「ほっ」と。キャンペーン

ちょっと前にニコニコ動画で放映してて、ちょうど未見でみたかった作品なのですが、ものすごいエネルギッシュな映画だった…。忘れないうちにメモしておこうと思ったのですが、もともとTVドラマに向いているような長い話を94分に凝縮しているので、理解する間もなく、どんどん話が展開するうえに、いろいろもりだくさんすぎて、あらすじがまったく書けません!

b0087556_2243943.jpg

如来神拳 カンフーウォーズ(如来神掌)』監督:テイラー・ウォン/黄泰來

それでも、どんな話なのかざっくり書くと、

その昔、5人の達人の間で大きな戦いがあった→前提
その数十年後、主人公の青年が昔の戦いで死んだとされる火雲邪神に弟子入りし、武林で繰り広げられる戦いに身を投じ、その合間に恋愛があったり、生き別れの親子の再会があったり、いろいろな誤解が解けたり…


と、てんこもり。まったくあらすじになってないですが、これが私の限界です。詳しくはみてください。理解を超越して目が画面にクギづけ。

戦い方は、カンフーや剣術というよりは、手からビームを出したり、足がにゅーーんとのびたり、太鼓をドンドコドンドコ叩いたり(そういう攻撃なのである)…という、技の競い合いのような感じです。武林っていうより、仙界の戦いみたい。ネバー・エンディング・ストーリーのファルコンのような生き物も登場するよ(しかも、かなり活躍する)。

キャストも豪華で、ベティ・ウェイもかわいかったのですが、久々のロー・リエこと羅烈さんが美味しい役回りを持っていきました! よくわからないんだけど、羅烈さんは毎度「東~島~長~離~」と名乗りながら登場する。しつこいくらいに、毎度毎度「東~島~長~離~」と言いながら、のんびり歩いてやってくる。のんびりしてるので、いつも出遅れてるらしい(→ここポイント。そして、ちょう親近感)。

あらすじつかめてないけど、羅烈さんを満喫したので大満足ですよ。
これドラマでもおもしろいかも。

YouTubeで昔のドラマ版の映像がありました。白黒だけど、すごい手からいろいろ出てる! やだ、楽しい!



[PR]
by rivarisaia | 2013-04-30 22:43 | 映画/香港・アジア | Comments(0)

先日、ウイスキーの入ってた立派な木箱をもらったんですよ。で、親に豆本の本棚にしたらよい、と言われたんですけど、自分でつくってる豆本はあまりに小さすぎるので、この豆本の本棚にどうかしらね?と奥から引っ張り出してみたブツをお見せします。

b0087556_2350439.jpg

子どものときにもらった「A TINY GOLDEN BOOK™」シリーズ。Western Publishing Company Inc.刊行で、1980年印刷って書いてあるな。シリーズ名を見るに Little Golden Booksって有名な絵本シリーズから出てた豆本なんじゃないかな。

サイズはヨコ5.3cm×タテ7.8cm、全部で12冊。ソフトカバーの本を厚紙ではさんで表紙をぐるっと貼り付けてハードカバーにしているという、なるほどなという製本です。

b0087556_0443100.jpg

中はこんな感じ。動物が主人公の絵本になっていて、物語は他愛もないんですけど、絵に味わいがあってなかなかよい。参考までに全タイトル書き出してみます(ちなみに本には番号が付いている)。かっこ内は主人公の動物の種類ね。

1. Poor Frightened Mr. Pig (ブタ)
2. The Easter Bunny(ウサギ)
3. The Naughty Little Guest(ヤギ)
4. Happy Valentine(イヌ)
5. Roger Mouse's Wish(ネズミ)
6. Uncle Quack(アヒル)
7. The Wonderful Silly Picnic(ロバ)
8. Mrs. Sheep's Little Lamb(ヒツジ)
9. The Cowboy Kitten(ネコ)
10. Little Squirrel's Santa Claus(リス)
11. The Two Snowbulls(ウシ)
12. April Fool(カエル)

世間がゴールデンウィークに突入することに昨日気がついたので、わたしも連休らしいことにいそしむべく本棚づくりでもしてみます。
[PR]
by rivarisaia | 2013-04-26 23:58 | | Comments(0)

ルルドの水

先日、『ルルドの泉で』という映画の話をしたんですけども、ルルドといえば、おおむかしにルルドの水でつくった飴を紹介したことがございました。

あの飴は美味しかった(で、先日思い出して、以前これを買った銀座の教文館に行ってみたけど売ってなかった。残念)。

よくよく考えてみると、うちにも以前「ルルドの水」があったことも思い出しました。写真残ってた。

ジャーン。
b0087556_2324021.jpg

右側の白いキャップのボトルに入っているのが、ルルドの水である。ええと、確か四谷のカトリックショップ、ドン・ボスコで購入したような気がする…。なんで買ったのかよく覚えてないけど、たぶん「わー、ルルドの水だって!」「買いなよー」みたいなノリだったような気がする…。もっと大きなマリア像に入った水のボトルもあった気がしますね…。

で、買ったはいいけど、どうしたらいいのかわからず、しばらく持て余したことも激白します…(ばちあたりでごめんなさい)。 だって、これは飲んでいいものなのか? そもそも賞味期限のようなものがあるのかどうかもよくわからないので、折にふれてあちこちにふり撒いたりしてました…。うちの猫にも数滴かけた。

奇蹟は起きたのかもしれませんが、ぜんぜん気づいていません。しかしそんなものかもしれないですよね、奇蹟って。
[PR]
by rivarisaia | 2013-04-24 23:11 | モノ | Comments(0)

とんかつ大将

川島雄三のとんかつもの。『とんかつ一代』のほうが断然好きだけど、これはこれで安心して観られる下町人情話です。

b0087556_21233866.jpg

とんかつ大将 』監督:川島雄三

とんかつが大好きなのでみんなから「とんかつ大将」と呼ばれているお医者さん(佐野周二)が主人公。貧乏長屋に住んでいるとんかつ大将は、義理人情に厚く、町の人々から慕われている。ある日、とんかつ大将は大病院の院長である真弓(津島恵子)と知り合う。お互い第一印象は最悪だったけど、ふたりとも医者であることがわかり、話が進むにつれて相手のことが気になりだして…という王道展開が待ってるわけですが、その合間に

・拡張を目論んだ大病院による、長屋立ち退き事件
・とんかつ大将の過去の哀しい恋愛事情
・とんかつ大将をめぐる現在の三角関係


などのエピソードが挟まれ、とんかつ大将が昔の恋人の子どもの手術を手がけるはめになったり、手術中に病院が燃え上がったり、目の見えない女の子が手術で「先生の顔が見えるわ!」というこれまたベタなことが起きたり、とんかつ大将の正体が判明して、長屋中が大騒ぎになったりします。

もりだくさんなわけですが、そんななかで私がもっとも驚いたのは、

とんかつが大好きなとんかつ大将が、
映画のなかでとんかつを食べる場面がほとんどナイ


ということです。料理屋にとんかつ食べにいく場面はあるんだけど、ちょっとした事件があってとんかつは食べられないまま終わる。そのときとんかつ大将が活躍したお礼に、長屋にとんかつが届けられるのだが、大将は同じ長屋に住む目の見えない女の子にあげちゃって、自分は煮物を食べるのだ。

ただ、このときに一口だけつまんだような気がするけど。あとはラストシーンで、事情により大阪に行かねばならなくなったとんかつ大将に、とんかつのお土産が手渡される。

とんかつ大将、もっとガッツリ、いつでもどこでもとんかつ食べてるのかと思ってたら!

そんなわけで、観賞後にやたらとんかつが食べたくなるのは『とんかつ一代』に軍配があがりますが、きっと当時はまだまだとんかつは贅沢なごちそうの時代だったのですね。いや、いまでもとんかつは私的にはごちそうの部類に入りますけどね。だってしょっちゅう食べないし。
[PR]
by rivarisaia | 2013-04-22 21:28 | 映画/日本 | Comments(0)

海と大陸

今週はアメリカでいろいろなことが起こり、テキサスの何もない小さな町で肥料工場が爆発して大惨事になったり、ボストンのマラソンで爆弾事件があったかとおもえば、街中での捕物帳が行われた挙げ句に容疑者が移民だったりするのでなんともつらい。移民に対する風当たりが強くならなきゃいいですが。アメリカだけじゃなく、全世界的に。日本もふくむ。

さて、アフリカからの移民問題をテーマにした作品、というと、ああまたか…と食傷気味の方もいるもしれませんが、わたくし、本作は度肝を抜かれました。これは観るといいですよ。

b0087556_20114752.jpg

海と大陸(Terraferma)』監督:エマヌエーレ・クリアレーゼ

地中海の小さな島リノーサ。かつては漁業で栄えていた島もすっかり寂れてしまい、最近はバカンス時期の観光に力を入れはじめている。

20歳の青年フィリッポは、祖父のように漁師になりたい気持ちがあるのだが、生活のためには観光の仕事をせざるをえない。

ある夏の日、祖父と一緒に漁船に乗っていたフィリッポは、アフリカからの難民を乗せたボートに遭遇する。そしてフィリッポの祖父は、わけあって妊娠したアフリカ人女性とその息子をかくまうことになるのだが…。


イタリア人の知人いわく、「同じ欧州でも地中海に面してる国とそうじゃない国では、移民問題に対する感覚が違う。アフリカからの窓口になってない国は、もっと取り締まれって簡単に言えるよな!」だそうで、どんどん来ちゃうのに、どう追い返せっちゅーねん、事件は現場で起きてんだよ!みたいなところは本作でもうかがえます。

舞台となったリノーサ島はランペドゥーサ島のそばにあり、チュニジアやリビアに近い。移民の到着窓口のような場所なのである。

難民問題だけでなく、華やかなバカンスのイメージの影で貧しい島が抱えている問題も描かれており、先が見えないという点では、ギリギリで生活しているフィリッポの家族も、そこにかくまわれる難民の親子も、似たようなものです。

移民を取り締まらねばならない警察官。海の上で助けを求めている人を見殺しにできないと考える漁師たち。イメージダウンにつながるので、移民を追い出したい観光業の人。流れついた人たちを助けようとする観光客。

漁師のおっさんたちは、海の男らしくまっすぐなことを言うんですよ。本来はみながそうあるべきなんですが。

さまざまな考え方を目にしながら、傍観者である観客が頭のなかで理想論を練ってるときに、強烈な出来事が起こります。かなりショッキングで、あれは怖い。あんたなら、どうする? と言われたら、私もフィリッポと同じことするかもしれないよなあ。

その出来事は、フィリッポの心に(あと観客の心にも)トゲのように突き刺さるのですが、フィリッポはさすが漁師のじいちゃんの孫。そこから一歩、前に踏み出そうとするのでした。どうなるのかはわからない、というところで映画は終わりますが、うまくいくといいな。がんばれ、フィリッポ。
[PR]
by rivarisaia | 2013-04-20 20:20 | 映画/洋画 | Comments(2)

ロアルド・ダールのマチルダみたいに、理不尽な親が登場する物語です。ゆだんして読んでたら、けっこうびっくりするオチでした。

b0087556_2385729.jpg

The Terrible Thing That Happened to Barnaby Brocket
John Boyne著、Oliver Jeffers(絵)Doubleday Children's Books

ノーマルであることが重要で、平凡な人生を送ることに全エネルギーを傾けているブロケット夫妻。オーストラリアに住む夫婦には、ふたりのふつうの子どもが生まれ、いたってふつうにくらしていた。3番目の子ども、バーナビーが生まれるまでは。

バーナビーの何がふつうじゃないかというと、どんどん宙に浮いてしまうこと。生まれた瞬間から宙に浮くバーナビー。家では、ぶつかっても痛くないように天井にマットレスを打ち付けなくてはならないしまつ。油断すると飛んでいってしまうので、ヒモでつないだり、重りを背負わせたりしないとならない。

ノーマルな人生を切望していたブロケット夫妻にとって、これは由々しき事態である。空に浮く子どもがいるなんて、近所のウワサになるし、恥ずかしいし、世間の注目を浴びるし、とにかくアブノーマルだからだ。

だけど、ブロケット家の長男と長女、つまりバーナビーの兄と姉は、そんな弟をクール!と思って気にしてない。それが両親にはサッパリ理解できない。

散歩させると目立つからといって家に閉じ込めてたので、幽霊みたいに色白になっちゃうバーナビー。近所の子どもと同じ学校だとウワサになるからと「the Graveling Academy for Unwanted Children」なんて名前の学校に通うハメになるバーナビー。

しかし、ついに両親は、バーナビーが8歳になったある日、とてもふつうとはいえない決断を下すのである。かくしてバーナビーの冒険がはじまるのだった。

"the point is, just because your version of normal isn't the same as someone else's version doesn't mean that there's anything wrong with you."

本書ではこんな台詞も出てくるように、ふつうって何だろう、ちょっと違ってたっていいじゃない、というテーマの話ではあるんですが、バーナビーの両親がひどい。何故そこまで「ノーマルであること」にこだわるのか。その理由はあとで明かされるとはいえ、バーナビーに対してはっきりいって鬼畜です。

ちょっとシュールな数々の冒険を終えて迎えるラストには仰天しました。心を入れ替えるとか、反省してやりなおすとか、そういうことはナイ(キッパリ)。まあ、三つ子の魂百までだし。そんな大人には見切りをつけろ、と言わんばかりのオチが待っている。これがハッピーエンドかそうじゃないのかは読む人によってとらえ方が変わってくるかも。

児童書にありがちなラストにならないところが、なかなか興味深い1冊でした。ちなみに著者は『縞模様のパジャマの少年』の作者でもあります。もしかして、だからなのか、このオチは…。
[PR]
by rivarisaia | 2013-04-15 23:09 | | Comments(0)

ルルドの泉で

先日のジャコメッリの写真展にルルドの巡礼シリーズがあったのでこの映画を思い出しました。

b0087556_23481726.jpg

ルルドの泉で (Lourdes)』監督:ジェシカ・ハウスナー

多発性硬化症で首から下が動かず、車椅子生活をおくるクリスティーヌ。特に信心深いわけでもなく、なんとなくルルド巡礼ツアーに参加する。ところが、ある日突然、彼女に奇蹟が起こる…


という話。本当それだけ。心から奇蹟を願ってやってきている人々をさしおいて、おまけにたいして信仰心もなさそうなのに、なんで彼女に奇蹟が起きたのか。そもそもそれは本物の奇蹟なのか。ただの偶然ではなくって? はっきりしないまま終わっちゃうのですが、地味なのにけっこうおもしろい映画だったんですよね。

前半は、映画でみる「ルルド巡礼案内」。いつかルルドに行こうかな~と思う人は予習にいいかもしれないですよ!

巡礼者でごった返して、聖なるグッズ屋が立ち並んでるのは写真でみたことあるけど、あんなことになってるとはぜんぜん知らなかった。大体からして人々で激混みだし。洞窟訪問やミサ参加、沐浴のほかに、記念撮影やピクニック、パーティ…と日課があって、それぞれがシステマチックになってる。特にびっくりしたのが沐浴で、病院風の施設のシャワー室みたいな部屋で洋服着替えて椅子に座らされると、水道から出る水をシスターがたらたら~っとかけてくれるというもの。なんか思ってた沐浴とイメージが違う…。

いちばん驚いたのは、ツアー最終日のパーティで、クリスティーヌが「ベスト巡礼賞」をもらってた場面。それは一体ナニ……。

そうそう、ものすごい人が参加してたミサでは、でっかい聖体顕示台(だよね?)を持って賛美式やってました。

そして奇蹟が起こるとですね、本当に奇蹟かどうか神父さまと話し、ルルドの医務室(みたいな場所)で診察を受けなくてはなりません。なかなか奇蹟認定されないの。本人もまわりも「奇蹟だ!」と思っていても、医師は「多発性硬化症ってこういうこと起こるから。また再発するかもしれないし」とあっさりと厳しいことを告げる。

じゃあ今はこうやって体が自由に動くけど、また元に戻るかもしれないのかという恐怖がクリスティーヌにつきまとうわけですよ。奇蹟も酷だな…。

クリスティーヌ役のシルヴィー・テステューもよいのですが、巡礼者のお世話をするマルタ騎士団のボランティア、マリア役のレア・セドゥがよかったです。やる気ないの。車椅子のクリスティーヌを置いてどっか行っちゃったりするし。クリスティーヌとマリアの対比が印象的でした。
[PR]
by rivarisaia | 2013-04-11 23:51 | 映画/洋画 | Comments(4)

展覧会なんてカテゴリつくってたことをすっかり忘れてまして、先日こまごまと整理してたらこんなカテゴリつくってたのか…と自分で自分にびっくりしちゃったんですが、せっかくなので久しぶりに。

東京都写真美術館B1F展示室にて、マリオ・ジャコメッリの写真展やってます!

b0087556_22165836.jpg

マリオ・ジャコメッリ 写真展
「The Black is Waiting for the White」
会期:2013年3月23日(土)~5月12日(日) 
休館日は基本的には毎週月曜
料金等詳細は公式サイトで確認してください


真っ白な紙に黒で刻みつけたかのようなハイコントラストの写真。はじめて見たのは、雪の上を舞う神学生たちの一連の写真「私にはこの顔を撫でてくれる手がない(Io non ho mani che mi accarezzino il volto)」で、かなり衝撃だったんですけど、そのジャコメッリの写真展をいま写真美術館で開催中。

1枚1枚がもつエネルギーが強いので、壁一面にずらっと並んだ状態で観賞するとかなり強烈です。

特にホスピスのシリーズ「死がやって来ておまえの目を奪うだろう(Verrà la morte e avrà i tuoi occhi)」とルルドの巡礼「ルルド(Lourdes)」。どうしてその瞬間をとらえたのかーというハッとする一瞬を切り取ってるんですよね。

写真って立体を平面に写しとるものだけど、ジャコメッリの写真は立体を平面に刻み付けているような印象。けっしてのっぺりしてるわけじゃないんだけど。平面構成についてすごく意識している人なんだろうな。

『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』を写真美術館で観賞すると、ついでにジャコメッリの写真展がみられますのでぜひどうぞ。

マリオ・ジャコメッリのサイトはコチラ
[PR]
by rivarisaia | 2013-04-09 22:18 | 展覧会ほか | Comments(0)

小額だけどクラウドファンディングに参加して応援したので、無事公開されて、しかもドロシーさんが来日できてうれしい!『ハーブ&ドロシー』の続編です。前作とはぜんぜん違う映画にしたつもりです、と佐々木監督が舞台挨拶でおっしゃってました。

b0087556_23474875.jpg

ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの(Herb & Dorothy 50x50)
監督:佐々木芽生

ナショナル・ギャラリーに寄贈されることになった、ハーブとドロシーの膨大なコレクション。しかしナショナル・ギャラリーにはおさまりきらず、全米50の州の美術館に50点ずつ寄贈する「50x50」プロジェクトがスタートする。


ということで、「50x50」プロジェクトの顛末を追った本作。当たり前だけど、前作よりもめっきり老け込んでしまったおふたり。さらに映画の途中でハーブが亡くなってしまいます。でもね、ふたりが人生でやってきたことが種としてアメリカじゅうにまかれて、そこから芽が出ていろんな花が咲くのでしょう。

それにしても、いくら作品が小さいからって、1LDKに何千点も、それだけじゃなくて公文書館に送った書類関係の箱もいくつも存在してたってすごい。どうやって入ってたんだろ。だからこそ映画のラストにちょっとしんみりしちゃったんですが、ハーブがいなくなってしまい、アートを蒐集することもない、ドロシーの新しい生活のまっさらなスタートでもありました。白い壁にハーブの絵が輝いてたよ。

ところで、本作でよかったのは、アーティストの話をちょこっと伺えた点と、美術館のありかたについて再認識できたことです。それぞれの美術館の考え方やいろいろな取り組みを垣間みることができたのは興味深かった。

ルネサンスのタペストリーを見て「これ自分にもできる」とは言わないけど、こと現代美術になると「自分にも描ける」と言ったりする。好き嫌いに関わらず、それだけ現代美術は身近ってことだよ、というホノルル美術館の学芸員のコメントはなるほど~と思った。しかしホノルル美術館はとてもハワイっぽいというか、美術館の人々が満面の笑みでアロハオーラを発散しててちょっと怖い…(笑)

ハーブとドロシーも元郵便局員&図書館司書だけど、「美術には正しい答えはないんだよ~」と子どもたちに解説する美術館のガイドが元連邦捜査官だったりするのもいいよね。アートの前にはみな平等、アートを介して人や場がつながって広がりを見せるという理想の世界がここにありました。
[PR]
by rivarisaia | 2013-04-07 23:50 | 映画/洋画 | Comments(2)

東京カステラ

先日ちょっと上野に寄ったついでに、凮月堂に行き、念願だった(大げさ)これを買ったのだ。

b0087556_23283484.jpg

ジャーン! 東京カステラ。大きい缶と中くらいの缶の2種類があり、謙虚に中くらいのほうにしました。

以前から「缶がほしいから、誰かわたしに東京カステラを〜」と言い続けていたのに、だれもお土産に買ってきてくれないので、結局自分で買うことに。家族中に「これが私がこれまで欲しいと言ってた東京カステラだ。みなにもお裾分けしてしんぜようではないか、わははははは」といばりまくった私である。

いくら缶がほしいからって、肝心の中味が美味しくなかったらそれはそれでとてもイヤなんですけど、中のカステラ大変美味しかったです。

b0087556_23372320.jpg

うわさの釜カステラ、6面焼き。写真は紙が付いたまま写真撮っちゃったので、上がてらてらしてるのは紙です。長崎のとは味も感触も違う。あんまりふわふわしてないし、ザラメ感もなくて、どっしりしたパンみたいな感じ。長崎カステラとどっちが好きかと言われたら…私は両方好きだわね。だって、別物だもん。

東京カステラ、缶入りで見た目も豪華で大きいし、封を開けなければ日持ちするので、お土産にいいかも。缶を開けると油紙に包まれたカステラがどどーん登場して「おお!」という喜びがありますよ。
[PR]
by rivarisaia | 2013-04-04 23:47 | 食べ物 | Comments(2)