「ほっ」と。キャンペーン

あまりに仕事が忙しくて今週の水曜あたりからの記憶がおぼろげな私です。しかも昨日は持病の偏頭痛で丸1日寝てました。どう忙しかったのは書けませんが(書く気もさらさらありませんが)、雰囲気を映画にたとえていうなら

エド・ハリスのいない『アポロ13』みたいな感じ。


いないんですよ、エド・ハリスが。エド・ハリスはどこ? エド・ハリスを探せ!っていうか、そもそもいったい全体だれがエド・ハリス!!?? もう時間ないから、エドがいなくてもみんなでクルーを生還させようぜ!

……超意味不明でしょうが、バタバタっぷりを察していただければと思います。
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アポロ13 (Apollo 13)』監督:ロン・ハワード

トム・ハンクスが主演なのかもしれませんが、私にとって本作の主演はエド・ハリス。頼れるリーダー、白いラッキーベストを身につけた飛行管制官ジーン・クランツを演じたのがエド・ハリス。状況判断能力バツグンの男。プロジェクトチームにひとりは欲しい逸材です。なにせ、次から次へと問題発生で、アポロ13号が宇宙から無事に帰還するのはもう無理かも…と多くの人が弱気になりそうなギリギリ状態でも、


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 俺の目の前でひとりも死なせない。失敗は選択肢にない!



とキッパリ言い切っちゃう人です。かっこいい…。"Failure is not an option" ときたもんですよ。ふぇいりゅあーいずのっとあんおぷしょん。ステキー!

本作のエド・ハリスはほかにも名言を生み出しておりまして、

たとえば、

b0087556_1756443.jpg Let's work the problem people.
 Let's not make things worse by guessing.
 さあ問題に取り組もう。推測から事態を悪化させるな。


そうそう、行動する前からあれこれ考えてグチグチ言う人いるよねー。そういう人はエドにビシッと言ってもらうといいと思います。

そしてLEM(月着陸船)を使用して地球に帰還させようという話し合いの際、白熱するなかひとり冷静なまなざしのエド・ハリス。LEMの件で意見を求められたグラマン社の専門家が「LEMは月面着陸用に設計したので、その考えは保証できない…」と答えると、エド・ハリスは「残念ながら月面着陸はなくなった」と言ったあと、


b0087556_1756443.jpg I don't care about what anything was DESIGNED to do,
 I care about what it CAN do.
(設計の目的よりも、何に役立つかが重要なのだ)


とバッサリ切り返してくれます。「いまそんなこと言ってる場合じゃな〜い!」とキレたりしないところが、大人です。私だったらたぶんキレてます。

私は本作のように、問題が起きて次々解決していく話が大好き。なんだかヤル気が出るんだものー。ヤル気がでるって言ってもさ、NASAのプロジェクトにくらべたら、俺たちのなんて…とヒガミモードになる必要なんてございませんよ。

職業に貴賤なし、プロジェクトに大小なし(いま思いついた)。

非常事態が発生したときは、この映画のエド・ハリスを脳内に登場させてアドレナリンをビュンビュン出して皆さんもがんばってください。

そうそう、ゲイリー・シニーズ演じるケンもなかなか捨てがたい存在です。あと管制センターの人たちが宇宙船にある物だけで空気清浄機を考えだすシーンも好き。そういう意味では、NASAのチームワークの賜物ですね。ビバ、チームワーク!

あー、そして私は明日からまた怒濤の1週間が~。エド・ハリスたすけて〜。
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by rivarisaia | 2008-11-30 18:04 | 映画/洋画 | Comments(6)

もうね、日本の出版社はウンベルト・エーコの邦訳を出版する気ないでしょ。
おそらく当分出ない。そんなとき、私の頭の中のマリー・アントワネットがこう言い放ちました。

 邦訳が出ないなら、英訳で読んだらいいじゃない

そうですか。じゃあがんばってみる。ということで繁忙期突入前に読み終えた1冊です。
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The Mysterious Flame of Queen Loana』Umberto Eco著 Harcourt刊

ポップカルチャーが主題と聞いて、ながらく読むのを躊躇してました。イタリア語で読めたらいいけど、そんな日は当分来ないね!(キッパリ)

昏睡状態から目が覚めると、自分にまつわるいっさいの記憶を失っていた。家族の顔も、子ども時代の思い出も、すべてが霧の中だった。

自分にふりかかったこの災難に衝撃を受ける古書籍商ヤンボ。しかし彼は、これまで読んだ小説や詩などについてははっきりと覚えていた。失った過去の記憶をとり返すべく、少年時代を過ごした田舎の家に向かうヤンボだが…


記憶のない主人公が、「自分はどんな人物だったのか」ということを、子どもの頃に読んだ(と思われる)ものを手がかりに探っていくという話なので、コミックから雑誌、新聞、パッケージ、ポスター、ジャズ、映画…と膨大な量のポップカルチャー(モダンカルチャー?)が登場します。

知らないことだらけでしたが、『Baudolino』のときのように脱線せずに読み進みました(脱線している時間がなかったからですが)。いずれにしても豊富な図版が入ってるので、知らなくても楽しく読めます。

本書は大きく3つにわかれており、第1部は、病院で目覚めたヤンボが、家族に会い、仕事のアシスタントに会い、子どもの頃に過ごした田舎の家にむかうまで、第2部では田舎の家でさまざまな思い出の品を見つめながら自分自身を探ろうとするヤンボが描かれています。

ファシスト政権下のマンガや新聞、教科書を見ながら、こんなものを読んでた自分はどんな子どもだったんだよー!と不安になったり、どうしても顔が思い出せない初恋の女の子のために書いた小っ恥ずかしい"若気のいたりポエム"を見つけたり。

なんだかやけに物持ちのよい主人公ですが、そこはちゃんと理由あり。隠し部屋を探し出す場面ではかなりわくわくしました。そして第2部の終わりで衝撃的なことが起きるのだった。

さて、問題は第3部です。

第3部は強いて言うなら、よみがえる記憶とフラッシュ・ゴードンです。本当です。

謎が明かされるスッキリ感と一抹の不安感を同時に抱きながら読んでいて、ラストの怒濤の展開に仰天。おまけにた、宝塚歌劇?とも思いました。脳裏に宝塚の大階段フィナーレが浮かんで離れません。

この展開は予想してませんでした。しかもオチでかなり凹んだ私。やられたよ、またもエーコに。
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by rivarisaia | 2008-11-27 20:09 | | Comments(2)

先日、リコリスの話を書きました。日本では好きな人が少ないリコリス。しかし先日のリコリスもなんだかんだ言いながらもバリバリ食べちゃってる私としては、好きなんだか嫌いなんだか自分でもよくわからないことになっています。

アメリカのひも状のリコリスはふつうに食べられるしなあ。ただ、北欧のサルミアッキだけはダメ。イタリアにも「甘くないリコリス菓子」があるらしいが、サルミアッキと似た味なのだろうか。ちなみに、まわりのイタリア人でリコリスが嫌いな人は皆無で「甘いのも苦いのもおいしい」「ジェラートのリコリス味もおいしい」「日本ではふつうに売ってないからさみしい」などと皆が口をそろえたかのように言う。

さて。

リコリス(甘草)はルートビアにも使われてるそうですが、ああ!私はルートビアは大好きですよ。これこそ「東京ではふつうに売ってないからさみしい」と言いたい。私の好きな炭酸飲料ベストスリーをあげるなら、

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・ルートビア(メーカーにもよるけど大抵どれもおいしい)
・ドクターペッパー
・チェリーコーク
 (以上、順不同)


ということになり、その次にウィルキンソンのジンジャーエール(辛いほう)とかアップルタイザーが続く。

ルートビア、ドクターペッパーともに薬っぽいにおいがすると言われがちだけど、私はあの香りが好きなの!ちなみにWikipediaでドクターペッパーを検索してみると、

好きな人の中には熱狂的なファンとなる者も多く、「人類が至った最高の飲料」との評価をする人もいる一方、〜以下略〜(Wikipedia


それは私、私のことですよ!「人類が至った最高の飲料」だと思うよ!

そんなことを考えてたら無性に飲みたくなり、遠方までわざわざ買いにいき三大炭酸飲料を自宅にそろえてみました(写真。ルートビアはA&W)。ルートビアを飲んだことがないという家人に味見させたところ、「ブワッ!何だこれー!」と口から吐き出されて非常に心外です。そのリアクションはいくらなんでも大げさすぎやしませんか。

今日は本当は映画を観にに行くつもりでしたが、あいにく雨が降ってきたので、家にこもって、むかし録画した映画でもみることにします。

ポップコーンはないけど、ドリンクはよりどりみどり!ふふ〜ん!
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by rivarisaia | 2008-11-24 15:15 | 食べ物 | Comments(0)

こんにちは。そろそろ繁忙期に突入する春巻です。

いまだから告白しますが、昨年の11月末は、どこぞで七面鳥食べたり、どでかい橋を自転車で横断したり、SFMOMAで大興奮したりしてましたが、本当は超繁忙期のまっただなかでした。それにしては平然と旅行記をブログにアップしてたようにもみえるでしょうが、現実には、のんきに帰国してみたら仕事がマジで「大嵐吹き荒れる海原で難破寸前」状態であった。すべてが期日通りにうまくおさまったのがスーパー奇跡。なせばなることは証明された。今年もがんばろう。

それはさておき。
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円高万歳!ドルもユーロも安くてラッキー!今のうちに買い物するもんねー!と小躍りした結果が先日明らかになりまして、まあ要するにAbe BooksやらAmazonやらイタリアの書籍販売サイトやら弦楽器サイトやらで買い物したもろもろの請求がドカンとやってきたわけですが、ひいいい…と一瞬気が遠く…。

それぞれの単価は安い。弦楽器の弦なんて、ユーロ高のあおりで9月に一斉値上がりしたので、海外で買うと送料入れてもかなりお得(したがって弦のグレードアップをはかってみた)。しかし塵も積もれば山となるってこのことねえ…といまさらながら遠い目になりましたよ。ははは!

さて、Amazon(USA)のカートにはまだ十数冊の本が入っている。
これもいまのうちに発注すべきか。

まあその…予想外に高かったってだけで法外な金額だったわけじゃないもんな。映画館に行く回数が減る分を書籍代に、という考え方もあるもんね。フィルメックスだって1本しか観ないし…と、現在葛藤中。

写真はちょっと前に散歩した皇居東御苑の江戸城天守跡。この写真を撮ったあと、松の廊下跡にて「殿中でござる」ごっこをして帰ってきました。東御苑はなかなか楽しいですよ!
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by rivarisaia | 2008-11-22 21:59 | 映画や本の雑記 | Comments(0)

代官山にイタリア食材のスーパーができたことがイタリア語の学校で話題になっておりまして、ちょっと前に近くに行ったついでに立ち寄りました。

まだユーロが安くなる前だったせいか、どれもお値段が張るので「あーパスタおいしそう〜。なんかこの缶詰おいしそう〜。こっちの瓶詰もおいしそう〜。宝クジにでも当たったら買うか!」と下見(あるいはひやかし)に来たかのような状態でおりました。

ちなみに「宝クジにでも当たったら〜」は物を買わないときの私の口グセですが、家人や友人からは「宝クジに当たって買うものがそれかよ!小さい夢だな、おい!」と必ず言われます。小さくて悪かったね!小市民なんだよ!

さて、店内をボンヤリうろついてた私ですが、そうちょくちょく来ることもあるまいと思い直しまして、お得そうだったサルシッチャ(腸詰め)とコレを買ったのだった。
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"キャンディー" と紹介されており、大きさの割にはバカ高かったけどパッケージの缶がかわいい→あとで何かに使えると判断したのが "箱派" のさがとでも言いましょうか。

帰宅してひとしきり家人に「缶のデザイン」を自慢したあと、開けてみると中味はこんな感じであった。
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ミントだね!とかじってみるとですね…
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あーーー!やっちゃった!これはリコリスじゃないかー!
右側がかじったあと。中が黒いのわかりますか。

いや、リコリスはものによっては好きなものもあるんだけど、イタリアのリコリスはあんまりおいしいと思ったことはない。しかも白いコーティング部分のミント味と混じって、後味がなんともいえない…。

「あ、俺は食べないからね」と後ずさりする家人。
「まさかリコリスとは思わなかったね!」と言いながら、缶をじっと見る。
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イタリア語で「リコリス」は「LIQUIRIZIA」というのか。
これで私も学んだよ!

が、缶の裏側をよーく見たら
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ちゃんと英語でも書いてあるじゃないの!よく見なよ、自分!

"キャンディー"の棚では、箱はかわいいが中味はマズイことを数年前のミラノで思い知ったブツも並んでおり、それを横目で見ながら「ふふふーん。パッケージにはだまされないもんねー」とか思ってた私はいったい何者でしょうか。

結局、こちらのリコリスですが、うちの両親はリコリス大好き人間なので、大部分を瓶に詰めてプレゼントいたしました。が、さんざんおいしくない、おいしくない、と言ってる私も、お腹が空いたある日、残ってた分をすべて一気にバリボリ食べちゃったことも事実です。
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by rivarisaia | 2008-11-20 16:06 | 食べ物 | Comments(0)

琳派よりも前に、上野ではこれを見ていたのだった。こちらは12月頭まで開催。

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 ヴィルヘルム・ハンマースホイ展—静かなる詩情—
 国立西洋美術館 公式サイト
 2008年9月30日(火)~12月7日(日)
 入館料:一般1500円


私の周囲でやたらと評判になってましたが、ようやく行きましたよ! こちらもやたらと気合が入っていて、あんなにいっぱいハンマースホイが集まることなんてこれから先当分ないのではないかと思われます。

室内画も人物画も風景画も、すべてに共通する言葉が「静謐」。すごくよかった色彩がグレースケールで落ち着いているせいか、人物像(妻のイーダ)の多くがどうしたわけか後ろ姿であるせいなのか、「陰鬱」と感じる人も多そうですが、私は暗い、あるいは怖いとは感じませんでした。そういえば、むかしコペンハーゲンに行ったとき、ハムレットの城を訪れた日の色調がこんな感じだったなあと思い出した(でも、その日のハムレットの城は暗くて鬱々としていた…)。

じっくり見るとちょっと不思議な絵が多い。物の影の落ち方とかノブのない扉や脚の足りない家具とか…。奇妙だけどさりげなさすぎて全然気にならないのも不思議。

会場構成がなかなかよくて、室内を描いた絵を集めた部屋では、俗な言い方ですが「ハンマースホイのお宅拝見」気分を味わうことができたことも事実です。公式サイトでは、ハンマースホイの部屋を3Dで再現というムービーがありまして、これもちょっと楽しかった。

Royal Academy of Artsにて今年6月から9月にかけて行なわれたハンマースホイ展のサイトはコチラ
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by rivarisaia | 2008-11-17 22:54 | 展覧会ほか | Comments(0)

かけこみ大琳派展

チケット持ってたのに、気づいたら明日で終わりじゃないかー!と駆け込み鑑賞。
閉館間際を狙ったのに、けっこう混んでました。

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 尾形光琳生誕350周年記念 特別展
 「大琳派展-継承と変奏-」公式サイト
 東京国立博物館・平成館 
 2008年10月7日(火)~11月16日(日)
 入館料:一般1500円 


すばらしく気合いが入っててすごいね、東博。ここ最近のがんばり具合を維持してこのまま突っ走ってほしいです。それはそうと、個人的にはやっぱり琳派あんまり好きじゃない…と再認識した展覧会でもありました。でもそれはあくまで私個人の趣味の問題。

自分でもどうして好きじゃないのかはナゾ。絵の一部分は好きだけど配置がイヤ、このモチーフは好きだけど色がイヤ、という作品が多かったので、そのあたりをじっくり考えれば理由が見えてくるかもしれません。以前、友人に「京友禅みたいな配色が苦手なんでしょ。あんた江戸ッ子だから」と言われたことがあるんですが、うむー、そうなのかな。もっと俗っぽくて渋くないとダメってこと?でも狩野派はけっこう好きなのよ。何が違うのだろうか。

今回、気に入ったのは、俵屋宗達の『関谷図屏風』と鈴木其一の『水辺家鴨図屏風』。鈴木其一の『蔬菜群虫図』は非常に惜しい感じ。なすびとキュウリが別々で2幅の掛軸だったらなー(だから、お前は何様か、と)。

あ、目玉の『風神雷神図』4バージョンが一堂に!は楽しかったです。「もし、ひとつだけもらえるとしたらどれにするか」と自問してかなり真剣に悶々と悩みました。選べない〜。やっぱり宗達かなー。。。

私の好みは別とすれば、見応えのある展覧会でした。そんな琳派は明日で終了ですが、来年も東博には期待してます。
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by rivarisaia | 2008-11-15 22:52 | 展覧会ほか | Comments(0)

机まわりと本棚がカオス。いまから片付けます。でも、その前に、帳面派の本の紹介。本棚にあったのを久々に見て「なつかしー」と思ったのでした。

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Hippolyte's Island』Barbara Hodgson著 Chronicle Books刊

一応小説なんですが、あらすじはこんな感じです。

南大西洋のどこかに存在するといわれる謎のオーロラ諸島。最後の目撃情報は200年以上前。自然史家のHippolyte Webbは、オーロラを探す旅に出る。彼の冒険旅行談を出版することになっていた編集者のMarie Simplonは、オーロラの存在を頭から否定していたが、そんな彼女のもとにHippolyteから次々と地図やスケッチ、標本が送られてきて…。

話はまあまあおもしろいけど、そんなに興奮するほどではない。オーロラの存在を信じる主人公Hippolyteとオーロラ否定派の編集者Marie、と書くとまるでXファイルのモルダーとスカリーコンビのようではありますが、ふたりの手紙のやりとりではニック・バントック著の「Griffin & Sabine(邦訳『不思議な文通―グリフィンとサビーヌ』)」シリーズを思いだしました。両方とも出版社が同じChronicle Booksだしな。

さて本書がよいのは、「帳面派」な造本です。

主人公は、自分の旅のメモを帳面に記しているわけですが、そのページが本のところどころに挿入されていて、これが楽しい。

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折り込みで古い地図が入ってたり
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書き込み満載の帳面の中味が見られたり
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挙げ句には主人公が採取した標本写真も挿入されていたりする。

主人公はこんなものを否定派Marieにどんどん送りつけてくるんですよ。さすがのMarieもだんだんオーロラの存在を信じる気分になってくるんですが、そりゃそうだよねえ。

こういう造本でダーウィンやガリレオの伝記があったら楽しそうだなー。
ちなみにこの本は、うちの書棚では博品社の『ランゲルハンス島航海記』の隣に並んでいます。まぼろしの島探検記つながりってことで。
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by rivarisaia | 2008-11-14 23:59 | | Comments(0)

レッドクリフ Part I

自分の戦いが終了したので、むかしの戦いを観に行きました。
ってことで、せきへき…じゃなかった、コレです。

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レッドクリフ Part I(赤壁)』監督:ジョン・ウー(呉宇森)

鑑賞前は、145分って長っ!と思いましたが、気になりませんでした。今にして思えば、なぜそこで馬の出産…とか、何もそんなときに虎狩り…とか、小喬いちいちひっついて包帯巻くな…とかありましたけど、あっという間に2時間半。

三国志をまったく知らなくても大丈夫です。丁寧な解説つきで始まりますし、本編でもいちいちしつこいほど名前が出てくるサービスあり。NHKの大河みたいでしたね、あれ。

そして戦いシーンでは、ひとりひとりに見せ場が用意されていて楽しいです。大陸では、かけ声かかったりするんでしょうか。「よっ!関公!」「待ってました!張飛!」なんて具合に。

ただ、こんなことを書くのは申し訳ないんですが、金城武の孔明とトニー・レオンの周瑜は微妙でした。ふたりを逆にして、トニーが孔明のほうが合ってたかも、などと観終わったあとに話し合いましたが、よく考えたら、お風呂に入れた鳩をパタパタ扇いで乾かすトボケた諸葛公って、やっぱり金城君でいいような気がしてきた。後半はっちゃけてくれるなら、それもまたよし。

そして、劉備も微妙な親父だなあ、どっかで見たなあ、どこで見たっけなあ、トーさんの映画じゃなくもっと別の何かで知っている…とボンヤリ考えてたけど、家に帰って判明した。

あ、あんたは「射チョウ英雄伝」の西毒だったのね!

そんなところで何イイ人やってんのさー。ちなみに関羽は「射チョウ~」のチンギスハーン、もっといえば、張飛は笑傲江湖の不戒和尚だった…。どっかで見た人たちは、金庸ドラマのみなさんだったのか。

ほかのキャストもみんなよかったけど、リン・チーリンの小喬だけは論外。あんな女、曹操にくれてやれ!とまで思いました。戦の原因が彼女って…。それはいくらなんでもウーさん、曹操に対してあんまりだよ…。それじゃまるで、曹操が色ボケ爺みたいじゃないの!

とまあ、あれこれ突っ込みつつも、楽しんだ1本です。
なにより胡軍が演じる趙雲は超かっこよかったと、記しておきます。

そう、ジョン・ウーなので、鳩は?鳩はいつ飛ぶのか?と気になって気になって仕方なかったんですけど、豪快に飛んでいて大笑い。早くPart IIが観たい〜。

「レッドクリフ PartI」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by rivarisaia | 2008-11-12 23:58 | 映画/香港・アジア | Comments(6)

ブーリン家の姉妹

ヘンリー八世にまつわる実際のエピソード(史実とされているもの)って濃いですよねえ。アン・ブーリンの部分だけに注目してもじゅうぶん濃い。それを考えると、映画はけっこうあっさり味に感じました。

ブーリン家の姉妹(The Other Boleyn Girl)』監督:ジャスティン・チャドウィック

メアリーとアンという対照的な姉妹ふたりにバランスよく迫ってしまったせいなのか、全体的に駆け足気味で進むせいなのか、理由はよくわかりませんが、何かが薄まっちゃった感じ。画面が妙に小綺麗だったせいかなあ。

たとえて言うなら、ビーフシチューを期待したらコンソメスープだった、でもおダシの牛はいい肉つかってますよ!という感じ(意味不明ですか…)。

つまり、元の話がおもしろいし、女性陣の配役もピッタリだったのでそれなりに楽しめますが、個人的にはどこか物足りなかったのです。それを考えると『エリザベス』はやっぱりよくできてたなー(『ゴールデン・エイジ』は微妙ですが)。

しかし、なんだかんだ言って途中からテューダー朝ファッションに注目しっぱなし。ヘンリー八世を演じるには、エリック・バナはヤセすぎではないかと思ってましたが、あの異様なまでに肩幅を強調するちょうちん袖上着のおかげで、どっしりした体格に見えましたね。恐るべし、ちょうちん袖+マント。肩パッドはどのくらい入っているのか、気になって、気になって仕方がない。

そして女性陣の衣装が「わーお姫様のドレスってステキ〜」状態だったのはもちろんですが、それよりも目が離せなかったのは頭飾りです。

たとえば。
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左のカチューシャっぽいタイプはわかる。右側の頭巾タイプもわかる。

しかし、どうにもよくわからないのは、
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このカクカクしたタイプ(左の女性がアナ・トレント)。これは一体どのようになっているのか。どうやって装着するのか。髪の毛をどのようにたくしこんでいるのか。つけ心地はいかがなのか。長持ちする代物なのか、それとも消耗品に近いのか。頭を激しく動かしてもズレたり外れたりしないのか。

このカクカクタイプの頭飾りは辞書によると「Gable hood(またはGable headdress)」と呼ばれておりまして、その由来は、てっぺんがとんがっているかたちが "Gable(切り妻屋根)"に似ているからだそうでございます。

"Tudor Gable Headdress" を特集したサイトも見つけましたが、ステップ・バイ・ステップを読んでもいまひとつ仕組みが複雑でよくわからない…。女性のかぶりものの歴史本(もちろん豊富な図解つき。装着ハウツーがあったらなお可)がほしい。

そんなわけで、話自体は薄味だったかもしれませんが、かぶりものにひたすら心奪われたという点では大変充実した1本でございました。

「ブーリン家の姉妹」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by rivarisaia | 2008-11-10 22:02 | 映画/洋画 | Comments(4)