「ほっ」と。キャンペーン

どうも、みなさま。暑中お見舞いもうしあげます。世はバカンスシーズンなんでしょうが、わたくしは雑務に追われてでろーんとしています。やることがあるけど、夏だからテキパキどうにもテキパキできなくて、日々でろーん。
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さて。本当は、涼しげな感じを出すために我が家の金魚、それも庭に半分埋まってる"かめ"や庭のすみに鎮座している火鉢で泳いでる金魚やメダカではなく、あえて涼しげなガラスの金魚鉢にお住まいの金魚をお見せしようと思ってたんですが、うまく写真におさまってくれないので断念しました。落ち着きがなさすぎて写真がブレてしまい、涼しげどころか不気味な赤い物体にしか見えないのよ…。

ところで金魚鉢で飼うと、うちの猫にイタズラされるかしらねと心配したのも杞憂に終わる。わざわざ見せたのに猫はまったく興味示さず。

仕方ないので夏らしく庭のミントの葉にいたカマキリの写真にしました。カメラ目線ですよ、虫のくせに! 見返り美人カマキリ、ともいえるかもしれませんね。

ついでにオマケ。
ダラダラと気が向いたら捕獲して飼育しているアゲハですが、蝶の正面写真ってあんまりないから、先日羽化したお方を正面から撮ってみた。
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異様に細いね。当たり前だけど。なんだろ、この細さ。そして顔のあたりがまぬけな感じ。
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by rivarisaia | 2010-07-31 23:46 | 生きもの | Comments(0)

プリンセスと魔法のキス

ツールも終わってしまい、本格的に夏ですね。夏というと無性にケイジャン料理が食べたくなるのですが、ケイジャンといえば、ニューオリンズ。ああ、ニューオリンズに行きたい!

というわけで、夏の外出時には暑さと湿気に負けないように、ニューオリンズが生んだ偉大なミュージシャン、ドクター・ジョンの曲を聞くことにしています。で、ドクター・ジョンとニューオリンズといえばこの映画が。ちょうどDVD出たよね!

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プリンセスと魔法のキス(The Princess and the Frog)
監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ

舞台はニューオーリンズ。小さい頃から料理が得意なティアナは、レストランを開くのが夢で、日夜懸命に働いている。ある晩、知人の家のパーティーで手伝いをしていたティアナの前に1匹のカエルが現れる。じつはそのカエルはマルドニア王国の王子だった。呪いを解くためにカエルにキスするはめになったティアナだが…


プリンセスがキスをするとカエルの魔法が解けて王子様に、というのがスタンダードなのですが、いかんせんティアナは「プリンセス」ではなく、貧しい黒人の女の子であるために、カエルにキスした主人公もカエルになってしまってさあどうする!という話。

アフリカ系のヒロインってディズニー初のような気もしますが、それよりも今回のヒロインが画期的なのは、「お星様にお願いごとしてもダメなのよ、自分で努力して働かなくっちゃね!」という思想である点。そしていっぽうの王子様がお調子者の浮かれポンチ野郎だったりする。主人公の白人の友だちもふつうは意地悪な役になりそうなのに、ワガママだけど性格がいい、というのもめずらしいかも。

もちろん働きすぎて夢や愛を見失っても人生よろしくないので、そのあたりはうまくバランス取れた展開となってます。ブードゥー・クイーンのママ・オーディーと歯抜けのホタル・レイが教えてくれるのだ。かっこいい!

視覚的にはあまりかわいくないカエルのキャラなのに、あんまり気にならなかったのはたぶん音楽を含めニューオリンズのバイユーの雰囲気がよかったから。ジャズが得意なワニもよかったけど、まさか「歯抜けのホタル」という視覚的にはどうかと思うキャラに泣かせられるとは思わなかったよ!

くだんのドクター・ジョンですが、『Down in New Orleans』を歌ってます。これがオープニングのフレンチ・クオーターのシーンでかかった時には心わしづかみにされました。ベニエ食べたい!ガンボ食べたい!!ニューオリンズには行けないのでつくるか、自分で!(えっ…)

リトル・マーメイド』のときにも感じたけど、どうやら私はしっとりしたお姫様物よりも、パンチが効いた話のほうが好きみたい。ちなみに本作の監督ふたりは『リトル・マーメイド』の監督と同じコンビです。
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by rivarisaia | 2010-07-29 01:05 | 映画/洋画 | Comments(3)

プリズン211

暑くて、やる気ゲージが下がっていました。が! そんな時に観たDVDがすごくおもしろかったので、強くおすすめしたい。スペインのアカデミー賞ことゴヤ賞8部門受賞作品。去年のスペイン映画祭で『第211監房』のタイトルで上映されて、評判よかったのに公開しないのか…と残念に思ってたら、DVDが出た。ちょっともったいないね。
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プリズン211(CELDA 211)』監督:ダニエル・モンソン

刑務所に勤務することになったフアンは、勤務初日の前日に職場を見学している際、突然の事故にあって気を失ってしまう。まさにそのとき、刑務所内で暴動が発生。混乱のなか、フアンはたまたま空いていた第211号監房に置き去りにされてしまう…


意識が戻ったら、暴動まっただなかのムショの中。さあ、どうする!?という話で、当然ながら「俺、明日から勤務の看守でーす」などと言えるわけもなく、「殺しでムショに来た新顔です」とハッタリをかますしかありません。

そんなフアンには身重の奥さんがいる。妻と生まれてくる子どものためにも、何とかしてこの状況を脱せねばならない。そこで暴動のリーダー・マラマドレにうまーく近づくが、マラマドレの側近はフアンを怪しんで…とのっけからハラハラする展開に。

刑務所の外には、暴動を鎮圧し、フアンをなんとか助けないといけない職員の人たちがいる。さあどうやって彼らと連絡取ったらいいのか。刑務所内は全員気が立ってるのでフアンの身元がバレると相当ヤバイよ、大丈夫なのか!

囚人たちはテロリストグループに属している囚人を人質に取り、自分たちの待遇改善を要求しているのですが、政府としてはテロリストを殺されてしまうと政治的に非常にマズイことになるし、囚人側もうかつに人質に手出しをするとSWATに踏み込まれてしまうという緊迫した状況なわけです。

そこに、看守と通じてる囚人がいたり、極悪非道な看守がいたり、仁義に厚い囚人がいたりするものですから、話がどう転ぶのかわからない。さらに予想外の容赦ない出来事が起きてますます大変なことに…。

そりゃあゴヤ賞取るよなあ、というおもしろさでございました。ボス・マラマドレの声が渋くて、そこもグッときました。

これね、仮にリメイクするとしたらハリウッドよりも香港映画向けだと思う。監督はぜひトーさんで。そんな仁義と侠気たっぷりの映画でしたよ。おすすめ。
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by rivarisaia | 2010-07-24 23:59 | 映画/洋画 | Comments(0)

淑やかな悪夢

毎日暑い日が続いてどうにもやる気が起きません。どうやらすっかり夏らしいので怪奇小説でも。
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淑やかな悪夢』シンシア・アスキス他 著、
倉阪 鬼一郎・南條 竹則・西崎 憲訳 創元推理文庫

英米女性作家による短い恐怖譚12篇。昔の作家がほとんどなので身の毛もよだつホラーというわけではないのですが、私は昔の英米女性作家による時代がかった怪奇小説が好きなのでした。

本書は個人的に好きな話とまあまあだった話が混在しているのですが、一編だけかなり気に入っている短編が収録されています。それは

シャーロット・パーキンス・ギルマンの「黄色い壁紙」。

療養のため夫とともに田舎の屋敷に来た主人公。寝室には嫌な模様の黄色い壁紙がはってある。壁紙はところどころ破れ、下のほうには奇妙なしるしが付いている…


作者本人の実体験を元に書かれたという本作は、後からじわじわくる怖さ。それも精神的にくる嫌な感じの怖さ。主人公の女性の独白のようなこの短編は、彼女が徐々に狂気に蝕まれていくさまが行間からにじみ出てくるようで気味が悪い。

小説を読むとき、私は脳内劇場で映画を観るように情景が浮かぶんですけどね、「黄色い壁紙」のビジュアルのインパクトの気持ち悪さときたら、『リング』の貞子よりも『エクソシスト3』の婆さんよりも気持ち悪いんですよね。

割と短いのでさらっと読んでしまうとなんてことはない話のように感じるかもしれませんけど、私はこの小説の行間が怖い。真っ昼間で太陽が照ってるのに、なぜか怖い、というような、そんな話。

そうそう昔の英米女性作家の怪奇小説といえば、イーディス・ウォートンの『幽霊』(作品社)もおすすめです。こちらも短編集ですが、まんべんなくどれも好き。
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by rivarisaia | 2010-07-21 01:09 | | Comments(2)

大相撲の番付表

先日、名古屋のお友だちから手紙と一緒に贈り物が!

ジャーン。何かと話題の大相撲の番付表。
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さらには微妙なデザインであるが故に「捨ててください」とのメッセージ付きで関取ストラップ、そして豊作と大漁の千社札まで。うれしい! 長年の相撲ファンである私の友にして「捨ててくれ」と言われるほどの、あんまりなデザインのストラップですが、朝青龍がいるのでどうも捨てられない(苦笑) 親にも「取っておきなさいよ、今となってはお宝よ!」と言われる始末。

そういえばずいぶん前に初場所について書いたけど、お相撲はちょっと好きなので、今回の不祥事についてはいろいろな面で残念なかぎりです。ただですね、例の賭博の件は確かによろしくないのですが、江戸時代の昔から黒い世界と角界は切っても切れない関係があって戦前はもちろん戦後にもその辺のタニマチお騒がせ事情はいろいろあったのに、これまで見て見ぬふりしてたメディア(と協会)はさあ、今さら正義感っぽくどの口がいうか、と憤りを感じてしまうのも本音(もっと早くなんとかすればよかったのに)。あと、朝青龍のときに品格云々とさんざん叩いてたけど、じゃあ今回はそこのところいかがなのかね、と思うのも本音。

お相撲って、スポーツというよりもある種の伝統神事のような気がしてしまうのですが、最近では伝統神事の面とスポーツ的な面が乖離してきていて、その辺も見つめ直すところなのかもしれないですね。

そうしたもろもろ含めて、これからの国技を考えるいい機会なのかも。早く正常に戻るといいな。懸賞がドーンと出ないとおもしろくないし。

そりゃそうと、番付の序の口とかほんと読めない。
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書体(相撲字)は根岸流というのか。毛筆で書いてるんですよね、すごいよなあ。写真製版で印刷していて、縮小率を調べたら約4分の1らしいです。なるほど。
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by rivarisaia | 2010-07-17 19:19 | モノ | Comments(2)

トイ・ストーリー3

トイ・ストーリーの一応完結編。スピンオフ企画はあるらしいけど、長編としてはたぶんこれが最後。1も2もおもしろかったけど、3作目は大傑作です。

脚本が綿密に練られているうえに、無駄な場面もひとつもなし。泣けるし、笑えるし、子ども向けでもあるし、大人向けでもある。すごいな、ピクサー。これまでのピクサーの中で一番好きかもしれない。

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トイ・ストーリー3(Toy Story 3)』監督:リー・アンクリッチ

おもちゃたちの持ち主アンディも17歳になり、もうおもちゃ遊びからは卒業。大学進学のために家を出ることになったアンディは、ウッディ以外のおもちゃを屋根裏にしまうことに決めた。ところが、ちょっとした手違いで、おもちゃの入った袋がゴミに出されてしまう。アンディに捨てられたと勘違いしたおもちゃたちは、託児所サニーサイドへと寄付される箱に逃げ込むが…。


いままでは、ウッディやバズといったおもちゃが何かの拍子に外の世界に出てしまい、自分たちの家であるアンディのもとへ頑張って帰還する、というのがベースにある展開でした。しかし、今回はアンディが大人になってしまい、帰るべき家が失われてしまうというクライシスがおとずれる。

つまり「おもちゃたちは大好きなアンディと幸せに暮らしました。めでたし、めでたし」で終わることが不可能。1と2を観たときには、この展開は想像だにしなかった。

これまで何があっても、数々の苦難を乗り越えてアンディのもとへ帰ってきたおもちゃたちだったけど、持ち主であるアンディは、そんな彼らの活躍や冒険は知る由もない。人間の前ではおもちゃはおもちゃであって、決して動かないから。それなのに、それなのに、ラストのアンディのあのセリフは…(涙)

ウッディやバズをはじめ、登場するおもちゃたちはモノとしてみれば量産品であり、そういう視点でみれば世界にひとつしかない特別なおもちゃというわけではない(だからこそ1でのバズのアイデンティティ・クライシスが起きたりする)。だけど、ウッディやバズや彼らの仲間たちは世界にひとつの特別な存在であり、彼らにそんな命を吹き込んだのは、大切に一緒に遊んできたアンディだった(大泣き)。

一方で、今回は持ち主に捨てられやさぐれてしまった最凶キャラも登場します。でもね、現実にはそういうおもちゃが大半だと思うんだよね。量産品であっても、世界にたったひとつの特別なおもちゃになるかどうかは、持ち主次第だ。子どもたちは、それをよくよく心しておくように!

さて。

このように書くと、やや重いテーマの泣ける映画っぽくみえますが、実はその辺はサラッと描いていて、大部分はわくわくはらはら大笑いの西部劇である点が、ピクサーの恐るべきところ。

ならず者も、監獄も、火山も出てくるし、情熱のスペイン系も登場するし、果ては「トルティーヤ」で大爆笑することになろうとは…。

ほんとにねえ、このバランス感覚はすばらしいですよ。どれとは言わないけど、泣かせどころがあくどい映画は見習ってほしい…。

楽しかったので本当にオススメ。 ただし前2作を観てない人は、観てからのほうがいいと思う。私は、子どものころに遊んだ真に大切にしてた人形はいまも持ってるんですけど、たまには一緒に遊んだほうがいいのかなあという気分にもなりました。たまにひっぱり出したりはしてるんだけどさ。

「トイ・ストーリー3 3D」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by rivarisaia | 2010-07-14 21:23 | 映画/洋画 | Comments(0)

愛の果てへの旅

一大イベントが終了した後の喪失感はぐうの音もでない優れた映画で埋めよう、ということで、前に録画したやつをまた観ちゃった。いやあ、この映画大好きだ。『イル・ディーヴォ』の監督の作品。
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愛の果てへの旅(Le conseguenze dell'amore)
監督:パオロ・ソレンティーノ

スイスの閑散とした町。その町のホテルに暮らしているらしい謎のイタリア人、ディ・ジローラモ(トニー・セルヴィッロ)。バールの女性のまなざし。老夫婦とのカードゲーム。毎週水曜日に打つヘロイン。定期的に届けられるスーツケース。彼は一体何者なのか?


最初に観たときは、前半、いえ中盤過ぎまで、「これは何なんだ?」と頭の中が「???」でいっぱいになったんですが、あることが起きてから一気にストーリーが動きだし、すべてのパズルピースがピタリとはまる。

場合によっては、そんな前半の展開に眠くなるかもしれませんが、我慢してすべてを見届けておくように。なぜなら、後から「ああ、あの場面、あのセリフはそうか…」と後半につながってくるからです。

ホテルの窓から遠くに見えるクレーン、バールに座っていた若い女性が読み上げる本の1節、点灯していないランプ、20年も会ってない幼なじみの話、さまざまなピースが象徴的。そして、スイスでの場面が全体的に無機質な絵になっているのは、主人公の人生もそして隣室の老夫婦の人生も無機質だからかもしれません。

失った人生を取り戻そうとする主人公。彼の正体が判明した時点で一気にサスペンスフルな展開となりますが、私はラストの「鉄塔の電線工事」の場面がとても好き。冬の鉄塔のてっぺんでふと顔をあげるおじさんの表情に、静かに心ゆさぶられてなんともいえない気持ちになるというか、そこでその場面を持ってくるソレンティーノに脱帽。

これもかなりの侠気映画ではないか、という気もしますよ。

本日のオマケ:後半で使われているOrnella Vanoniの『Rossetto e cioccolato』。この曲が耳について離れないので、iTuneで購入してしまった。けっこうヘビーローテションで聞いてます(いや、一緒に歌ってます)。




映画の予告編もどうぞ。


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by rivarisaia | 2010-07-13 02:08 | 映画/洋画 | Comments(0)

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スペイン、おめでとう!! いやあよかったね!

ということで、ブブゼラにはじまり、予言タコのパウル君の凄さをかみしめて終わったワールドカップならぬタコカップ。twitterではパウル君=クトゥルフの邪神説まで囁かれ、話題をかっさらっていきました。

さて、さすがに今朝の3:30はかなりきつくて、私は意識が朦朧としている状態で観戦していたので、ワールドカップなんだかEUROなんだかバルサなんだか、もはや何の試合を観てるんだかよくわかってませんでした。すいません。

W杯決勝らしいなかなか点の入らないダラダラ試合に文句垂れてたら(これは私は毎度のこと)、だんだんと荒れ模様になり黄色い紙がパンパン出はじめ、このままEURO2004のオランダ×ポルトガルのように、イエロー16枚+退場4人なんてことになったらどーしようかと期待心配しましたが(なつかしい。あれはあれで楽しかった)、スペインはポルトガルと違って大人でしたね! ホント、ポルトガルも少しは見習えよ…と私はいつも口を酸っぱく…(以下略)

よく考えてみると、最初のオランダのデ・ヨングのカラテキックにレッドを出したほうが自重気味になってよかったのかも。最後のオランダのCKがGKになってしまったのは可哀想だったけど、仕方あるまい。オランダのみなさん、おつかれさまでした。

そうだ、3位決定戦はおもしろかったですね。決勝と違って思い切りのよい感じが(あ、違う?)。ドイツおめでとう!そしてパラグアイもよかったよ、おつかれさま!

本日の写真はパウル君つながりの海産物ってことで貝。今回のワールドカップは個人的には前回ほどの盛り上がりはなかったんですけど、それはイタリアが早々に敗退したせいか(アッズーリのサッカーはそんなに好きじゃないんだけど、嫌よ嫌よも好きのうちなのか?)、ポルトガルが案の定ダメだったせいなのか、謎だ。たぶんその両方。
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by rivarisaia | 2010-07-12 21:25 | 日々のよもやま | Comments(0)

密告

サッカーで3:30の試合を見るために3時起き、というのが無理です。だって、ツール・ド・フランスもやってるんですよ、12時すぎまで。私にどうしろと。

ところで、私のイタリア語の先生などは「自転車レースのどこがおもしろいのか?」とジロやってる国の民とは思えない発言をかましたりするのですが、自転車レースは初めはよくわからなくても、そのうちだんだんわかってくればくるほどおもしろいので、みなさまも機会がありましたらぜひどうぞ! 個人競技でありながらチームプレーでもあり、作戦もかけひきもあるんですよ。しかも自動車並みのスピードで進んでいくっていうのもすごいよね。

さて。

ツール中だからってわけじゃないけど、フランス映画観ました。
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密告(Le Corbeau)』監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー

フランスのある田舎町。医師の不倫を告発する1通の手紙が届く。手紙には「カラス」という署名があった。「カラス」による密告の手紙は、町中の人に届きはじめ、内容もさまざまな人の秘密を暴露するものへと変わっていく。やがて町の人々は疑心暗鬼になり…


カラスによる手紙が人々を不安に陥れ、誰も信じられなくなっていき、死人が出たり、暴徒が出たりと、平和だった小さな町が内側からじわじわと破壊されていくところが非常に恐い。

なんとも嫌なシーンは、ある人の葬儀の場面。運ばれていく棺からハラリと落ちる1通の手紙。道に落ちている白い封筒を町の人たちは汚らわしいものを見る目つきで、よけて通るんですよね。それなのに、子どもがその手紙を拾って開封すると、大人が横取りして今度はまわし読みをはじめちゃうの。汚らわしいものでも、やっぱり読んじゃうんだよ。で、犯人はお前だろ!と確たる証拠もなく他人をつるし上げしたりするわけ。

げに恐ろしきは人の心かな。

主人公である医師は、「カラス」探しに奔走するんですが、疑心暗鬼になっているのは主人公も一緒。気持ちはわからないでもないとはいえ、最後のほうのころころと意見を変える主人公に対して「ちょっと落ち着け!」と思ってしまったのも事実です。あれじゃあ女性が可哀想だ。

肝心のカラスの正体はちょっと意外でした。いや…主人公よりも疑心暗鬼になりすぎていたのか、私はまったく別の人物をカラスだと決めつけてました。すまん、まったく無実の人だった!

ところで、カラスの密告書の字面が密告という内容に反してえらくかわいいんですよね。ご丁寧に署名にはカラスのイラストつき。そこがまた気持ち悪い。

あの犯人がそんな一見かわいらしい手紙を書いてる姿を想像するとさらに気持ちが悪い。そして、おそらく町中に出回ったカラスの密告書の中には、ニセモノもあったのではないかと思われるんですよ。つまり、カラスの名をかりて便乗した人もいるのではないか。そのあたりははっきり描かれないのですが、そもそも犯人の動機も、結末の真相もはっきりしないまま終わってしまうというモヤモヤ感が、気味悪さを増長させていて秀逸です。
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by rivarisaia | 2010-07-10 23:59 | 映画/洋画 | Comments(2)

ドン・カミロ頑張る

そういや北の方に送られちゃったアノ人はどうなったんだろう…というのが気になって、つづきを借りてみた。アノ人とは、愛すべき暴力司祭、ドン・カミロ! 今回、カミロは暴力司祭の名にふさわしく、ボクシングの試合ではっちゃけたりもしてますよ。

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ドン・カミロ頑張る(Le Retour de Don Camillo)
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ

陽気なドン・カミロ』の続編でございます。DVDのジャケはアメリカ版2枚組の画像を拝借。現題は「Return of Don Camillo」。ドン・カミロ、と書いてるけど、イタリア語に近い発音にするなら、ドン・カミッロ。

北の方の雪の降り積もるへんぴな村に追いやられたドン・カミロ。とはいえ、カミロはお忍びで町のようすを見にきたり、ライバルの町長ペッポーネもこっそりカミロに会いに行ったりしてる。何なんだ、このふたりは(笑)

仲が悪いとはいえ、お互い相手がいないとどうにも調子が出ないふたりですから、ドン・カミロは割とすぐに町に戻される(早っ)。なぜなら町では、「カミロが戻るまでは死ねない!」とばかりに、危篤の老医師はいったん心臓が止まったのに蘇るし、代わりの新しい司祭はまっぷたつに割れている町の人々をうまくまとめられないし、教会の時計と市庁舎の時計は全然合ってなくて正しい時間もわかんないし、もう大混。ついにライバル、ペッポーネ町長が「カミロを戻してくれ」と司教に頼みに行くのであった。

やっぱりこの人たち仲がいいね…。

最後、町が洪水に襲われて水浸しになってしまうところでおしまい。カミロとペッポーネを残して、町民は一時避難していくのでありました。

映画は全部で5本制作されてるようですが、日本語版はこれしかないのかな。残り3本もいつか観てみたい。5本目のタイトルは『Don Camillo in Moscow』なんだよね。モスクワに行くのか? ペッポーネと? 気になる…。
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by rivarisaia | 2010-07-07 01:10 | 映画/洋画 | Comments(2)