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Good Hair

アメリカの妹からかりたDVD。これは本当におもしろい! 前から不思議に思ってたナゾも解けた。

クリス・ロックのプロダクションとHBOが組んで制作した「黒人の髪の毛」に関するドキュメンタリーです。

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Good Hair』監督:Jeff Stilson

ある日、クリス・ロックの5歳になる娘が「パパ、なんで私はグッド・ヘアーじゃないの?」と言ったことから、クリスは黒人女性の髪の毛について調査をすることに。

多額のお金が動くヘアケア業界の展示会とそこで行われる「ヘア・スタイリング・コンテスト」に出場する美容師たちの奮闘話を織り交ぜながら、アフリカ系女性が持つ髪の悩み、どういうお手入れをしてるのか、そのコストはいくらで材料はどこからくるのか、といったことを探っていくのですが、これが目からウロコ。知らなかったので、本当にびっくり!

順を追って説明しましょう。

まず、黒人女性のストレートヘアはありえない。でも、世の中、サラサラとしてふわりとゆれる髪が主流。モデルも女優もブラックなのにストレート。本作でインタビューに答える人もみな、「それがナチュラルな感じ」「リラックスした髪型」「会社勤めでアフロだと場違いな感じがする」と言うわけです。

で、どうするか。

まずひとつは「リラクサー(Relaxer)」という製品が存在します。多くの人が「使ったことがある」と答えるこの製品の主成分は、強烈なアルカリ性の水酸化ナトリウムなんですけど、肌につくと頭が火事になったかのようになり、時間が経つと皮膚が焼けただれてしまう。でもこれを髪につけて洗い流すと、ストレートヘアーになるのです。2、3歳の小さい子どもも使ってて、ちょっと大丈夫か…という気に。

もうひとつがウィーブ(Weave)。要は付け毛なんですけど、編み込んだ自分の毛にくっつけるもので、有名人も一般人も多くの人が使ってる。でも高い! 1000ドルするウィーブを購入する人に「え、学校の先生なんて貧乏なはずなのに、買えるの?」とクリス・ロックも驚いてました。

ウィーブ市場はかなりのお金が動くマーケットで、ウィーブに使われる人毛の主な輸出国はインド。クリス・ロックはインドまで行って、この髪の毛ビジネスをおっかけます。このあたり、本当に知らない世界でした。インドのウィーブ用髪の毛工場とかさ、こんなビジネスあるんだなあ。

とにかく黒人女性が髪にかける金額と時間はハンパない。床屋で雑談する男性陣も「まあ、そういう母親や姉妹を見て育ってるからね、馴れてるね」と笑っていたけど、それだけ手間ヒマかけてるわけですから、女性側は、せっかくウィーブを付けてる髪に触ってほしくないし、プールに入って髪の毛濡らすなんてとんでもない!ってなっちゃうわけですよ。クリスに「彼女の髪に触ったことある?」と聞かれた男性陣は軒並み「まさか!殺されるよ!」と言ってた(笑)

アメリカにいた時に、クラスメートのベティちゃんが「女性同士の大ゲンカでは髪の毛ひっぱりあいになるから、その現場にはごっそり抜けた毛が落ちているものよ」と言ってて、「そんなに大量に抜けるものなのか?」と疑問だったけど、あれはウィーブが取れて落っこちてるってことなんだな。高いお金払ってる物なので、それだけでも痛手ではある。

私はアフロや編み込みの髪型はかわいいと思うけど、言われてみると最近はあんまり見かけない。ちりちりした髪型は場違いという雰囲気だったら、リラックスしたサラサラヘアーにしなくちゃとなる気持ちもわかります。ストレートヘアのアフリカ系女性が多い裏側には、こんな苦労があるんですね。
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by rivarisaia | 2011-07-31 18:43 | 映画/洋画 | Comments(4)

少林皇帝拳

ひさびさの邵氏。とはいえ結構前にみたんですけど。前半はどうなのこれ…といまひとつノレなかったんですけど、途中でじわじわきました。

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少林皇帝拳(爛頭何/Dirty Ho)』監督:ラウ・カーリョン/劉家良

王位継承問題に巻き込まれている康熙帝の第十一皇太子(リュー・チャーフィー/劉家輝)はお忍びで庶民に交わりふらふらと楽しく過ごしていた。ある日、泥棒の若者(ワン・ユー/江禹)と出会い、彼を弟子にするハメに。折しも、第十一皇太子を亡き者にしようと、第四皇太子が刺客を放ち…


芸妓遊びをしてはっちゃけたり、骨董品を眺めたり、美味しいお酒を飲んだりするのがだーいすきな第十一皇太子。まるで、三蔵法師が悟空を弟子にしたかのような方法で、ちんけな泥棒を弟子にするのですが、その理由は…その理由はよくわからない! かわいい奴だと微笑ましかったのか、見どころのある奴だと感じたのか、ただの酔狂なのかわからないけど、酔狂という気もなきにしもあらず。

前述した通り、正直いいますと冒頭からしばらくは、ふーんという感じでまったりみていました。何やってんのこの人たち、とあんまりノレなかったんですよ。ところが、次第に愉快な光景が。

皇太子は酒が好きなので、利き酒をやろうと言って誘い出し、お酒飲んでる最中に襲うという作戦を立てた刺客。刺客と皇太子はふたりで楽しく酒飲んでるフリして壮絶なバトル!


とか、

皇太子は骨董品が好きなので、骨董品見せると言って誘い出し、品を眺めてる最中に襲うという作戦を立てた別の刺客。刺客と皇太子はふたりで楽しく骨董鑑定してるフリして壮絶なバトル!


といった具合に、この「○○してるフリして、実は水面下ですっごいバトルが繰り広げられている」というのが妙に楽しい。

それがおもしろいのでラスボスとの対決は割とどうでもよかった。いつものごとくエンディングも唐突でした(笑)第十一皇太子はその後いったいどうなったのか…映画ではナゾです。
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by rivarisaia | 2011-07-29 02:16 | 映画/香港・アジア | Comments(0)

尼僧ヨアンナ

夏なのでホラー映画でも。厳密にはホラーじゃないかもしれないけど、私にはこの映画はじゅうぶんホラーです。

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尼僧ヨアンナ(Matka Joanna od Aniolow)』監督:イェジー・カヴァレロヴィチ

ポーランドのとある村。尼僧院長のヨアンナは悪魔にとりつかれ、悪魔の影響は他の尼僧たちにも及んでいた。悪魔祓いのために司祭スリンがやってくるが…


元祖エクソシストのような話です。何が怖いってヨアンナが怖い。白いかぶりもののおかげで強調される、まったくまばたきしない大きな目が怖い。突然、司祭の背後に忍び寄ったり、壁づたいに変な動きをするヨアンナが怖いです。

ラビと司祭との悪魔についての問答も興味深いですが、宗教問答を脇において考えてみると、落ちぶれたとはいえ元貴族の娘であるヨアンナは自由のない修道院の生活のせいで破綻しちゃった気もするし(おそらくきっかけは、火刑にされたという司祭)、世間知らずの(と本人も何度も言っている)スリン司祭は、ヨアンナと出会って体験したことのない気持ち(愛)をどうしていいのかわからずに、悪魔のせいにしてしまっているのかもしれませんね。で、尼僧院長が奇怪な行動をすることで、集団ヒステリーとなって他の修道女にも影響が出た、と。

俗っぽい修道女だけが悪魔に取り憑かれてないのは、適度に息抜きしていたからでしょうか。

改めて観て思うに、悪魔に憑かれて階段落ち、悪魔に憑かれてブリッジ、というのはやはり本作からきているのかな。

『尼僧ヨアンナ』は原作小説がありますが、小説のモデルになった事件があり、フランスのルーダンにあるウルスラ会修道院で起きた、スュラン(シュラン)司祭によるジャンヌ・デ・ザンジュの悪魔祓いです。詳しく知らないので、今度調べてみよう。

そしてまったくの余談ですが、宿屋のおっちゃんは「まんが日本むかしばなし」の常田富士男以外の何者でもないです。役どころといい、あの風貌といい、どこからどうみても常田富士男でした。
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by rivarisaia | 2011-07-27 17:36 | 映画/洋画 | Comments(4)

前回、クロアゲハの話をしましたが、例のサナギはやはりクロアゲハでした。

じつは蛹になって数日後に飼育ケース付近を飛んでるコバチを目撃したので、寄生されてるんじゃないかと疑ってたんですよ。でも何日かたって蛹を見ていたとき、シュッシュッとすごい音をたてて動いたので(ナミアゲハでは聞いたことない音…)大丈夫なのかなと様子を見てました。

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同じ頃にサナギになったナミアゲハから遅れること数日、ようやく羽化したんですけど、しかし、なんとこのひと羽化に失敗。

羽を乾かす前に落っこっちゃったんだよね、壁から。えええー!?
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わかるでしょうか、右側の羽がちゃんと開かない。羽化するときに落ちてしまうと、羽が折れてしまって、飛べなくなってしまうのでした。

仕方ないので部屋で砂糖水をやりながら飼ってたんですけど、何度も飛ぼうとするので可哀想だった。先日、飛べないままついにお亡くなりに。

またクロアゲハの幼虫育てたいなー。昨日、クロアゲハが庭を飛んでいたのでどこかに卵があるかもしれない。しかし、蚊と戦いながら卵や幼虫を探すというのは至難の技なのだった。
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by rivarisaia | 2011-07-25 20:15 | 生きもの | Comments(0)

Journal of a UFO Investigator

これまた私の嫌いな思春期もやもや少年の話で、何故にそのような小説を選んで読んだのかは永遠のミステリー。ええと実際の理由は表紙デザインが気になったから、です。

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Journal of a UFO Investigator』David Halperin著、Viking Adult

60年代のフィラデルフィア郊外。主人公のダニーの世界は崩壊寸前だった。母親は心臓病で死にかけており、父親との関係は良好ではなく、好きな女の子ともうまくいかず、親友とも距離ができ、周囲から疎外されていたダニーが唯一没頭していたのはUFO研究だった…


ダニーが綴るUFO日記(彼の空想)は現実と交錯して、途中からどこまでが現実でどれが空想なのかよくわからなくなってきますが、次第に現実逃避の空想部分がかなりの冒険談になっていくのも、思春期の少年らしい。そんなダニーのUFO日記の中のヒーローは、当然ながらダニー自身。

ユダヤ人であるダニーが、保守的なキリスト教の地域に住んでいるというのも疎外感の一因となっていて、宗教的なアイデンティティについてもUFO日記には多大に反映されています(だってイスラエルに行っちゃったりするんだよ)。

ところで。

本書を読んでて、うわっ懐かしい、と思ったのが、地底人デロ。小学生のころ、友人が持ってた四次元のミステリーをテーマにした本に、地球の地下には恐怖の地底人デロが生息しており、しばしば人間を誘拐している云々などと、さも実話みたいに書いてあり、あまりに嘘くさいので誰も信じてなかったけど、元ネタは『アメージング・ストーリーズ』だったんだね(詳しくはWikipediaのリチャード・シャープ・シェイヴァーの項をどうぞ)。

UFO日記に書かれている話が次第に大きくなってきて、どうなっちゃうんだ、これ…と途中で不安になりました。やがてそんな空想の世界とも決別する日がやってきます。ここであんまり感慨深くならなかったのは、やはり私には思春期の少年のもやもやがあまり理解できなかったからかもしれませんね…。
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by rivarisaia | 2011-07-22 23:40 | | Comments(0)

The Fates Will Find Their Way

私は思春期の少年のもやもや感が嫌いなのに、思春期の少年のもやもや全開の小説を読んでしまった。途中どうしようかと頭抱えそうになったけど、後半からラストにかけて、つまり少年が大人になったあたりで、じんわりとくるものがありました。

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The Fates Will Find Their Way』Hannah Pittard著、Ecco

ハロウィンの日に、僕たちの前から姿を消した16歳のノラ・リンデル。彼女はどこにいるんだろう。彼女に何があったんだろう。今はどうしているんだろう。残された僕たちの人生には、消えてしまった彼女がさまざまな影を落とす。


行方不明になってしまった少女について、友人だった「僕たち」(語り手は一人称複数です)は、あれこれと妄想をふくらませます。見知らぬ男の車に乗って去っていったのかもしれないし、殺されたのかもしれない、メキシコ人と一緒に暮らしているかもしれない…あれこれと噂が飛び交うものの、結局のところ真実はわからないまま。

不在の少女の物語は、そこにはもういない少女の仮定の人生についてあれこれと思いをめぐらしながら、やがて大学に進学し、大人になり、結婚し、新しい出会いや別れに遭遇し、ここにいる自分たちの人生を受け入れていく、という「僕たち」の成長の物語でもあるのでした。

最後の最後、空がピンクから紫色に変わる頃の情景がなんだかとてもよかった。

それはそうと、「僕たち」は地元から離れず、大人になって結婚しても、一緒にいる仲間なのですが、ずっと同じ場所にいて昔と変わらない「僕たち」っていうのもすごいよなあ。たまに小中学校の同窓会に行くと、そういうタイプのクラスメイトもいるんだけど、私などは「えっ、まだそんな頻繁に会ったりしてるんだ」とけっこうびっくりしちゃう。

アメリカの田舎町で、いつまでも地元にいてしょっちゅうつるんでいる男性を想像するに、どうも排他的で保守的な人たちのような感じがしてしまい、あんまりお近づきになりたくないとも思ってしまうのでした。ま、かなり偏見ですけどね!
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by rivarisaia | 2011-07-21 02:50 | | Comments(0)

今日は朝(というか夜明け前)から、とてもいい試合を見たので記しておきたい。

女子サッカーW杯で日本優勝おめでとう!
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なぜか予選突破は自信があったんですけど、決勝T はハラハラしながら柱の陰で小声で応援してた小心者です。そしてアメリカの2点目が決まったとき、あうう…と突っ伏した、あきらめの早い女は私です。

たとえば残り時間5分で負けている場合、アイスホッケーなら「あと5分もあるし、まだまだ大丈夫」と余裕かましてられるんですが、サッカーで、特に代表チームの場合、国がどこだろうと「5分しかない...」と青ざめてしまう性分。でもさ、思い出してごらんよ、サッカーでもあきらめないって大切だよね!と3年前のEUROで学んだではないか、と深く反省しました。

優勝はもちろん嬉しいのですが、決勝戦がおもしろい試合になってよかったし、何より選手の皆さんが笑顔で楽しそうにプレーしてたのが見ていて気持ちのよい試合でした。世界中の人が、うん、あれはいい試合だった、と言える内容だったと思う。

写真はお祝いの花束の代わりに爆発満開の庭の花、ただし6月の庭です。今は熱帯ジャングルと化してます。。。
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by rivarisaia | 2011-07-18 23:11 | 日々のよもやま | Comments(2)

動物、動物たち

先日の『行け、ラペビー』は、時間も短いこともあり、このドキュメンタリーのおまけのような感じだったのでした。

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動物、動物たち(Un Animal, des Animaux)』監督:ニコラ・フィリベール

パリ国立自然史博物館の進化大ギャラリー(動物学ギャラリー)の4年におよぶ大規模リニューアル工事のドキュメンタリー。

パリ国立自然史博物館の進化大ギャラリーはいつか行きたいんだよね。空間と剥製の配置がとてもいい感じ。で、その空間づくりのようすが見られるのが本作なわけです。

博物館の展示の舞台裏をこうしてみていると、ふだんは意識しない些細なことに気づいたりするから不思議。

たとえば、蝶の標本をひとつひとつ針に刺していくのは神経使いそうだとか、トドの剥製を運ぶのは大人の男性が何人も必要なほど重いとか、修復も大変だけれど陳列もまた大変。剥製の動物は死んでいるけれども、修復や展示の仕方によって命を吹き込まれ、人々の興味や学びに貢献するという役割を果たすからですね。

多数の昆虫の標本が入るガラスケースは掃除ができないので、「ホコリが入らないようにしてほしい」と訴える博物館の担当者のおばさんは、ワガママで言っているのではなく、あとあとのことも考えた結果であるとして「博物館学の後継者に対して私は大きな責任があるの!」とキッパリ言う。こういう姿勢が立派だよなあ。往々にして、自分のことしか考えてなくて後継者のことはスルーということってあるもんね。

膨大な数の標本に剥製。それらを補修する剥製師の作業はみていてわくわくします。こういう職業が成り立っているのもいいよなあ。少し前に、日本では標本管理の専門員が不足しており、貴重な資料が酷い扱いになっているという話を読んだばかり。(ブログ「科学に佇む心と身体」の文化的に貧しいこの日本で、敢え無く1億4000万円の昆虫標本が焼け落ちたの記事をどうぞ)

博物学の歴史の違いかもしれないけど、それにしても差が大きいよね。
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by rivarisaia | 2011-07-15 22:53 | 映画/洋画 | Comments(0)

行け、ラペビー

ちょうどいまツール・ド・フランスの期間だから、ラペビーさんのドキュメンタリー。

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行け、ラペビー(Vas-y Lapébie!)』監督:ニコラ・フィリベール

劇場では『動物、動物たち』の併映でした。『動物〜』もおもしろいので、その話は次回。DVDも両方収録されています。

1937年のツール・ド・フランスでマイヨ・ジョーヌ(総合優勝)を獲得したロジェ・ラペビー氏の晩年をとらえた27分の短いドキュメンタリー。77歳のラペビーさんは、今日も自転車で走ってる。毎朝10時か11時に家を出て、夕方の4時か5時まで走ってる。なんて元気なんだ!

その元気を、私にも分けてください。

たぶん毎日楽しく運動してるから元気なんだよね。私ももうちょっと運動をしたほうがいいんだよ、でも逆に私の場合は元気がありあまっちゃってじっとしてられず、落ち着きがなくなったりもするし…(ブツブツ)。

いや、私の話はどうでもいい。ラペビーさんの話ですよ。

77歳のラペビーさんの映像の合間に、当時のツールの映像が差し込まれ、そうか昔はレース自体がこんなだったんだねえ、と感慨深い。そうか、予備の自転車も換えのタイヤもなかったのか。とはいえ、レースの光景はいまとあまり変わらないような気もするのだった。

ラペビーさんは鮮やかな赤や青の服を着ていることが多く、それがまたお似合いで、ちっとも年寄りくさくなく、エネルギーにあふれている人に見える。人生ではいろんなことが起きる、私は自転車に乗りながら死にたい、と語るラペビーさん。運動してるから元気という以前に、苦しいこともあったけど人生を楽しんでいるから生き生きしているという感じがする。とにかく笑顔がかっこいい!
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by rivarisaia | 2011-07-13 23:25 | 映画/洋画 | Comments(2)

The Imperfectionists

ちょっと前に読んで、とってもおもしろかった本。これは邦訳出るといいのにな。

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The Imperfectionists』Tom Rachman著、Dial Press Trade Paperback

ローマにある英字新聞社を舞台に、委託記者や死亡記事担当者、編集長や特派員、財務担当者や校正者、経営者など、そこで働く人々の仕事や私生活を描いた連作短編集。


新聞社に関わる人々が主役の短編が11話。ある話の主人公が別の話では脇役として登場して違った表情を見せたりしつつ、11話がつながってひとつの長編を構成しています。各話の最後には新聞社の設立からの歴史が挿入され、時代の波に乗り遅れて発行部数が減り、親会社にとって赤字のお荷物部門となってしまう新聞社があえなく閉鎖されるまでが描かれます。

1950年代にアメリカの富豪がローマに設立した英字新聞という設定がおもしろい。異国で仕事をしているがゆえに、母国で生活するのとは違った独特の孤独感を抱えていたりして、それが仕事やプライベートに影響を与えることもある。

ベテラン記者に翻弄される新人、仕事がちっともうまくいかなくてスランプになる人、パートナーの浮気に悩まされる人、ロマンスあり、人生の悲哀ありといった具合に、話ごとに雰囲気がガラリと変わる。わかるわーとしみじみしちゃうエピソードもあれば、愉快で笑える話や、冷や水を浴びせられるような展開が待ち受けている話もあり、まさに人生さまざまなのだった。

予想外の展開が多かったので、毎回毎回、私は「あちゃー」とか「ひえー」と心の中で驚いてました。あの後どうなったのかな…と気になる話もいくつかありました。あ、でも、いちばん最後でそれぞれの主人公たちのその後が描かれてます。
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by rivarisaia | 2011-07-11 23:59 | | Comments(2)