「ほっ」と。キャンペーン

復活祭おめでとう

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Buona pasqua! Happy Easter! 復活祭おめでとう〜!

急に寒くなってなんだこりゃ、という天気の東京ですが、庭ではスミレが咲いてます。
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by rivarisaia | 2013-03-31 23:46 | 日々のよもやま | Comments(0)

明後日は復活祭なので、さあいよいよ後がナイ…という気持ちというか、正月からずるずるひっぱってきた見えないナニかも、ハイここでリセット、リセット!という気分の本日、船を漕いできました。

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千鳥ヶ淵です。ふだんは30分500円なんですが、桜の季節は30分800円。そしてふだんは夕方5時半までですが、さくらまつり期間中は夜間も乗れます。詳細はコチラをどうぞ。

ただし、けっこう混んでいるので、つまり方向によっては水面にボートがいっぱいいるので、ふだんよりも難易度が高いです。ぶつからないようにスイスイ縫うように漕ぐのが。いや、ゆったり浮いていたいぶんには大丈夫だと思うんですけど、30分でどこまで行って帰って来れるか!みたいなことをやる場合、ちょっと大変(でも面白い)。

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高速のほうに向かえば行き止まりなので、あまり人がいない。こっちに進むと、桜の枝に頭をぶつけず、どこまでお堀ギリギリに進めるかチャレンジが出来ますよ!(これも面白い)

ちょうど31日の日曜日まで、九段のインド大使館が開放されてさくらフェスティバルをやってます。インドの屋台がたくさん出てますのでどうぞ!サリーも着れるコーナーがあったよ〜。(詳細はコチラ

それから同じく九段のイタリア文化会館では、イタリアブックフェア2013を開催中。イタリア語の本やDVDのバーゲンもあります。あんまり数ないけど(詳細はコチラ

お花見しながら、インド行ったり、イタリア行ったりしてみてくださいませ。
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by rivarisaia | 2013-03-29 23:01 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(2)

かつて「インドの映画というとどうしてもこの歌が」というエントリを書いたのが2009年の4月末(記事中の映像リンクはすでに切れてます)。2007年の映画なのだが、ついに一般公開となりました。

日本語字幕付きで、劇場の大きなスクリーンで観られる日がくるなんて! なんて幸せ!

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恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム(Om Shanti Om)
監督:ファラー・カーン

70年代のボンベイ。脇役俳優のオームは、女優シャンティに恋をしていた。オームにとって高嶺の花だったシャンティなのだが、あることをきっかけにふたりは知り合い、仲良くなる。ところが、恐ろしく不幸な出来事がふたりを襲い…

そして30年後…


これ以上は詳しく書きませんので観てください。タイトル通り「輪廻」の話で、途中びっくりする展開になってます。オーム役はぜんぜん年取らないシャー・ルク・カーン、シャンティ役はカワイコちゃんディーピカー、そして悪役イケメンにアルジュン・ラームパールです。私が好きなのは、オームの親友パップー(シュレーヤス・タラプデー)。本当にいい友だちなのよねえ。30年後の「再会シーン」はちょっと泣ける。

そりゃそうと、名前、覚えられないですよね。いいです、無理に覚えなくて。そんな私もじつはインドの俳優・女優は勝手につけたあだ名で呼んでるし…。

主役がナイスバディ! ヒロインがめっちゃカワイイ! 悪役がイケメン! で大丈夫です。

さらに本作はインド映画を観たことない人にもオススメ。涙あり笑いあり、歌あり踊りありのハッピーエンド娯楽大作。おまけに制作チーム総出演のエンドクレジットがこれまた大変ステキな出来映えです。

歌と踊りもとても楽しくて、映画を観たらきっとサントラがほしくなるはず。凹んだときに、この映画の曲の数々を聞くとテンションあがるので、みんなもサントラ買ったほうがいいかもよ~。

インド映画は長い…と躊躇してるなら、本作は3時間ナイし、マサラ上映なら途中で15分の休憩が入ります。

そう。東京は毎週金曜19:10からの最終回がマサラ上映という、映画と一緒に歌ってもよし、踊ってもよし、きゃあきゃあヒューヒュー言ってもよし、という回になっていて、私はそれに行きましたが、すんごく楽しかったです。劇場から鳴らす用のクラッカーと投げる用の紙吹雪もらった…。立ち上がって踊ってきたわ!

本当に待ちに待った劇場公開なので、劇場に行ける人はぜひこの機会に大きいスクリーンでどうぞ。詳細は公式サイトでご確認ください。
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by rivarisaia | 2013-03-26 18:43 | 映画/香港・アジア | Comments(6)

ジャンゴ 繋がれざる者

治療中の歯が痛くて集中力に欠けていたうえに西部劇を観たい気分じゃなかった時期に観たというのに、この上映時間長めの西部劇風映画がすんごく楽しめたんだから、タランティーノはすばらしいですね。

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ジャンゴ 繋がれざる者(Django Unchained)
監督:クエンティン・タランティーノ

『イングロリアル・バスターズ』のような、「こんなことがあったらなあ」というフェアリーテール系。バイオレンス満載だけど、本来おとぎ話にはバイオレンスな話が多いからいいのだ。しかし、むかしから西部劇っておとぎ話みたいなもんだよね(だから常々アメリカ先住民の方々がその描かれ方に怒ったりしているのである)。

また、「これは西部劇というより南部劇」という指摘をどこかで見かけて、なるほどと思いつつ、西部劇によく登場するテキサスも厳密には西部じゃなくて南部なのよ、みんな! まあ南部の中でも特異な州だからべつにいいけど。わたしは西部劇って「西部開拓時代」の話であって、場所は特に西部に限らないと思ってたのだった。

そんな本作が幕を開けるのは、もちろんテキサス! ヒーハー!

流しの元歯医者・今賞金稼ぎ、というドイツ系のドクター・キング・シュルツが、奴隷として引っ立てられてたジャンゴの"鎖を解き放ち"、ジャンゴを仕事の相棒にする代わりに、彼の妻を助け出す約束をする…


という話です。ドクター・キング・シュルツ演じるクリストフ・ヴァルツがすばらしい。ジャンゴのジェイミー・フォックスも悪くないんですけど、私にとっての主演はクリストフ・ヴァルツ。ヴァルツ最高。家にひとりほしいくらいです。

ちなみに、テキサスはドイツ系移民がも多い土地でもあるので、ドクター・キング・シュルツもテキサスに入植した人かもしれませんよ。テキサスには、いまだにドイツ語が通じる小さな町がある。そういう町のドイツ料理美味しいです。

話がズレました。

そもそもシュルツがジャンゴを助けたのは、お尋ね者の顔を知っているからだった。ふたりはお尋ね者を追いかけてテキサスからテネシーの農園へ。冬の間は賞金稼ぎの仕事を続け、春がくるとジャンゴの妻を探しにミシッシッピへ向かいます。そして彼女が、フランスかぶれの残酷野郎カルヴィン・キャンディが経営する農園にいることをつきとめるのであった。

キャンディ演じるディカプリオの悪役っぷりも最高です。ディカプリオ、ほんとはあんた演技派だもんね…。「お前、だれ!?」と一瞬思ってしまう邪悪な奴隷頭スティーヴンのサミュエル・L・ジャクソンもよかったけど。

でもやっぱり、私、ヴァルツに目がクギづけ。誰がカメオ出演とか関係ない。ヴァルツを映せ。

したがって、ヴァルツが退場してしまうと一抹の寂しさが漂ってしまったのは致し方ないといえましょう。

契約は結ぶけど、絶対てめえとは握手したくないし、握手するくらいなら死んだほうがマシっていうか、殺す!みたいな気持ち、わたしよくわかるわー。そういう仕事やったことあるわよ…(遠い目)。

ところで、ドクター・シュルツとジャンゴが冬の間うろうろしてた雪山って、テネシーのブルーリッジ山脈付近かなあ。つまりアパラチア山脈ですよ。そうだったら楽しいな~。
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by rivarisaia | 2013-03-22 01:38 | 映画/洋画 | Comments(2)

黄山市でつくられる高級緑茶『太平猴魁(たいへいこうかい、と読むらしい)』をいただいた。

正確に言うと、家族がいただいたものをお裾分けされたのである。

山奥で採れる緑茶で「甘くて優しい味わい」「蘭の香りがする」「ひそかにスパイシー」ともっぱらのうわさのお茶。

まあ、正確に言うと、ぜんぜんこのお茶のこと知らなかったので、調べました…。

「有名なお茶らしいんだけど、なんかすごいのよ」と言われたのだが、なにがすごいのかと思ったら、葉っぱが見馴れないかたち。ペタンコにのしたパリパリした長いお茶葉なのだった。

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小皿に盛ってみた感じ。よーくみると葉っぱに干したときについたであろうカゴの後が付いたりしてる。どのくらい葉っぱ入れたらいいのかとかよくわからないので、けっこう大目にふつうのお茶碗に入れて飲んでみた。

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コンブのお吸い物みたいな状態になったけど、緑茶です。蘭の香りがどんな香りだったか思い出せないので、香りについてはなんとも言いがたいですけど、やわらかい味わいです。

本来はちゃんとしたものは国賓にしか出さない高級茶だったようですが、これはそんな正当派の高級茶ではなくてランク下だと思うけど、それでもなかなか美味しい。茶碗だとお吸い物風になっちゃうので、次からはグラスに葉っぱをタテにして入れて飲んでみます。
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by rivarisaia | 2013-03-20 23:14 | 中国茶 | Comments(0)

渋谷駅の改造の話がニュースになっていて、この映画を思い出しました。

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東京のえくぼ』監督:松林宗惠

バスに乗っていて財布をすられた伸子(丹阿弥谷津子)。警察につかまったのは、ロイド眼鏡に口ひげのニヤけた紳士であった。

その後、伸子は就職試験の面接に行き、社長秘書に採用されるが、なんとの日から社長が突然失踪してしまっていた。


勘のよい方ならもうお察しでしょうが、ヒロイン伸子がスリだと思って警察に突き出したその男こそ、伸子が就職した会社の社長(上原謙)なのだった。誤解は解けて社長は釈放されるが、それにしてもこの社長は書類に印鑑を押し、会議に出席し、あっちへこっちへと飛び回り、分刻みで忙しい。

社長をスリと勘違いしてすまなく思った伸子は、「社長さん、いま一番やりたいことはなんでしょう?」と聞く。「ホルンを吹くことだね」と答える社長。社長室に鍵をかけ「ぞんぶんにお吹きなさいませ!」とに言う伸子。引き出しからホルンを取り出し、一曲吹く社長。

なんぞこの展開…(笑)

このあと、仕事に嫌気がさした社長さんは伸子と共謀して会社から逃げ出し、身分を偽って伸子の家に居候したりするんですが、伸子の父親に「人生だれもがメクラ判を捺しているようなもん」「人を信用するには信用できる人をつくれ」などと説教された挙げ句、自分が失踪したせいで仕事が滞っていることを知って社に戻ります。

社長の机の上には大量の書類の山ができていたが、「私、書類をめくる人」「ぼく、印鑑捺す人」といった具合に餅つき状態で書類の処理をする社長と伸子なのだった。

でね、ここからラストにかけてが凄いですよ。

「きみに処理してもらいたい書類が引き出しにある」と社長に言われて、伸子が引き出しをあけると辞令が入ってんの。「社長妻に任命する」って辞令がね!

会社の屋上で、その辞令を社長に返す伸子。社長が紙を広げると、キスマークがドーン! そこですかさず伸子が「私のめくら判(はあと)」

ちょっ…何言ってんの…。

ふつうだったらブンなぐってるところですが、この映画に関しては許す、許します。だって伸子役の丹阿弥谷津子が可愛いくて、上原謙がヘンテコだからです。さらに婦人警官役で無駄に高峰秀子が出てきたり、会社の専務が古川緑波だったり、伸子の父が柳家金語楼だったりと脇役も充実です。

で、なんの話だっけ。そうだ、渋谷駅だ。

むかし、渋谷東横の屋上にロープウェイがあったという話を聞いたことがあったんですけど、たぶんそれこの映画に出てくる。

会社を飛び出した伸子と社長が乗り込むこれ。
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これがうわさのひばり号では。

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玉電ビル屋上に向かっているロープウェイを正面からみた図、ということで合ってるでしょうか。のどかでいいなあ。

渋谷のロープウェイについてはデイリーポータルZの記事もどうぞ。昭和26年8月に登場し、昭和28年には廃止になったらしい。

昔の映画で昔の街並を覗き見するのは楽しいねー。
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by rivarisaia | 2013-03-18 23:01 | 映画/日本 | Comments(0)

祝・教皇フランチェスコ誕生。

パパ様はイエズス会だそうなので一瞬、フランシスコ・ザビエルか…?と思ったけど、いんやフランシスコ・ザビエルだってもとはアッシジ由来だろと想像した私である。

アッシジの聖フランチェスコ(聖フランシスコ)は、我らがフランシスコ会の創設者であり、中世でちょう有名な聖人であり、イタリアの聖人といえばフランチェスコ、というほどの人である。確かにイタリア人が好きそうな人物ではある。

そんなフランチェスコさんは、おおざっぱに説明をすると、お金持ちのおぼっちゃんで、派手なファッションが好きで、フランスかぶれだった。そもそも本当の名前はジョヴァンニ(ヨハネス)だったのに、「フランス君」という意味の「フランチェスコ」に改名したのだ。

ウォラギネの『黄金伝説』に

この名前はフランクな人々、つまり自由で奔放な人々という意味で、彼も生まれながら自由でおおらかであった。


と書いてあるんだけど、フランクな人って……(爆笑)

そんなフランチェスコさんは、あるときから奇行に走った。お金持ちの生活をやめて、乞食のまねしたり、歌いながら福音を説いたりして(ここが道化師とよばれるゆえん)、ぼろをまとった修道士会を組織したのだった。

さらには小鳥やら虫やら魚に向かって話したりもした。とりあえず心は通じたということになっている。

どうですか、変でしょ、時代をかんがみてもかなり変だよね? いままで教皇にこの名前の人いないのなんかわかるよね? っていうか、ほんと新教皇、大丈夫なのかね…(不安)。

そんな愛すべき変人フランチェスコの生涯はいくつか映画化されていて、ミッキー・ローク主演の作品や有名どころ『ブラザー・サン シスター・ムーン』がありますが、わたしがいちばん好きなのはロッセリーニの映画です。

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神の道化師、フランチェスコ(Francesco Giullare di Dio)
監督:ロベルト・ロッセリーニ

ほのぼのした10のエピソードからなる映画で、真面目なのか間抜けなのかよくわからないというか、ときにコントっぽい展開も多くて、なによりもフランチェスコとその仲間たちは、たいへん迷惑な人たちかもしれないけど、なんだかちょうにくめない! 愛すべき人たち!というオーラがじわじわとにじみ出ている。まるで説教くさくないので万人におすすめ。

フランチェスコは無力な自分を嘆いてしょっちゅう泣いてるし、無垢な弟子ジネプロ君のエピソードはとても可笑しい。そんななか、映画の中盤、フランチェスコが野を行く癩病の人と遭遇するエピソードは、静謐で、心に沁みるような印象を放つのであった。

ま、もっとも強烈だったのはラストですけどね…。これからの行き先を決めるために、みんなでぐるぐる回って目をまわしてバタバタ倒れる修道士たち…。こればっかりはぜひとも実際にご覧下さい。

そんな本作ですが、さすがネオレアリズモのロッセリーニといいますか、フランチェスコ役&仲間の修道士は全員が本物のフランシスコ会の修道士です。

そんな逸話もふくめて、本当に愛すべき作品なので、NHKあたりで放映したらいいのにな。

ちなみに私の所属教会のイタリア人修道士も「我らがフランチェスコが小鳥と話したので、わたしも先日、野良猫に言い聞かせたら、わかってもらえました」などと真顔で言ったりするので、変わっていていい感じである。
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by rivarisaia | 2013-03-16 22:06 | 映画/洋画 | Comments(4)

ベネ様が退位された際に、わたくしこのエントリで、24日の枝の主日までには新教皇が誕生していると予想したわけですが、3月19日の聖ヨセフの日(父の日)前に決まりましたねー。

早いじゃないか。コンクラーヴェ。

技術の進歩でネットで中継が見られるので、ガン見しちゃってやばかったです。早く決まってくれなかったら私の体力が持たないところでした! 深夜に仕事ははかどったんだけど!

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枢機卿集団が集合し→誓いの言葉をラテン語で述べて→扉がガシャーン!と閉まってコンクラーヴェスタートだったのですが、

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1日目はもくもくと真っ黒い煙が出た。見えますか、煙。

で、2日目。
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煙突に止まるカモメに全世界が注目したこの日、さあ寝ようかね〜と思ってたらまさかの白煙が! えええっ!

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スイス衛兵の音楽行進を横目で見つつ、寝たいのに寝られない状態で、仕方なく仕事をしながらパパ様待ちである。

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このときヴァチカンのサイトも「Habemus Papam」にすばやく更新。

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新パパ様きたー! ブエノスアイレスのベルゴリオ枢機卿です。そしてさっそく祝福きたー!(ネットやTVの中継でも現場で祝福受けたことになりますって言われたんだもん。便利なり、テクノロジーの進歩よ)

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しかもお名前はフランチェスコですよ(日本語表記はおそらくフランシスコ、フランス語ならフランソワ、英語ならフランシス)。まさかの聖フランチェスコからいただいていきましたよ。フランチェスコのお名前の教皇は初代ですよ。

アッシジの聖フランチェスコ…ヴァチカンみたいな組織にはそぐわない異質な存在で、世に改革をもたらし、清貧で、民とともにある、小鳥にも説教しちゃうような自然派フランチェスコ…。ひょー(ちなみに私はそんなフランシスコ会です)。

パパ様はイエズス会の方だそうですが、イエズス会出身の教皇は初、そしてアメリカ大陸出身の教皇も初、フランチェスコの名前も初、と初物づくしのパパ様。名前に負けず、ドス黒いものがうごめくヴァチカンでがんばってくださいまし。
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by rivarisaia | 2013-03-14 18:38 | 日々のよもやま | Comments(6)

ページターナーこと軽く一気読みミステリ・シリーズ。本日はサイモン・ベケット「法人類学者デイヴィッド・ハンター」シリーズです。

ベケット氏はジャーナリストだったようで、アメリカにある「死体農場」を取材したことが、このミステリ・シリーズを書くきっかけになったらしい。原作は4作目まで出ていて、現在2作目まで邦訳されてます。

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法人類学者デイヴィッド・ハンター』サイモン・ベケット著、 坂本あおい訳、ヴィレッジブックス

かつては優秀な法人類学者として世界的に活躍していたハンター。しかし事故で妻子を失った彼は、現在はイギリスの片田舎でひっそりと医師としてくらしていた。そんなある日、村で死体が発見されたのをきっかけに、ハンターは再び犯罪捜査に協力することに…


でた! 英国お得意の「小さな(閉鎖的な)村」モノ! そこに『BONES』のような法医学ネタが加わり、けっこうおもしろいのですが、途中でおおよその展開が想像ついちゃうのが難点。あとオチのつけかたがアクションっぽいっていうか派手っていうか、最近そんなのばっかりだけど、そこはまあ1作目だから大目にみる(何様だ…わたし)。こちら数年前に出て、わたし読んだことをすっかり忘れてたんですが、去年2作目の邦訳が出て思い出した次第です。

で、2作目。

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骨の刻印』サイモン・ベケット著、 坂本あおい訳、ヴィレッジブックス

イギリス、アウターへブリディーズ諸島の小さな島。謎の焼死体が発見され、死体の検証を要請されたハンターは島にわたるが、捜査が行き詰まるなか嵐で島は孤立。さらに現場を見張っていた警察官が殺され…


でた! 閉鎖的で寒村のような孤島モノ! 1作目は腐乱死体でしたが、今度は謎の焼死体です。おまけに物資も人材も揃ってない孤島なので、さっさと検証を終えて家に帰りたいハンターさんも四苦八苦。そうこうするうちに、嵐が吹き荒れて島から出られなくなっちゃうし。嫌々仕事してるうえに踏んだり蹴ったりなのだった。

今回もおよその展開と犯人は目星がついちゃうんですが(わはは)、そのあと「えええ!?」とクリフハンガー的なラストが待ち受けていて、早く3作目を出してください、と気分でいっぱいです。英語で読めばいいじゃん、って気もするけど、邦訳を待つ予定。3作目はハンターさんが修行したアメリカの死体農場が舞台らしいので、ちょっと楽しみ。ええと、続きの邦訳出ますよね?

PS 追記、肝心なことを書き忘れたけど、2作目は舞台が孤島なのに殺しすぎでは…と心配になっちゃったんだった。島の人口は大丈夫なのかしら。
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by rivarisaia | 2013-03-13 23:48 | | Comments(2)

The Beginner's Goodbye

久しぶりのアン・タイラー。いつものアン・タイラーと言われれば、その通りなんだけど、安定のアン・タイラー。ほんと何気ない描写でしみじみとしちゃうんだよねえ。身近な人を失った悲しみと喪失感をゆっくり乗り越えていく話です。

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The Beginner's Goodbye』Anne Tyler 著、Knopf

冒頭の文章がこうです。

The strangest thing about my wife's return from the dead was how other people reacted.


死んだ妻が、ある日戻ってきた…って一体何が起きているのか。
幽霊の話なのか…!?

さて、主人公は、1年前に妻ドロシーを亡くしたアーロン。ドロシーは青天の霹靂のような天災事故で突然この世を去ってしまったのだった。ポッカリと人生に穴があいたようになってしまったアーロンは、日常にうまく対応できない。もちろんうまくできる日もあるんだけど、どうにもだめな日もあるわけで。

おせっかいな姉や同僚、変に気を遣ってくる友人などに対して辟易したり(事情があってアーロンはそのあたり特に敏感なのだ)、妻とのさまざまな思い出をふりかえったりしながら、ゆっくりとつまづきつつも前に進んでいくアーロンなのだった。

わりと短いシンプルな小説なのですが、これはまたいつか再読したい。とても深い悲しみを描いているんだけども、ユーモアも交えていて、そのバランスが(いつもながら)すばらしいのだ。

出だしの文章でぐっと引き込まれたんですが、いちばん最後の文章もとてもとてもいいよ。
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by rivarisaia | 2013-03-11 22:54 | | Comments(0)