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マッドマックスを観たんですよ。で、感想書こうかなーって、映画のあれやこれやの場面を思いかえすだけで、私、気分が高揚してきて「What a lovely day!」って叫んで疾走したくなるので、当分まともな感想書けません! ジョージ・ミラーすごい。

みんなも観るといいよ。昔のマッドマックスのシリーズを観てなくても大丈夫だと思う。

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マッドマックス 怒りのデス・ロード(Mad Max: Fury Road)
監督:ジョージ・ミラー

ざっくりしたあらすじ。
資源が枯渇し、無法地帯となった核戦争後の世界。マックス(トム・ハーディ)は、恐怖と暴力で民衆を支配するイモータン・ジョーの軍団に囚われてしまう。いっぽう、ジョーの部下で隻腕の女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)は、ジョーの奴隷妻たちを引き連れて、逃走を企てる……
基本的には、ほとんど最初から最後までずーっとカーチェイスしている映画です。MADな車が何台も爆走し、最高にかっこいい女戦士とババアたちが活躍する映画で、さらにどの場面も恐ろしいほど美しい絵になってる。オレンジと青の世界。

「私たちはモノじゃない!」と立ち上がる女性たちが主人公で、さらにそこに悪の軍団の雑魚が一匹加わるのが面白い。ニュークス(ニコラス・ホルト)という名前のこの雑魚に、私、泣かされました。さっさと殺せばいいのにと思ってて、本当にごめん、ニュークス。マックスは女性(と雑魚)をサポートする縁の下の力持ち的役割なんですけども(大体からして輸血袋扱いだし)、最後の最後で名前を名乗るという展開にもしびれたよ。

もう胸がいっぱいになってきたので、どこかでもう1回観たい……。映画に登場する婆さんたちがすばらくかっこいいので、ああいう婆さんを目指したいのですが、スタントも自分たちでやったと知って驚愕しました(参照:NPRの記事)。婆さん、映画の中だけじゃなくてリアルでもかっこよかった!

あ、そうそう本作にはマイナスねじも出てきます。マックスのマスクと妻たちの貞操帯にはマイナスねじが使われています。それからたぶんイモータル・ジョーのマスクもたぶんマイナスねじで止めてると思うので、今度確認します。とりあえず、今日はこの辺で。

気がつくと何度も予告観ちゃう。






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by rivarisaia | 2015-06-24 19:25 | 映画/洋画 | Comments(10)

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The Paper Doll's House of Miss Sarah Elizabeth Birdsall Otis, aged Twelve
Eric Boman著、Thames & Hudson


1884年、ロングアイランドに住んでいた12歳の少女バーディ・オーティスはペーパードールの家を作りました。


バーディのペーパードール・ハウスが一風変わっていたのは、本物の壁紙や、メールオーダーカタログから切り抜かれた家具やデザインをコラージュして作られていたこと。そのすてきなドールハウスを紹介するのが本書です。

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コラージュのセンスがとてもすばらしいので、いくら眺めていてもちっとも飽きない。子供部屋やダイニング、リビングや寝室、キッチンはもちろん、バスルームに温室もあります。
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この見開きは台所。料理している人が配置されている。床はタイルみたいなデザインになってますね。

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バーディはペーパードールの小物類も種類別にまとめて、丁寧に紙に包んでいました。

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さらにこの本、巻末にポケットが付いていて、その中にペーパードールとドレス一式が入ってるので、切り抜いて実際に遊べます。

唯一この本で微妙なのは、本文のレイアウトがあまりよろしくない点ですね……。フォントや文字組はもう少しなんとかならなかったのかしら。

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たとえばこれ左ページはバスルームの画像で、右ページが文章になっている見開きですが、写真で見ると問題なさそうだけど、実際に文章読もうとするとすごく読みにくいのよね。欲をいえば、文章量もさして多くないので、テキストだけ本の前後にまとめるという構成のほうがよかった気もします。まあでもしかし、絵を眺めるにはじゅうぶんすばらしいですよ!


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by rivarisaia | 2015-06-18 22:56 | | Comments(8)

女系家族

先日、若尾あややの「おにぎり娘」について書いたんですけど、もうひとつ別の映画の感想が下書きフォルダに放置されてたので、ついでにアップしちゃおう。

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女系家族』監督:三隅研次

大阪船場の老舗・矢島家は、代々婿養子を迎えてきた女系の家筋。
その当主、嘉蔵がなくなり、親族会議の場で大番頭の手によって遺言状が開封される。遺産の分配に不満な三人の娘たち。しかも嘉蔵には妾がいることが発覚し……


めっちゃえげつない。いややわー。

何度観ても震え上がっちゃう。遺産相続に関する人々の思惑と駆け引きしか描いてないけど、途切れることのない緊張感。名作でございますね。こわいわあ。

京マチ子が演じる出戻り総領娘の欲深さもえげつないですけど、嫌味な遣り手婆的な叔母さん浪花千栄子にも辟易しちゃうし、冷静になって考えてみれば、「よくやった!」とスカッとするとはいえ、もっとも恐ろしい存在だったのは、若尾ちゃん演じるしたたかな文乃なのだった。

二号さんである文乃の妊娠が発覚してからの女性陣の外道っぷりも凄まじく、産婦人科医の一件とか酷いとしか言いようがないのですが、その直後の若尾ちゃんの不敵な微笑み。

こわいわあ、こわいわーーー。

えげつなさでお腹いっぱいの本作ですが、意外にもラストはそれほど後味悪くない。おそらくそれは、愛人若尾ちゃんにしてやられていい気味だというところで終わらないせいかもしれないですね。三姉妹は憑き物が落ちたようになって、心機一転する京マチ子の姿に少しほっとするのでした。

でもさ、このあと、またいろいろ悶着ありそうですよね、この一族。特に若尾ちゃんの子どもが大きくなったりした時とかさ。あんまり考えたくないけど!
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by rivarisaia | 2015-06-16 23:29 | 映画/日本 | Comments(0)

東京おにぎり娘

今月末から東京は角川シネマ新宿にて、若尾文子映画祭があるんですけど、どれを観にいくか迷う。それ以前に予定をやりくりできるのか謎だけど。

若尾あややといえば、ちょいと前にはこれを観ました。

東京おにぎり娘』監督:田中重雄

若尾あややちゃん演じるまりこは、新橋にあるテーラー直江のお嬢さん。大阪弁の江戸っ子(なんだろうこの歩く自己矛盾のような設定……)であるお父さん、中村雁治郎と、しょっちゅう制服が破れちゃう弟と3人くらし。テーラー直江はさっぱりお客がこないので、まりこはお店をおにぎり屋さんにしてしまいます。

若尾ちゃんは、幼馴染の五郎(川口浩)との縁談の話がもちあがり、まんざらでもなさそう。
かつてテーラー直江で修行してた幸吉さん(川崎敬三)は、若尾ちゃんのことが気になるようす。
ご近所の三平くん(ジェリー藤尾)も若尾ちゃんのこと好きみたい。

大映だしさ、若尾ちゃんがおにぎりを握るホンワカした話を想像していたら、ちょっと違った。おにぎり屋を舞台にした恋のトライアングルの話なのかなーと思いきや、ものすごく変化球な展開が待ち受けてました。まさかの腹違いの妹の出現から始まって……そりゃないよ!若尾ちゃん、かわいそう(涙)あれ、ちょっと待って、やっぱかわいそうなのは幸吉さんか?

まあともかく、華々しい大映ムービーという感じであることにはかわりなく、清楚な若尾ちゃんから、妖艶な若尾ちゃん、大酔っ払いの若尾ちゃん……といろんな若尾あややが観られるので楽しい1本でした! 映画祭でも上映されますよ!
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by rivarisaia | 2015-06-10 23:20 | 映画/日本 | Comments(2)

ちょっと前にリニューアルされた森美に行ってきました。森美+ポンピドゥー+エルメスの共同企画。関連企画として、銀座のメゾンエルメスでもグループ展開催中です。

シンプルなかたち展:美はどこからくるのか
2015年4月25日(土)~7月5日(日)
森美術館 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
入館料や開館時間等、詳細については公式サイトをどうぞ。


最近、自分の身のまわりに存在するモノのかたちに対してあまり注意を払っていなかったな……と深く反省。それは、エントランス入ってすぐの場所に展示されていたコルビュジエの石コレクションを見たからなんですけれども、ちょっと変わったラインが入った石などがあった。いいな、石……。

「幾何学的なかたち」セクションの結晶モデルや幾何学立体など、グッとくるコレクションや、私の大好きなジャン・アルプの彫刻もありますが、とくに印象に残ったのはインスタレーション。今回の展示で、私が三大インスタレーションと呼ぶのは以下の通り。

《丸い虹》 オラファー・エリアソン
光の扱いにかけては、この人はやっぱり天才だな、と再確認しました。

《円錐を描く線》 アンソニー・マッコール
これ面白いです。暗闇の中、円錐形に光が差しているんだけど、光をくぐり抜ける際に、自分が透明人間になって光の壁を通り抜けてるような錯覚をおぼえます。不思議。

《リミナル・エアー スペース-タイム》大巻伸嗣
幻想的でとても美しい作品。隣にいた異国の婦人に、「Amazing.... Don't you think so?」って言われたけど、本当に impressive。ちょうど日が落ちて、あたりが薄青い空気になる時だったので、きれいだった。昼間だとまた印象が違うのかな。

さて、個人的にはエルメスの展示が輪をかけてよかった。無料なこともあり、何度も観に行っちゃった。。。

線を聴く
2015年4月25日(土)~7月5日(日)
銀座メゾンエルメス フォーラム 中央区銀座 5-4-1 8階
開館時間等は公式サイトをどうぞ。入館料は無料


とにかくすごい!のが、イグナシオ・ウリアルテのA4の紙の作品。紙を折ってるだけなのに。髙田安規子・政子の等高線の作品も驚異的……(製作過程を想像するとめまいしますね……)。

でもいちばん面白くて、笑っちゃったのが、鯨津(ときつ)朝子の縦横無尽に描かれた線のドローイングインスタレーション。え!?あんなところにも?っていう場所にも線が伸びている。会場にいるお姉さんに聞くと、見どころのポイントを教えてくれるはずなので、ぜひいろいろ聞いて、座ったり、かがんだりして線を追いかけてほしいです。「あら、この位置から見ると、この線とこの線がつながってる!」とか発見があって楽しい。

ロジェ・カイヨワの石のコレクションも堪能しました。昔はこの手の石にさして興味なかったんですけど、カイヨワの『石が書く』という本をたまたま読んだ際にですね、私の目は何も見てなかったことに気づいたよね。。。今回展示されてた中では、トスカナ石が好きです。そうそう、会場には参加アーティストに関する本を自由に閲覧できるコーナーがあって、カイヨワの石の写真集もありましたよ。

7月5日までやっているので、銀座に行った際にはついでにどうぞ!

エルメスのほうのアーティストインタビューの動画を貼っておきます。

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by rivarisaia | 2015-06-05 23:51 | 展覧会ほか | Comments(0)