「ほっ」と。キャンペーン

雷と豪雨の東京です。仕事でも波状攻撃を受けてる真っ最中。ここ3週間くらいメールの処理に追われて、おちおち出かけてられないんですよ!

嫌になってきたし、本日は一段落したので、逃避…いや気分転換にブログを更新します。

先日、知人が仕事のというか上司のグチをこぼしているのを「大変だねえ。まるで女工哀史みたいだね!」(←我ながら全然なぐさめになってない)などと言いながら聞いてたんですが、今日は横暴な上司にお困りの皆さんにおすすめの映画を1本紹介します。

そりゃ、なんてったってあなた、これですよ、これ!

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仁義なき戦い』監督:深作欣二

テーマ曲は有名だけど、意外にも見たことない人がけっこういる。というのも、かつておもちゃやさんの前で殺される松方弘樹の全然似てないモノマネを披露したところ、同僚女子にドン引きされた経験があるからです。もう二度やらないよ!

くだんの知人は可憐な女性なので、たぶん未見と思われますが、本作はそんな可憐な女子にもおススメですよ!

ホントかよ…という気もしないでもありませんが、理不尽な上司に対する鬱憤を溜めてる方は観たほうがよござんす。菅原文太、松方弘樹、田中邦衛、梅宮辰夫、渡瀬恒彦、金子信夫…とオールスターで贈る、熱き血潮の日本版ゴッドファーザーみたいなものです。ま、ちょっと違いますが。

それにしても、どうしてこう、マフィアとかギャングとかヤクザ映画はビジネスにピッタリの名言の宝庫なんですかね。ゴッドファーザーしかり、アメリカン・ギャングスターしかり、やっぱり命がかかってる真剣勝負な日々を描いてるからでしょうか?

もちろん『仁義なき戦い』も同様です。あれこれ拾い上げてもキリがありませんので、今回は有名どころの台詞に注目したいと思いますが、ええと、理不尽な上司への対応策でしたね。

あんたは初めからわしらが担いどる神輿じゃないの。組がここまでになるのに誰が血ィ流しとるの。神輿が勝手に歩けるいうなら、歩いてみいや、のう!


松方弘樹が金子信雄に言う台詞。このあと、こっちの言う通りにしてれば、だまって担いでやるが…ケンカはなんぼ銭があっても勝てんので!と続きます。

でくのぼう上司にこき使われて日々出血大サービスの方は、こちらの台詞を心の中で叫んでみるといいかもしれません。その際は「組」を「会社」に置き換えてください。ただし、本当に上司に向かってこの啖呵を切ってしまいますと、会社を辞めなくてはならなくなるかもしれませんので、あくまで心の中でにとどめておくように。

フン、神輿野郎、一人で歩けるもんなら歩いてみな!アタシがアンタを担いでやってンだよ!と思うだけでも、けっこうスッキリするものです。私も昔はよくやって溜飲下げてました。

万が一、上司に不満を申し立てる場合も、最後の切り札まで全部使い果たしてしまってはいけません。手の内をすべて見せるとポーカーでも大貧民でも必ず負けちゃいますよね。仮にすべて使い果たしてしまったとしても、残ってるフリをして余裕を見せることが大事。

松方弘樹の葬式にやってきた菅原文太が、遺影に向かって「こんなことしてもらっても満足じゃなかろう」と言ったあと、あたりに銃をぶっぱなしたときに組長・金子信夫に言う台詞を思い出しましょう。

山守さん、弾はまだ残っとるがよ


いいや、残ってない。でも残ってると言うところが大人の余裕たるものですよね!しかも、ここで金子信夫を撃ち殺してないところも、大人の余裕。自分で書いててよくわかんなくなってきましたが、そういうことにしておいてください。

つまり、不満を申し立てるにしても、上司自身を傷つけず、しかも自分は切り札をとっておく(ように見せかける)というのが大切ってことですね。

千葉真一のキレっぷりがすごいシリーズ第2弾「広島死闘篇」につきましては、またいずれ。

おまけとしてテーマソングを貼付けておきますね!


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by rivarisaia | 2008-08-29 23:58 | 映画/日本 | Comments(5)

忘れてたけど一応『少林虎鶴拳』の続編の感想もあげておくか、と急に思いました。パイメイこと白眉道人再登場!いや、実際にはパイメイに見た目がそっくりな兄弟子の白蓮教主ですが。
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続・少林虎鶴拳 邪教逆襲(洪文定三破白蓮教)』監督:羅烈

義兄弟とともに白眉を倒した洪文定(劉家輝/リュー・チャーフィー)は、恋人や義兄弟を白蓮教主(羅烈)に殺される。義兄弟の妻(ベティ・ウェイ)と逃げ延びた洪文定は、復讐を誓う!


前作も笑撃…いや衝撃的でしたが、本作にいたってはもう私にどうしろと?という気分です。このセンスは監督が羅烈だからですか?

自分のワザでは相手に勝てない!と気づいた劉家輝は、例によって例のごとく修行を積むんですが、力で押さえ込まない女の拳法を会得するために、刺繍や育児にいそしんでました。うむ…。

えーっと。まあ私は『レディクンフー』で劉家輝はかなり色物だと気づきましたから、劉家輝はいいんです。今回は紙人形使った修行もちゃんとしてましたし、刺繍でつちかった針さばきは役に立ってたし。それに北京オリンピックでも、金メダリストがリラックスのために空き時間に刺繍してたっていうニュースも見たし。

そして小侯が、そりゃあんまりだという様相なのもいいんです。

そんなことより、今回は羅烈の入浴シーン、この場面のためにすべてが回ってる、という気がいたしました。羅烈、ぜんぶ脱いでますよ、奥さん!しかも入浴中を襲われた羅烈が、劉家輝に向かって、「小僧、じじいが趣味か?」などと言い放ってますよ。それを小耳に挟んだ部下が赤面…って何が起きてるのか?(笑)

全裸でビョーンと風呂からジャンプする羅烈、素っ裸であわてて服を着ようとする羅烈、点穴されて笑ったり怒ったり泣いたりする羅烈。羅烈づくし。

キング・レコードのサイトによれば、タランティーノはこの風呂のシーンを再現したかったそうでございますが、なんだか気持ちがわかるようなわからないような…。

最終的には「運よくなりゆきで倒せてよかったね!」という決着のつけかた。えっ、それでいいの?と考える余裕を与える隙もなく劇終。

羅烈の羅烈による羅烈のための映画かもしれません。(そうか?)
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by rivarisaia | 2008-08-28 21:00 | 映画/香港・アジア | Comments(2)

鼎泰豊のお茶

オリンピックの閉会式のグダグダ加減にはほとほとイヤになりました。何だったんだろ、あれは。

さて、本日は超久しぶりに中国茶のエントリー。
いつも決まったお茶しか飲んでなかったり、写真撮り忘れたりしてましたが、今回はちゃんと撮った!

いただきものの「鼎泰豊(ディンタイフォン)」のジャスミンティー。
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ジャスミンティー飲むのも久しぶりだなあ。夏に飲むと爽やかでいいもんだなと思いましたが、雨が降ってなんだかうすら寒い東京。夏らしいことは何もしてないのに、このまま夏が終わっちゃうのか。先日、偶然バッタリ出会った人に「灼けてますねー。海行ったんですか?」と聞かれたが、それは私が地黒なだけです。強いて言えばアスファルト灼けです…。

ところで、写真の茶杯は「響杯」で、ちょっとぬらした指で杯のふちをなぞると音が鳴ります。我が家の猫はこの音に過剰反応するのでおもしろい。

さらに、ある友人がうちに遊びに来るたびに、「来たからにはこれを鳴らさないと!」と必ず言うのもおもしろい。

秋になったら新しい茶杯ほしいなあ。
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by rivarisaia | 2008-08-26 21:56 | 中国茶 | Comments(2)

過去のない男

NHKでは9月にヴィスコンティ特集(また?なんて言わない!)とアンジェイ・ワイダ特集をやるらしい。ああ、HDの中味を整理しないと録画できないわね…。

ヒマを見つけてはちょこちょこ整理してるんですが、そのままDVDに移せばいいものをつい見ちゃう〜。こちらは以前WOWOWでやったカウリスマキ特集の1本。

過去のない男(MIES VAILLA MENNEISYYTTA)』監督:アキ・カウリスマキ

b0087556_8131912.jpgカウリスマキといえば、これもかなり好きなのだった。

開始早々暴漢に襲われて、心停止する男。なのにいきなりむくっと起き上がり、包帯グルグル巻き状態で外に出る。この時点で「へ?」という気分になるも、またもや水辺で気絶してるところがおかしい。親切な家族に助けられた男は、自分の名前も思い出せないまま、コンテナで生活を始める…。

過去なんていいじゃない、とりあえず一からスタートしてみれば。だって人生後ろに進んだら大変だー、という、文章で書くとまるでガッツにあふれたハリウッド映画のテーマみたいなのに、なんともいえない間と淡々とした語り口がそうした「頑張り感」を消していて、そこが好き。

ロックをやるって言ってたはずの救世軍のバンドが、何故そんなムード歌謡じみた曲を?とか、猛犬ハンニバルが実際はおとなしくてかわいいとか、彼女とキノコ狩りに行けば毒キノコばっかり採っちゃうとか、絶妙な外しっぷりは挙げればキリないですが、そんなところがすごくイイ(さらに、工場長の侠っぷりにも泣ける)。

過去の積み上げにウンザリして、しょっちゅう一から出直したくなってる私の気分に合っている映画かもしれない。そういや以前勤めていた会社では、残業の果てにドツボにはまった人は「今日はもう帰って、明日、一から出直してきます」と言って退社するのが密かなブームになっていたことを思い出しました。

NHKかWOWOWでまたカウリスマキ特集Nやらないかな。『カラマリ・ユニオン』『マッチ工場の少女』『コントラクト・キラー』がもう1回見たいなー。
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by rivarisaia | 2008-08-23 22:59 | 映画/洋画 | Comments(6)

この夏、家人が「勝手にひとり夏休みの工作」にはげんでおりまして、それがどうやら完成したらしく、さらには私にブログで紹介してほしそうにしておりましたので、勝手に撮影して載せてあげることにしました。

『スターウォーズ エピソード4』のランドスピーダーご一行様。
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これからみなでモス・アイズリーに向かうところです。
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げ、トルーパーに検問された!このドロイドは関係ないから!フォース、フォース!
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(ストーム・トルーパーがいなかったので、サンド・トルーパーの方々に登場いただきました)

ちなみに今回、非常にお世話になった恐るべきショップがあり、ぜひ紹介するようにと家人に言われております。

レゴ者には有名な場所かと思いますが、ホビーショップ・デジラさま。なんとレゴのパーツがバラ売りで、1個から購入できるというすごいお店です。レゴ工作の際には、ぜひご利用ください。

●追記:
「あーー!後ろからと横からの写真も撮ってほしかったんだよなー」と家人が悶絶していたので、おまけ画像です。照明が暗いから黄色っぽくなっちゃったんですけど、そこはタトゥイーンの夕暮れ仕様ってことで。

まず後ろから。後ろが力作なんだそうです。
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それで、横。
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映画では横の姿が映ってることが多いので、横もポイントらしいです。
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by rivarisaia | 2008-08-21 18:10 | モノ | Comments(0)

打ち合わせで渋谷に行ったら、東急にて古本市を開催中(しかも本日最終日)というポスターを目にした。打ち合わせ終了後、時計を見ると次の予定まで40分ほど余裕がある…。かくして本日の昼食代+αは、古本数冊に消えたのであった。

買った本のうちの1冊が「消防絵本」。なんか今年は消防ヅイてるなあ。
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The Great Big FIRE ENGINE Book』Tibor Gergely著、Simon & Schuster刊
1950年版の大判サイズのやつ。

まず、背表紙のぶっこわれ具合が逆に気に入りました。思いっきりベリリと裂けている。
そのうち自分で直そうと思う。

さらに裏表紙にもグッときました。
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後ろ姿の消防士にグッとくるのはもちろんですが、やっぱりバーコードの入ってない表4(裏表紙)っていいな〜、シンプルで。

ちなみに中ページはこのような感じです。
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別のページでは消防士が子犬を救助したり、家財道具を運び出したりする場面が描かれてるんですが、片隅にチェロを救出(?)している消防士がいるのもポイント高し。音楽家の家が焼けたのか?

これ以外にもあれこれ買いましたが、持ち合わせが少なかったおかげで散財はしておりません。現在自重中。
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by rivarisaia | 2008-08-20 20:14 | | Comments(0)

どこにも出かけてませんけど、ただいまー。

仕事してるかオリンピックをぼんやり見てるかという二者択一の夏。つまんない。

本当は、オリンピックは夏より冬のほうが好きで、それはなぜなら私にとって冬季五輪=アイスホッケーワールドカップ(仮)だから。アイスホッケーだけは予選の段階から全試合見逃すまじと必死になってしまう冬季にくらべて、夏のオリンピックはなりゆき観戦。大いなるマスぢからを感じた開会式以降は、TVつけたときにたまたまやっていたものを見る。気が楽だ。

せっかく夏なのだから、悲痛な戦いよりも楽しげで清々しい戦いが見たいなーと思っており、これまでで清々しかったのは、激流をくるくる漕ぐカヤック、ハイテクな感じ漂うフェンシング、記録がぱかぱか出て大漁旗がたなびいているような雰囲気の水泳、余裕で走って世界新の100メートル走ボルトなど。あとは女子サッカーかなあ。

「サッカーに勝って試合に負けた」とか「審判のせい」とか、お前が言うな!と一喝したい男子サッカーは、しょっぱいを通り越して発酵しすぎて異臭すら漂う気分(って言い過ぎでしょうか…)。それにくらべて、女子サッカーの侠っぷりときたら、本当に清々しいよ!少しは見習え、男子。もうね、エースの澤さんすてき!こうでなくちゃ! 残りの試合もがんばってね!

そんな清々しい夏の飲料をひとつ手に入れました。

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創業明治35年(1902年)、佐賀県友桝飲料の地サイダー「スワンサイダー」復刻版。

中味は飲んでしまったので、瓶だけ。シズル感を出した写真を撮ればよかった。

昔のラベルは味があっていいなあ。おおむねパッケージデザインって、明治〜昭和初期くらいまでの方が趣味がよいのが多いのはなぜでしょう。かと言って、当時の復刻ではなく、現代の人がわざわざ昭和レトロ調にデザインすると、わざとらしくて趣味が悪くなるよね。

スワンサイダーは飲みたい、飲みたいとつぶやいていたら、近所のスーパーに突然入荷した。ミードのときも、シードルのときも、飲みたい、飲みたいとつぶやいていたら遭遇したので、念じると望みは叶う!ということなんでしょうかね。やけに小さい望みだけど。

後半のオリンピックで清々しいのは、シンクロかしら。いつ放映するのか、またもやなりゆきで見ると思います。
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by rivarisaia | 2008-08-18 19:22 | 食べ物 | Comments(2)

私のスケジュールにはぜんぜん関係ないのだが、世間はお盆休みなのだった。
なんだか、いいなー。私の夏休みはどこにー?
ちょっとうらやましいので、ブログだけでもお盆休みにしてみようと思い立ちました。

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写真は東京湾花火大会。オリンピックの開会式の花火を見てしまったせいか、もっとドカドカ打ち上げたらいいのに、と思ってしまった自分がここに…。

ではまた来週ね! みなさん、よい夏休みをお過ごしくださいませ。

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おまけ:その後戻ってこない例のコウモリのアップ。かわいい。ふわふわしてるんですよ。
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by rivarisaia | 2008-08-14 10:58 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(0)

記憶の書と緑のヴェール

以前触れた『白い果実』シリーズの待ちに待った最終刊が出ました。2巻の感想書いてなかったことに気づいたので、まとめてアップ。
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記憶の書』『緑のヴェール
ジェフリー・フォード著、貞奴、金原 瑞人、谷垣 暁美 訳 国書刊行会

『白い果実』で傲慢な性格だった主人公クレイですが、2巻にあたる『記憶の書』では、眠り病にかかった村の人々を救うために旅に出る....って、すごい変わりようじゃないか?でも、基本的にダメ人間なところは相変わらずでした。本書では眼鏡をかけた魔物ミスリックスという愛すべきキャラクターも登場します。あと、犬。犬も忘れちゃいけないですね。『記憶の書』というタイトルが示唆するように、眠り病の薬を求めてクレイが旅するのは、独裁者ビロウの記憶の中。物語よりも、フォードのつくり出す世界観がたまらなく好き。

いっぽう最終巻『緑のヴェール』では、語り手というか主人公がメガネ魔物のミスリックス。犬とクレイの旅物語とミスリックスの現在の物語が交互に語られていく構成です。不可思議なキャラクターが登場するのはこれまで通りですが、1、2作目とは違った趣きでとまどいつつ読み進めていったところ、最後ちょっと「え?」となりました…。いや、驚きの結末ではなく、なんとなく漠然として謎めいた終わり方なんですが、少し哀しい気分になっちゃった。ミスリックスが愛すべき存在なだけに、なんとか幸せになってほしいんだけど、4作目は本当にないのかな。
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by rivarisaia | 2008-08-11 21:43 | | Comments(0)

ダークナイト

こんな悪役にはこれまでの映画でお目にかかったことがありません。鬼気迫るヒース・レジャーの姿に圧倒されてとちゅう涙目になっちゃった。米国でリピーターが出るのもわかります。私ももう1回劇場で観たい。

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ダークナイト(The Dark Knight)』監督:クリストファー・ノーラン
  画像はジョーカー落書きバージョンポスター3種類。


9.11後に「Welcome, Hero!Justice will prevail! 正義は勝つ!」と熱く燃えたアメリカも、あれから年月が経ったいま「正義って…何かね」(菅原文太の声でお願いします)と誰かに問いたい気分でいっぱいなんだと思う。

世の中「善vs悪」なんて単純な図式で割り切れないことはもう重々承知しましたよ…といういま、こんな映画を、こんなジョーカーを、切り札みたいに出してこられたら、「参りました」と言うほかないありません。

光あるところに必ず影が存在するように、善あるところに…というより、善があるからこそ存在する悪。「Schemer(計画者)」じゃないために人々を恐怖のどん底に突き落とすことができるジョーカーは、リアルワールド並みにリアルなゴッサムシティであらゆる人々に決断を迫り、それがどう転ぶのか、異常なまでにスリリングでした。

それにしても、ジョーカーの台詞がいちいち鋭いところをグサグサ突いてくるのが憎らしいほどです。最高にヤラれたのは次の台詞(字幕失念しました。悪とは重力みたいなものだ、でしたっけ?)

「Madness, as you know, is like gravity. All it takes is a little push.」

おっしゃる通りだよ。もうイヤだ、このカオス野郎!(とバットマンも思ったでしょうか)。そんなヒース・レジャーのジョーカーは間違いなく歴史に残ると思います。

ただ、バットマン(とノーラン監督)は、それでも人々は最終的には善のはずだという希望ももっていて、それに対して、実際の世界ではそうはいかないだろうな、と感じてしまった自分が悲しい。

「ダークナイト」の意味をしみじみ実感するラストで、なんともやるせない気分になりましたよ。デント検事もジョーカーも哀しい存在だよね。バットマンも辛いなあ。

IMDbではそのうちゴッドファーザーが返り咲くと思うけど、本作は私にとって今年のベストかもしれない。メカも最高で、バットポッドが出た瞬間、ひゃああ!と血が沸きました。あと、バットマンが香港に行く日が来るとは思いませなんだ。


「ダークナイト」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by rivarisaia | 2008-08-09 17:52 | 映画/洋画 | Comments(2)