「ほっ」と。キャンペーン

先週、怒涛のように旅行記をアップした後、パタリと更新が止んでいたのは、例年のごとく東京国際映画祭(TIFF)に突入していたからです。本日からは、TIFFで観た映画の感想を怒涛のように更新したい(FILMEX始まっちゃう)。

1本目はこれ。
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私の血に流れる血(Sangue Del Mio Sangue / Blood of My Blood)
監督:マルコ・ベロッキオ

正直にいうと、私はベロッキオの作品は毎回ぴんとこなくて、あまり相性がよくないんだけども、本作はあらすじが

17世紀、ある教会で行われた魔女裁判の話

および

現代、朽ちた教会に住む「吸血鬼」と噂される老人の話

だというじゃありませんか。なにそれ、すごく観たい。

「今までの作品がぴんと来ない? じゃあ、魔女裁判の話どうだ。お前、気になるだろ? ついでに吸血鬼の老人、お前、好きだろ?」とベロッキオ監督が私に言うのですよ。

映画祭で観ずとも一般公開される気がするけれど、でも六本木のスクリーン7というデカいスクリーンで観る機会もなさそうだし。

結論から言うと、この映画、ものすごく変で、すっごく好き。もう一回観たい。

舞台はベロッキオの出身地であるイタリア北部の町ボッビオ。

17世紀、ボッビオの教会で自殺した神父がいた。
カトリック的には自殺は禁じられているので、正式な埋葬はゆるされない。しかしなんとか埋葬許可を得るべく、神父の弟が教会にやってくる。
「兄の死は自殺ではなく、魔女である女にそそのかされたのだ」ということを証明すべく、あれやこれやのことをする(要するに女を拷問にかける)のだが、魔女であることはなかなか証明されず……

というのが、過去パートのあらすじ。途中で話はいきなり現代になり、

町の所有物となっている朽ち果てた教会をロシアの富豪が買い取ろうとする。しかし、その教会にはこっそり住んでいる老人がいた。
吸血鬼と呼ばれるその老人は、数年前に失踪した伯爵で、教会をロシア人から守るべく密かに行動を開始する……

コミカルでけっこう可笑しい現代パートは、過去パートとはあまり関連性がなさそうにみえるんだけれども、よくよく考えてみると過去も現代も描いていることは根本的に同じことなのでは?という気がしてくる。

レプブリカにちょうどこの映画の記事が出ていて、最後の3行で「ああ!」と腑に落ちたんだけれども、本作が伝えているのは、いつの時代にも、物事の道理をわかってなかったり、古い権威に固執して新しい考えを退けたりする蒙昧主義が必ず存在するものの、それでもやはり古い価値観を壊していくのは新しい物事や正義であり、またそういった変化の背後には「犠牲」がある、ということなのではないか。

17世紀の魔女裁判が出てくるとはいえ、それほどカトリック的な解釈が要求される話ではないというか、舞台がイタリアだから教会の話が引き合いに出されているだけじゃないかなあ。だからあんまりキリスト教的、と考えないほうがよい気がしました。



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by rivarisaia | 2015-10-31 17:40 | 映画/洋画 | Comments(0)

エストニア旅行の話はとりあえず前回で終了なのですが、本日はおまけ記事。

エストニアには古い建物が多い。しかも旧ソビエト圏。

ということで、マイナスねじがいたるところにあります! したがって今回はマイナスねじ充の旅でもあった。いっぱい写真撮ったので、一部気に入ってるねじをお見せします。

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タリンの教会の扉のねじ。下の厚みのあるねじは比較的新しいものの気がする。

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タルトゥの大学の建物のねじ

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これはタルトゥの民家の窓枠のねじ。いいねー。いいねー。
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写真上はタルトゥ大学博物館の古いエレベーターのねじ。
下は天文台の望遠鏡のねじ。
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これはヘルシンキのマイナスねじ。ヘルシンキも意外と古い建物はマイナスねじ。機会があれば、DIYショップのねじ売り場もいつか見に行きたいです。

あーまたエストニアに行きたいなー。次はサンクトペテルブルク経由などはどうだろうか。



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by rivarisaia | 2015-10-22 22:19 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(4)

エストニア:ごはん

エストニア、全般的に食事も美味しかったんだよなー。ロシアと関係が深いだけあって、ロシア料理のレストランも多いです。食べたもの全部は写真撮ってないんですけど、たとえばタリンではこんなものを食べた。

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上の肉がなんだったのかよく思い出せない……。ホテルの人に勧められた、旧市街の広場に面しているエストニア料理のレストラン「Kaerajaan」(旧市街の広場に面している)のごはん。付け合わせの緑色の米のようなものはメニューでは「グリッツ」となっており、グリッツといえばコーンと思った私はアメリカ脳であった。こちらは(たぶん)大麦です。伝統的なエストニアの料理に、新大陸のトウモロコシがあるわけないじゃないか!

左下はパンチの効いたものが食べたくなって入った旧市街のインド料理。なかなか美味しかった。中央下と右下はロシア料理です。

タリンは、旧市街に中世風レストランがいくつかありまして、中世の食事を再現して出してまして、話のタネに一度は行ってみるのをおすすめします。

そのひとつが広場の近くにあるOlde Hansa。
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いきなりメニューが日本語。いや、英語もあるんだよ? だけどもなんていうの、文字が中世風のゴシック体で組まれているがゆえに超絶読みにくく、日本語最高!ってなった。

どんなものがあるか一部見てみますと、

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なんだろ、神々しい豚のすね肉って……。料理はこんな感じです。
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店内が蝋燭の灯りのみで暗いのもあいまって、全体に茶色いな。上が前菜のパテ盛り合わせのようなもので、下がたぶん幸運な漁師が獲ってきたジビエだったような気がする。あとウサギも食べた。

あのね、けっこう美味しい。肉々しくて、食べ終わるとしばらく中世料理はいいかなーって気分にはなるけど。
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店内はこんな雰囲気ですね。ビールのコップは、隣にある商店で販売してます。シナモンビール、なかなかいける。

広場のそばには、「III Draakon」という中世風ファストフードのようなランチやってる店もあります。
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店内はこんな感じ。。シカのスープ(エルクだっていうんだけど、ほんと?)とかパイとか、ソーセージなどをお手軽に食べられます。お昼、軽く済ませたい時にいいかも。

タルトゥで食べたものは主に、こちら。
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大学の学食のようなレストランの定食(左下)も安くて美味しかったし、ロシア料理もそんなにしつこくない味で好き(中央下が黒パン、右下がマス)。ペリメニも美味しかったなー。

もっとも美味しかったのが、パプリカの肉詰めですよ。

KGB監獄博物館を見たあとは、午後の列車でタリンへ戻る予定だったのですが、ちょうどお昼時。でもまわりにレストランらしきものがナイ。

町の中心まで戻ると列車の時間に待ち合わなくなりそうなので、駅の周辺で食べるところを探したら……
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カフェらしきパラソルがあるんだけど。右隣はたぶん病院で、この建物はおそらくオフィスビル。ふつうだったら絶対入らないけど、ここしか食べるものを売っている場所が存在しないので、仕方なく入ることに。

カフェというか、薄暗い蛍光灯に照らされたせまい食堂で、雰囲気はとっても怪しいんですけども! 食事のメニューは本日の日替わり定食一択なんですけども! それが上のパプリカの肉詰めなんですけども! やばい、すごく美味しいよ。日本円にして500円しないお値段でした。

日本でも今度作ろうと思う。パプリカの肉詰め。

《おまけ》

今回、行けばよかったかも、と、少々後悔している、気になる店が
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タルトゥのスシバー「YAKUZA」。

お店のサイトをまあご覧くださいよ(コチラ)。ブラック・ニンジャ・マキとかインフェルノ・マキとかメニューが面白すぎる。タルトゥに行かれる方、ぜひ行ってみて〜。


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by rivarisaia | 2015-10-21 20:01 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(2)

タルトゥは大学の町。スウェーデン王が設立したという、400年もの歴史を誇る大学がございます。今ひとつ大学の敷地がどこからどこまでなんだかよくわかんないんだけども、大学美術館や天文台、廃墟と化した大聖堂(またかよ…)を利用した博物館など、見どころがいくつかあります。

科学機器に興味あるなら、ぜひ天文台や大学博物館へ!

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天文台はもちろん上にも登れます(タリンの塔にくらべたら大したことない。もちろんせっかくだから登った)。

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タルトゥ大学博物館のある建物。本当にみごとに廃墟な大聖堂である。
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残ってる部分はこのようになっており、広々とした博物館とホールになってます。展示品もかなり充実。ミュージアムショップもあるよ。
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大学博物館で最も笑った展示品は、学生のカンニングペーパーである。

大学の敷地を出ますと、ほかにも19世紀の市民の暮らしを再現した家とか、プラネタリウムのあるサイエンスセンターなどもあるのですが、今回あえて選んだ行き先は、KGB監獄博物館です。
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街外れにたたずむ、ソ連時代「灰色の家」として恐れられたKGBの本部があった建物。ここの地下室部分が、当時の監獄を修復再現して公開されてます。
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すえた臭いの漂う地下の廊下。時折この廊下に響き渡る、意味不明なロシア語の罵声に、ギャアアアアアアア!という悲鳴と銃声……。

無駄に臨場感あふれまくる演出!! なんだか鬱々としてくるんですけども!!

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こちらは独房。トイレじゃないです。独房。

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ちなみに4人部屋はこんな感じ。再現された部屋のほか、展示室になっている部屋もあって、シベリア送りになった人たちの手紙とか、拷問器具とか、囚われた人たちが残した髪の毛とか、何もかもが陰々滅々としてるね……。辛い……。

インフォメーションセンターでもらったタルトゥのガイドにも、エストニアは古くから北欧やドイツ、ロシアに翻弄されまくってきたという歴史が記されていて、特にナチス・ドイツ〜ソ連時代は極めつけに抑圧されてた様子が文面からにじみ出ています。

エストニア共和国が復活したのが1991年。ついにソビエトの灰色の埃を払い落としたのだ!みたいな書き方がされているので、いやあ心底嫌だったんだな……と察した私でした。


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by rivarisaia | 2015-10-20 19:18 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(0)

世界遺産の中世都市タリンから、エストニア民の心の首都といわれる文化都市タルトゥへ向かう方法は、電車もありますがバスが便利です。1日に何本も出ている。わざわざバスターミナルに予約に行ったら、窓口のおばちゃんに

「週末以外は予約なんていらないわよ」

と、かったるそうに言われる。そこで直接当日にバスターミナルへ行き、時間の近いバスに乗る、ということにいたします。

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タルトゥへはおよそ2時間半くらいでしょうか。何も見るものなくて退屈。コウノトリの巣がやたら目につくんだけど、ことごとく写真を撮るタイミングを逸する私であった。

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延々とこんな感じの場所を走る。

そして到着したタルトゥ、何もなくていい感じです!
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人っ子ひとり、歩いてない!! なんだこれ!?

ところで私は、どんなに何もない場所でも、3日はかなり充実して過ごせる女。そして、「あー東京に帰りたーい。もう飽きた〜」とかぼやきながら、何もない場所に数年は住める女。タルトゥは大学町なのですが、夏だから学生もいない。

タルトゥの観光名所イチオシは例えば「傾いた家」ギャラリーなんでしょうけど、私がここで推したいのはまず、おもちゃ博物館ですね。

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この傾いた家はライバルがピサの斜塔らしいけど、全然負けてるとおもう…。

おもちゃ博物館では、エストニアの子供作成の、不気味なきせかえ人形のファイルが数冊あったり、
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エストニア人形アニメのグッズ(もちろんアニメもTVで流れてる)などもあって楽しい。日本のにな人形なども展示してあるのだった。

もう一つ、なぜタルトゥにあるのか謎なんだけども、たまたま遭遇したのが郵政博物館。

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スポーツ博物館の一角にあるんですけど、本当に人来ないみたいで、「え、あなたたち、郵政博物館見るの!?スポーツ博物館じゃなくて?」みたいな慌てふためきを受付の人の態度に見た。

ミュージアムショップで昔の切手を買おうとしたら「それは昔の切手です!」と言われて新しい切手を見せられる。ごめん、新しいのは欲しくないのよ……。
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そしてタルトゥにある教会もやはり廃墟なのであった……。
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町の中心広場はこんな感じです。何もなくて、妙に落ち着く。
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普段なら絶対飲まないチョコレートドリンクなどを頼んじゃったくらい落ち着く! そんなタルトゥ、明日も続きます!



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by rivarisaia | 2015-10-19 20:45 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(0)

タルトゥ観光の話題に移る前に、ひとやすみして買い物の話。

エストニアのお土産といえば、手編みのニット製品、リネン、木彫りの何か、あるいは琥珀。そうした土産物屋はいたるところにあって、売ってるものは大体どこも似てる。

タリン旧市街で、トラディショナルなデザインの品揃えがよかったのは、エストニア民芸品組合のお店 Eesti Käsitöö Maja(住所は Pikk 22)。歴史博物館のミュージアムショップも小さいけど一見の価値あり。

旧ソビエト時代のモノや正教の品を扱う骨董品屋も多いです。時間があったら覗いてみるといいかも。SHIFARA Art and Antique Gallery(住所 Vana-Posti 7)という骨董屋には、切手商が入っていましたね……。

まさかエストニアでもピンセット握りしめる予定はなかったんだけど、ええと、切手見せてくださいってお兄さんに言うと、どの国か、未使用か使用済みか、などと聞かれるので、見たいものを伝えれば、ファイルとピンセットを出してくれますよ!(→結局、切手を買っている私であった)。お土産用にセットになってる切手もありました。
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使用済みの新聞切手を9枚ほど購入。バイキングの船のデザインいいねー。

旧市街の大きな古本屋さんはRaamatukoi antikvariaat(住所 Harju 1)。ソビエト時代の缶バッヂや古い絵はがきなども売ってる。
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いきおいで缶バッヂ買っちゃった…。

そのほかには、Kalevのチョコレートもおすすめ! いろんな種類があって、どれも美味しい。

スーパーマーケットに行くなら、旧市街にも小さいスーパーがあるけど、旧市街の外にあるショッピングモール「ソラリス」の地下に大きなスーパーがあります。デリもあったような気がするので、ここで買って公園で食べたりしてもいいかもね。

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by rivarisaia | 2015-10-18 23:57 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(0)

前回は長々と塔の話をしましたが、旧市街は通りをぶらぶらしながら建物の意匠を見るだけでも楽しいよ(とってつけた感があるけど、本当だってば)。
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未婚の商人のギルド「ブラックヘッド会館」の扉はこのようにカラフル。シンボルがエチオピア生まれの聖人。

無料で見られるスポットもいくつかあって、
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市議会薬局(現在もふつうに薬局として営業中)の「昔の薬パッケージ展示室」。なぜかイタリア人ツアー客に大人気だった。

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カフェ「Maiasmokk(マイアスモック)」の1階にあるマジパン・ミュージアムの展示。マジパン職人の実演をやってたりしますね。あと、タリンカードを見せるとお土産にマジパンチョコバーを1本もらえる。

ちなみにカフェでタリンカードを見せるとコーヒー1杯無料です。
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2階が人全然いなくて落ち着く。ケーキも美味しいし、毎日通ってもいいよ。

タリンカードがあれば無料の博物館もたくさんあって、太っちょマルガレータ(砲塔)は海洋博物館、大ギルド会館は歴史博物館になってます。展示品はさほど多くないかもしれないけど、建物の内部が見られるから。

また、タリンカードで意外とよかったのが、フリーツアーをひとつ選べるところ。塔に登りすぎて疲れ切ったところで、座って休めて旧市街の外を観光できる「Hop-on, Hop-off バスツアー」に乗ることに。ルートは3種類あって、たまたま乗ったのは市の中心部をめぐる2階建バス。

各国語の音声ガイドイヤホン付きで、日本語もあります。この解説がなかなか面白いので、バスツアーおすすめ。

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最近、若い家族に人気の、1920年代頃に建てられた木造家屋が建つ区域。他にもスターリン時代のアパートとか、昔の刑務所(今は博物館)、公共図書館などなど、街中の建築物を一気に見られます。楽しい!

今回行けなかったけど、エストニア野外博物館(日本でいうところの、江戸東京たてもの園とか明治村のような場所)に行くコースもある(途中下車も可能)。

旧市街からは距離があるけど、エカテリーナ皇妃の離宮や大統領官邸、現代美術館があるカドリオルグ公園ものんびりするにはいいところ。
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大統領官邸はピンクである。衛兵が2人いた。このそばの現代美術館は建築はいいけど、展示品は、そうね……なんかこう暗い絵が多かったね……。

あと観光といえば教会めぐりですが、正教会や東方教会は教会としてバリバリ現役なのに反してパッとしないのが西方教会ですよ。果たして現役の教会なのか、もはや教会としては使われてない博物館的扱いなのか、そもそも宗派は何なのか、よくわかんなかったり。

多くが、建設当時はカトリックだったけど、途中でプロテスタント(ルター派?)になったと推測。

とにかくカトリック、すごくアウェーな感じでさー、大変にうら寂しいのは、かつてはカトリックだったけど、今、廃墟という場所で、たとえばドミニコ会修道院。
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ガラーンとした場所にポツンとロウソク置かれてたりして。冷え冷えとしている。

入り口に座ってたおばちゃんが写真撮る用に紙をセットしてくれたんですが。
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「この1525年に、一体何があったんです?」って聞いたら、おばちゃんは遠い目をして言ったね。

「彼らは、ドミニコ会で……ルーテル派ではなかったのです……」
そ、そうか……。のちにググッたところによると、ドミニコ会はそもそも民衆からよく思われておらず、宗教改革が起こると暴徒と化した民に修道院を破壊され(1524年)、1525年に市議会から活動停止を命じられたとのことでした。

もう、免罪符なんか売ってたからだよ!!(→決めつけ)
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そんなドミニコ会修道院廃墟は、建物部分と中庭部分とそれぞれ2箇所入れるところがあるんですが(そしてタリンカードは使えない)、いい感じにうら寂れた気分になれるので、個人的には大変おすすめですよ!

明日はあまり役に立たないけど一応買い物どころの話です。

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by rivarisaia | 2015-10-16 17:15 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(2)

タリンの旧市街はこじんまりしてるから、歩き疲れたりすることはなさそう、と考えていた私は甘かった。
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旧市街の西側は小高い丘になっており、かつて貴族が住んでいた山の手地区である(東側は商人が住んでた下町)。山の手側には、教会自体が貴族の墓所になっているという面白い大聖堂(トームキリク)があるのだが、そこを見に行くと、おっさんが「塔に登るのか?」と聞いてきた。

そりゃあ、せっかくだから登るよね。

塔の階段は予想以上に狭く、螺旋を描きながら、果てしなく上へと続く……。どこまで登るんだこれ……とぜえぜえしながら登るはめに(ちなみにおっさんも鍵を開けるために一緒に登ったけど、呼吸乱れてなかったわね)。

でも、上からの眺めはすばらしいよ! 遠くに気球も飛んでいる。
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この時点では、気球の隣に写っているトンガリ屋根の塔に登るとは想像もしてなかった私たちであった……。

再びぐるぐると目を回しながら階段を降りた後は、しばし山の手をうろうろして、下町方面に戻り、13〜16世紀に建造された城壁を見学。
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このような城壁が残っていて、もちろん上に登ることもできます。うん、まあ……登りますよね……せっかくだからね。塔ほど高くないしな。

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上からだとちょっとすてきなルーフバルコニーが見えちゃったりするよ。

下町地区にある聖オレフ教会では、一歩中に入ると、人々が入り口付近のベンチにぎゅうづめになって無言で座っていた。はて、なにかを待ってるの? 中でミサでもやってるの?と首かしげてたら、窓口のお姉さんに

塔に登るなら、入り口はそちらです!

と声をかけられ、「どうする…?」「せっかくだから登るか……」と、またもや塔に登る。しかも旧市街で最も高い塔、建設当時は世界で最も高い塔と評判だった塔である。
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塔の手すりは基本、ロープ。

あのね、すごくキツかった。さすが中世世界で最も高い塔。そりゃもちろん、塔から降りてきたらベンチに座って少し休まないと動けないですよね……(窓口でミネラルウォーターも買ったよね……)。

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でも見晴らしは最高じゃない? 外に出る場所がすっごく狭くて、死人出てないのか不安になるような足場なんだけど。高所恐怖症の人はダメかもしれません。

このほかにも、修道女の塔だの、エッピング塔だの、砲塔だの、太っちょマルガレータの塔だのに登れます。タリン、塔がいっぱい! 夏は市庁舎の塔に登ることもできますよ。階段数は115段だ。もちろん登った。せっかくだからね!

おそらく、塔には一生分登った気がする!! もういい!!(笑)

そんなタリンの塔ですが、たとえばこの写真じゃわかりにくいんだけれども、
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場所によっては、一段が40センチくらい高さがあったりします。登るのも大変なんだけど、降りるのもかなり膝にきます。中世の人々足腰強いよなー。私、しばらく足おかしかったです。

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おまけにこの狭さ。登る人たちと降りる人たちがすれ違えなかったりする箇所もあるんだよね。

塔に登る予定の人は、膝、気をつけてくださいね。

イチオシの塔は、山の手なら大聖堂、下町なら聖オレフ教会です。城壁にくっついてる塔で地味ながらおすすめなのは、聖オレフ教会の近くにあるエッピング塔(Epping Tower)。

なぜなら、子ども向け中世資料館みたいになってまして、投石機も展示してあるし、
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じゃーん! 中世騎士のコスプレも可能です!! これ全部自由に着てOK。

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おい、後ろ、後ろ、みたいになってる女がここに。鎖帷子が異様に重くて、着るの無理!って感じだったんですが、西洋の若者が全身マジで着用にトライしてた。「重くないの!?」って聞いたら、「うん、まあ重いね!」と爽やかな返答が。

「こんな重いもの着て戦うのイヤじゃない?」「こんなの死ぬよね、逃げたほうがいいよね」「うん、さっさと逃げるにこしたこたないね」などという会話を交わしていたヘタレ東洋人とは違う。。。

なんだか、観光名所を紹介する予定が、今回は塔の話だけで終わっちゃった。タリンはまた次に続く!!

《本日のオマケ画像》
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地上から77メートルの高さにある塔のトイレでございます。保存状態が大変によい感じで残っているとのことで、確かこれは市庁舎の塔だったと思う。。。

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by rivarisaia | 2015-10-15 17:33 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(0)

エストニア、どこにあるんだっけとよく聞かれるので、 親切な私は地図を載せときますね。そんな私も行く直前まで、リトアニアと頭の中でごっちゃになったんですが……っておい! (ラトビアではないという自信だけはあった)
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丸ついてるのが行った場所。上からヘルシンキ、タリン、タルトゥです。

タリンがエストニアの首都。中世にはハンザ都市として繁栄し、城壁に囲まれた旧市街が世界遺産になってます。

タルトゥは、エストニアの文化の首都といわれている大学町(※この地図はタルトゥで入手したインフォメーションブック掲載)。

エストニアの位置が把握されたところで、タリンの地図です。
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右上の青い線が引いてある場所が、ヘルシンキからのフェリー乗り場Dターミナルで、赤で囲った箇所が旧市街です。

ヘルシンキから日帰りでタリンに行くなら、ふらふらと旧市街をのんびり散歩するだけでじゅうぶん楽しめるのではないかと思います。

いっぽうタリンに宿泊して、教会の内部やら博物館やらを見倒す!!という方は、タリンカード(と、この観光地図)をゲットするのがおすすめ。

タリンカードは、ツーリストインフォメーションにて購入可。ヘルシンキカードを持ってる人は、見せると割引サービスがあります。

私たちは48時間のカードを買ったんですが、購入の際、兄さんに「月曜や火曜は休みのところが多いけど、いいの?」と心配される。うん、それでもじゅうぶんすぎるほど元取ったよ。。。

観光の準備が整ったところで、次に続く。



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by rivarisaia | 2015-10-14 23:58 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(0)

カビ取り掃除から久々の大片付けモードに入っていたら、もう10月半ば。来週から東京国際映画祭ですよ!? 月日の経つのは恐ろしく早いものですね……。映画祭の前にエストニアのメモ書きを残しておきたいが、すでに記憶がおぼろげである。

今回、エストニアへはヘルシンキからフェリーで行きました(フェリーのチケットは日本で予約購入可能)。ヘルシンキにも泊まって買い物したりザリガニ食べたりもしたんですが、旅のメインはフィンランドではなくあくまでもエストニアなのでヘルシンキの話は省略。

ヘルシンキからエストニアのタリンまでは、Silja Lineというフェリーでおよそ2時間。このフェリーはかなりでかい。私たちはスーツケースを持ったまま、ラウンジフロアのソファに陣取ってまったり過ごしましたが、カフェテリアもあるので、そこで時間をつぶすのもいいかも。ほかに免税品店(ただし税金は空港で申請すれば戻ってくるという仕組みなので注意)やスーパーもあります。フェリーにはフリーWifiがあり、チケットの番号を入れるとつながる仕組み。
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フェリーのラウンジフロア。リズム感のないDJが、古い曲をガンガンかけて誰も聞いてないのに一人ノリノリで痛々しく、うるさかった……。ビンゴ大会もやってたけど、参加費が高いせいか参加者がほとんどいなくて非常に寂しい感じ。
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フェリーのスーパーといえば、イチオシの商品は酒です。山積みの酒。

帰りもフェリーでタリンからヘルシンキへ行き、フェリーターミナルから飛行場へタクシーで直行したのですが、帰りのフェリーは行きとは内装がずいぶん違ってました(ラウンジのソファーに陣取ってまったりした。

タリン到着はDターミナル。ここから町の中心部へはタクシーでかなり近いです。ここから塔地獄の旅が始まるのであった……ということで続く。



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by rivarisaia | 2015-10-13 21:16 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Comments(0)