「ほっ」と。キャンペーン

奪命金

プレリザーブで外れた上に、どうにも日程がうまくいかなくて、結局今年のフィルメックスはこれが最初で最後の1本ということに。

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奪命金』監督:ジョニー・トー/杜[王其]峰

投資で大もうけしようとすると、動くお金が大きいほど金融市場に人生振り回されることになるよね。もうかってる時はいいですけど、株が暴落すると大変。今回はそんな事態に巻き込まれた人たちの話。

群像劇になっておりまして、
・営業成績がよくない銀行員テレサ(何韻詩/デニス・ホー)、
・仕事熱心だけど私生活はダメそうな警部補(任賢齊/リッチー・レン)
・義理人情に厚くてお人好しのヤクザ(劉青雲/ラウ・チンワン)

の3つの話が絡み合います。

Aの話からBの話に移り変わるときに時間が巻き戻ったりするので、ハテ?としばらくみていると「ああ、そこがあの場面につながるのか~」と合点がいき、話がどう転ぶのかわからなくておもしろかった。

時代にあわせてかしこく動いているつもりでも欲を出す人はダメになっていき、昔気質で欲のない人や、陳腐な言い方だけど人との関わりを大事にしてる人に運が向いてくるような流れにも見えました。

金利が下がって多くの人が頭抱えてるときに、現金をたくさん持ってるのが汗水たらして古紙を回収してる人だったり。

銀行員テレサは、隣の部屋の成績優秀の同僚のように口先八寸で他人を言いくるめられないタイプだし、警部補も私生活では優柔不断だけど、仕事では人を大切にしてる人(エレベーターのシーンでもそう思った)。ヤクザのラウチンだって、知り合いの保釈金をかき集めるのに茶餐廳で粘ったり、他の手下がいやになって離脱しても諦めずにあちこち走り回ってたりと、義理堅い人。

映画は、それぞれよかったね、というところで終わるけど、これから先、3人は今まで通り生きていけるのか、それとも欲を出しちゃう人になってしまうのか、ちょっと気になる。

あと、私は数字認識力が弱く、経済の話が理解できないので、投資の話の細かい部分はまったくわかりませんでしたが、そんな私でも本作は楽しめましたよ!
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by rivarisaia | 2011-11-30 23:28 | 映画/香港・アジア | Comments(0)

先日、ふらふらと寄り道をしたらパネットーネをお安く売っているのに遭遇。うむ、やはりもうそろそろクリスマスなのね、とひとつ買ってみた。

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イタリアに住んでいる友人が以前、「ナターレ(クリスマス)の時期になると、いろんな人が手みやげにパネットーネを持ってくるので、食べても食べても山積みになっているパネットーネの箱が空にならない…」と半分嘆いていたが、毎朝パンの代わりにパネットーネを食べたらいいじゃない!

ということで、今朝、パンがなかったのでパネットーネを食べることにしました。

ドーン。

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まさかこれ全部ひとりで食べたわけではなく、一切れ食べただけですけど、まあ朝から食べるとお腹いっぱいになるね。ブリオッシュのような生地に干ブドウが入っています。イタリア人に言わせたら、「うちの近所のどこそこのやつのほうがうまい」と言われそうだけど、私は久々に食べたこともあり、なかなか美味しゅうございました。

次はパンドーロが食べたいです。パンドーロ、どこに売ってるかしら。。。
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by rivarisaia | 2011-11-28 23:41 | 食べ物 | Comments(0)

酉の市

今月初め、今年は三の酉まであるし…と油断してたら、あっという間に時が過ぎ、今日がその三の酉なのだった。そして明日の日曜はいきなりアドベント、キリスト教業界でいうところの待降節第一主日である。もういくつ寝るとクリスマス、なのである。その後に控えるのは大晦日と正月。いやあ恐ろしいわ、年末って。

いつも酉の市に行くなら浅草の鷲神社なんですが、本日はバタバタしており、さらに新宿に用事があったので、花園神社を軽くのぞいて私の酉の市終了。

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エフェクトをかけたらよくわからない写真になっちゃったけど、参道入り口、定番の見世物小屋、熊手のお店、の三点です。

見世物小屋は、靖国神社のみたままつりにも出現しますが、芸人さんが少なくなり、毎年のように「今年が最後(かもしれない)」と言ってるので、お峰太夫や小雪太夫というヘビ女業界の大スターに会ったことない人は今のうちに見ておくといいですよ!

大きくてきらきらした熊手が並んでる様を眺めるのは心躍りますが、熊手といえば、私は浅草の鷲神社の「よし田」さんの熊手が大好きです。自分で買うならよし田さん。

よし田さんの熊手は宝船に七福神が乗っている形をしていて、飾りが全部手描きでね、たいそう粋なの。とってもかっこいいのよ。毎年、入り口すぐの場所に出してて、噺家さんのお名前が下がった大きな熊手がたくさんかかってるからすぐわかります。

写真なかったかな...と探したけど熊手の写真は撮っておらず、大昔の写真の背景にぼんやり映ってたのがあったのでちょっとのせてみる。

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ボケボケの写真だけど、通常の熊手よりも可愛らしいのわかるかしら。くどいようだけど、飾りはぜーんぶ手描きだよ。

ここ最近は熊手から遠ざかっていたのに(だって私、本来はアーメンの人…)、やっぱりよし田さんの熊手ほしいなあという気分になってしまい、来年は鷲神社に行かねばなるまいよ、と心に誓ったのであった。
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by rivarisaia | 2011-11-26 23:22 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(0)

コンテイジョン

SARSが流行った頃、身内が中国に住んでおりましたのでとても他人事ではなかったですが、いつの世も変わらず、ウイルスも怖いけど人々のパニックのほうが怖いのであった。こういう事態になったら「Don't Panic」という言葉を肝に命じるようにしたほうがいいよ、人類みんな!

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コンテイジョン(Contagion)』監督:スティーヴン・ソダーバーグ

グウィネス・パルトロウはすごく痙攣してましたね…。うまいね、痙攣。

感染症のアウトブレイクのシミュレーション映画としてはなかなか興味深かったです。いっぽうで、リアリティを追求したせいか、かえってどうでもいい細かい点が「えー、それはどうかな」と気になってしまいましたが、それはさておき。

人々がパニックになったり、略奪したり、暴動起こしたりするなか、勘違い正義をふりかざしてブログに煽り記事を書いてさらに社会を混乱させるという、全体として世の中の何の役にも立ってないフリージャーナリスト(いるよね、こういう人)が登場したりするいっぽうで、原因調査に奔走したり、混乱した社会をなんとかコントロールしようとしたり、感染のリスクを背負って看病したり、ワクチンをつくるために賢明に働いたりする人たちがいるわけです。

科学者や医師はかっこいいなあ。すばらしいわ。

それにしても、あれだけ潜伏期間が短く、感染率と死亡率が高いウイルスなら、かえって世界中に広がる前に封じ込めが可能なのではないかと思うが、どうだろう。発症までの潜伏期間が長いほうが難しそう。

予防の観点からいえば、日本人はかなり潔癖な性格の人種なので、「手をよく洗う」という点はふだんから問題ないですね。異国に行くとね、手を洗わない人多いんだよ。あ、逆に、日常で除菌しすぎると身体の抵抗力が落ちちゃう可能性もあるけどね!

いずれにしても、ウイルスと人類の長い戦いの歴史において、人類はいまのところ生き残ってますから、今後も大丈夫のはず。たとえば4人に1人が感染するものがあるとして、私は感染しておわりかもしれませんが、代わりにだれか他の人が生き残ってくれれば、人類は滅亡しない。ええと私は、すぐ風邪ひくタイプなので、ハナから自分のことはあきらめることにした。その時はみんながんばってくれたまえ!
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by rivarisaia | 2011-11-24 18:03 | 映画/洋画 | Comments(0)

殺し屋ケラーと切手蒐集

新しい切手ファイルを手に入れたので、切手の整理に余念がない最近の私ですが、切手蒐集といえば、殺し屋ケラーさん。

ローレンス・ブロックの「孤独な殺し屋ケラー」のシリーズは大変におもしろいのでオススメです。連作短編と長編あわせて、ぜんぶで4冊邦訳が出ています。

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このシリーズが一風変わっているのは、哀愁漂うケラーの心情と日常がメインであるという点。殺人の部分は非常にあっさりしてます。そこがポイント。

ニューヨークに住む40代の独身男性ケラーさんの仕事はヒットマン。依頼がくると、遠くの街におもむき、淡々と仕事をこなし、またニューヨークに戻ってくる。引退したいなあ、などと思ったりもするけれど、切手蒐集にお金がかかるので、考え直した(えっ!?)という、なんだかお茶目な人。

稼業は殺し屋なのに、9.11にショックを受けて具合が悪くなったり、ボランティアに参加したりする、非常に憎めないケラー。殺し請負いの元締めの女性、ドットとの会話も楽しい。

最終巻『殺し屋 最後の仕事』では、罠にはまったケラーの超絶はらはらする展開の合間に、ケラーと切手の関わりがうまーく挿入されていて、もう最高ですよ。

そもそもなぜ切手を集めているのか、という話に加え、切手用のマイ・ピンセットを胸ポケットに入れてたりすること、旅に出る際には分厚い『スコット・カタログ』を持っていくことまで判明。切手カタログ持ち歩く殺し屋…なんだこのギャップ(笑)

絶体絶命のケラーやドットの運命も気になるのに、ケラーの切手コレクションがどうなっちゃうのかもスリリング。他人の切手コレクションについて、こんなに一喜一憂することになろうとは。

それにしても、ケラーはかなりの金額を「ただの紙切れ」である切手に注ぎこんでいるようす。自由な時間の大半を費やし、アルバムに几帳面に切手をはりつけている「殺し屋」。なんて愉快な人なんだ。

そうしたコレクションを自分ひとりが鑑賞できればよい、という気持ち、わかるわ〜。わかるよ、ケラーさん!

私もねえ、切手集めてどうすんのと思うことありますよ。でもケラーはこうも言う。

世界がトチ狂い、まったく制御不能になってしまったように思えるときでも、切手は秩序ある世界を示してくれる。静穏が支配し、論理が勝る世界を。


なんだか壮大だ…。さすがケラーは深淵である。私も見習いたいものだ。

さて、今回は切手に注目しましたが、ケラーのシリーズは切手がメインというわけじゃないので、切手に興味がない人にも大変にオススメですからね! 一度読み出したら止まらないことをお約束します。


●殺し屋ケラー・シリーズ リスト
『殺し屋』 連作短編集
『殺しのリスト』 長編
『殺しのパレード』 連作短編集
『殺し屋 最後の仕事』 長編
すべて ローレンス・ブロック著、田口 俊樹訳、二見書房
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by rivarisaia | 2011-11-22 14:52 | | Comments(2)

わたくしの大好きな雰囲気の映像を撮るターセム・シン監督の新作映画、もちろんみましたよ! 下はアレスさんのポスター写真です。

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インモータルズ -神々の戦い-(Immortals)』監督:ターセム・シン

あらすじは、まあどうでもいいです。簡単に言うなら、神を信じない男テセウスが、その存在を信じるにいたり、邪悪なハイペリオンと戦います、という話で、ギリシア神話のアレンジ物です。だからよく知られているエピソードは出てこなかったり、いろいろ改変されてますが、神話を忠実に映像化する必要性もないので、無問題です。

ハイペリオンも本来神なので(映画でも「あれは王ではない」という台詞があった気がしますが、人間じゃないことを示唆してたのでは)、闇の神を倒すには、テセウスが光の神の存在を信じないと対抗できないわねえ。

登場する幾人かの神々がインモータルじゃないじゃん!という意見もあるようですが、あれは一時的な謹慎みたいなものかもしれませんよ。きっと後で冥界のハーデースにお願いして返してもらうんだよ。

それはさておき。

天空に神々うじゃうじゃというような神々の戦闘場面が満載でなかったのと、途中たるい展開もあったのが残念とはいえ、要所要所でかなりツボにハマった部分があるので箇条書き。

・いつものごとく、石岡瑛子さんの衣装がきれい。変なカブトもたくさん出てきて、変テコかぶり物合戦の様相を…

・神々の戦闘シーンが少ないのが残念とはいえ、人間の戦いとはスピードもスケールも違うので、少々でも激辛唐辛子のように強烈な味わいを残しました。

・特筆すべきは、戦争の神であり、オリュンポスきっての美男子だというのに、神話では常に邪険にされ、賢いアテナと比較され、完全にしょっぱいキャラであるアレースに、あのアレースに、かっこいい見せ場が!

でもその直後、え、ゼウスさん、そりゃひどいですよ…という展開になり、ははは、やっぱりそうですか…と思う私であった。

・それでもアポローンにくらべたらアレースはマシだった。通常なら見せ場いっぱいのアポローンさんにあの仕打ち!(笑)

・ヒロインがアリアドネではないので、ミノタウロスは登場しないと思いきや、もしかしてこれが…みたいな形で出てきた。

・鷹にはすっかり騙された。(鷹ときたら間違いなくアノ人、と思うじゃないか)

・ギリシア人の戦い前の鼓舞が最高。わたくし大笑いしましたが、あれはハカに匹敵しますね。

「みな聞け!」「ガンガンガン!」
「我らは!」「ガンガンガン!」
「戦うぞ!」「ガンガンガン!」 
*ガンガンガン!の部分は姿勢、前のめりでお願いします。


これはぜひとも日常に取り入れたいものです。盾はフライパンなどで応用可能です。

(日常への応用の一例)
「よく聞け!」「ガンガンガン!」
「7時から!」「ガンガンガン!」
「夕食だ!」「ガンガンガン!」


ファラリスの雄牛の存在感すごい。本作の主役級の扱いです!
初登場場面から、何かにつけて画面のはしに映る雄牛(とそのうなり声)。「うわ! 出た! ファラリスの雄牛!」と思わせてから、雄牛の何たるやを見せるまで、かなりひっぱってましたが、そのぶん存在感が濃厚に。恐ろしいわ、雄牛。

以上、今回は人間界の話がメインだったので、神々メインの話がみたいものです。

生まれる子どもを次々飲み込んだ、頭をかちわって誕生した、性器を切り落として海に投げたら神が生まれた、皮はいで樹から吊るした、全山脈持ち上げたら下敷きになって山頂から血が吹き出た、敵に向かって島をぶん投げた等々、映像にするには壮絶すぎるカオスな場面が次々と繰り広げられて、お腹いっぱいになること間違いなし。
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by rivarisaia | 2011-11-18 19:01 | 映画/洋画 | Comments(3)

ちょっと前に「飴難民」になっていると書きましたが、あの直後、スイスからお友だちの朝夕さんが来日し、たくさん飴を買ってきてくれた! ついでにスイスのチョコレートのおまけつきで! ありがとう!

おかげで今、金はないが飴なら豊富にありますよ、ふっふっふという状態である。飴難民から一気に飴富豪である。

かつて、Twitterで「フランスのアニスの飴が美味しかったので、また食べたい」というようなことをつぶやいたら、それを見た朝夕さんが「日本人でアニスの味が大好きって珍しいよね」とさっそくそのブツも買ってきてくれたのだった。

ジャーン。

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左の茶色っぽい缶入り飴は「Tannenknospen/Bourgeons de sapin」(モミの新芽?の飴)、右の黒い缶入り飴は「Aenis Brikett/Briquettes anis」(アニスの飴)、手前の楕円の平べったい缶が私の所望していた「les Anis de Flavigny」(アニスの飴)。

中を見てみましょう。

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左から、モミの飴(モミの樹の形をしている...)、アニスの飴、缶に入ってるのもアニスの飴。

モミの木の飴とはなんぞや、という感じですが、匂いがね、針葉樹だけに松やにっぽい。あるいはシダーウッドのエッセンシャルオイルのような香り。口に入れるとややスースーしながら、いっぱいに広がる松の香り! まずそうと思うかもしれませんが、これクセになるよ。おいしい。

アニスの飴も大変においしい。リコリスに似てるじゃないか、と言われるとそうかもしれないんだけど、私は好きだ。缶入りの白くて丸いアニスの飴は、中にアニスの実が入っています。ちなみに缶入りのタイプは、いろんなフレーバーが出てるんですけど(スミレ味、レモン味などなど、どれも中にアニスの実が入ってる)、アニス味のアニス飴、がいちばん好きです。

これで、当分飴には困りません。
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by rivarisaia | 2011-11-16 15:34 | 食べ物 | Comments(2)

先日は豆本に関する本を紹介しましたが、豆本…じゃないんだけど、豆本のようなペンダントトップをキリスト教徒御用達ショップで入手したのでお見せしましょう。

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ジャーン。メタル製でしっかりとしたつくり。表紙にマリア様、裏はクロスです。中には2枚の板が入ってますので、ページ数としては4ページだけど、表紙と裏表紙の裏側にも文字がありますので、合計ページ数は6ページ分とカウントすればいいのかな。

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中ページはこのようになってます。小さいのに飾り罫に囲まれてる! 文章は「Ave Maria(天使祝詞)」の祈祷文 in イタリア語が途中まで。

ん? ……途中…までだと?

そうなんですよ、どうやら私が持っているのは、制作時にこれをつくった人が間違えて組み立てたらしく(さすがイタリア製というべきか)、中ページにまったく同じものが上下逆さまにはめこまれているのだった。

なので、出だし〜最後の1節は存在するのだが、後半の文句が欠如しており、出だしの文句がダブっているという、どうしようもない状態に。でもこれ500円もしなかったんじゃないかな、というものなので、まあいいか。いずれにしても天使祝詞は暗記しているのが当たり前だし。いや、私はイタリア語では暗記してないけどさ…今度ちゃんと覚えときます。
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by rivarisaia | 2011-11-14 01:46 | モノ | Comments(0)

工作だの豆本だの切手だので頭いっぱいの今日この頃なので、豆本に関するビジュアル書の紹介でございます。豆本についての大著といえばこれ。

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miniature books 4,000 Years of Tiny Treasures』 Anne C. Bromer, Julian I. Edison著 Abrams刊

2007年に NY で行われた The Grolier Club 主催の展覧会にあわせて出版された本で、知人に教えてもらったところによると、限定版としてこの本の豆本というのも出ているそうです。著者は、世界でも有名な豆本コレクターで、Bromerさんのほうはボストンで Bromer Booksellers(http://www.bromer.com/ )という書店を経営しています。

さて、内容は、以下の9つの章にわかれています。

1 彩色写本のミニチュア 
2 紙や装丁、製本に凝ったミニチュア
3 親指聖書や豆教典など
4 暦の豆本
5 最小の豆本
6 若者向けの豆本
7 大統領、政治、プロパガンダに関する豆本
8 料理、音楽、旅行など趣味をテーマにした豆本
9 一風変わった豆本


お察しの通り、私は1章の彩色写本の豆本目当てで買った本だったのですが、彩色写本の豆本はもちろんのこと、それ以外の章で紹介されている豆本も、見事に全部欲しくなるくらいすばらしいんですよ。ああ、何も何も、小さきものはみなうつくしかな!

掲載されている豊富な豆本写真はすべて、特筆されてない限りは実物大。世界最古の豆本、紀元前2325年のバビロニアの豆粘土板から、ルーペでも読めないようなマイクロ本まで、さまざまな豆本が登場します。アン・ブーリンが処刑されるときに携帯してた祈禱書の写真もあるよ(ヘンリー8世のポートレイトが描かれているのが泣ける)。

ついつい図版に見入ってしまい、いまだに本文をじっくり読んでなかったりするんですけど、内容も非常に充実していておもしろい。各豆本の説明だけじゃなくて、製本や活字の説明なども詳しく書かれています。

序文に出てくる、豆本コレクターの有名人のエピソードでは、「メアリー王妃(イギリス国王ジョージ5世の奥さん)のドールハウスに豆本がぎっしりつまった図書室がある」という記述に興味津々ですよ。検索したら「Queen Mary's Dolls' House」の公式サイトがありまして(さすが英国)、コチラのページに図書室の画像が! うわ〜本がたくさん。1冊ずつ中ページがみたーい。

毎月のように本棚を整理しては、けっこう売り飛ばした気がするのに、なんで棚が空かないの?と悩んでる私ですけど、豆本なら何十冊あっても、あんまり場所をとらないというメリットがありますよねえ。で、豆本用本棚を本棚の中に設置したらどうだろう。本棚 in 本棚。豆本は老眼になったら読めないという問題もあるけど、時計職人がするような目にはめるルーペを買うという手もあるわよね。

とまあ、こんな具合に想像が宇宙のはてまでふくらむ1冊。おかげで最近では、ナンチャッテ豆本をちまちま制作するハメに…(先立つものがナイという問題が)。

●本日のおまけ

Miniature Book Societyのサイト
インディアナ大学で行われた4000 Years of Miniature Books展
The Grolier Clubのサイト
西洋豆本書店のリリパット
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by rivarisaia | 2011-11-10 23:52 | | Comments(0)

最近、ヒマさえあれば工作と切手の整理に熱中していて…と、ここまで書いて、最近というより昔からか、と考えを改めました。そのうち工作や切手といったカテゴリもつくったほうがいいんじゃなかろうか。

工作でハマってるもののひとつが、1800年代や1920〜30年代などのペーパークラフトで、紙の劇場や家などの型紙をアップしている海外のサイトがあるので、勝手にダウンロードして組み立てているのだった。そういう昔の型紙の本ってないのかしら。

昔のものは絵柄がおもしろいんだよね。前に紹介した「飛び出す家の本」のようなモノがつくりたい!

さて、その「飛び出す家の本」と同じ作者のしかけ絵本の復刻版が同じ出版社から出ています。

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Nur für brave Kinder』Lothar Meggendorfer著、Esslinger 刊

テクストはドイツ語で、見開きの左ページが詩、右ページが絵になってます。

絵の下のつまみを引っ張るとこのように絵柄が変わる、よくあるしかけ絵本です。
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私が好きなのは、このページ。

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「Die Landpartie」というタイトルですが、うららかな日にのんびり散歩を楽しむ人々が…

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突然の雨で大変なことに!

奥様の形相も恐ろしいことになってるけど、ちょっと、お嬢さん、すっ転んで顔から突っ込んでますよ! 大丈夫か。
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by rivarisaia | 2011-11-08 02:01 | | Comments(0)