踊る海洋ドンパチ男映画です。海と男しか出てきませんから!」

と言われて、WOWOWで観ました。「ちくしょう、劇場で観たかった〜!」と心中が荒れ狂う大海原になった記憶がございます。ハリウッドには、これこそパート2を制作してほしい。


で、本題に戻りますと、ラッセル・クロウ演じるオーブリー艦長がバイオリン、ポール・ベタニー演じるドクター・マチュリンがチェロを弾く設定です。帆船ときたらやっぱり弦楽器だよね!(←そうか?)

ラストで2人が楽しげに演奏するんですけど、バイオリニンはともかく、ポール・ベタニーがひょいとチェロをギターのように抱えて弾く姿に、ノックアウトされました。
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ひえーかっこいい〜! そんなふうにチェロ弾く人初めて見たYO!

私はこの映画で初めて知りましたが、最高にすばらしい名曲! じつは五重奏なんですが。

ボッケリーニ作曲
小弦楽五重奏曲ハ長調op.30第6番
La Musica Notturna Delle Strade Di Madrid(マドリードの夜警隊の行進)』から「Chanteurs des rue-Passacaille (街頭歌手たちのパッサカリア)」


この曲は、映画のおかげでかなり人気が出たらしく、海外のクラシック・フォーラムでも「あの曲の楽譜はどこで手に入るのか?」「誰か二重奏用の譜面おこして!」と盛り上がっていました。あんな楽しげに演奏されたら、そりゃみんな弾きたくなるよね!
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チェロをギターのように抱えて弾く、というのはボッケリーニの指示(2楽章の「乞食たちのメヌエット」)。ボッケリーニはチェリストだったので、要求が厳しいというか、この五重奏の別の部分では「チェロはファゴットのような音で」という指示もあるらしい。

同じ曲のバージョン違いや編曲をいくつも入手してしまった私。パッサカリアは、「Los Manolos」という名称になってることもあります。

メモ
・どんな曲か知りたい人は、YouTubeにステキな映像が!(La Musica Notturna Delle Strade Di Madrid No. 6、で検索してみてください)ギター奏法シーンもちらっと映るよ。ああ、すてき〜! ビバ、帆船! ビバ、弦楽器! 
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by rivarisaia | 2007-11-09 01:39 | 映画/洋画 | Comments(4)

カイト・ランナー

音楽の秋は読書の秋でもありますね。

数年前、やたらとアメリカのサイトで評判がよく、多くの人々が「泣けた」と言っていて、そのときは「へ〜」と思ってました。映画化が決定しても(2007年12月全米公開)、「へ〜」とスルーしてました。そして今さら、何となく読んでみることに。

..........すみません、私も泣きました。もっと早く読めばよかった。

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カイト・ランナー(The Kite Runner)』カーレド・ホッセイニ(Khaled Hosseini)著 佐藤耕士訳 アーティストハウス刊

平和だったころのアフガニスタンで、あることが起きる。少年だったわたしが決して忘れられないこと。やがて、ソ連のアフガニスタン侵攻により、わたしは父親とともにアメリカに移住することになった。過去を振り返らず、未来に向かって流れる川のはずだったアメリカ。しかし、わたしはあのことを忘れることはできない。そんなある日、パキスタンにいる友人から一本の電話がかかってきた。電話を切る直前、彼はふと思いついたようにいった。「もう一度やり直す道がある」........。


いやはや後半、泣いたとかいうレベルじゃなくて、久々に涙腺が決壊しました。とはいえ、単なるお涙頂戴の話ではなく、激動のアフガニスタン、移民の国アメリカ、父と息子の葛藤、幼い頃の友情、身分の差、やり直すことのできない過去、秘密、贖罪......とさまざまな事柄が、訳者あとがきの言葉を借りるなら「精緻な機織り機によって織りこまれたかのように美しく描かれて」います。

タイトルの「カイト・ランナー」とは「凧を追う人」のこと。アフガニスタンに昔から伝わる冬の伝統行事である凧合戦では、敵の糸を切るだけでなく、糸が切れて落下する凧を凧追い(カイト・ランナー)たちがいっせいに追いかける。「凧合戦」はこの物語のなかで非常に象徴的で、読了後に「タイトルは、カイト・ランナー以外にありえないね」と実感。

凧はそのまま、人生に置き換えられるかもしれません。糸が切れてしまっても、一生懸命に走って追いかければ、今からでも取り戻せるものがある。手放しでハッピーエンドではないかもしれないけど、確かに小さな希望が灯っていました。未読の方はぜひどうぞ。
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by rivarisaia | 2007-11-06 23:54 | | Comments(2)

「テクニックより、まず音楽は表現である」と、プロの方々からよく言われます。そしてそれは「どんなに巧くてもダメな演奏もあるし、すごくヘタなのにいい演奏もある」と哲学問答のような話へとつづいていく......。

そうか、あれか。外国語がネイティブ並にうまいんだけど、何が言いたいのかサッパリわからない人と、めちゃくちゃブロークンなのに言いたいことが直球で伝わってくる人がいるのと同じか。芸術は爆発だ!ってことですね (ちょっと、違う?)

そこで本日は、コンクールで優勝するとか、一流の音楽家になるとか、そんなこと以前に大事なことがあるという映画。感情の爆発だ!という演奏つき。
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北京ヴァイオリン(和[イ尓]在一起/Together)』監督 チェン・カイコー(陳凱歌)
13歳のチュンは父リウと2人暮らし。チュンは、幼いころに亡くした母の形見のヴァイオリンを上手に弾き、周囲で評判になっていた。父はそんな息子を一流の演奏家にしようと、北京に移り住むことにするのだが…。


ドラマ版じゃなくて映画版。ラストがいいですね。立身出世物話のような展開を期待すると、あら?となるかもしれないけど、それは必ずしも最高のゴールではない。

夢を追いかけすぎて見失っていたものを、たぶんこの親子は、取り返せたんだろうな、と思いますし、それができなければ、この少年もおそらく演奏家としても大成しないです。

そして、お父さんはなぜあんなに一生懸命なのか、とやや疑問でしたが、ただの親バカではありませんでした。これも最後のほうで判明しますが、そういう事情があったのね。いいお父さんじゃないか〜。

そんなラストでは、感情が爆発するかのごとく、弓の毛を切り、松脂の粉をまき散らしながら、少年がヴァイオリンを弾くのですが、おそらくこれは彼の生涯でベスト10に入る演奏となったことでしょう。大人になって有名な演奏家になっても、このときのことを忘れちゃだめよ〜。偶然この場に居合わせた人たちは、少年の名演奏が聞けて幸せだ。

彼のほとばしる感情を表現する曲は、もちろんチャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」。クライマックスでうわあ!と盛り上がるドラマチックな曲で、少年も本当に弾いてますけど、李伝韻(リー・チュアンユン)が吹き替えてます(ハイフェッツの演奏より、私はこっちのほうが好きかも)。

ちなみに、この曲には、チャイコフスキーがロシア最大のヴァイオリニストであるアウアーに送ったの際、アウアーから「演奏不可能」と拒絶されたというエピソードつき。※

さらに、このチャイコを弾ききった後に、間髪入れずに清々しく流れる曲はブルッフの「スコットランド幻想曲第3楽章」。私はこの曲が大好きなので、「なに! 北京なのに、そこでスコットランドをもってくる!? くー泣ける....」と、もはや映画が泣けるのか、選曲が泣けるのか、よくわからない状態になってしまったのでした。

※アウアーの名誉のために記しておくと、のちに自分が間違ってたことを認めて、みずからも演奏するようになった。

参考までに追記メモ(11/7)
リンク切れになったらごめんなさい!

・YouTubeで見つけたチャイコのバイオリン協奏曲はコチラ。バイオリンはダヴィッド・オイストラフ。8分過ぎあたりから、私は気分が高揚します。

・ブルッフのスコットランド幻想曲はコチラ
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by rivarisaia | 2007-11-04 17:29 | 映画/香港・アジア | Comments(6)