「ほっ」と。キャンペーン

5年前のちょうど今頃。恐るべき大群と戦った話を書きました(エイリアン2:大群と戦うのはウンザリだよ!)。あれから5年。再びやつらはやってきた。そう、お庭の生物兵器ことチャドクガの軍団ですよ…。

しかし今回、我が家は新兵器を導入、敵は殲滅した…ハズなので、本日は「チャドクガ、その傾向と対策」をお送りします。お庭の椿でお困りの方々は参考にしてください。

チャドクガはツバキ、サザンカ、お茶の木に付く虫で、「毒針毛」でかぶれます。しかも1度かぶれると抗体ができて、2度目、3度目はだんだん症状が酷くなる人が多いともいう(熱出して入院した知人がいました)。

毒針毛とは:
毛虫に生えてる目に見えるトゲトゲした毛ではなく、0.1ミリくらいの粉のような毛で、終齢幼虫では1匹あたり600万本もあるらしい(ひーえー)。毛虫だけでなく、卵やサナギのまわりや成虫の蛾にも毒針毛がある。


チャドクガが「お庭の生物兵器」たるゆえんは、この毒針毛がふわふわと風でまき散らされたり、服の中にも入ってきたり、毛が付着した服を洗濯すると他の服にも広がったりするうえに、脱皮した抜け殻や死骸の毒針毛でもかぶれるからです。

そんなわけで、庭で発生すると気分がブルーになりつつも退治せねばならないのですが、毒針毛が付いたときの対策は以下の通りです。


・接触したらひっかかずにテープで毒針毛を取り、流水で洗い流す。
・抗ヒスタミン軟膏を塗る(アンモニアは効かない)。または皮膚科へ。
・毒針毛はたんぱく質で熱に弱いので、洋服などは50℃以上のお湯で洗濯するか、スチームアイロンをかける。


退治方法ですが、庭木が小さいなら、毛虫が付いている部分をそーっと容器に入れて枝ごと切り落とし、熱湯を上から注いで抹殺&毒を無効化、というのも可能です。

しかし、うちの樹は大きく、そんな悠長なことをしてられないので、フードつき長袖レインコートに長靴着用、ゴーグルと防塵マスク、ゴム手袋装着、という「CDCのバイオハザードレベル4研究室で働いてる職員ですか?」みたいな完全防備で、殺虫剤を散布することになります。

殺虫剤は何使っても簡単に死にます。しかし!「死骸の毒針毛でもかぶれる」ので、この死骸処理がちょうぜつめんどくさい。枝や葉についたまま死んでてくれればいいけど、ボタボタ地面に落ちたのをどう集めろと…というのが今までの課題だったのだ。

で、今回導入した新兵器がこれ。

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金鳥「チャドクガ毒針毛固着剤 180ml」(金鳥のサイト)。

従来の殺虫剤を幼虫に対して使用すると、幼虫が糸をひいて地面に垂れ落ち、毒針毛の被害を拡げます。本品をドクガ類幼虫をめがけて噴射すると、固着剤により幼虫は動けなくなって固定され、毒針毛の被害を抑えます。


なにそれ、便利!!

業務用しかないので一般のお店で売ってませんが、ネットで購入可能です。

注意点としては、殺虫剤はランダムに散布できたけど、固着剤は集団めがけてピンポイントで噴霧しないといけないので、毛虫をじっくり探す必要がある、ということ。また、いずれにしても「CDCのバイオハザードレベル4研究室で働いてる職員」みたいな格好で作業しなくてはならないのは変わらないです。

だけど、固着剤が白い目印のようになって、切り落とせばいい葉と枝が後からでも一目瞭然ですよ。あんまり気持ち悪くないような感じで、固着された状態の写真を参考までにどうぞ。
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ま、えらそうに講釈垂れましたが、今回わたしは遠くから傍観。固着剤を購入してゴミ袋用意するくらいしかしてない。家人がひとり孤独に戦った結果、椿は丸坊主になりました…。いやもう発生に気づくの遅いよ、という我が家でしたが、今年はあたり年かもしれませんので、みなさまもお気をつけくださいね!
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by rivarisaia | 2013-05-31 23:59 | 生きもの | Comments(4)

The Prague Cemetery

悪名高き「シオンの議定書」をあつかった物語だということは聞いていて、議定書にあまり興味がなければ、ユダヤの陰謀ネタも嫌いなのでながらく保留にしていたのですが、ふと読んでみようという気になりました。

ただし時代が1830年頃から1898年のナポレオン3世やガリバルディの頃、とこれまた私の苦手とする時代…。

まさに理解力に欠ける読者、それが私。という状態だったので、できれば邦訳で読みたいです。余談ですが、描写される食べものが美味しそうですよー。

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The Prague Cemetery』Umberto Eco著、Richard Dixon訳、Vintage Books

ろくな感想は書けないので、ざっくりと本の紹介だけ。

本書は語り手が3人います。ひとりはズバリ「語り手=The Narrator」。もうひとりは主人公となる語り手シモーネ・シモニーニ。彼は何故かここ最近(1897年3月)の記憶があやふやになっており、その記憶を整理するために日記を記し、自分の半生を振り返ろうと試みる。

ところが、ここでダッラ・ピッコラ神父という謎の人物が登場する。ピッコラはシモニーニの人生に深く関わる人物で、シモニーニが寝ている間に彼の日記にコメントを書き残したりする。もしやこいつは俺の分身なのでは?とシモニーニは疑心暗鬼になるのだった。

ということで、本書は、
・シモニーニの日記
・シモニーニの日記にコメントを入れるダッラ・ピッコラのメッセージ
・語り手=The Narratorによるまとめ
という構成になっています。

さてはて。シモニーニは本当に嫌らしい男で、偏見のかたまりである。これはユダヤ人嫌いの陰謀論者っぽい祖父に育てられたせいだと思われます。法律を学んだシモニーニは偽造文書の技術を身につけ、ガリバルディがシチリアに上陸している頃、ピエモンテ共和国の秘密諜報員として活躍しますが、調子にのってやりすぎてしまい、パリへ逃亡。そして文書偽造屋として生計を立てるが…というおはなしです。

本書にはアレクサンドル・デュマやフロイド、パラディウム団事件のレオ・タクシルが登場し、イエズス会やフリーメイソンやカトリック教会やユダヤの陰謀がまことしやかに語られますが、エーコは「主人公のシモニーニだけが虚構で、あとは全員実在の人物」と述べており、シモニーニがやったとされていることだけがフィクションで、それ以外は全部実際に起こった事実…と考えていくと、まさに事実は小説より奇なりというか、事実がホラーすぎて背筋が寒くなるというものです。

ところで、本作はエーコの文学講義『小説の森散策』(エーコ著、和田忠彦訳、岩波)の第6章「虚構の議定書」の内容を小説に落とし込んだもので(読みはじめて気がついた)、議定書に関する歴史的事実はこの第6章でわかりやすく解説されています。あわせて読むとさらに理解が深まるのでおすすめです。


…わたしたちは、小説の森を散策したおかげで、小説という虚構が現実の人生を浸食するメカニズムを理解することができたのです。その結果が、ときには、ベイカー・ストリート巡礼といった愉快で罪のないものだったりもするわけです。ですが、時として、現実の人生を、夢ではなく、悪夢へと変貌させてしまうこともありうるのです。こうして読者と物語、虚構と現実との複雑な関係を考察することは、怪物を産み出してしまうような理性の眠りに対する治療の一形式となりうるのです。
  —『小説の森散策』エーコ著、和田忠彦訳、岩波書店



小説には書かれないけど、虚構が現実を浸食した結果、20世紀にヒトラーがやることは周知の事実。陰謀論を真に受けたり、特定の人種に対する憎悪からありもしない陰謀をねつ造したりするのはおやめなさいよ、ということですね。なんだか最近の日本のことみたい…。
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by rivarisaia | 2013-05-28 21:45 | | Comments(4)

レリクアリー(聖遺物)

先日は映画『レッド・バイオリン』の話で、モノの過去(前の持ち主とか、その前の前の持ち主など)を想像すると楽しいと言いましたが、うちにあるこちらの由来も気になる。

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じゃじゃーん。レリクアリー(聖遺物)です。アンティークショップで入手したもので、一体全体どこからきたのかまるで謎。

ちなみに聖遺物は以下の3つの階級に分かれています。

第1級:イエス様の人生に直接関わるナニか(例:十字架の破片)
    または聖人の身体(の一部、骨とか髪とか)
第2級:聖人が身につけたり、触れたり、使用したりしたナニか
第3級:第1級&2級の聖遺物に触れたモノ(たいていは布の破片)


なんでしょう。第1級&2級はいいとしても、3級聖遺物のありかたはどうなのか。タッチしたらOK!という発想。アイドルと握手した手をふいたハンカチを大事に取っておくのと変わらないじゃんね…。まあ、こういうところがカトリックの愛すべきところです。

通常骨董屋さんにあるものは第3級。第1級&2級はしかるべき場所で大事にされているはずなので、うちにある写真のブツも第3級だと思う。

アップでみるとこんな感じです。
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書いてある文字はイタリア語なので、イタリア生まれとみた。ふつうに読むと「聖マリア・デッリ・アンジェリのベール」という意味で(他の解釈があるかしら?)、したがって黒い布地は何かに触ったベールなのではないか…と推測する次第です。修道女がつくったのかなあ。

布のまわりにある紙製の飾りは、「クイリング」という細い紙をくるくる巻いてつくるもので、聖遺物入れでよく使われています。

ところで先日、わたし歯医者で神経抜いたので、聖遺物入れをまねて記念箱を制作してみました。工作ブログで紹介しています(コチラ)。

追記:タイムリーにOxalaさんがクイリング・レリクアリーについて書いていらしたので、あわせてどうぞ[LINK]
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by rivarisaia | 2013-05-24 22:18 | モノ | Comments(2)

レッド・バイオリン

先日、モノの来歴の話をしていて、この映画を思い出した。1681年にイタリアのクレモナで誕生したバイオリンが辿る数奇な運命を描いた、いわばバイオリン一代記。

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レッド・バイオリン(The Red Violin)』監督:フランソワ・ジラール

映画は現代のモントリオールのオークション会場からスタート。オークションに出されたのが、紅い艶が特徴的なのでレッドバイオリンと呼ばれている1挺のバイオリンである。

1681年に誕生したレッドバイオリンは、イタリアからオーストリア、イギリス、上海、とあちこち旅をする。

その生涯を追う物語なのだが、バイオリン人生としては波瀾万丈で何度も死にそうな目にあっている。よくまあ破壊されずに無事にここまで生き残りました…というくらい、楽器の扱いがぞんざいですよ、みなさん! (正確には、持ち主=演奏者がぞんざいに扱っているわけではないのだが、まわりの人間が…)

さて、このバイオリンには秘密もあった。クレモナのバイオリン職人ニコロ・ブソッティには妊娠中の妻がいたのだが、彼女は出産の際に亡くなってしう。悲しみにくれたブソッティは、制作中の1挺のバイオリンにある細工をするのだった…。

ブソッティにとってこのバイオリンは特別の楽器だったはずで、それを何故に手放したのだろうか。どうして行商人の馬車に乗せられてオーストリアに行くことになったのか。ブソッティの死後に売られちゃったのか。そのあたりは映画では謎のままなのであった。

モノには歴史あり。骨董や古本なども、前の持ち主はどんな人だったのか、どんな家にあったのか、いろいろ想像すると楽しいよねー。

ところで、弦楽器といえばうちにもチェロがいるのだが、新品なのでわたしが第1号所有者である。ドイツはバイエルンのブーベンロイト(どうやら弦楽器製作の中心地らしい)から極東の地にやってきたというのに、わたしでごめん、という感じである。チェロ的にはもっと上手い人にきれいな音色でガンガン弾いてもらいたいだろうと考えると気の毒すぎる…。ええと、もっとちゃんと練習しますが、次に持ち主になる人はどんな人なんだろうねえ。
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by rivarisaia | 2013-05-22 22:06 | 映画/洋画 | Comments(0)

いま読んでいる本がなかなか進まない間に、こっちを先にさくっと読んじゃった。2013年ニューベリー賞受賞作品。

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The One and Only Ivan』Katherine Applegate著、Harper Collins

ドキュメンタリー映画『プロジェクト・ニム』を連想させるような面もあるのですが、ニムはチンパンジーでしたけども、本書の Ivan(アイヴァン)はゴリラです。

アイヴァンはショッピングセンターにいる「絵を描くゴリラ」。もう長いこと、ガラスの檻のなかでくらしていて、昔のことはすっかり忘れてしまった。そんなアイヴァンと仲良しなのは、隣の檻にいる象のステラと毎日やってくる野良犬のボブ。それから清掃人の娘ジュリア。人間のジュリアとは言葉が通じないけど、お互いに絵を描くのが大好きなので、どこかでわかりあえるのだった。

そんなある日、ショッピングセンターに赤ちゃん象のルビーがやってくる。ルビーはアイヴァンの運命を大きく変えることに…。


ゴリラのアイヴァンの日記形式になっているという、ちょっとユニークな構成の本です。なにせ語り手がゴリラのアイヴァンなので、ひとつの章が1ページ、長くても3ページくらい、短いセンテンスの簡単な文章ばかりですが、ひとつひとつの単語が力強く心に訴えかけてくるページもありまして、ちょっとうるっときちゃったところも何カ所かあるよ!(動物ものは反則であるよ…ううう)

ルビーのおかげでだんだんと過去を思い出し、ルビーをここから救い出そうと奮闘するアイヴァン。でもいったいどうやって? 続きは本書でどうぞ!

さて、このアイヴァンには、モデルがいます。27年間、ワシントン州のショッピングセンターで見世物になっていたゴリラです。現実のアイヴァンについても、本書のあとがきに書いてあります。アトランタ動物園のアイヴァンのページはコチラ。アイヴァンは2012年の8月に亡くなりました。
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by rivarisaia | 2013-05-20 20:21 | | Comments(0)

新しき土

最近ニュースをみておりますと、おみおつけで顔洗っておととい出直してきやがれ、いや、おみおつけがもったいない、もうお前は一生出てこなくていいから地獄でひっこんでろ、みたいな政治家が多くてほんと嫌になっちゃいますね。そんなときに、この映画を観ましたが、うわさに聞いていたとおりのトンデモ映画でございました。

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新しき土』監督:アーノルド・ファンク/伊丹万作

ナチス時代のドイツと帝国時代のニッポンの合作映画。1937年公開です。Wikipediaによれば、タイトルの「新しき土」は満州を指しているそうです。でもドイツ語のタイトルは「Die Tochter des Samurai(侍の娘)」。意味が全然違うじゃないか!

主人公の妹役の市川春代ちゃんはかわいい。主人公の許嫁役の原節子もきれい。主人公の友人(というか彼女?)のドイツ人ジャーナリスト、ゲルダも美人。しかし、主人公の輝雄(小杉勇)が…とてもむさくるしい…。

とりあえず、あらすじ。

ドイツに留学していた輝雄はドイツ人ジャーナリストのゲルダとともに日本に帰国。輝雄には許嫁の光子(原節子)がいるのだが、妹同然の光子と結婚する気はさらさらない輝雄。そこで彼は婚約を解消しようとするのだが、ショックを受けた光子は火山に身を投げて死のうとする。

それを知った輝雄は、彼女を助けるべく自分も山へ。足に火傷を負いながら、彼女を救い出し、改めて光子への愛情に気づく輝雄であった。

そしてふたりはめでたく結婚、満州にわたり、家庭を築くのでありました。


あ、最後まで書いちゃった。話はとてもうざったい。輝雄はむさい顔でえらそうなことを語るし、ところどころで大日本帝国らしいアピールが入る。日本の基礎は家族! 家族の頂点は天皇家! 日本国は天皇家です!とか、いまの自民党や維新のおっさんたちのようなことをほざくのである。自民党や維新のおっさんたちのような人たちはやはり 1937年で時間が止まっているらしい。全員ひとからげにして日本軍が絶滅した激戦地にタイムマシンで送り込んでやったらいいと思う。

それはともかく。ドイツにとっては日本アピールの映画であるせいで、何でもいいから日本文化の映像どんどん入れちゃって!という様相で、とりあえず舞台は日本らしいけど「いったいここは何処?」という感じである。

物語の合間に観光ビデオが混じっているような感じといいましょうか。

クライマックスの火山シーンも無駄に長く、ふたりともいっそ遭難してしまえ、とうっかり念じたりもいたしました。

そんな感想を抱きながらWikipediaをみたところ、"ゲッベルスは日記で「日本の生活や考え方を知るのに良い」と評価する一方で、「我慢できないほど長い」と不満を述べている"と書いてあって吹いた。だったら、遠慮なくもっと短く編集してくれてもよかったのよ!

さんざんけなしてますが、ひとつだけいいところを挙げるなら、原節子はすてきです。節子を見るぶんにはいいでしょう。ついでに言うと原節子の父親役の早川雪洲の頭が大きくてちょっとびっくりでした。こんなに頭大きかったっけ…。
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by rivarisaia | 2013-05-18 23:05 | 映画/洋画 | Comments(0)

今年もまたアゲハようちえん開園しました。先日クロアゲハが庭を飛んでいるのを複数回目撃したんですけど、クロアゲハの幼虫はいったいどこにいるのか…。そしてもうタマゴバチが飛んでいるようす。

例年通り、新入生はナミアゲハ。3匹いますが見えますか。

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新緑がきれいだね〜と言っていたのもつかのま。すごいいきおいで庭がジャングル化してきました。さすが5月です。

ちょういい匂いの花が咲く庭木を植えたのですが、名前はトウオガタマ。これちょっと面白い。

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こんな茶色のキウイの皮みたいな蕾(左)が、白い蕾になりまして、

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このような花が咲きます。これがすごくいい匂いです。メロンのようなバナナのような匂いなんですが、英語の名前はそのままズバリ Banana Shrub。アメリカ南部でも広く咲いているらしい。ヘー知らなかった。

ただ、このトウオガタマのすぐそばで、テイカカズラ(Confederate jasmine)がわさわさ咲いており、こちらも香りをふりまいているので、どっちの香りなのかもうよくわかんないことになっているのだった。

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香りにつられて蝶がいっぱい飛んできますよーに! ミカンの木が待ってるよ〜。あと、オオスカシバもカモン。
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by rivarisaia | 2013-05-15 22:26 | 生きもの | Comments(0)

最初に言いますが、シーズン2までのテンションは失われ、ちょう惰性で見ました。一度はもうやめようかと思ったけど、ノーマン・ リーダス演じるダリルを見届けるためだけにみつづけた。テンション高かったシーズン1の感想はコチラ 、シーズン2はコチラです。

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ウォーキング・デッド シーズン3(The Walking Dead Season3)

あらすじ。

刑務所の建物で暮らすことにしたリックたち主人公グループと、生存者たちのコミュニティを率いる総督(The Governor)グループの熾烈な戦いを描きます。シーズン1で登場した懐かしの人々も出てくるよ!


シーズン2からまったりしてましたが、シーズン3はさらに間延びした展開にイライラ要素が加わったのが大きなマイナスポイント。シーズン1は6話、シーズン2は13話、シーズン3は16話、と話数の増加に比例してダメになっていく気がする。テンポよく進んでたシーズン1が懐かしい。

いまではすっかり、ゾンビはそのへんの野獣や害虫と似たような扱いで、人間にフォーカスしてるのはいいとして、登場人物が増えても、どんな人なのかよくわかんないのが問題。ゾンビ世界以前の回想シーンなどを入れてもらって、その人となりを見せてくれてもよかったのにさ。

さらに話を引き延ばしてるとしか思えない音楽タイムの演出にもイライラしました。つらつらと情景が移り変わるバックで歌が流れて、歌詞の字幕が出る、というMVみたいなやつですよ。これやめてほしいわ。

文句ばっかり垂れていますが、最終話からいっこ前の話の鬼畜っぷりには涙した私です。

あんなにがんばってるダリルに対してあの仕打ちはない。よくよく考えてみると最終話もじゅうぶん鬼畜でしたが、総督が頭おかしいのは知ってたし、「優柔不断も大概にしろ。お前らのせいでどれだけイライラしたか…」という人たちが犠牲になってもまったく心が痛まないという観ている私のほうが鬼畜と化してたね…。

とりあえず、ダリルがまだ生きているのでシーズン4も惰性でみる気がしますが、そろそろ終わってもいいのではないか。そしてゾンビ世界突入から1年くらいは経っているようですけど、食べ物と水とトイレはいったいどうしているのか。いいかげん食料が底をつくのではないか。なのにあんなに仲間が増えちゃってだいじょーぶ??
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by rivarisaia | 2013-05-13 14:28 | 海外ドラマ | Comments(2)

最近さっさと感想書かないのでこれまた観てから少々時間が経っちゃったんですけど、私が観たときはけっこうなご老人から若者まで、お客さんがいっぱいいてよかった、よかった。何度もみんなで爆笑したし。

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タイガー ~伝説のスパイ~(Ek Tha Tiger)』監督:カビール・カーン

インド諜報局RAWの凄腕エージェント「タイガー」(サルマーン・カーン)は、新たなミッションでダブリンへ向かう。敵国パキスタンとの接触の疑いがある、ミサイル開発者の博士を監視するためである。しかしタイガーは、博士の家で働く学生ゾヤ(カトリーナ・カイフ)と恋に落ちてしまい…


手に汗にぎるちょうアクションあり(すごく楽しい。大好き)、許されざる恋のロマンスあり、笑いあり、もちろん歌あり、踊りあり、イラクにダブリンにイスタンブールにキューバとあちこち旅して、このふたりはどうなっちゃうのかしらとハラハラしますが、最後はお約束のハッピーエンド。すばらしいですね!

敵も味方も入り乱れてお互い騙し合い。相手の裏をかくのが諜報員のお仕事ですけど、途中、私もすっかり騙された。インド諜報局の永遠のライバルはパキスタン諜報局なんですけども、タイガーのせいで(というかタイガーのおかげで?)犬猿の仲の両国がお互いに協力するハメになってるのが笑える。クライマックスの、飛行機の扉のところにタイガーがにゅーっと顔出す場面では劇場中大盛りあがりでしたよ。サイコー。

ああそして、タイガーの同僚のヒゲ君がいい奴だったなあ。アドバイスもつねに的確で。

オマケとして、エンドクレジットのすばらしい曲をどうぞ。



カトリーナちゃんといえばやたらセクシーな「Sheila Ki Jawani」が印象的だったんですが、本作でも相変わらず、腰くねくねして胸をクイックイッと突き出してました(私、インド女優の胸クイックイッの振り付けがかなり好き)。インドの女優さんは美人ばっかりで眼福ですわよ。ということでオマケその2「Sheila Ki Jawani」もどうぞ。


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by rivarisaia | 2013-05-11 21:14 | 映画/香港・アジア | Comments(2)

Absolutist

John Boyneの児童小説を読んだいきおいで(感想はコチラ)、大人向け小説も読んでみました。題名の「Absolutist=絶対主義者」とは、戦争に関係することを一切拒否する人のことです。

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Absolutist』John Boyne著、Black Swan Books

1919年、トリスタン・サドラーは戦友ウィル・バンクロフトの姉マリアンに会うため、ロンドンからノリッチに向かった。戦地で亡くなったウィルが残した手紙の束を届けるためだ。そしてトリスタンには、マリアンに伝えなくてはならない秘密があった…


本書は1919年のトリスタンとマリアンの会合と、トリスタンの過去(戦地に赴く前の訓練所から、戦地フランスでの出来事)が交互に語られる構成になっており、ウィルの身の上にいったい何が起きたのか、トリスタンは何を知っているのか、やきもきしてしまい、正直に言うと、読んでる最中はちょっとかったるかったのです(おまけに第一次世界大戦にあまり興味がナイという読者として致命的な自分の問題もあった)。

特に最初のほうは話がまるで進まないですが、だんだんおもしろくなります。何が起きたのかも大体想像ついちゃうんですが、しかし、読後いつまでも心にひっかかるというか、じわじわくるんですよね。

よく考えてみると、戦争についてはもちろん、アイデンティティの問題について、友情について、愛情と憎しみについて、臆病と正義についてなど、さまざまなテーマが盛り込まれており、やがて起こる悲劇は避けることはできなかったのだろうかと考え込んでしまうわけですが。

彼は絶対に言ってはいけないことを言っちゃったんだよなあ。あれは取り返しつかないよなー。決定的に傷つくよね…。だからといって、その反動でやったことは非常にエゴイスティックであり、許されることではないのだった。

これね、ドラマ化するといいかもしれないですね。BBCあたりでどうかな。
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by rivarisaia | 2013-05-09 22:36 | | Comments(4)