「ほっ」と。キャンペーン

そうめんかぼちゃがやってきたので、さっそく食べてみたところ、ゆでたら本当にそうめんのようになるのが愉快だったのでメモ。

瓜自体の写真を撮るのを忘れちゃったのだが、黄色のごくふつうの瓜。

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タネとワタをとって厚い輪切りにして10分くらいゆでた後、説明書きにあった通り冷水にとります。

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スプーンでがしゃがしゃがしゃと実をかきだす。

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あらっ! 本当にそうめんみたい! おもしろい。なんか楽しいよ。

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できあがり。皮は食べられないので中味だけ。これをもとに炒めるなど調理してもよし、たれをつけてサラダのように食べてもよし、ということらしい。

わさび醤油と、そばつゆで食べてみたけど、さっぱりしてて美味しい。というか、味は刺身のツマのような感じで瓜自体の味はほとんどないに等しいので、ミートソースとかかけても意外といけるかもしれません。と、思っていたら、本日 Twitter で英語では「Spaghetti Squash」というのだと教えてもらい、西洋の人は豪快に本当にスパゲティみたいにして食べてました。

調べたらアメリカ大陸原産の西洋カボチャなのね。日本には明治期に導入されたと Wikipedia に書いてあった。中国ではフカヒレに似てるから「魚翅瓜」というらしい。

へええ。

次回料理する機会があったら、洋風にして食べてみます。
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by rivarisaia | 2011-08-31 20:04 | 食べ物 | Comments(0)

祝・全巻刊行完結! ハヤカワさんありがとう! というエントリをあげようとしてたのに中途半端な下書きだけして失念してました。唐の時代に実在した偉大なディー判事の犯科帳シリーズのことです。

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最終刊の帯の「最後の挨拶」の文字にに泣ける。シリーズ途中で刊行打ち切りになることも珍しくない昨今、10年かけて出版してくれたハヤカワさん、すばらしい。

著者は、オランダ人の外交官、ロバート・ファン・ヒューリック。大学院で中国語を学び、東洋学の博士号を取得した方で、オランダ外務省に務めていました。外交官時代には日本でも仕事をしていました。

中国の歴史などを研究している際に中国の探偵小説のジャンル「公安小説」に魅了されたヒューリック氏は、狄仁傑(ディーレンチェ)が主人公の公安小説「狄公安」に触発されて、ディー判事シリーズを自分でも執筆するにいたったわけです。

中国では「狄公安」はドラマのネタにもなったりしているようですが、最近ではツイ・ハークの『通天神探狄仁傑』という映画も公開されてます。この映画で監督と出演したカリーナ・ラウが香港電影金像奨を受賞したよねー。日本でも公開されるかな。ディー判事役がアンディ・ラウなのは、イメージが違う…と思ったのですが、それはおそらく、私がヒューリック氏の小説版に馴れているせい。

ディー判事は個性的な部下を使いながら自ら事件を捜査し、解決に導いていく。謎解きもおもしろいし、時代小説なので当時の雰囲気を伝える、いきいきした描写が読んでいてとても楽しい。

また、本書には必ずヒューリック氏が描いた挿絵があるんですけどね、これがまた味わい深くて好き。
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挿絵を見るのも毎回のお楽しみになってました。
各巻末の解説やあとがきなども充実してて、興味深いことが盛りだくさんですよ。

●ディー判事シリーズのリスト(すべてハヤカワ・ポケット・ミステリ)

長編
『沙蘭の迷路』
『江南の鐘』
『水底の妖』
『北雪の釘』
『紅楼の悪夢』
『雷鳴の夜』
『螺鈿の四季』
『白夫人の幻』
『柳園の壺』
『紫雲の怪』
『南海の金鈴』
『真珠の首飾り』
『観月の宴』

中・短編集
『寅申の刻』
『五色の雲』

上の小説以外には、中野美代子さんが翻訳した『中国のテナガザル』(博品社)や松平いを子さん訳の『古代中国の性生活』(せりか書房)といった研究書も著作にあります。これもおもしろいよ!

あと、ディー判事シリーズは、昔、三省堂からハードカバーでも何冊か出てました。著者名はロバート・ファン・フーリックになってます。あのとき、このシリーズ全部邦訳出たらいいのにね…と家族で話してたんだけど、いやあハヤカワさん、ありがとうございました。


●オマケ
前にちょろっと紹介したのはコチラ
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by rivarisaia | 2011-08-29 15:29 | | Comments(0)

前回は『ダイ・ハード』にトゥインキーが出てくるよというお話をしました。

そしたら家人がですね「あの巡査は2でも、あのくそまずい菓子をむしゃむしゃほおばってたぞ」と言うので、さっそく見直してみました。ヒマですね、私。

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ダイ・ハード 2(Die Hard 2)』監督:レニー・ハーリン

何度みてもクリスマス映画にふさわしい、豪華なアクション映画。最後はパァッと盛大な炎のイルミネーションもありますしね! ええと今回もあらすじは割愛。

くだんのトゥインキー場面は、ジョン・マクレーンが空港の貨物室でぶっ殺した謎の人物の指紋を照合するために、空港のカウンターでパウエル巡査に電話をかけるくだり。パウエル巡査のデスクが映るんですが、

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書類の上に散らばるトゥインキーが。おいおい4本もあるよ…。

やっぱりさ、前回は妊娠してる奥さんのせいにしてたけど、食べているのは巡査だろ、に確定。1本でも胸やけするのに、本当に好きなんだな…。

電話に出たパウエル巡査に、マクレーンは開口一番「食うのはやめて、聞け」と言うのですが、ここ英語だと「Take the Twinkie out of your mouth and grab a pencil, will ya?(そのトゥインキーを食うのはやめて、鉛筆を持て)」と、思いっきりトゥインキーだとバレてます。

つまり、パウエル巡査はふだんから常にトゥインキーを食ってるってことだ。

その後、ほいほいと返事をしながら場所を移動するパウエル巡査ですが、封をあけたトゥインキーを持っていくのを忘れない。

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もぐもぐもぐもぐ食べながら、FAXを受け取ってるけど、パウエル巡査がさわった書類はどれも油染みが付いてそうだなー。ううう。

これだけの短い出番で、トゥインキー好きを盛大にアピールしたパウエル巡査。『ゾンビランド』のタラハシーといい勝負なんじゃないでしょうか。ここ数日、まるで私もトゥインキーが好きな人みたいになってましたが、何度も言いますけど、私はあれは嫌いです。
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by rivarisaia | 2011-08-25 22:07 | 映画/洋画 | Comments(4)

かつて『ゾンビランド』の感想でアメリカの菓子「トゥインキー」について書いた挙げ句、「ゾンビランドになってもトゥインキーは食べたくない」というトゥインキー自体についてのエントリもあげた私です。

先日、ヒマだったので昔のDVDなどをみてたらですね、この有名映画にも「トゥインキー」が出てたことに今更ながら気づきました。やっぱりアメリカの国民的菓子という立ち位置なのか!?

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ダイ・ハード(Die Hard)』監督:ジョン・マクティアナン

ほんと、よくできたアクション映画ですよねえ。『こちらブルームーン探偵社』のキューピーハゲことブルース・ウィリスの出世作。しかし、ここではあらすじは割愛。問題はトゥインキーですよ。

最初の登場場面は、ブルース・ウィリス演ずるジョン・マクレーンが無線で警察に連絡し、「ごたごた言ってねえで、さっさと警官隊をよこしやがれ!」と怒鳴る場面の直後。うきうきしながら商店で買い物をするパウエル巡査の姿が映ります。

パウエル巡査がむかった先は、まぎれもなく「ホステス社のお菓子コーナー」(なんでそんなコーナーが!)。そしてぐわしとつかみどる菓子は、明らかにトゥインキー!

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こんなコーナー見たことないけどね。キャンペーンでもやってたのか? 左上に映ってるのは同じくホステス社の「フルーツパイ レモン味」とみた。当然、私は未食。

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ちょっと買いすぎなんじゃないかと心配になるほど抱えてますが、ほくほくの笑顔の巡査。

この後、レジのおっさんに字幕では「いろいろ買ったね」と言われてるんですけど、英語だと「I thought you guys just ate doughnuts. (あんたたち警官が食べるのはドーナツかと思ってたよ)」と呆れられてます。パウエル巡査は「でへへ」と笑いながら、妊娠してる奥さんのせいにしてましたけど、嘘だ。お前が食べるんだろ!

さらに次のトゥインキー登場場面は、ナカトミビル内でジョン・マクレーンの奥さんの同僚であるイヤミな男が犯人グループと交渉しようとする場面の次。いきなりマクレーンの「Oh God! ARHHHHH」といううなり声が無線にながれ、「大丈夫か!」と尋ねるパウエル巡査に、マクレーンはひとこと。

「トゥインキーという菓子、なにが入ってる」


英語では「Just trying to fire down a 1000-year-old Twinkie. (1000年物のトゥインキーをやっつけようとしたところさ)」になってます。1000年物…。さすが腐らないという伝説の菓子トゥインキー。ナカトミプラザの社員にもデスクに必携のファンがいたとみた。

しかしですよ、激しい戦いに弱音を吐かない男マクレーンですら「おお、神様、うげえええええ」となってしまうトゥインキー恐るべし。エネルギー補給が急を要するとしても、トゥインキーだけは勘弁、ってことですよね。わかります。

いっぽうでパウエル巡査は、えへらえへらと笑いながら「砂糖に小麦粉、不飽和の植物油、乳化剤、子供の成長に必要な養分ばかりさ」と得意気に答えてますが、横に成長するから食べすぎには要注意ですよ!
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by rivarisaia | 2011-08-23 21:49 | 映画/洋画 | Comments(2)

仕事の、それも自分には到底勤まりそうもない仕事場の、内幕を見せてくれるドキュメンタリーが好きなのですが、『サイン・シャネル カール・ラガーフェルドのアトリエ』がオートクチュールの現場なら、こちらはファッション誌の現場です。

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ファッションが教えてくれること(The September Issue)』監督:R.J.カトラー

アメリカ版ヴォーグの編集長アナ・ウィンターを中心とした、「ヴォーグ9月号ができるまで」のドキュメンタリー。

なぜ9月号なのかといえば、9月号はファッション業界の新年にあたるようなものなので、気合いの入り方が違うから。そうなんだ、知らなかった。今後は9月号に注意してみてみます。

アナ・ウィンターは『プラダを着た悪魔』でメリル・ストリープの演じた編集長のモデルで、横暴だ、厳しい、鬼だ、などと言われてるのをよく目にしますが、このドキュメンタリーみて、確かにこの人の下で働くのは大変だろうけど改めてすごい人だと感心したと同時に、けっこうかわいい人じゃないか!とも思いました。

彼女がフレンドリーじゃないのはテキパキ仕事をしたいからで、おそろしくハッキリとビジネスとプライベートを分けることができる人なのだろうと推測。

この映画で、アナ・ウィンターにもましてすごいなと感じたのは、クリエイティブ・ディレクターのグレイス・コディントン。グレイスとアナは20年一緒に働いていて、激しくぶつかりあいながらも、お互いの才能を尊重している。

担当したページがことごとくアナにボツをくらい怒りまくるグレイスなのだが、〆切直前になってアナはグレイスにページの再撮影命令を出す。これは、グレイスならよいものができると信頼してるからですよね。信頼できない人に時間がないのにそんな指示出せないよ、穴開けそうで。

結果、グレイスが担当したページはとてもよい出来なのであった。
これは、アナとグレイスは決して考え方が同じではないんだけど、そうしたふたりのバランスが雑誌にとってとてもうまく作用している気がしました。いっぽうで、登場する男性陣がいまひとつ頼りない。ご機嫌取りみたいな人もいるし。

壁に貼った磁石のようなものにペタペタと写真をはめ込んでいく台割の仕方、その台割をどんどん変更していく(お金かかってる撮影だろうが平気でバンバン切っていく)のもおもしろかった。すごいなヴォーグの仕事のやり方。

余談ですが、入稿前ギリギリなのに有名写真家(マリオ・テスティーノ)に撮ってもらった写真の枚数が全然足りなくて、「他にもあるでしょ、ぜんぶ見せろ〜出せ〜」と電話する場面で、ああ、こういうことどこでもあるのね…と遠い目になっちゃった。
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by rivarisaia | 2011-08-18 22:19 | 映画/洋画 | Comments(2)

ブラック・スワン

この映画については選ばれし観客じゃないのですが、ちょっと納得したので短く書いておきます。

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ブラック・スワン(Black Swan)』監督:ダーレン・アロノフスキー

以前書いたように、バレエ映画だと思ってみると「いや…それはナイ!」とイラッとすること必須。ナタリー・ポートマンの動き(特に腕)が、ぜんぜんダメなのは本業がバレリーナじゃないから仕方ないとして、根っから清純なのにドス黒い役を演じられるのがプロであるのだから「お前は清純だから、黒い役やりたいなら、ちったあ黒くなれ」とか抜かしやがるヴァンサン・カッセルを殴りたくなるのが必然。

ではサイコスリラーとしてどうかというと、イタタタ…という嫌な痛さの表現はあるものの、ちっとも不気味でもなければ、まったく怖くないので、これまたダメなんですよねえ。

ところが『レスラー2』あるいは『π(パイ)』『レスラー』とあわせて「妄想のほうが現実 三部作」と思えば、なんかしっくりくるかも…と納得した次第です。もしかしたら、ヴァンサン・カッセルだってあんなこと言ってないかもしれないよ、それもこれもすべてニナの妄想だったりしてね。それなら別にイラッとしなくてもいいんじゃないかしら。
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by rivarisaia | 2011-08-16 21:40 | 映画/洋画 | Comments(0)

先日、イタリア人に聞いた「ジャッロ」と「ホラー」の違いの話をしたついでに、イタリア語の色の話でも。

すでに記した通り、イタリアでは、ミステリのことをジャッロ(Giallo)と言います。シャーロック・ホームズもアガサ・クリスティもジャッロ。「Giallo」とは「黄色」という意味です。

これは、モンダドーリという出版社から出ていた「IL Giallo Mondadori」というミステリ・シリーズの表紙が黄色だったことに由来します。つまり黄表紙だ。こちらはそのシリーズから出ているアガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』。

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確かに黄色ですね。いまでもこのシリーズはクラシック・ミステリ・シリーズとして出てるっぽい。公式ブログもあるし。

ちなみにシリーズの1冊目は、1946年の『Perry Mason e l'avversario leale』(E.S.ガードナーのペリー・メイスンシリーズ『おとなしい共同経営者』)。

モンダドーリから出ている最近のミステリの表紙は別に黄色じゃないんですが、どこかに黄色が使われているのはやっぱりジャッロだからでしょうか。謎だ。

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さりげなくタイトル文字が黄色だったり、表紙に黄色い輪っかがついてる。真偽のほどは定かじゃないけど、ミステリだからなのか?と考えてしまうわ。

そしてジャッロの中で細かく「il poliziesco/警察物」「il Noir/ノワール」「il thriller/スリラー」「il romanzo di spionaggio/スパイ小説」とわかれてるので、イタリアの本の通販サイトやお店でミステリを探すときは「Giallo」の複数形「Gialli(ジャッリ)」というカテゴリを見ます。

前回説明したように映画もミステリならジャッロ。ジェシカおばさんもコロンボ刑事もそうだし、CSI や Law&Order もジャッロです。

ちなみに怪奇小説は「il romanzo nero/romanzo=小説、nero=黒」。黒い小説…というと松本清張を連想してしまう私ですが、フランケンシュタインやドラキュラなどのゴシックホラーもここに入ります。

ロマンス小説は「il romanzo rosa/rosa=ピンク、バラ色」。直訳するとピンク小説に(笑)。ここはバラ色小説と考えたほうがロマンス度があがるかしら。

ポルノは「a luce rossa/赤い光の」となり、ポルノ映画は「film a luci rosse(←複数形なので語尾が変わる)」。何故に赤なのかと言うと、聖書に出てくる娼婦ラハブが窓から赤い紐を垂らしたエピソードからきているという説や、歓楽街で赤いランタンが使われているからという説などがあって、よくわかりません。あ、でも日本も歓楽街に関しては「赤線」っていうし、遊郭の印象も緋毛氈や赤い布団だったりしますね。

ついでに書いておくと、新聞記事やニュースのことを「la cronaca(クロナカ)」というのですが、これも次のように色で表現します。

la cronaca nera=黒い記事=社会欄、犯罪記事
la cronaca rosa=ピンク/バラ色の記事=有名人の結婚、おめでた、ゴシップなど
la cronaca bianca=白い記事=家庭欄、あるいは地元の公共機関の情報など

色で表現するっておもしろいですよねえ。他にも調べたら、まだまだありそう。
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by rivarisaia | 2011-08-14 23:55 | ラテン語・イタリア語など | Comments(0)

サスペリア PART2

先日はうっかり『サスペリア』について書いてしまったので、やっぱりこれも。『サスペリア』とはなんの関係もない上に、こちらのほうが先に制作されたのに、『サスペリア』が大ヒットしたので何故かパート2として公開された映画。そして、個人的には本作のほうが怖いです。

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サスペリア PART2(Profondo Rosso)』監督:ダリオ・アルジェント

私は公開時にはみてなくて、TVで放映されたときも、怖くて途中でみるのをやめた(あるいは親に「眠れなくなるからやめなさい!」と怒られて強制的にチャンネル変えられた)ために、次の日に学校で、誰が犯人で最後はどうなったのかを聞いた、というヘタレっぷり。

最後まではじめて通してみたのは数年前のことでした。

必ずシャツの第一ボタンを開けているスカした感じの主人公、どっかでみたことあるな…と思ってたけど、いまさら気づいたがアントニオーニの『欲望』の主人公じゃないですか! うっすらジェームズ・スペイダー似の!

それにしても、本当に嫌な雰囲気いっぱいですよねえ。不気味な人形、壁の下から出てくる子どもの絵、極めつけは途中から何故か半音階になる、あのクリスマスの音楽。何なんだ、いったい!

壁にかかってたはずの消えた絵の謎がとけた時なんて、ほんとしみじみ嫌ですよ。げに恐ろしきは人間かな。

ところで先日、イタリア語の先生と本作がいかに怖かったか、という話で盛り上がったうえに、例の子どもの歌を一緒に口ずさんだりしてたんですけどね、話していて映画のジャンルが微妙に噛み合なかったんですよ。私はホラーだと言ってたのに対し、先生はこれはホラー映画ではなくジャッロ(ミステリー/スリラー)だ、という。

その区分けを聞いてみると、基本的には殺人が起きて犯人が人間なら「ジャッロ」(日本ではジャーロと書いてあるのが多い)、殺人が悪魔だったり幽霊だったり、超自然的存在のしわざなら「ホラー」だと説明されました。『サスペリア』はホラーだけど、『サスペリアPART2』はジャッロなのか。ふうん、なるほど。
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by rivarisaia | 2011-08-12 19:32 | 映画/洋画 | Comments(2)

サスペリア

最近公開されてた黒鳥映画になんとなくモヤモヤしてしまったのですが、ふと、バレエの映画だと思うからよけいにモヤモヤするのであって、あれをバレエ映画というのは、この映画をバレエ学校映画だというのと一緒かもしれん、とふと思った次第です。

ということで、バレエ学校映画…じゃなかった、怖い映画です。

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サスペリア(Suspiria)』監督:ダリオ・アルジェント

公開当時、

決してひとりでは見ないでください…


とやたらめったらCMで言われたので、よいこの私は言いつけを守って見ませんでした。というか、怖くて怖くてTVで放映されたときも、まともに見られませんでした。

大人になって見てみると、痛いシーンもさほど怖くないし、やたらビックリさせる場面もないし、最近の映画のようにリアルに演出してるわけでもないので、格別にイタタタタ…ともならない。痛いといえば痛いけど、まあ許容範囲。

しかし、何ともない場面の不気味な演出がやけに薄気味悪くて、さすがダリオ・アルジェントなのである。

たとえば。

開始早々に思わせぶりに映る飛行場の自動ドアや、言葉の通じないタクシーの運転手。特になにも起こらないのに意味深で心がざわざわする。赤や青が強調される光の演出も不安にさせられる。廊下にたたずむおばさんと子どももやけに気味が悪い。

こうした何も起きない場面のほうが、怖いことが起こる場面より嫌な空気が充満しており、その息苦しさが、たまらないですね。私が主人公なら、さっさと学校やめる! どんなに頑張っても天井からポタポタととあるブツが落ちてきた時点で家に帰らせてもらいたい。他の生徒が全員出かけてて、自分だけひとり置き去りとかふざけんな。

決してひとりでは学校に残らないでください、と主人公に伝えたい。

このように、わたくし、ひとりでもけっこう余裕で本作を見られるまでに成長しました!
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by rivarisaia | 2011-08-10 22:02 | 映画/洋画 | Comments(4)

好奇心の部屋デロール

前にドキュメンタリー映画『動物、動物たち』の感想を書いたときに、デロールのことを頭に浮かべていました。

デロール(Deyrolle)はパリにある1831年創業の剥製や標本のお店。まさしく元祖博物館ヴンダーカンマー(不思議の部屋)がそのまま現代に残っているかのようなお店で、機会があったらぜひとも一度行ってみたいところ!

デロールを丸ごと紹介してる絵本もあります。それがこちら。

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好奇心の部屋デロール(たくさんのふしぎ傑作集)』今森 光彦著・写真、
福音館書店

そうそうパリまで行けない私は、たまーにこの本をパラパラ眺めたりするんですが、店内のようす、ショーウィンドウ、標本箱、引き出しの中などなど、お店を探索するような気分を味わえるような写真が満載。楽しい。

こういうお店が時代を経ても残っているところが、さすがフランスという感じでございますね。

で、そんなデロールですが、じつは2007年2月1日の明け方、火事で燃えました。

このニュースを聞いた当時、どうやら相当な被害を受けたという話にかなりショックを受けた私でしたが、これがまたさすがフランス。「店は絶対に閉めない、再建する」というデロールの決意に、全世界の蒐集家や仕入業者の方々が寄付をし、フランス文化大臣が自然史博物館に協力を要請し、エルメスがデロールのためにチャリティ用のスカーフをつくり、クリスティーズも救援金を集める…というね、かなり早い時期から再建に向かって全力で進んでいました。こういう面では本当にうらやましい国だ。

もう今はふつうに営業してるかな。そのうち覗きに行きたい。

かなり楽しいデロールのサイト:
http://www.deyrolle.com/

火事から再建までの話はVanity Fairの記事にもなりました。
Vanity Fair「Animal House」1ページめ
Vanity Fair「Animal House」2ページめ
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by rivarisaia | 2011-08-08 22:45 | | Comments(0)