「ほっ」と。キャンペーン

TIFFで観たスウェーデン映画は、雪山映画でした。ものすごく映像が綺麗。スキーしない私が、アルプスのスキー場なら行ってもよくってよ、と思った。ただし夫婦喧嘩に注意!

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ツーリスト(Turist)』監督:リューベン・オストルンド
※『フレンチ・アルプスで起きたこと』という邦題で公開されることになりました(2015)

休暇でフランスのスキーリゾートにやってきた4人家族。1日目は楽しく過ごしたが、2日目に一瞬身の危険を感じるような出来事に遭遇してしまう。そのときの夫の行動が許せない妻。妻の不信感は周囲にじわじわと影響を及ぼしていく……


2日目に家族でランチを食べているとですね、雪崩が起きるんですよ。その雪崩自体はスキー場がコントロールして起こしているものなんですけど、ちょっと大きかった。で、夫は咄嗟にスマホをつかんで逃げちゃうの。妻と子どもを置き去りにして。この一件で、夫婦の間がぎくしゃくするだけでなく、周りの人にも影響がー。とりあえず、妻、落ち着いて! 夫も落ち着いて!

父親たるものヒーロー的な存在でなければならない、と大概の人が考えていて、でも「家族を守る強い父親」という理想像からかけ離れちゃったことに夫自身も失望するし、妻もショックを隠せない。

あらすじだけみると地味な話だし、重苦しそうにみえるでしょうが、じつはコメディでもあります(場内でも何度か笑い声がもれてた)。脚本と映像の「間」というかバランスの取り方がうまいの。この夫婦のグチ話に気まずい思いしながら付き合いつつ、なんとかフォローしようとする友人カップルがいい人たちですよ(無理矢理な例え話を持ち出したりして可笑しい)。

監督のインタビューを読むと、YouTubeからたくさんインスピレーションを得てるようで(あえてそうした映像を本作の中で再現したりしている)、興味深いです。ラストのアレもそうだった!(英語のインタビュー記事はコチラですが、未見の人はまんまネタバレになるので注意)

噂では公開されるようなので、お楽しみにー。

【オマケ】
舞台のスキーリゾートは、フランス、サヴォワのアルクらしい。
Station de ski Les Arcs

ホテル内部はスウェーデンのCopperhill Mountain Lodge
この吹き抜けになっているところがポイント。

【トレイラー】

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by rivarisaia | 2014-10-31 23:49 | 映画/洋画 | Comments(0)

TIFFの2本目は、いわば『フレンチ・コネクション』のマルセイユ篇です。

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マルセイユ・コネクション(La French)』監督:セドリック・ジメネス

70年代のフランス、マルセイユ。アメリカへの麻薬密売で巨額の富を得た組織のボス(ジル・ルルーシュ)。その密売ルートも精製現場も謎に包まれており、警察はなかなか手が出せない。

青少年犯罪課から麻薬犯罪課に配置変えになった判事(ジャン・デュジャルダン)は、麻薬組織撲滅のために立ち上がる。それは長い戦いのはじまりであった。


じつは、まったりしてる映画だったらどうしようかと、やや心配してたんですが杞憂でした。どんな展開が待ち受けているのか、判事もボスもどうなってしまうのか、どちらの側に立っても一難去ってまた一難で、目が離せないし、判事もボスも哀愁漂ってるし、泣ける。。。

それにしても恐るべしなのは、この作品が監督にとって2本目の長編だってことですよ。まだ若いのに2本目でこんな大作を撮ってしまうなんてすごい。

・印象に残っている場面その1
組織のおっさんが、奥さんが警察にしょっぴかれたために子どもの送り迎えやらオムツ替え、食事の用意などを全部自分一人でやらねばならず(おまけにマフィアは子だくさん)、仕事なんてできるかよ!という発狂状態になってしまい「ムショにぶちこまれたほうがよっぽどマシだ〜」と泣いてた。

[ここで一句] 母親業 マフィアの男も へこたれる……

・印象に残っている場面その2
たまに出てくる料理が美味しそう。判事のつくった煮込み料理には、若手刑事もうっとり顔ですよ。「俺と結婚するか?」みたいな台詞を判事が言ってましたけど、料理できる男、すてきー!そんな判事の妻も料理上手だと思われます(サラダのドレッシングもいい感じでした)。

いっぽうでボスとその妻は、モーターボートとばして海辺のレストランで山盛りウニをオーダー。

いいな…マルセイユ……。当然ながらおっさんたちが飲んでるお酒はパスティスだよ!!

・印象に残っている場面その4
フランスのおっさんたちが、マフィア側も警察側も皆イカしていた。おっさん好きなら間違いなく、くらくらしますね。さらにチンピラみたいな役で(しかしキーパーソンとなる人物でもある)ブノワ・マジメルが出ています。チャラチャラしていてへんてこりんでもブノワはかっこいい
*大事なことなので太字にしました。

ブノワがカフェに向かうシーンで銃をカチャッてやるところなんて、もうかっこよすぎて、鼻血出そう。あの場面だけ何度でもリピートしたい。辛くなったら眺めたい。ううう。

・余談
シチリア・マフィアの映画やら本やらを目にしすぎたせいでしょうか。私ときたら、最初から最後までずーっと、いつ爆弾で吹き飛ばされるのか無駄にハラハラしてしまったことも告白しておきます。

車やバイクに仕掛けてあるんじゃないか、カフェごと吹き飛ばされるんじゃないか、家の中に投げ込まれるにちがいない、オーブンに仕掛けてあるのか、はたまた時計か、判事はもとより、奥さんや子ども、警察の同僚が狙われるのではないか、と心配しっぱなし。

断っておきますが、マルセイユのマフィアの方々は爆弾使いません。ここ重要です。ま、その方がいいとおもうよ、とシチリアの方々にも言っておきたい。

【トレイラー】



別画面で大きくしてみてください。1分9秒あたりでブノワが!!
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by rivarisaia | 2014-10-30 01:37 | 映画/洋画 | Comments(2)

共犯

TIFFの1本目は台湾映画。
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共犯(共犯/Partners in Crime)』監督:チャン・ロンジー/張榮吉

墜落死したひとりの女子高校生。そして、たまたまその死体を見つけた3人の男子高校生は、彼女の死の真相を探ろうとするのだが……


友だちのいないいじめられっこ、友人の多い優等生、不良、という普段なら接点のない3人の男子高校生がひとりの少女の死に遭遇し、「彼女の死の謎を解く」という共通の目的によって、友情を育んでいきます。どうやら彼女の死の原因となった人物がいたのではないか。それが誰かを突き止め、仕返しをしてやろうではないか。ところがそこで予期せぬ事態が起きてしまいます。

この映画は「帳面派」で、死んだ彼女は1冊の日記帳を残していました。その日記を通じて、生前は彼女を知りもしなかったのに、だんだんと彼女との距離が近くなったかのように錯覚してしまう、孤独な少年。不可抗力とはいえ、取り返しのつかないことをしてしまい、それを受け入れることができずに怯えた日々を過ごすことになってしまう少年。周りから誤解されても、友人のために沈黙を守る少年。

3人の少年がタテ糸とすれば、ヨコ糸となるのは、どこにも居場所のないまま死んだ少女、いじめられっこの兄を想う少女、あらぬ嫌疑をかけられる少女の3人です。

物語の中盤で起きてしまうある出来事のせいで、逃げ場のない方向へとどんどん追いつめられていく息苦しさ。彼らの孤独感を理解してくれる大人はいないんですよね。あの後、彼らはどうなったのかな。

【トレイラー】

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by rivarisaia | 2014-10-28 23:40 | 映画/香港・アジア | Comments(2)

TIFFの前に東京・中国映画週間で観た1本がこちら。中国映画週間といえば、これまでヘンテコ字幕問題とかありましたけど、字幕は改善されていて、問題ありません。

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ジャッジ・アーチャー(箭士柳白猿)』監督:シュー・ハオフォン/徐皓峰  

*『ソード・アーチャー 瞬殺の射法』というタイトルでDVDが出ました。

あらすじ。

主人公の青年は、姉が暴行されているのを止めることができなかったことが原因で心を病み、寺院にて名前を捨てて、新たな人生を生きることになる。

坊さんから「塀を超えて最初に耳にした名前がお前の新しい名前である」というようなことを言われる主人公。彼が出会ったのは、武術流派間のもめ事を仲裁するジャッジ・アーチャーこと「柳白猿」であった。

その柳白猿のもとで弓術の技を磨いた青年は、次の「柳白猿」の名を受け継いだ。そんなある日、青年は、ある女性と出会う。彼女は青年に、父の敵を倒してほしいと頼むのだが……


というような話だとおもうのですが、あらすじ、ぶっちゃけどうでもいいですよね。ジャッジ・アーチャーなる腕利きの仲裁人が武術家の争い事を仲裁してまわる、という単純な話でもないんですよ! だって、これ監督が『グランド・マスター』の脚本の人なんですよ(察してください)。

なんだかよくわからないけど、まさに武侠物を観ている!でもなんだかよくわからない!なにゆえそこで戦っているのかー?などと、ぐるぐるしているうちに映画が終わってたんですよね……(呆然)。

以下、箇条書き。

・何故か果物屋をやっている(仮の姿として)ジャッジ・アーチャーのもとに、毎日武術家の爺さんがやってきて梨を1個手にすると、すううううっっと梨の香りを嗅ぐ。ただ者ではない呼吸らしいのだが、梨を手に取ったら私も真似してしまいそうである。

・達人の爺さんやらジャッジ・アーチャーやらがかぶっていたフェルトっぽい黒い帽子。私、これと同じ帽子もってました!! 中国土産でもらったんですけど、私がかぶるとまるで似合わなくて浮浪者にしか見えない有様になる帽子だったのですが、どこかに紛失…。

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武術家がかぶると似合ってますね、この帽子。

・どうしても気になって仕方ないのが、レンズのない変な眼鏡状のブツです。弓を射るときにかけてましたけど、あれは実際に使われている代物なのでしょうか。

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的を絞るのに便利なんですかね…なんだかよくわからない!!

・戦う場面がとてもよかったけど、ハーフの女性と戦う場面で、女性が細身の長身で足が長すぎるせいなのか、チャイナドレスのせいなのか、時々ガニ股のへっぴり腰に見えちゃった。うーん、なんでだろう。

・ジャッジ・アーチャーがフランシスコ会の修道僧か!みたいな格好をすると、BGMがパイプオルガン調に。そして時折鳴り響く、ゴーーーン!という鐘の音にやられました。。。。

【トレイラー】

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by rivarisaia | 2014-10-27 19:08 | 映画/香港・アジア | Comments(0)

どうも皆さんこんにちは。秋の映画祭シーズンに突入していますけど、忘れないうちにこれを書いておく。

どうでもいい話なので、皆さんはもうお忘れでしょう。『ゼロ・グラビティ』でマイナスねじらしきものが写ってた!と私が一人で騒いでいたことを。

【参照】
『ゼロ・グラビティ』
ゼロ・グラビティから、宇宙船のねじ、そして2001年無ネジの宇宙

先日、ちょっと時間があったのでDVDで確認したところ、まさしくマイナスねじでした。でかした、私!見間違いじゃなかったよ!!

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ということで、無駄にキャプチャも撮ってしまったのですが、基本的にはやはりソユーズがばっちりマイナスねじでした。さすがロシア。

ところで、最近、うちの近所にネジ屋を発見してしまい、パート募集してないかしら…とことあるごとにその近辺をうろうろしてしまっている怪しい人間になっている私です。

この間もネジについてどうでもいい話を熱く語ってしまい、なんでそんなにネジが好きなんですかと聞かれたんですけど、まあその問いにたいしては、「そこにネジがあるから?」としか答えようがありません。
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by rivarisaia | 2014-10-23 21:46 | 映画/洋画 | Comments(4)

蝶採り

キアゲハが着々とサナギになっていますが、サナギでかい! ナミアゲハのサナギカップに入らないので、カップを作り直さないといけないなー。

さて本日は蝶つながりでイオセリアーニの映画です。でもタイトルに「蝶」が付くだけで、アゲハ蝶が出てくるわけではございません。

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蝶採り(La Chasse aux Papillons)』監督:オタール・イオセリアーニ

イオセリアーニとフェリーニは私の中で同じ香りのする監督なんですが、何でだろう。共通してるのは、観終わった後に美しい印象が残るんだけど、それをどうにも言葉で説明しにくい、という点かも。

そしてこれも不思議な映画です。

説明しにくいあらすじ。

フランスの片田舎の城館にくらす女主人とその従姉妹というふたりの老婦人。魚釣りしたり、オーケストラで演奏したり、射撃の練習をしたり、のんびりお茶したり、近隣にマハラジャ御一行がやってきたり、城館を売ってほしいという日本のビジネスマンを追い返したり……と毎日のんびりしているようでいろいろ忙しい。

ところがある日、城館の女主人だった老婦人が亡くなってしまい……


観光バスから着物姿の日本女性の団体が降りて来て、写真を撮り始めるシーンという異様で可笑しい場面もあり、今観ると時代を感じますね。ジャパンマネーが幅を効かせていた時代(大体からして何故、着物で観光を!? 今ならこれは中国人になるのかな)。

キモノの女性の団体は、平穏な日常にときおり侵入しようとする非日常の象徴かもしれませんね。観光客が通った後、せっせと掃除機をかける執事は、日常を取り戻すべく非日常の痕跡をせっせと消そうとしているのかも。がしかし、非日常がいずれは日常に取って代わるのでありました。時代は変化していくのよねえ、淋しいことに。

映画のラストには、あまりに異様な光景が待ち受けてて、きっとみんな腰抜かしますよ(あのセンス酷すぎる!)

ラストに至るまでにも何度か「ええ!?」と目が点になっちゃったりする展開があるのですが、合間にふと挟み込まれる幻想的な場面が美しい。たとえば、死に行く魂のように一頭の馬が駆けていったり、幽霊たちが月明かりの中でビリヤードをしたり。

本作の英題は「Chasing Butterflies=蝶を追う」で、「捕まえることのできないものを追いかける」という意味なのですが、この映画での蝶は何だろう。時間かなあ。何が起ころうが「時」は決して止まることなく、ただ粛々と流れていくのです、という話のような気もしてきました。

城館はそこにあるけど、貴族の時代は終わりを告げて、ビジネスマンと労働者の時代がやってくる。世界は今日も動いてる。
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by rivarisaia | 2014-10-21 17:41 | 映画/洋画 | Comments(0)

毎年、夏のはじめ頃にアゲハようちえんを開園して、暑さ真っ盛りにはケースの中が蒸すので休園、再び夏のおわりに再開してたんですが、今年は夏の終わりに再開しませんでした。

理由は食欲旺盛な幼虫のために、来る日も来る日もナツミカンの葉を収穫するのが大変になったから、です。ちょうどいい固さの葉っぱをゲットするのがちょっと面倒な状態だったのです。なので今年は越冬サナギが手元にいないのですが。

が!

ナミアゲハがダメなら、キアゲハを育てたらいいじゃない。


と、誰かがおもったのかなんだか知らないんですが、これまでうちの庭では見たことなかったキアゲハの幼虫を発見。しかも食餌は、そろそろバッサリ切ったほうがよくね?とか言ってたアシタバである。

ただ、ナツミカンと違って、アシタバのボリュームがすごいんですけど…。
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飼育ケースの中がぎゅうづめのアシタバ・ジャングル。

おまけにキアゲハの幼虫って、まじまじと見るとかなりグロテスクですよね。はっきり言って、ガチャピンみたいなナミアゲハにくらべると、ぜんぜん可愛くないよね。おまけに何だかデカいんですけど。

気持ち悪いので、遠慮がちな写真にしてみます。
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出張から帰ってきた家人(虫大嫌い)に見せたら、「ひゃっ!」と変な声あげてました。あまりにインパクトある模様で、出張の記憶がふっとんだそうです。

蝶になった時のナミアゲハとキアゲハの違いがよくわからないので、来年羽化するのが楽しみです。こんなことならつくづく、比較のためにもナミアゲハの越冬サナギを飼育しておくんだったわー。
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by rivarisaia | 2014-10-17 23:57 | 生きもの | Comments(0)

香港ミニチュア展

ちょいと香港に行ってきたよ。
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嘘です。東京の池袋で「香港ミニチュア展」開催中です。すごく楽しいので、香港が好きな人、小さきモノが好きな人、ドールハウスが好きな人、模型が好きな人などはぜひどうぞ!

サンシャインの噴水広場で10月23日まで開催中。

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期間:2014年10月13日(祝・月 )~10月23日(木) 10時~20時
場所:池袋サンシャインシティ 地下1階 噴水広場
入場料:無料

主催:香港特別行政区政府駐東京経済貿易代表部
後援:香港政府観光局


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「天台屋(屋上部屋)」とか「駄菓子屋」もよかったし、露天商の金魚や氷室もよくて、どれも捨て難いのだが、この「提灯を売る線香屋」もかわいい。ちなみに一緒に行ったうちの妹は、粥屋がいいな〜と言っていた。

機会があったらもう1回観に行ってもいいな〜。
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by rivarisaia | 2014-10-15 01:12 | 展覧会ほか | Comments(0)

悪童日記

アゴタ・クリストフの小説の映画化は、まさしく帳面派映画でした。

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悪童日記(A nagy füzet)』監督:ヤーノシュ・サース

戦争がはじまり、ぼくら双子は、魔女と呼ばれるおばあちゃんの家に預けられた。ぼくらは生き残るために、さまざまな「鍛錬」をしなくてはならない。そして父さんからもらったこのノートに、毎日の出来事を正直に書き記すのだ……


原作の空気を壊さずに、ここまで映像化できるなんてすばらしいですね。もちろん性的な描写などは忠実に映像にすると別の映画になってしまうので省かれていて、仄めかされているのを察する感じですが、それでよかったとおもう。何よりも主演の双子(アンドラーシュ・ジェーマントとラースロー・ジェーマント)をキャスティングできたことが奇跡的。よくぞ見つけたね、この二人……。

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戦争の話でもありながら、戦争は直接的に描かれず、汚い大人の世界で生き抜く話でありながら、そうした大人事情も明確には示されない。双子の冷たく乾いた視線でとらえた世界がどこまでも広がっていて、ふたりでひとつのぼくらは、その過酷な世界で淡々と自分たちの信念に沿って生きていくのだった。しかし、理不尽な大人たちにくらべれば、双子の行動は冷酷なようでいて筋が通っている。

『悪童日記(Le Grand Cahier/The Notebook)』は、タイトル通り、双子のぼくらが記す日記の体裁なのですが、映画でもその日記なる「大きな帳面」が効果的に使われていますので、帳面派は必見。『リトル・ランボーズ』の時のように、全ページじゃなくていいから帳面を販売してほしいなー。

おまけとして、webDICEのヤーノシュ・サース監督インタビューをどうぞ

原作は三部作だけど、二部と三部は映画化されないんじゃないかなー。それもいいのかも。二部と三部は小説ならではの構成になってるし、ぜひ本で読んで!

私は小説とは別に、この映画の中の双子がその後どうなったのかが気になって仕方ないです。双子に幸あれ。
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by rivarisaia | 2014-10-10 23:11 | 映画/洋画 | Comments(0)

レクイエム 最後の銃弾

なんか、まだ腰痛いの治ってないっぽいけど、鑑賞中はそれどころじゃなかったです! やだもう熱い! 熱いよ! なんだか久々に香港の熱いの観た気がする!

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レクイエム 最後の銃弾(掃毒/THE WHITE STORM)』監督:ベニー・チャン/陳木勝

本作は前半と後半に分かれているような構成です。あらすじはまったく知らずに観たほうが、話がどう転ぶのか見当もつかなくて大変に面白いので、公式サイトもチェックしないほうがいいですよ。

子どもの頃からの親友で、今は麻薬捜査官である3人組。
前半は、その3人がタイの麻薬王ブッダを逮捕しようと奔走する様子が描かれます。地獄のタイ篇です(ワニ、怖いよ、ワニ!!)


3人組は、ラウ・チンワン/劉青雲、ルイス・クー/古天楽、ニック・チョン/張家輝。ラウちんもルイスももちろんすばらしいですが、いやあ、ニックはレンゲ食ってた頃を思い出すと、本当にいい役者になりましたよねえ。大好き。

前半は久々に香港の街が主体のアクションみたー!という気持ちで満喫いたしました。ま、途中から舞台はタイに移るんですけども、タイでもすんごいことになってますね。特盛、って感じですね、タイ。そしてここで心がとっても苦しくなるような展開が。ワニとともに。

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ン・ティンイップさんのアレは……ううう(泣)

後半はタイの一件から5年後。あれから5年が経ちまして……


詳しいことは言えないけど、後半なにも知らなかった私はびっくりで、さらに熱い熱い展開が待ち受けていました。『男たちの挽歌』が好きな人とか、身悶えするんじゃないかと思います。Twitterでも書きましたけど、車で激しくイチャつく男性陣!!(車内でイチャつくとか、そんなチャラいことではないのよ) あの車の場面は、いつまでも皆の心に残るであろうよ。楽しそうで、本当にうらやましいですよ。

絶賛公開中なので、大きな画面でぜひどうぞ! 予告を貼っておくね!


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by rivarisaia | 2014-10-08 20:15 | 映画/香港・アジア | Comments(0)