「ほっ」と。キャンペーン

梅雨の天気のようにどうもすっきりしない気分の今日このごろ。仕事がまっつぐスパーン!と進まないからでしょうか。いちいち小さいことでひっかかるので余計イライラするわー。ま、たいした問題じゃないが。

さて、本日ご紹介する本は、広くみなさまにおすすめしたい1冊。未読の人はぜひどうぞ。
b0087556_16342738.jpg

たいした問題じゃないが—イギリス・コラム傑作選—』行方昭夫編訳 岩波文庫

20世紀初頭の英国のユーモアとアイロニーにあふれたエッセイ集。収録作家はA・G・ガードナー、E・V・ルーカス、ロバート・リンド、A・A・ミルンの4人です。ミルンは『クマのプーさん』の人ですが、エッセイでも有名だったとは知らなかった。

4人それぞれが、それこそたいした問題じゃない問題についてくねくねつらつらと考察しているのが可笑しい。なかには、現代の私も「あー、あるある。わかるわー」と深く同意するエピソードもあり、読んでいてとても楽しい本でした。翻訳の文章の調子も内容にぴったりです。

とくに私が気に入っているのはガードナーとリンドのふたり。ガードナーは、日常のふとしたことをきっかけに思考がふくらんでいくところが、ビル・ブライソンのエッセイにどこか通じるものがあり、また、妙に説得力がある屁理屈を展開するリンドは内田百閒みたいです。

収録されているリンドのエッセイはどれもおもしろい。なぜ冬の朝に起こされても起きられないのかについてえんえんと述べている「冬に書かれた朝寝論」には吹き出すことうけあい。そう来たか、という理屈に脱帽しました。おかしい箇所を引用して紹介したいけど、たくさんありすぎて無理なのでご一読ください。リンドのエッセイは機会があったらもっと読んでみたい。

この本は、ぜひとも第2弾を出してほしいなー。
[PR]
by rivarisaia | 2009-06-29 17:50 | | Comments(0)

マイケル・ジャクソンさんとファラ・フォーセットさんがお亡くなりに...。

80年代は遠くになりにけり。それにしても80年代はある意味、超絶にダサい時代でしたが、そこが愛すべきところでもあり、こっぱずかしいところでもありますね。

そんな80年代のイカす音楽はいろいろありますが、マイケルさんのMVは毎回楽しかったです。当時、学年にひとりは必ず自称マイケルがいたものです。そんな私も「Thriller」はTVの前で数えきれないほど一緒に踊りましたが、個人的には「Beat It」の「ナイフで切りあうケンカだってボクのダンスで止めちゃうよ!」なビデオが意味がわからなくてけっこう好きでした。

最近はあまり見かけなくなりましたが、大人の男性のファッションで、スーツで白い靴下に黒いローファーという組み合わせほど無粋なものはありません。これが許せるのは世界でもマイケルさんくらいですよ! そして、正面から風に吹かれたようなくるんくるんのライオンたてがみヘアスタイルが世界一似合っていたのはファラさんだとおもいます。
[PR]
by rivarisaia | 2009-06-26 22:40 | 日々のよもやま | Comments(2)

ブランデー漬けチェリー

毎年、うちにはさくらんぼがたくさん送られてくるので、それが6月の楽しみでもあるわけですが、今年はいつも以上に「よっ!待ってました!」な気分。

それというのも、ココで書いたシャブロルの『肉屋』のブランデー漬けチェリーの場面が忘れられないから。もうすっかり私のなかでは、『肉屋』っていえばチェリーをパクパク食ってたよね!という印象になっている。あるいは、死体見つける場面でチョコパン食べてたよね!とか。それもどうかと思う。でも、あのチョコパンの存在はとてもフランスらしい。

なにはともあれ、さくらんぼだ。
さっそく漬けてみた。
b0087556_22412286.jpg

軸を取るべきか、取らざるべきか悩んだので、取ったバージョンと取らないバージョンでやってみました。『肉屋』では軸がついてたよねえ、確か。自分で漬けてて実感したけど、あんないきおいで食べてたら、間違いなく酔っぱらうと思う。目下の悩みは、砂糖の分量がいまひとつわからないこと。かなり甘くするべきなのだろうか。数ヵ月後の出来具合をみて、来年再チャレンジすればいいね。
[PR]
by rivarisaia | 2009-06-24 23:01 | 食べ物 | Comments(2)

自分のドタバタが終了する前に、週末のうちにフロストを読み終わってしまい、さて今日から何を気分転換にするか…と思案中。

そんななか、アゲハようちえんから第1期生が卒園しましたよ!2匹です!
羽化後の写真、ジャーーン!
b0087556_213323.jpg


羽化の瞬間を動画で撮影する予定だったのに、見逃した.....。
2匹とも広い世界に飛んでいきました。

思えば、最初は9匹いたのに、いまのところようちえんにて蝶になったのはこの2匹。そしてサナギから頭を出した状態で力つきてお亡くなりになっていたのが1匹です。現在、もう1匹サナギがいるけど、アオムシコバチに寄生されている恐れあり。大丈夫かなー。

また、残りの5匹はサナギになるべくようちえんを脱走。そのうちの1匹クロアゲハは、脱皮した皮だけが地面に残され、周囲にサナギが見つからず。鳥に食べられちゃってないよね....。

今回、羽化したうちの1匹は、脱走した先の妙な場所でサナギになっていたので、自作の「アゲハ・カップ」に保護したものです。うまく保護できたか心配だったので、無事に羽化してよかったです。

サナギ用の「カップ」のつくりかたは、検索するといろいろ見つかります。また、サナギを救済するときは、ハサミとセロテープを駆使してかなり慎重に行なうこと。絶対に手でひっぺがしてはダメです。あと接着剤とか使わないように!

第2期卒園生が誕生するかナゾ。すでに、アオムシコバチっぽい虫をすでに3匹くらい退治してるんだよね。。。

●過去記事
アゲハ幼虫園
アゲハようちえん・続報
[PR]
by rivarisaia | 2009-06-22 21:06 | 生きもの | Comments(2)

月曜の夕方あたりから、立てこんでおりまして、次から次へと何なんだよ、ひいい!という状態に陥っている私ですが、どんなに眠くてもふとんに入って電気を消すとなぜか目が冴えるので、就寝が何時になろうと、翌朝早起きだろうと、読書は欠かせません。

で、読む本がなくなったのでついに手を出した!まだ三分の一しか読んでないけど、すでにかなりおもしろい。これは多忙時の精神安定剤とみた。

b0087556_22544982.jpg

Winter Frost』R・D・ウィングフィールド著 Corgi Books刊

コチラで書いた通り、邦訳を待つつもりで何年も寝かせていたペーパーバック。昨年の夏、久々の邦訳『フロスト気質』が刊行されたので、そろそろ『冬のフロスト』も出るんじゃないかと思いつつ、何気なく読みはじめたら止められなくなりました。

今回もまた、

・デントン警察人員削減中
・最悪な上司のマレット署長は相変わらず威張ってグダグダ言っている
・もう眠い、家に帰って寝よう...と思っても、次から次へと事件が起きる
・結局、連日深夜まで働きっぱなし

終わらねえ!かんべんしてくれよ!という状態のフロスト警部ですが、そこはフロスト警部。全然へこたれない。私も見習いたい。いや、見習う!もう師匠と呼ばせてください。

さらに今回すごいのは、フロストの部下として新しく登場したモーガンの破壊力。これまでは、上昇志向のヤリ手部下がフロストを小バカにするも、最終的にはフロストのほうが一枚上手だった(よね?)という展開でしたが、今回のモーガンは調子はいいけど恐ろしくダメな男です。

彼のあの使えなさっぷりときたらもう……ひどい、ひどすぎる、と読者の私も遠い目になるほど。しかし、そんな部下を温かくフォローするフロスト。キレずに飄々としているところがすばらしいね。もしかして、若いころの自分を思い出すのか?

いまの私もてんてこまいだが、フロストにくらべりゃ屁でもないな。

フロスト・シリーズは、著者が亡くなってしまったために、次の『A Killing Frost』で終わっちゃうのが淋しい限りです。なので本書もちびちびと読むことにしました。私のドタバタが終了するのが先か、それともフロストがすべての事件を解決するのが先か。
さあ、どっちでしょう。
[PR]
by rivarisaia | 2009-06-18 23:22 | | Comments(0)

毎年6月にフランスはアヌシーにて、「アヌシー国際アニメーション映画祭」なるものが開催されていまして、これはもともとはカンヌのアニメーション部門だったのが、大昔に独立してできた映画祭なんですが、アヌシーといえば短編アニメーション!という感じの映画祭です。同様の映画祭としては、日本にも広島国際アニメーションフェスティバルがありますね。

先日、今年のアヌシーの受賞作が発表になったんですけど、長編部門のグランプリであるクリスタル賞が、この前予告編をコチラでアピールした『コラライン』ですよー!

アヌシーでグランプリでも、日本での公開は難しいですか。まあ、アカデミー賞は広く有名だけど、アヌシーは一般に有名じゃないからダメですか。

そして、個人的にひゃああ〜!と嬉しく思ったのは、短編部門の観客賞にPESの『Western Spaghetti』が選ばれたことです。

PESは、本名をAdam Pesapaneさんという、ショートフィルムやCMのディレクターとして活躍している方です。この人の安っぽいグッズやお菓子の使い方が以前からかなり好きなので、この機会にぜひ彼のサイト(コチラ)で、そのイカしたセンスをご堪能ください。サイトの左側に作品名が並んでますので、クリックすれば映像が見られます。

今回受賞した『Western Spaghetti』も「SHORTS」の一番上にありますが、私個人の超おすすめは『KaBoom!』と「NikeのCM」です。

とくに『KaBoom!』はかなり気に入っていて、2004年の作品だけど、いまだに数ヶ月に1度は見てるね....。それもどうかと思うけどね。
b0087556_23112293.jpg

『Western Spaghetti』や『Game Over』もそうですが、それをアレに見立てますか!というアイデアがなんだか好き。とりあえず、身のまわりの品々を使って、なんかこういうハッチャけた工作を自分でもしてみたい気分にさせられる、ある意味インスピレーショナルな作品なのであった。
[PR]
by rivarisaia | 2009-06-15 23:27 | 映画/洋画 | Comments(0)

アゲハようちえん・続報

アゲハ飼育に夢中になってる今日このごろ。自分でもこんなに熱中するとは思わなんだ。

コチラで報告したとおり、アゲハ幼虫園(と書いて「ようちえん」と読む)を運営中です。

いまでは「若令幼虫」「終令幼虫」「前蛹」という用語がわかるし、ラテン語でもイタリア語でも英語でも「サナギ」は「PUPA」という(ただし発音が違う)ことも知っている。おまけに「終令幼虫」を見れば「ナミアゲハ」なのか「クロアゲハ」なのか区別できるまでに私は成長した。

もうね、毎朝毎晩、眺めてるし、しかもスケッチして観察帳までつけてんのね!やつらは食っちゃ寝、食っちゃ寝しててかわいいよ!
b0087556_23343249.jpg

9匹いたはずが、脱走したのか死んで消えてしまったのか、5匹となり、いまそのうちの2匹がサナギ中。無事に羽化しますように。

しかし先日、卵から孵ったばかりのちび幼虫が新たに10匹近く庭から入園してきまして、アゲハようちえん定員オーバー気味。やや運営に自信がなくなってきました。。。食欲がすごいんだもの。
[PR]
by rivarisaia | 2009-06-12 23:59 | 生きもの | Comments(2)

先日、クストリッツァの映画に出てくるキテレツ・ベッドの話をちょこっとしたので、忘れないうちに書いておこう。目覚ましベッドもいいけど、これもイケてる!

黒猫・白猫(Chat Noir, Chat Blanc)』監督エミール・クストリッツァ

名作・底抜けバルカン・コメディ。一応ラブ・ロマンス。すったもんだのあげく最後は見事に大円団で、とても元気が出る映画ですが、本作には、車イスの進化系のようなキテレツな車を乗り回しているゴッドファーザーのジジイが出てきますよね。

このジジイのベッドが!

覚えているでしょうか、『カサブランカ』を繰り返し観てるこのジジイのベッドを。車輪つきの巨大ゆりかごとでも言えばいいのか。ゆれ具合はレバーで操作可能、電話つき、天蓋つき、葉巻置きつき、さらに足元には変な小鳥のオブジェつき、そしておそらくオルゴールつき。小さい画像ではよくわかんないでしょうが、こんなベッドです。
b0087556_22394773.jpg


あれはもしかして、パーツを外せばキテレツな車にもなるのか? 車と兼用? それとも別もの? よくわかりませんが、少なくともデザイナー(メーカー)は同一とみた。

ちなみにジジイの車はこんな感じ。車のほうは扇風機つき。
b0087556_22413492.jpg


これはもう映画本編で動き等を確認していただかないことには、よくわかんないと思いますので、ぜひご覧ください。そして、欲しくなって自分でつくっちゃった!という人がいたら、こっそり教えてほしい。

このキテレツ・ベッドが登場するのは、主人公の青年がブラスバンドを連れて、入院しているおじいちゃんの見舞いに行く場面の少しあと。この病院のシーンもかなり好き。ブンチャカブンチャカした音楽に、寝ていたおじいちゃんがパチッと目を覚まして「音楽だ!」と笑顔になるところなんて、何度観ても幸せな気分になるわー。

「黒猫・白猫」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
[PR]
by rivarisaia | 2009-06-10 23:13 | 映画/洋画 | Comments(0)

以前にも増してブンチャカ度合いがパワーアップしていた気が。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、私はけっこう好き。上映終わる前に観に行けてよかった。
b0087556_23203385.jpg

ウェディング・ベルを鳴らせ!(Promise Me This/Zavet/Promets-Moi)
監督:エミール・クストリッツァ

むかしむかし、もとい、ちょっとむかし、セルビアのあるのどかな村に、落とし穴づくりの達人である工作じいさんがおった。
じいさんは孫息子とおもしろおかしく暮らしていたが、ある日、孫息子を呼んでこう言ったのじゃった。
「町へ行って牛を売り、そのお金でわしのために聖ニコラスのイコンを買ってきておくれ。それからお前も何かおみやげを買いなさい。それからお嫁さんを見つけてくるように」
さっそく、孫息子は牛を連れて町へと旅立つが…

という調子のおとぎ話。おとぎ話なので、人が空を飛んでいようが、靴屋の兄ちゃんがピストルをバリボリ食っちゃおうが、そもそも孫息子が少年なのに嫁探しって早くないか?とか、無問題です。そしてすべてがハッピーエンド。

イコンの聖ニコラス(サンタ・クロース)は子どもの守護聖人であり、救難聖人のひとりで、緊急事態に名前を呼んで願いを乞うと「はいはい呼ばれたので、やってきましたよー」と現れる(とウォラギネの『黄金伝説』に書いてある)。いい人だー。そんな聖人のイコンを買ったんだから、ハッピーエンドにならないわけないよねー。

基本は底抜けコメディ調ですが、マフィアのボスがセルビアに世界貿易センターを建てようと計画する話もそうだけど、ときどき皮肉めいたスパイスがピリリと効いてました。いちばん私がハッとしたのはこんな会話。

「第三次世界大戦かも?」
「何だって?第二次世界大戦もまだ終わってないのに?」


そりゃそうと、クストリッツァの映画に出てくるキテレツ家具(というかベッド)がいつも私の心に刻み込まれることに気づきました。『黒猫・白猫』のベッドに関しては別の機会に書きますが(ってことで書きました。コチラ)、『ライフ・イズ・ミラクル』ではベッドが空飛んでましたけど、今回はどんな人でも必ず起きるであろう「目覚ましベッド」が登場する。目覚まし時計を止めても、有無を言わせずベッドから放り出されるのだ。

最近はとみに朝起きるのが苦行の域に達しているので(朝の私はゾンビ状態だ)、ちょっとほしい...と一瞬本気で思った。

余談ですが、孫息子ツァーネ役のウロシュ・ミロヴァノヴィッチは、『それでも生きる子どもたち』のときよりも成長したねー。わんぱく少年がラッセル・クロウ似になっててちょっとびっくり。メタボ・ラッセル似にはなりませんように!


「ウェディング・ベルを鳴らせ!」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
[PR]
by rivarisaia | 2009-06-08 23:34 | 映画/洋画 | Comments(2)

ニール・ゲイマン原作の『コララインとボタンの魔女(Coraline )』の映画版って日本では夏頃に公開すんのかなーと思ってたのに、なんのニュースもなく、聞くところによると日本では公開決まってナイんですって?
b0087556_0152377.jpg

なんでだよー。すごく楽しみにして何度も予告編みてたのにさー。監督・脚本が『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セリックなので、かなり不気味でステキな雰囲気なのにー。それが逆にダメなのだろうか。子どもが泣く、とか?(そりゃまあ、泣く子もいるだろうけど、こういうのが大好きな子どももいると思う)

この不気味で怖い感じが最高なのに!猫も大活躍なのに!!ということで、予告編を貼りつけておきます(バージョンがふたつあり)。コララインの声はダコタ・ファニング。

追記:これストップモーションアニメーションだっていうのが、すごい。




[PR]
by rivarisaia | 2009-06-04 23:58 | 映画や本の雑記 | Comments(2)