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ミステリー、アラスカ

なーんか、メタボ・ラッセル・クロウが気になる今日この頃。
「メタボ、メタボっていうな!」と本人からドヤされそうですが、思えば『マスター・アンド・コマンダー』でも太り気味だったし(原作がそういうキャラ設定だし、仕方ない)、この映画でもそうだったよねー。どちらの映画でもラッシーがイイです。

ミステリー、アラスカ』ジェイ・ローチ監督

b0087556_21292238.jpgミステリーの話ではなくて、アラスカ州の「ミステリー」というひなびた町を舞台にした、アイスホッケーの話。さあ、アイスホッケー映画ファンの皆さん!これはなかなかの佳作でございますよ! アイスホッケーが好きなのは私だけですか....そんなことないよねえ、氷上の格闘技ですもの!血沸き、肉踊りますよねえ!

さて、アラスカ州ミステリーでの唯一の娯楽はアイスホッケー。毎週末町内試合が行なわれ、町の保安官兼チームのキャプテンであるラッセル・クロウは、年のせいで引退の危機にあり、どうにも冴えない日々を送っています。が!ある日、町内ホッケーチームが雑誌で紹介され、町にNHLのNYレンジャーズが親善試合をしにやってくることに!

雑誌記者が奥さんの元彼氏なので、なんだかおもしろくないラッシー、俺、引退かよ!といじけるラッシー、でもやっぱりチームの中心でホッケーの上手なラッシー、と本作も、ダメそうで出来るラッシー満載。ホッケーシーンもなかなかよいです。ホッケー映画の古典『スラップショット』より、私はこちらの方が好き。
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by rivarisaia | 2008-02-29 21:34 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

アメリカン・ギャングスター

観る前は、「157分か、長いね」と思っていましたが、観終わってみれば、後30分くらい長くてもよかったと感じました。なかなか面白い。しかし、最後の最後でちょっと巻きが入ったか?というほどトントン拍子に進むところが惜しい!

b0087556_191318.jpgアメリカン・ギャングスター(American Gangster)
リドリー・スコット監督

勝手な想像ですが、制作側から

「リドリーさん、3時間はマズいんですよ。でも削るに削れないですよねえ。しかたないから、最後、2人が出会ってから巻きでいきましょう、巻きで!その代わり、DVDでディレクターズカット出しますから」

というお達しがあったのか? DVDでは18分だか追加されてるようですが、どうなんでしょうね。最後あと一歩で、重厚感が出た気がするのに。

しかし、軽い印象が残る映画とはいえ、現実生活でも役立ちそうな台詞・教訓もいくつかありますので、心のメモ帖に書き留める準備をして観るといいかもしれません。

デンゼルさんがチャラチャラした格好をしている弟に「なんだその服は!心の弱い奴こそ派手な格好をするんだ」と叱るんですが(字幕は失念。英語のセリフは "the loudest one in the room is the weakest one in the room")、その辺を歩いてるスカしたチンピラ共にも聞かせたいですね。そんなデンゼルさんですら、うっかり目立つ格好しちゃって墓穴を掘ってしまうところが、何とも皮肉。ちなみにデンゼルさん演じるフランクは、朝5時に起きてダイナーで朝食をとる、というのが日課でした。家人は、

「アイツ5時起きだよ!?アメリカじゃギャングも早起きで、働きものだよね!」

とやたら感心してました。夜は何時に寝ているのか、気になるところです。

ところで、私はスーツでキメたデンゼル・ワシントンのフッとこぼれるような笑顔も好きですが、太めでやさぐれた、非常にダメそうなのに実はデキる人を演じるラッセル・クロウがとても好きです。

アロハシャツで試験を受けるラッシーとか、悪徳警官に腰低く対応するラッシー、でもちゃんと合格するし、ここぞという機会に嫌味も言える。拾ったお金をバカ正直に届けたことを何度も突っ込まれ、ポテトチップスをサンドイッチに挟んで食らいつく、ダメダメなラッシー。『グラディエーター』よりも、こっちのラッシーの方が断然かっこいい!メタボ万歳!と思う私は少数派でしょうか。

そんなラッシーは「短気は損気」ということを理解してる男でしたよ。すてきー。

「アメリカン・ギャングスター」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by rivarisaia | 2008-02-27 19:16 | 映画/洋画 | Trackback(1) | Comments(4)

アカデミー賞そしてマキューアン

本日アカデミー賞でございました。すごいね、コーエン兄弟の『ノーカントリー』。作品賞、監督賞、助演男優賞(ハビエル・バルデムおめでとう!)、脚色賞の4部門獲得。原作のコーマック・マッカーシーは私と非常に相性が悪く、どうしても読み通せない作家の1人なんですが、映画は観に行くよ!

作品賞にノミネートされていた『フィクサー』と『JUNO/ジュノ』はとても観たいので、公開が待ち遠しい。いっぽうで『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』はたぶん観ない気がする。すばらしい作品という気配はするものの、20世紀初頭のアメリカそして石油......私があんまり好きではない設定なのだった。ダニエル・デイ=ルイス、ごめんなさい。

b0087556_19142593.jpgそして『つぐない』は観に行く可能性大。原作は、私と相性がいい作家の1人であるイアン・マキューアンの『贖罪』です。「小説とは何か」という小説であり、さらにあの展開。映画化するのは難しかったのではないかしらねー。

それにしてもマキューアンは、『セメント・ガーデン』『異邦人たちの慰め』『愛の続き』と、ドス黒い気配を漂わせてきましたが(ホメてます!)、『贖罪』で円熟の境に達したような、と書いたらホメ過ぎでしょうか。相変わらずドス黒い部分は健在ですが。ちなみに前述の3作品もすべて映画化されてまして、それぞれ邦題は『ルナティック・ラブ/禁断の姉弟』『迷宮のヴェニス』『Jの悲劇』となってます。これまた微妙な邦題ですね...。小説と同じタイトルじゃダメなのか?

そのようなわけで、マキューアンの小説は映画化されても、どういうわけだかパッとしなかったんですが、今回は違うみたい! わーい!
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by rivarisaia | 2008-02-25 19:24 | 映画や本の雑記 | Trackback(2) | Comments(6)

もう春の予定を立てろと

私が舞い上がっている間に、フランス映画祭のチケットが密かに発売になってました。

b0087556_23543312.jpgあっらー! また出遅れてしまったわ!『秘密』が観たかったけど(なぜならマチュー・アマルリックが出るから)完売で残念。リヴェット特集をユーロスペースと日仏でやるみたいですが、どうしようかなあ。『セリーヌとジュリーは舟でゆく』も上映されますね。

そして、クラシックの祭典ラ・フォル・ジュルネのプログラムも発表されてました。今年はシューベルトなんですが、見事に連日「ます」の上演が!

 ♪きーよきながれーを ひかーり映ーえて〜
  鱒は走れーり そ〜や〜の〜ごとく♪

これは高校の音楽の授業で、歌の試験の課題曲だったという思い出深い歌。最近金欠気味なので節制したいところなんですが、ひとつくらいコンサートに行きたいなあ。やっぱりここは「死と乙女」でも「ロザムンデ」でもなく、「ます」に行くべきか。しかし、GWにはイタリア映画祭もあるのだった。イタリア映画祭のプログラムはいつ発表されるのー?
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by rivarisaia | 2008-02-21 23:59 | 映画や本の雑記 | Trackback | Comments(4)

周杰倫世界巡迴2008日本演唱會

土日にジェイ・チョウ(周杰倫)のコンサートでエネルギーを使い果たし、昨日は腑抜け状態でリハビリのような1日でした.....。

ジェイ・チョウって誰?という方もいらっしゃるかと思いますが、以前記した私の馴れ初めはコチラに。

b0087556_1301298.jpgそう、その彼が2年ぶりに来日。しかも、武道館だよ。初日は完売、埋まるのかと心配していた2日目もほぼ満席。すごいじゃないか〜! 本当に楽しかったよ! そしてKEIさん、いろいろお世話になりまして、ありがとうございました。コンサートの詳しいレポートは、筋肉痛が治り次第、KEIさんが書いてくださると期待ちうです。

さて、私にとって今回が「初・動くジェイ」でしたが、金鶏鳥もとい鳳凰のような雉の衣装も、オデコ丸だしも、どこからどこまでが地毛なのか、もはやサッパリわからない髪型も、いろんなとこで目にしていたせいか、すっかり見馴れていたわ!

ユンファ兄貴と學友さんのビデオ出演もあった「聴媽媽的話」を歌うときには、会場にいらしていたお母さんとお祖母ちゃんに向かって「この歌を捧げます」というようなことを言っていて、毎度のことながら親孝行&おばあちゃん孝行な好青年だのう....とほのぼのした気分に。

心なしか土曜よりも日曜のほうが会場の中華度が高かったような気がしました。
「七里香」(これも大好き)もみんなで大合唱。ナンチャッテ空耳で私も歌いましたが、両脇のスクリーンに日本語訳じゃなくてピンインの歌詞を出してくれたら、もっと一緒に歌えたのになあ。

本当にやるのかと心配してた三味線はアンコールで登場。しかも、この曲とは予想外だった「周大侠」。津軽三味線奏者のお二方とのコラボがめちゃくちゃカッコよかったよ!

「周大侠」は日本では夏公開の映画『カンフーダンク』の曲です。コンサートでは今回初披露(ですよね?)。映画も早く観たいですが、その前にようやく公開の『黄金甲』を観なくては。ところで『不能説的・秘密』はいつ公開してくれるの?

それにしても、ピアノは弾くわ、ドラムは叩くわ、三味線も何とか弾くわ、中華ゴマは回すわ、ヌンチャク振るわ、なんと芸達者なんでしょうね。おまけに孝行息子ときたもんだよ。すばらしい、ジェイ。そんな君を応援しますので、これからも楽しませてください。

参考リンク:

●当日のセットリストはアジアンパラダイスに。

●トーフ!トーフ!コンフー!コンフー!の大合唱が武道館に響き渡った「周大侠」のMVはコチラ。なぜ豆腐!なにゆえ功夫?GSサウンドが日活っぽくてステキです。

●これだけじゃ、ジェイを知らない人に何かを誤解されそうなので、しっとりした名曲「青花瓷」もコチラでどうぞ。いい曲だー。
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by rivarisaia | 2008-02-19 13:01 | 音楽の話 | Trackback | Comments(6)

周杰倫の演唱會に必要なアレ

昨日、今日と武道館にいらした皆さま、おつかれさまでございました! 楽しかったねー。わたくし、2日ともアリーナにて立ちっぱなし、腕振りっぱなし、「豆腐〜豆腐〜!功夫〜功夫〜!」でへろへろです。 今日ヌンチャク飛んで来た人いいなあ〜(そう、今日は扇子とヌンチャクが飛びました)。

ところで、直前まで仕事でバタバタしていたため、コンサートの必需品・蛍光棒を購入しておりませんで、昨日のお昼に家の近所に買いにいったんですが、どこにも売っていなかった。「なんで売ってないんだよー! まあ会場でも買えるけど」と憤っていたところ、家人が「うちにあるやつを持っていけば?」とのたまう。

あのー。うちにあるやつって、もしかしてコレですか?
b0087556_2237859.jpg

それは、コンサートの必需品っていうか、ジェダイの騎士の必需品では...?

長すぎるうえに音も出るので、振り回したら周囲の人に迷惑です! 却下!

結局、ちゃんと普通の蛍光棒買っていきました。

なんか、右腕が筋肉痛気味なので、肝心のコンサートについては明日以降に〜。
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by rivarisaia | 2008-02-17 22:48 | モノ | Trackback | Comments(4)

いよいよ明日が武道館!

週末に向けて仕事も無事終わらせたし、猫を予防注射にも連れていった。
ということで準備は万全だけど、気分がまったく落ち着きません!

「JAY CHOU in 武道館 2 Days」

ジェイ、風邪は大丈夫なのかしら、明日はヌンチャク投げ飛ばすかしら。津軽三味線との共演もあるというウワサ。ジェイも弾くのかなー。楽しみになってきたー。

では、コンサートに行く皆さん、会場で!

明日は完売だけど、17日の追加公演ならまだちょっと余っているみたいですよ。
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by rivarisaia | 2008-02-15 20:04 | 音楽の話 | Trackback | Comments(4)

土星の環—イギリス行脚

ときどき思うのですよ、この世にとうとう慣れることができなかったと、そして人生は大きな、切りのない、わけのわからない失敗でしかない、と。

いきなりちょいと暗い文章ですが、私の気分が落ちているわけではありません。むしろ週末のビッグイベント(周杰倫@武道館)に向けてヤバいくらい高揚中の今日この頃。少し気分が落ちたほうがよいくらいだよ.....。

土星の環—イギリス行脚』W.G. ゼーバルト著 鈴木仁子訳 白水社

冒頭の文章はこの本からの引用です。やっぱりこの人は、生きていたらノーベル文学賞を取ったのでは。そして、鈴木仁子さんの翻訳が本当にすばらしい。

b0087556_23541248.jpgサブタイトルに「イギリス行脚」とあるように、サフォーク州を徒歩で旅する<私>の物語ですが、いわゆる旅行記ではなく、ひたすら歩く<私>が、目にしたものや出会った人々からとりとめもなく数々のことを連想していく。バルカン半島の虐殺の歴史、ベルギーがコンゴで行なった強制労働、咸豊帝と西太后、砂糖黍栽培、養蚕業と絹織物......といった具合に、一見脈絡のないこれらのことが、幾重にも折り重なってひっそりとした情景を生み出しているところが、まるで無数の破片や氷の結晶で形成された土星の環のようです。

アウステルリッツ 』を読んだときもそうでしたけど、ゼーバルトの文章はすうっと吸い込まれて、そのまま頭を通り抜けてしまい、読んでいるときに連想したイメージの痕跡だけが残るような感じ。そういう意味で、本書の印象は、寂寞たる廃墟を時空を超えて俯瞰しているかのようでした。寂しいのに爽やかである、という点が摩訶不思議。さらにいえば、挿入されている数々の写真が、話の奥行きをさらに深くしているのも不思議。読み終わるのが惜しい本だった。またいつか再読すると思う。
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by rivarisaia | 2008-02-13 23:59 | | Trackback | Comments(0)

拳銃無頼帖 抜き射ちの竜

高校生のときに、赤木圭一郎がすごく好きだったんですけど(いや、リアルタイムで映画を観てたわけじゃないですよ)、先日ケーブルTVで「拳銃無頼帖」をやってたから思わず観ちゃった。なつかしい!...って、くどいようだが、リアルタイムじゃないから。私が生まれたときにはトニーはもうこの世にいなかった(泣)

b0087556_1928324.jpg拳銃無頼帖 抜き射ちの竜』野口博志監督

「拳銃無頼帖」のシリーズは、どれがどの内容だったのかいつも混乱するんですが、本作は西村晃がとても怪しい中国のボス・楊を演じているやつです。そしてヒロインの浅丘ルリ子が、圭一郎からお詫びの印にもらったお金でオモチャを買い込んで、孤児院に届ける場面もアリ。こんな説明で「ああ、アレね!」とわかっていただけるかどうかわかりませんが、そんな話です。

それにしても、私はいつも「赤木圭一郎、イカすわ〜」という気持ちで見始めるのに、ふと気づくと、なぜか宍戸錠に目がクギづけになっている。今回も、コルトの銀こと宍戸錠が、「俺の顔に色をつけたのは、お前で三人目だぜ。前の二人は墓石の下でおねんねしてらあ」とか「俺はいいけど、コイツ(拳銃)が許さねえのよ」などと気障な台詞を吐くたびに悶絶してしまい、映画が終わる頃には錠のことで頭がいっぱいに。同じ気障でも、正当にかっこいい圭一郎にくらべて、錠ときたら、挙動不審で一歩間違えれば頭のネジが足りない人にもみえる。何もそんな差し迫った状況で、俺とお前で一騎打ちとか言ってニヤけてる場合じゃないだろ!と突っ込みたくもなるけれど、「まあ、錠だからね。さすがだね!」とすべて許せてしまうのだった。おそるべし、宍戸錠。しまいには、錠のいない圭一郎の映画なんて...などと考えてしまい、ここまでくると、圭一郎より錠のファンなのでは?と言われたとしても、否定できません。
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by rivarisaia | 2008-02-11 20:09 | 映画/日本 | Trackback | Comments(2)

潜水服は蝶の夢を見る

「まばたき」と「はばたく」は似てる。何度もまばたきをして、蝶のように羽ばたいた人の物語。人間の想像力はどこまでも羽ばたいて飛んでいけるよね。

潜水服は蝶の夢を見る(Le Scaphandre et le Papillon)
 ジュリアン・シュナーベル監督

b0087556_19561649.jpgコラージュのような美しい映画。レントゲン写真を使ったタイトルバックにもグッときたけど、冒頭から、カメラが主人公の目になっている点が、うまいなあと思いました。身体が動かず意思の疎通もならずという主人公ジャン=ドミニク(マチュー・アマルリック)のもどかしさを、多少ではあるけど観ている私たちも共有することができるから。縫うなー!TV消すなー!視界から外れるなー!と私もジャン=ドミニクと一緒に叫んでました。そして、いわゆる "泣ける感動作" ではないところが好きです。「こんなことになるなら、あのときああすればよかった」という主人公の後悔や、マックス・フォン・シドー演じる父親が電話をかけるシーンなど、胸がつまるような哀しさもあるいっぽうで、思わず笑ってしまうようなユーモアにもあふれていました。原作を読んでいないけど、実際のジャン=ドミニクもユーモアのある人だったんじゃないかしら。それにしても、彼のまばたきを1冊の本にまとめあげた編集者もすごいよね。

話が横にそれますが、マチュー・アマルリックは『ミュンヘン』以来、気になる俳優マイベスト10にランクインしており、『マリー・アントワネット』でも私にとって最大の見どころはアマルリックでした。『キングス&クイーン』もすばらしかったけど(感想書いてない...)、今回もよかったよ。マイ・ベスト10にキープ決定。
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by rivarisaia | 2008-02-09 22:43 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(2)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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