「ほっ」と。キャンペーン

チキンとプラム

マルジャン・サトラピの作品だし、これは一般公開されるのではないかという気もするので感想はさらりとすませますが、ぜひ公開してほしい1本。主演もマチュー・アマルリックだし。イザベラ・ロッセリーニやキアラ・マストロヤンニも出てるよ(びっくりした)。

b0087556_1550566.jpg

チキンとプラム(Poulet aux prunes)』監督:マルジャン・サトラピ/ヴァンサン・パロノー

『ペルセポリス』の映画版と同じ監督コンビ。ヴァンサン・パロノーも同じくバンド・デシネの作家でヴィンシュルスという名前で活躍してる人です(邪悪な『ピノキオ』!)。

舞台は1958年のテヘラン。有名なヴァイオリン奏者であるナセル・アリ・カーン(マチュー・アマルリック)は、もう音楽を奏でることができなくなってしまったので、死ぬことにした。

そして8日目に彼は死んだ。

死ぬまでの1週間に走馬灯のようにかけぬける人生と愛についての過去と未来の物語。


くすくすと笑いが起きるようなコミカルな部分もありつつ、最後は涙ぐんでしまう切ない話なのだった。実らなかった恋と不幸な結果になってしまう片思いの話でもありました。人生は思いのままにならないことも多いし、壊れてしまった楽器は二度ともとに戻らないんだよな。

ファンタジーのような演出もある大人のおとぎ話のようなお話で、それを支えるテヘランのセットがすてき。家のインテリアや中庭、街路、お店などの雰囲気がいい。途中ではさみこまれるアニメーションも可愛らしいし(テーマは「死」だけど)、全体的に画面の色づかいがきれいです。カラフルだったり、暗いトーンのグラデーションだったり、監督が絵を描く人だからでしょうか。

ヒロイン役のゴルシフテ・ファラハニは、どこかで見た…と調べたら『彼女が消えた浜辺』の女優でした。すっごく美人だよね、この人。

そして、私、劇中に登場し、タイトルの由来にもなっている「チキンのプラム煮」とやらが食べたくて仕方ありません。どこかにレシピはないだろうか。探してみよう。
[PR]
by rivarisaia | 2011-10-28 15:50 | 映画/洋画 | Comments(0)

ひきつづき東京国際映画祭のメモ。オムニバスって好き嫌いの差が出るし、そもそも短編って難しいよね…と感じた1本でございました。

香港四重奏+香港四重奏II』監督:ハーマン・ヤオ(邱禮濤)ほか7名

それぞれの作品タイトルと監督名は下のほうに記しておきます。オムニバス映画ですべてが好みという状況はめったに起きないので、最初からあまり期待してなかったんだけど、本作は2本とも微妙。どちらかといえば、1の方がよかったかな、という程度。

個人的に耐えられなかったのは、1作目の2番目クララ・ローの作品(映像も好きじゃないけど英語の台詞が小っ恥ずかしい内容でぞわぞわした)と、2作目の1番目ブリランテ・メンドーサの作品(画面がゆれるので気持ち悪くなった)です。

全体のテーマは「町が主役」なのかしらと想像してたのですが、中にはそういう作品もあったかもしれないけど、いずれにしても中途半端な印象で残念でした。

あ、でもね、ハーマン・ヤオの作品に登場する「もち米チャーハン」が美味しそうで、もち米の料理はあまり好きじゃない私も一口味見してみたくなりました。

●香港四重奏
「もち米炒飯/生炒糯米飯」監督:ハーマン・ヤオ
「レッドアース/赤地)」監督:クララ・ロー
「恋は偏屈/偏偏)」監督:ヘイワード・マック
「黄色いサンダル/黄色拖鞋)」監督:フルーツ・チャン

●香港四重奏Ⅱ
「パープル/紫」監督:ブリランテ・メンドーサ
「機密洩れ/天機洩」監督:ホー・ユーハン
「Mホテル/M酒店)」監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
「上河図/上河圖)」監督:スタンリー・クワン
[PR]
by rivarisaia | 2011-10-26 22:42 | 映画/香港・アジア | Comments(0)

TIFFの2本目はこちら。インド映画の名場面を1本に凝縮した、それはそれは華やかで心沸き立つ作品。

ボリウッド~究極のラブストーリー(Bollywood: The Greatest Love Story Ever Told)
監督:ラーケーシュ・オームプラカーシュ・メーヘラー/ジェフ・ジンバリスト

昔の映画から最近の映画まで、おびただしい本数がコラージュされていて、その映画がつくられた時代背景を重ね合わせて、インド映画の過去から現在までの歴史を俯瞰します。さらに合間に監督や俳優、女優のインタビューも挟み込まれる。

なんて贅沢なんだ! これDVD欲しいよ…(権利関係が難しいのでDVD化はないのでは、というウワサである)。

最近はあまりインド映画を見てないのですが(あと俳優の名前等がちゃんと覚えられない…という個人的な問題も抱えています)、それでも、あら懐かしい!という場面がチラッと出てきたり、若いアミタブ・バッチャンのイカす映像が堪能できたり、マードゥリーが相変わらず美人だったり、この映画みたい!とそそられるような映像が盛りだくさん。

色も非常に鮮やかできれいで、心が浮き浮きするような曲ばっかりなので、ポワ~ンと夢見心地になっているうちに終わってしまった(なのでくどいようだがDVDがほしい)。

印象的だったのは、「インド映画はミュージカルじゃない。歌と踊りが入るのはごく自然なことだから」というのと、「日当6ルピーしか稼げない人がなけなしのお金をはたいてチケットを買って映画を見にいくのに、自分と同じような境遇の人の話など見たいだろうか」という言葉。ちょっと『カイロの紫のバラ』を思い出した。だから夢があるんだねえ。

インド料理(ターリーとかミールス)のように一皿にいろんな味やスパイスが乗っているのがインド映画、という言葉や、人々の「バッチャンは神」と言っていた姿にも、まさにその通りだねえと強く頷いたのであった。

とりあえず、私はまずバッチャンの『DON』を見なくては。

では、予告編をどうぞ。


[PR]
by rivarisaia | 2011-10-25 23:35 | 映画/香港・アジア | Comments(0)

ミヒャエル

私の国際映画祭は昨日から。今年はあんまり本数見ませんので、忘れないうちにどんどん感想を書いておく。

1本目はオーストリア映画です。最初ドイツの話だと勘違いしてたので、家や町がドイツっぽくないなーと思ってたら、舞台はオーストリアだった(そういう台詞が出てくる)。監督もオーストリア人。ハネケの作品などのキャスティング・ディレクターとして活躍してる人なのね。

b0087556_22434279.jpg

ミヒャエル(Michael)』監督:マルクス・シュラインツァー


平凡な会社員ミヒャエルの生活を描いた話…なのだが、実はこのミヒャエルは自宅の地下室に少年を監禁しているのだった。

私はペドフィリアの話はフィクションであっても不快に思うので、実は本作をみるかどうかすごく迷ったんですけど、予感通りあからさまな描写はほとんどなく(もちろんそれを匂わせる描写はある)、その点ではあまり不快にならずにすんでよかった。

まあ、途中で「おい、おっさん、お前何してんの?」という場面もあったけど、少年にあっさり冷たくスルーされてましたね、ミヒャエルさん…。

ハゲ具合と顔立ちがERのグリーン先生と同じ系統であるミヒャエルは、その異常な点をのぞけばあとは平凡な人、というより、むしろとても不器用でドン臭い上に、短気でカッとなりやすいタイプ。そんなミヒャエルの生活を淡々と見せられるのに耐えられるだろうか…と映画の出だしで不安がよぎりましたが、心配は無用でした。

異常者の異常な部分を画面から極力排除して、あくまで平凡な一面にクロースアップしているため、時折ゆがみが現れて、静かに緊張が走ったりするし、予想外の事態が起きたりする。また、異常な内面をはっきりと見せないので、彼が何を考えているのかよくわからないため、先の行動も読めない。

結末に向かっての展開も予想外でした。

ラストショットは秀逸で、これまで平凡な人だと皆が考えていたミヒャエルの、暗部がまさに開かれようとするところで終わる。私も監督だったらあの構図で止めるだろうな。あの後どうなったんだろう。
[PR]
by rivarisaia | 2011-10-24 22:45 | 映画/洋画 | Comments(0)

前に「自分を郵送した人」の本を紹介しましたが、こちらも英国 Royal Mail に挑戦したという本。ビジュアル書です。

b0087556_041846.jpg

Envelopes』 Harriet Russell著、Allison & Busby

著者のハリエット・ラッセルさんはロンドンで活躍中のイラストレーター。

子どもの頃から「うちの住所のスペルがてんで間違ってるのに、ちゃんとうちに手紙が届くなんてすごい」と思っていたハリエットさん。1998年に、自分宛にわざと宛名がわかりにくいようにして手紙を投函してみると、やっぱりちゃんと届く。要は郵便番号さえ読めれば、住所が読めなくてもかなりの確率で届くのではないか、と推測したわけです。

で、ハリエットさんはイラストレーターなので、かなり変テコな、時にはパズルのような形式で住所を書いて手紙を投函しつづけます。

b0087556_042185.jpg

住所が迷路になってたりとか、

b0087556_0415030.jpg

絵かよ! みたいな住所とか。

するとそのうちに、郵便局員も楽しくなってきたのか(?)、「グラスゴーの集配所が解きました」などと封筒にメモをつけてくるようになったそうな…。たとえば住所がクロスワードパズルになっており、空欄を郵便局員が赤ペンで埋めているタイプなんてのもある。郵便局員、ご苦労様である。それともヒマなの!? ヒマなのか?

そこまでするとさ、「あ〜また変な封筒だよ、あそこの家か!?」って一目瞭然なのではないかと思ったら、ハリエットさんも同じことを考えたようで、両親の家に送ってみたり、友人の家に送ってみたりと、まあいろいろ実験しているのだった。

結論としては「英国の郵便システムは期待以上に優れている」ということに落ち着くのですが、こういうのはイギリスならでは、という気もします。さすが、Royal Mail。
[PR]
by rivarisaia | 2011-10-22 00:44 | | Comments(0)

多肉に花が咲きました

昨日はわりと暖かかった気がするのに、いきなり今日からめっきり寒くなって、あわてて洋服の引き出しをひっかきまわしてた私です。

しぶとく朝顔も咲いてるんだけど、もう終わりかなあと枯れた葉っぱをむしり取ったりしてて、別の植木鉢の多肉に花が咲いてることに気づいた。

b0087556_183151100.jpg

へええ、こんな穂みたいな花が咲くのか! かわいい!

ちなみにこの多肉ですが、種類不明。そのうち調べようと思いつつ、いまにいたります。アボカドと一緒にこの鉢もそろそろ屋内に入れたほういいね。
[PR]
by rivarisaia | 2011-10-19 18:32 | 生きもの | Comments(0)

けっこう前に入手してたけど、ようやく読み終わった。

b0087556_17135149.jpg

Tree of Codes』Jonathan Safran Foer著、Visual Editions

著者はジョナサン・サフラン・フォア。日本でも2作翻訳されていて、個人的にはいろいろな点であざとい...という印象を抱いてしまう人なのですが、2作目の『Extremely Loud and Incredibly Close(邦題:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い)』でも、写真の使い方とかあざとい…とか言いつつ、その写真に泣いた私です。

結果として、好きなのか苦手なのか、選ばれし読者でないのかどうなのか、自分でもよくわからない作家ですが、気になる人なのは確か。紙のレイアウトにおさまらない物語を紡ぎ出したい人なのかもしれないなあ。『紙葉の家』や『紙の民』ほど突飛でもなく、ゼーバルトほどさりげなくもないんだけど。

というわけで、全ページがダイカットの本の著者がジョナサン・サフラン・フォアと聞いて、なんだか納得した私なのであった。

フォア自身が大好きだと語る本、ブルーノ・シュルツの『The Street of Crocodiles(邦題:肉桂色の店)』の文章を切り抜いて、新しい小説を作るという試みにより、全ページがこのようになってます。Visual Editions の本書紹介ページにもページ拡大画像があります。

b0087556_1714858.jpg

とても読みにくいです。ダイカットの下から覗いてる単語もあわせて読むのだと最初思ってたら、まったく意味が通らず、基本それらは無視して1ページずつ読む方式だと把握したものの、そうなると下から覗いてる単語がジャマである。

下に紙を挟んで読みたくなっちゃうのだが、この読みづらさも物語に影響を与えてる気がするし、下から覗く単語がまた不穏な雰囲気を出しているので、ひたすら読みづらいまま読んだ。

あらすじは…なんと説明したらいいでしょう。

狂った父。父を狂わす母。それをじっと見ている息子。地図から消える町、やがて地球に衝突するかもしれない彗星。
世界は徐々に崩壊していく…


こんな感じ? 小説というより、散文というか詩。私の理解では、この本のページのように物語全体にぼこぼこと穴が開いていて、ほんやりした印象しか持てない。穴があいて単語が欠落している、という状態が本の中に無数のヴォイドの存在を感じさせ、じわじわと迫る崩壊を予感させる文章にどこか不気味な空気を織り込んでる。そして時折、ハッとするような美しいフレーズがページに浮かび上がっているのでした。
[PR]
by rivarisaia | 2011-10-17 17:41 | | Comments(0)

7月にみたときに、気が狂いそうになったこの映画。何故か昨日うっかり『Waltzing Matilda』を口ずさんでしまい、また思い出しちゃったよー!

b0087556_16295426.jpg

渚にて(On the Beach)』監督:スタンリー・クレイマー

核戦争により北半球が全滅した世界。生き残った人類はオーストラリアにいるのだが、やがてそこにも刻一刻と死の時が迫っており…


最初に断っておきますと、静かで淡々と、死ぬ前に人はどう過ごすのかを問う、いい映画です。名作です。

が、しかし。

ここで、7月の私のツイートを振り返ってみたい。

たまたま『渚にて』を再見。細かい部分を全然覚えてなかったんだけど、そんなことよりも今回超絶気になったのは多くの場面でさまざまなバリエーションの『ウォルシング・マチルダ』が流れること。いくらオーストラリアだからってそりゃないよ、と言いたくなるくらいの攻撃。

さんざん『ウォルシング・マチルダ』バリエーションを聞かされた後、グレゴリー・ペックとエバ・ガードナーのラブシーンでは極めつけ。歌声つきで何度も何度も歌い、それがスローモーになったりして正直気が狂いそうになった。

ウォルシング・マチールダ、ウォルシング・マチイイルダ、ゆーるかむあウォールシング・マチールダうぃずみー♪ 脳内で鳴り止まない! 昔みたときはこんなに気にならなかったのに、もう駄目です!

げに恐ろしき音楽の力よ。


一緒にみていた家人はまるで気にしてなかったので、たんに私がバックグラウンドの音楽が気になりやすい性質なのが敗因。

メインテーマとして、第2のオーストラリア国歌と呼ばれている『Waltzing Matilda(ウォルシング・マチルダ、ワルチング・マチルダともいう)』が使われているんですが、オープニング・クレジットで「ああ、あの曲が使われてるのね、舞台がオーストラリアだしね」と認識してから、さあ大変。

一度気になると、以後ずーーっと神経に障る変化に富んだ『Waltzing Matilda』。映画が訴えたい主題はもとより、モールス信号を送るコーラの瓶や誰もいないサンフランシスコといった印象的な場面も、すべてあの曲にかき消されてしまい、私の中ではもはや「渚にて=Waltzing Matilda が狂ったように流れる映画」ということに…。

ところで、『Waltzing Matilda』の歌詞について、いままでまったく気にしてなかったんですけど、いつものように Wikipedia をみておののいた。

貧しい放浪者が羊泥棒を働いて、追いつめられて沼に飛び込んで自殺するというストーリーの歌 (by Wikipedia 日本語)


追いつめられて入水自殺…。だから、歌詞で幽霊がどーのこーのと言ってたのか。

ちなみに「マチルダ」というのは、放浪者が一切合切の持ち物をくるんで背負ってた「布」のことです。「Waltzing」はワルツを踊るのではなく、もともとドイツ語の職人が修行の旅に出るという言い回しから来ているらしいですが、転じて放浪するという意味だそうですよ(Wikipedia 英語版の受け売り)。

歌詞からすると、北半球を追い出されて、あてもなくオーストラリアをさまよい追いつめられていくという内容を象徴するかのようでテーマ曲として適切だという気もしてきましたが、それでもあのバリエーションはさすがにくどかった、いやいい映画なんだけど…と思う私でした。


では、オマケとして、子どもが歌う『Waltzing Matilda』をどうぞ!
歌詞付きなので、一緒に歌おう。


[PR]
by rivarisaia | 2011-10-13 16:39 | 映画/洋画 | Comments(2)

切腹

『一命』が公開になりますが、見たいけど最大のネックは3D上映。眼鏡on眼鏡の状況が改善されるまで、3Dはできる限り避けたい。原作は前にも映画化されており、本当におもしろい映画なので、そっちを軽く紹介します。話の内容が三池さんに合っているから、『一命』もおもしろいんじゃないかな(役者が若干不安ですが)。

b0087556_15373148.jpg

切腹』監督:小林正樹

井伊家のお屋敷に、ひとりの浪人がやってきて、庭先を借りて切腹をしたいと申し出る。井伊家の家老は、数カ月前に同じように「庭先で切腹をしたい」と言ってきたある若い浪人のことを思い出し…


あらすじはここまで。どう話が転ぶのかまるで知らない状態でみた私。途中から高まる緊張感とともに俄然話がおもしろくなってきて、痛烈な武士道批判に最後はしみじみ世の中って世知辛いですよね…と感じつつ、現代に置き換えて「ハッ! 同じ!」と憂鬱になりました。

庭先で切腹の申し出というのは、職にあぶれて生活に困った浪人がお屋敷からお金を巻き上げる口実として当時流行していたのですが、井伊家では「なんと立派。それぞ武士である。ぜひとも切腹するがよい」と対応するわけですよ。もちろん本心は違う。「けっ! 金目当てに出まかせ言いやがって。ならば本当に腹を切らせてやるからな」と考えていて、「ある若い浪人」がどんどん追い込まれてにっちもさっちもいかなくなる様子がですね…すっごく怖いよ

そして追い込まれた浪人の切腹がね、わけあって竹光を使えと言われる。しかも「古式に則り十字に切れ。それを成すまで介錯は許さず」。

すっごく痛いよ(涙目) っていうか、それは酷いよ、あんまりだよ。

さて、この若い竹光浪人と、もう一人の浪人の関係はいかに。なにゆえに、ふたりは井伊家にやってきたのか。以上、続きは『切腹』か『一命』でどうぞ!


余談:若い竹光浪人の妻役は初々しい岩下志麻で、眉なしお歯黒はなかなか似合ってました。今の女優が眉なしお歯黒やると、不気味な様相になっちゃうことが多い。最近の時代劇をみるとき若干不安になっちゃうのは、今の俳優・女優の顔立ちや立ち振る舞い、身体つきが、時代劇にまったく似合わないことです。これはもう仕方ないのかな。海老蔵は大丈夫そうですけどね。

余談2。井伊家の家老は三國連太郎ですが、どこか峰岸徹に似てる…。
[PR]
by rivarisaia | 2011-10-11 15:37 | 映画/日本 | Comments(0)

アンノウン

あんまり難しいことを考えず、細かいツッコミどころなどどうでもよくなっちゃうくらいワーッとみてパーッと楽しめる映画がみたい気分だったので、これ最適でした。リーアム兄さんは最近の私と相性がいい。

『96時間』ではパリで大暴れのリーアムさんが今度はベルリンではっちゃけるよ!

b0087556_23155975.jpg

アンノウン(Unkown)』監督:ジャウマ・コレット=セラ

学会に出席するためにベルリンにやってきたドクター・ハリス(リーアム・ニーソン)。ホテルに到着してタクシーをおりたら、おや、鞄がひとつナイ! 空港にあわてて取りに戻る途中、交通事故に遭ってしまい、一部記憶を失ってしまう…


病院から退院許可を得たリーアム兄さん。よろよろとホテルに戻ってみれば、妻には「あなた誰ですか? こんな人知りません」と冷たくされ、「私が彼女の夫のドクター・ハリスです」と名乗る男まで登場。俺の記憶がおかしくなってるのかな…と混乱するリーアム兄さんなのですが、どうも怪しい出来事に見舞われ、やはり何かの罠にハメられたのでは?と確信、私立探偵の元を訪れるわけです。

折しも季節は感謝祭シーズン。アメリカに身元確認したくっても休みで誰にも連絡取れない…という、感謝祭休みに苦しめられた経験のある私としてはとても他人事とは思えないようなシチュエーションも(涙)

よく考えてみれば、学会に出席する博士の身分を乗っ取るって、けっこう話がデカイ上に無理があるけど、どう落とし前をつけるのだろうか、と不安でしたが、それ杞憂。あら、そう来ましたか、という展開で、そういうことならあれやこれやの疑問も納得。おまけに誰に死亡フラグ立ってるのかわかんなくなってくるし、すったもんだの挙げ句に障害はきれいに排除されてすっきり片付きましたね!というエンディングまで心おきなく楽しめました。

いやあ、ちょっとくらい記憶が欠けててもリーアムさんは頼りになるなあ! ということで、『96時間 2』も待ってます。つくるよね?
[PR]
by rivarisaia | 2011-10-08 23:20 | 映画/洋画 | Comments(0)