「ほっ」と。キャンペーン

暑いですね…。あまりに暑いので、さして興味なかったハズのオリンピックをぼーっと見つづけてしまっている私です。水の競技が涼しげでいいですよ。あとフェンシングが近未来で決闘やってるみたいで楽しい(メダル争いは相変わらずどうでもいいのであった)。

さて、お待ちかね! 誰も待ってないかもしれないけど、わたし気にしない!

アオムシコバチに寄生されたサナギの話をしましたが、先日、孵りましたよ、コバチの群れが。

コバチに寄生されたサナギよりも後に蛹化したサナギから、無事にアゲハが飛び立ってから数日後、わらわらとコバチの大群が登場したのであった。寄生されてるほうが孵るのが遅いのは経験済みである。なかなかアゲハにならないな〜と思ってたらコバチが出てきた、という経験は初めての人にとってはなかなか衝撃的。

まず、おさらいです。

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左の黒ずんだ縞模様があるサナギが寄生されている証拠バリバリのサナギ。
右が健康なサナギ。
このように日が経つにつれて縞の色がどんどん変になりますので、見分けるのも簡単です。参考にしてください。

コバチサナギのほうをカップに入れて隔離していたところ、ある日突然、しっぽのほうに小さな穴を開けて、続々出てきた。一応、配慮して写真は小さく載せてみます。

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黒い羽アリのようなものがアオムシコバチです。羽アリのようですが、ハチです。

何匹いるのか数えてみたところ、88匹でした。え……。こんな小さな空間にぎゅう詰めだな、あんたたち…。ラッシュ時の満員電車並みじゃないか。

ええと、コバチを育ててもしょうがないので、数を数えたところで観察終了させていただきます。そしてこの暑さと湿気で飼育ケースがサウナ状態になるので、しばらくの間、アゲハようちえんも夏休みです。
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by rivarisaia | 2012-07-30 18:14 | 生きもの | Comments(0)

昨日、Twitter経由で知って、つぶやいたんですけど、ヤン・マーテルの『パイの物語(Life of Pi)』の映画版の予告編がついに出ました。

映画化すると聞いてから早数年。当初、名前が挙っていた監督はジャン=ピエール・ジュネだったのですが、アン・リーに変更になり、それを聞いたときに私は「ええ〜。アン・リーなのか…」と少々不満をもらしたことは正直に告白しておきます。

が、アン・リーのほうがよいかもしれませんよ。思い返してみると、宗教的(哲学的)なエピソードやさまざまなメタファーが出てくるので、アン・リーのほうが合ってるような気がしてきました。不満言ってごめん!

はてさて実際にどうなのかは完成作品を観てみないと何とも言えないですけど、期待値はけっこうアップしました。3D映画という話も聞いたんだけど、3Dで見たほうがいいのかなあ。それ以前に日本で公開するよね…。

ということで予告編をどうぞ。



ミーアキャットの島が! そしてリチャード・パーカー(ベンガルトラの名前です)がいい感じ!シマウマはいたけど、オランウータンとハイエナはどこー?

ずいぶん前に、原作の感想をコチラに書いてるんですけど、大したことはまるで書いてないどころか、何だこのまったくやる気の感じられない感想は!という有様なので私の感想は特に読まなくていいです。たぶん、私は読後の衝撃が大きすぎて、ボーっとしてたんだと思います。

原作未読の人は、いっそ映画みてから本を読むのがいいかもしれません。そりゃそうと、著者のヤン・マーテルってパイ以降の著作がどうもパッとしないですよね。
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by rivarisaia | 2012-07-26 18:35 | 映画や本の雑記 | Comments(0)

昨日ツールが終わってしまい、しみじみと感慨にふけっている私です。とはいえ、NHKで『シャーロック』のシーズン2が始まり、あまり興味ないとはいえオリンピックもあるし、いつもは流し見のブエルタも今年はちょっと楽しみなんだよね。

ところで。

自転車ロードレースって本当におもしろいんだってば、だからみんな見てよ〜と毎年あちこちで吹聴してるんですが、初めて見る人にとっては意味不明なことも多いだろうと推測するのである。

というのも、今年は日本人の新城幸也(あらしろ・ゆきや)選手がなかなかよい活躍っぷりで、そんな新城選手大活躍の日に、来日中の妹に「ほら、見てごらん!」とTV画面を指差したところ、

「なんで彼はどんどん走って1着でゴールしないの?」

という、至極まっとうな、とはいえ、いやあ実はそういうものじゃないのよ…という意見を言われたからです。

ジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスをはじめとする自転車ロードレースというのは、個人競技であって、個人競技にあらず。チーム競技でもあり、頭脳戦。その日走った区間で1番になる人と、何日間も走ったトータルで1番になる人、「山のぼり」で1番の得点をゲットする人、はたまた1番にはならないのだが、アシストとしてすばらしい働きをする人、とよりどりみどりなので見どころ満載なのだよ。ふっふっふ。

そこで、妹に勧めた小説がこれである。これを読めば、自転車ロードレースとは何ぞや、アシストって何する人やねん、というのがわかるうえに、実際にジロとかツールが見たくなっちゃうに違いない。

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サクリファイス』近藤史恵著、新潮社

自転車ロードレースのチームの一員である「僕」が主人公のミステリです。ロードレースというのはチームで参加するスポーツですが、チームには「エース」がいて、エースをサポートする「アシスト」がいる。主人公の「僕」ことチカは、アシストの立場なので、アシストとは何なのか、というのが、青春ミステリ仕立ての物語を読みながら、ざっくりと理解できるという小説でございます。

物語を読みながら、さりげなく自転車ロードレースの解説を聞く感じになるので、まるで興味のない人が読んでも面白く読めます。Amazonの評価では「リアリティがない」と書いてる人もいますが、基本はミステリで「人が死ぬ」わけですから、これでリアリティがあったら恐すぎるだろ! むしろあり得ないだろ…おい!と逆にツッコミを入れたいところです。

ロードレースにちょう詳しい人はいろいろツッコミたいこともあるかもしれませんが、私は小説として楽しみながらロードレースについて知ることができる入門書としていいんじゃないかな〜と思うよ。

本書を楽しんだ人は続編の『エデン』とさらに関連短編集『サヴァイヴ』もどうぞ。

ちなみに、私が自転車ロードレースを見るきっかけになったのは、イタリア語を習いはじめたときに、元同僚が言った「イタリアが好きならジロ・デ・イタリア見たらいいじゃん」の一言。最初はルールもさっぱりわからず、ただただ、イタリアの風景を眺めていたわけです。

それだけどもめっぽうおもしろいよ。ジロならイタリア、ツールならフランス、ブエルタならスペインの、旅行でもなかなか行けない街の名所が、城やら絶景やら大聖堂やらが、バッチリと見られます。それもふだん見られない角度の空撮で! 俯瞰で!

景色を見ているうちに、選手の情報やらレースの仕組みがわかるようになりますので、そうなったら楽しみも倍増というものです。

今年のスペイン1周の旅「ブエルタ・ア・エスパーニャ」は8月18日から9月9日までの開催です。選手の名前なんて知らなくても全然大丈夫。まずは夏の終わりのスペインの風景を堪能するっていうのもアリですよ!
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by rivarisaia | 2012-07-23 20:49 | | Comments(0)

暑くて脳がゾンビ並に機能しません…。仕事が進みません……。どうしたらいいのでしょうか。などと言いつつ、アップするのを忘れて放置してたエントリが発掘されたので、それを公開してみる。いつもの通り、逃避とも言う。

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ウォーキング・デッド(The Walking Dead)』シーズン2後半総括

シーズン2前半までの感想はコチラに書いた通り。そして、シーズン3はアメリカでこの秋放映予定です。

鬼畜展開のこのドラマですが、もはやゾンビの話じゃなくなってますよねえ。いや、ゾンビ物というのはゾンビよりも人間のアレコレがメインというのが基本展開とはいえ、これまでは、少なくともゾンビと戦いつつ、その間に生き残った人たちの人間模様が描かれて、結局怖いのは人間か…というオチだったりするのが定番でした。

ところが本作は、刺身の盛り合わせに例えるなら、ゾンビ部分はワサビ。メインの刺身もツマもぜんぶ人間模様! ゾンビはたまにピリッとくる程度の出番!

ゾンビアポカリプス後の世界、まず独りで行動という個人主義を経て、仲間を見つけ村社会が形成される(シーズン1)。そして集落はやや大きくなって都市国家となり(シーズン2)、いちおう都市国家には君主(ハーシェルさん)がおり、何があっても人間たるもの決して失ってはならない良心の象徴ともいうべき老人デールもいたのですが、ある一線を超えた人々を前にもはや良心などカンケーなくなってしまい、それでもかろうじて民主主義を保とうとしていたのに、まさかのリックの「民主主義は死んだ」宣言ときたもんだ。

このまま独裁主義に突っ走るのかどうなのか。原作コミックは未読なのですが「The Governor」とやらが登場したら、ファシズムの世界に突入する予感。嫌ですね~。

アンドレアを救った謎のフードの女(女性ですよね、たぶん?)の正体もわくわくしますが、シーズン1以降音沙汰なかったダリルの兄貴も戻ってくるらしいというウワサなので楽しみです。

微妙にまのびする部分もあるんですけどね(まだ、お前らそこで人探ししてるのかよ、的な)、「あ〜なんかダラダラしてきたなー」と思うと、「エッ!?」という出来事が起こるので止められないのであった。未見の方は夏休みにだらだらしながら一気見でどうぞ。
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by rivarisaia | 2012-07-19 21:26 | 海外ドラマ | Comments(3)

前回、寄生されてない可能性にも期待しつつと書きましたが、その願いもむなしく、やっぱりダメでした。

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黒い点々わかりますか? これだけ刺されてますからね。アゲハには気の毒なことをした。

気を取り直して、本日は、寄生されたサナギと寄生されてないサナギの比較です。見分け方ともいう。

まずは正面から見てみましょう。左が寄生蛹、右がふつうの蛹です。

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サナギのしっぽには横縞のようなものがありますが、そこに注目です。しっぽの部分がでれっと伸びているのわかるでしょうか。横からみるともっとはっきりします。

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寄生サナギはでれーんと伸びてるのに対し、ふつうのサナギはくいっとしっぽにハリがあります。これはナミアゲハの場合です。

ちなみにクロアゲハのサナギはふつうの状態でしっぽが「くいっ!」と曲がってます。
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こちらがクロアゲハのサナギ。クロアゲハ、今年も庭に来ないかな〜。

さて、寄生されたサナギは、日が経つにつれてどんどん締まりがなくなって、横縞の部分が変な色になり、でれーんと伸びてきます。また、ふつうのサナギはさわるとクイックイッ!としっぽを左右に振ったりすることがありますが(とはいえあまり触るのもよくないのですが)、寄生されたサナギは微動だにしません。

以上! 見分け方のまとめでした! 参考にしてくださいね!(ううう)
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by rivarisaia | 2012-07-17 19:04 | 生きもの | Comments(4)

また今年もアゲハようちえん開園中です。過去のアゲハようちえんの状況につきましては、タグかカテゴリの「生きもの」にありますので、そちらをご覧ください。

ブログの検索キーワードに「アオムシコバチ」が浮上するのを見るにつけ、今年も来たか、アゲハの季節! みんな苦労してますかー?と心の中で叫んでいるわたくしです。

で、今年は。

以前も書きましたが、遺伝子の多様性を考慮して、調子のってたくさん育てないようにしてるのだが、それが注意力の散漫つまるところ慢心を招いたことは確かである。だって2009年のアオムシコバチとの戦いを経て、私は学んだはずなのだった。2010年も2011年も我が飼育ケースはアオムシコバチとは無縁のぬくぬく平和ライフが100%保証付きだったのである。

だが、しかし、今年は!

6月入園組は平穏であった。問題は7月入園組第2弾が、しかも卵から手塩にかけました組が!

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おのれに待ち受ける運命を知らない卵入園組


先日1匹が蛹化したのね。で、飼育ケース置いてある窓を開けてたら、いつのまにかコバチがケース内に1匹侵入しててさ、蛹にぴったりくっついてんのね。ケースゆすったくらいじゃ「意地でもこのサナギからあたしゃ動きませんから!」っていうくらい強力にくっついてんの。びくともしないの。

やられた…。寄生された…。蛹化後0日の寄生率は77.8%である。大丈夫な可能性もゼロではないとはいえ…。

で、コバチを追い払い、窓を閉め、翌日ケースのぞいたらね、再びいつのまにかコバチが1匹ケース内に侵入しててさ、蛹にぴったりくっついてんのね!(以下略)

お前、どこに隠れてた!?

蛹化後1日の寄生率も77.8%である。

一体全体どうやって蛹の存在を嗅ぎ付けるのか、小さいくせに恐るべきアオムシコバチ。まるで悪者扱いされているが、ミカン園にとっては流石の益虫だけのことはある。

これまでは、飼育ケースのフタと本体の間に、不織布なり、ティッシュペーパーかキッチンペーパーなりを挟み、侵入をシャットアウトしていたのだ。経験からして東京の私の家の周りでは6月いっぱいはアオムシコバチは出現しないので、6月は対策を取っておらず(無精ともいう)、7月に入ってからも、「室内だしさ、別に平気じゃない?」と放置した私が悪いといえばまさしく私が悪いのだった。

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図解:簡単きわまりないコバチ対策


こうなったら、寄生されてない可能性にも期待しつつ、途中で様子見しながらアオムシコバチの誕生も観察してみようと思います! さあ、1匹のサナギから今回は何匹のコバチが孵るのか、当ててみよう! (賞品とか別にナイけど)

泣く泣くコバチ侵入防止対策をとり、残りの幼虫は本日全員粛々と蛹化いたしました。
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by rivarisaia | 2012-07-13 02:48 | 生きもの | Comments(0)

先日は映画の感想を書いたので、予告通り原作もあわせて紹介。

2005年のオレンジ賞。ながらく翻訳されませんでしたが、映画が公開されたら邦訳が出た(邦題『少年は残酷な弓を射る』ライオネル・シュライバー著、イーストプレス)。

そうか…最近は映画化されてようやく翻訳が出せるような状況なのね…とイラッときますが、もっとイラッとくるのは、某ニュースにあった「過激な内容に日本では発売不可能と思われていた」という1文だな。まったくそんなことナイと思うけど? いつものごとく、センセーショナルに扱いたいのであろう。

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We Need to Talk About Kevin』Lionel Shriver著、Harper Perennial刊

すでに書いた通り映画は非常によいのですが、小説との大きな違いがひとつあります。小説は「遠く離れてくらしている夫にあてた主人公エヴァの手紙」というかたちを取っていて、その手紙は「あの木曜日」の後に書かれているというのがポイントです。

つまるところ、主人公が信頼できない語り手なのである。


かようなわけで、映画もエヴァの視点だけで描かれていましたが、小説版では輪をかけてエヴァの視点でつづられた出来事が、その通りだったと信じていいのかわからなくなってくるわけですよ(というのも、実際に本人の勘違いだったという出来事も物語には巧みに挿入されているのである)。

ケヴィンはさー、本当に子どもの頃からやっかいな子どもだったのかなー。夫のいう通り、ちょっとやんちゃだっただけじゃないの? 後だしじゃんけんで「あのときああだった、こうだった」と言っているだけじゃないの? エヴァは自分を責めていると同時に、他の人のせいにもしているのでは? 等々、実際にはどうだったのか、それは永遠に、第三者には、ナゾなのである。

大きなテーマが「nature/nurture(性質/養育)」という答えの出ない問題で、だれのせいでこんなことになってしまったのかを主人公エヴァとともに考え込んでしまうわけですが、ラストでは異論もあると思うが、悪魔的だったケヴィンは最後人間性を取り戻したと受け取ったのですがどうでしょうか(ケヴィンがエヴァにあるモノをプレゼントする場面)。現実的には、サイコパスであれば性質は変わらないので反省もなにもないわけですが、これは小説だからね。

それにしても、世の中の母親がここまで母親神話の呪縛にとらわれなくてはならないのは何故なのか(と、問いかけてみたところで答えはわかりきってますが)。いずれにしてもホラーである。

あ、そうそう「史上無敵の爆笑お母さんホラー」(帯の言葉より)といえば、笙野頼子さん『母の発達』(1996年)が。あわせて読むのはどうでしょう。ついでに「文藝 2012年秋季号」に掲載されている笙野さんの新作『母のぴぴぷぺぽぽ』も傑作です!

『Defending Jacob』を読んだ後に思い出した本というのは、じつはこの『We Need to Talk About Kevin』なのでした。内容はまったく違いますが、「こえられない溝」的な部分でつい連想したのだった。
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by rivarisaia | 2012-07-11 12:38 | | Comments(0)

少年は残酷な弓を射る

邦題は詩的で美しいところがよいのですが、本作ははじめからおわりまで原題の「私たち、ケヴィンについて話しあわなくちゃ」という悲痛な声が聞こえてくるような、そんな話ですので、なにゆえにそのタイトルにしたのか!と話し合いたいところではあるが、まあ仕方あるまい(最近の私は割とあきらめが早い)。

音楽や色の使い方が絶妙で、特に赤い色が強烈な印象を放っています。トマトの赤、ブラシで必死にこすりおとすペンキの赤、点滅するライトの赤、芝刈り機の赤、スーパーマーケットの缶詰の赤、洋服の赤、ボールの赤、閉まった扉の赤。赤、赤、赤。赤は血の色であり、それは母子の絆の血。

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少年は残酷な弓を射る(We Need to Talk About Kevin)』監督:リン・ラムジー

小さな家にひとりで住んでいるエヴァ。朝起きると、家にも車にも真っ赤なペンキが投げつけられている。旅行作家として夫とふたりの子どもとくらしていたエヴァにいったい何があったのか…


原作も衝撃的でしたが、これはかなりよい映画化です。エヴァの現在と過去が交互に描かれて、いったい全体彼女の身の上に何が起こったのかが、徐々にわかってくる構成。明かされる彼女の過去は(想像つくだろうとはいえ)あまりに重く、出口のない悪夢なのだった。女性にとってはかなりホラーですが、男性はどう感じるんだろう。

また、本作ではケヴィン視点も夫視点も一切ありません。そこがまた原作に忠実たるゆえんです。ここ重要です。なぜその視点がナイのか、よく考えてみよう!

子どもを妊娠しているときからちっとも嬉しそうではなく、孤独なお母さん。息子は小さい頃から問題児で何かがおかしいことに気づいているのは母親オンリー。理想の家族像を頭に描いている父親は、異常にまったく気づいてないのか、無関心なのか、面倒を避けたいのか、そこにいるというのに、この家族において父親は不在である。よく考えてみると、父親だけじゃなく、「何も心配ないですよ」という医師の男性もオフィスの同僚の男性(→すげーむかつく)もそうなのだが、男性陣は彼女をまったく理解せず、唯一親切な言葉をかけてくれるのは車椅子の男の子だけだ。

子どもが何かをやらかしたときに、苦しむのも責任を感じるのも母親で、それなのに世間から激しく非難されるのもまた母親なのである。そこにあるのは、母性に対する幻想である。それでも最後まで子どものそばにひとり寄り添うのは母親。しかも主人公はずっと「We need to talk about Kevin!」と心の中で叫んでいるのに、誰にもその叫びが届かない。こんな苦しい話があるだろうか。辛い…辛すぎる。

最後のケヴィンのセリフでね、深い深い溝で断絶されてた彼がちょっと歩みよってきた感じがいたしますよ。実際はどうか知るよしもなく、そのように思いたいところですが、そんなことはおかまいなしにケヴィンの部屋を整えるエヴァがいるのであった。

映画はコミカルな部分もまぶしつつ大変に重苦しく(特に女性には)、非常にすばらしいのですが、原作にはまた違ったよさがあるので次回感想書きます。(→書きました
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by rivarisaia | 2012-07-10 03:14 | 映画/洋画 | Comments(0)

ウィーンのハルヴァ

前回の予告通り、今回もお土産食べ物ネタ。

ヨーロッパはウィーンの市場で購入された「ハルヴァ」です!

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このようなステキな包み紙に無造作にくるまれておりまして…

油染みした包みを開くとジャジャーン!(この油染みが高カロリーっぷりを暗示しているが、私は常にカロリーを必要としている人種なのでよいのだ! わはは! ダイエットブームなど終わってしまえ! )

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定番のピスタチオと、もうひとつのマーブル状は…たまに見かけるけど何だろ。シナモン? ココア?(味がよく把握できん)。

ピスタチオのほうは、かつてアップしたイランのハルヴァと同じ味わい。以前には変わり種としてインドのハルヴァという記事もアップしたのですが、私、次はぜひともギリシャのハルヴァとか、缶入りハルヴァ(どこかで写真をみた)を食べてみたいものです。

「ハンガリーでハルヴァを売っている」という情報を得たので、本来はハンガリーのハルヴァを入手してもらう予定だったのが、何故かハンガリーの市場では見つけられなかったそうで、そしてこれまた何故かウィーンの市場には売っていたのだった。

サクサクして口の中で溶ける感じが美味しいよ、ハルヴァ。トルコに行っている友人が「ハルヴァは夏ハルヴァと冬ハルヴァがあって、さらに個人的には葬式のハルヴァがいちばん美味しいですよ」と言っていたので、いつかその、トルコの葬式のハルヴァというのも食べてみたい(よくわからないが、葬式で配られるハルヴァらしいのである)。夏ハルヴァと冬ハルヴァの違い、というのも非常に気になるところではある。

そんなわけで、ツール・ド・フランス観戦中のわたくしの補給食は当面ハルヴァです!
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by rivarisaia | 2012-07-08 19:31 | 食べ物 | Comments(5)

前回も食べ物ネタ。そして今回も食べ物ネタ。ついでに予告しておくと次回もたぶん食べ物ネタです。映画や本の感想はしばしお待ちを。蒸し暑さに馴れるまで脳がちょっと停滞中。

さて。

異国の妹が、日本を経由して別の異国に行き、またもや日本に舞い戻ってきたのである。お土産を携えて。ひゃっほー!

ウィーンにも行くと言っていたので、私は一度も食べたことがないがウワサには聞いていた「スミレの花の砂糖漬け」とやらがデメルに売ってたらひとつ買ってきてはくれないか、とお願いしたところ、それがやってきたのだった。「山積みになってたね!」by 妹、である。

ジャジャーン。

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こうやってパッケージを見せると、多くの人から「ああ、お前はどうせ箱がほしかったんだろ」と言われそうなのだが、まさしくおっしゃる通りなので何とも言い返せません!!

肝心のスミレの花というのはこのような代物です。

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干したブルーベリーみたいな様相…。思ったよりひとつぶが大きい。ジャリジャリボリボリといった歯ごたえで、味は美味しいもなにも砂糖なんですけど、口中に広がるスミレの香りがものすごーい。紅茶に入れるとよいそうですが、いまうちにはアップルティーとアールグレーという香りの強い紅茶の葉しかナイため、まだ紅茶は試してません!(確かに紅茶はよさそうだな…)
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by rivarisaia | 2012-07-06 19:53 | 食べ物 | Comments(0)