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by rivarisaia
| 2012-01-02 00:08
| 切手・郵趣
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地道に追いつけシャブロル第3弾。もう年内にシャブロルに追いつくのは無理なので、まだ見てないのは来年かなー。
『甘い罠(Merci Pour le Chocolat)』監督:クロード・シャブロル
出だしから空気が不穏。一度結婚して、離婚して、再婚…いったい何があった?と謎が謎を呼ぶのですが、その後で、
ということが発覚。ますます何かがおかしい。これは病院側の間違いらしいのだが、どうも怪しいのである。なぜなら、ギヨームには父アンドレの才能がなく、手違いで見せられたという女児は、現在ピアニスト志望の女性だからだ。
このピアニスト志望のジャンヌは、母親から病院の間違いエピソードを聞き、アンドレに会いに行く。そしてアンドレの妻ミカがうっかりショコラの入ったポットを倒したことに不審を抱き…というのが話の発端です。
何かがおかしいのに、何がどうおかしいのか不明な空気充満。そんな雰囲気の中で、アンドレとジャンヌはピアノの練習をしたりするけど、弾いてる曲はリストの「葬送」なのだった。嫌な変なのは明らかにミカ(イザベル・ユペール)ですが、ミカが何を考えているのかさっぱりわからない。それだけにミカの笑顔が怖いんだけど!
誰を "葬送" するのか…というのは最後に判明するのですが、ソファの上の黒い蜘蛛の巣のような編み物にからめとられたような構図のラストは「うわー」と思いました。
今回の食べ物は、食後のケーキもよかったけど、やっぱりショコラ。ココアというよりもなんだか濃厚でどろりとしてスパイスも効いてそうなショコラ。少なくとも見た目は美味しそうよ。
それにしても、そもそもなぜジャンヌの前でポットを倒したのかなあ。うっすらわかるようでいてわからない。もともと本作はシャーロット・アームストロングのミステリ『見えない蜘蛛の巣』をもとにしています。原作も読んでみたい。
『甘い罠(Merci Pour le Chocolat)』監督:クロード・シャブロル
ピアニストのアンドレが、チョコレート会社の会長のミカと再婚する。アンドレとミカは昔結婚していたが離婚していて、アンドレはリズベットという女性と結婚、息子ギヨームをもうけていたのが、リズベットが事故で死に、ミカとよりを戻したのだった。
出だしから空気が不穏。一度結婚して、離婚して、再婚…いったい何があった?と謎が謎を呼ぶのですが、その後で、
じつはギヨームが生まれたときに、赤ん坊を見にいったアンドレは病院の手違いで同じ日に生まれた女の子を見せられたことがあった。
ということが発覚。ますます何かがおかしい。これは病院側の間違いらしいのだが、どうも怪しいのである。なぜなら、ギヨームには父アンドレの才能がなく、手違いで見せられたという女児は、現在ピアニスト志望の女性だからだ。
このピアニスト志望のジャンヌは、母親から病院の間違いエピソードを聞き、アンドレに会いに行く。そしてアンドレの妻ミカがうっかりショコラの入ったポットを倒したことに不審を抱き…というのが話の発端です。
何かがおかしいのに、何がどうおかしいのか不明な空気充満。そんな雰囲気の中で、アンドレとジャンヌはピアノの練習をしたりするけど、弾いてる曲はリストの「葬送」なのだった。嫌な変なのは明らかにミカ(イザベル・ユペール)ですが、ミカが何を考えているのかさっぱりわからない。それだけにミカの笑顔が怖いんだけど!
誰を "葬送" するのか…というのは最後に判明するのですが、ソファの上の黒い蜘蛛の巣のような編み物にからめとられたような構図のラストは「うわー」と思いました。
今回の食べ物は、食後のケーキもよかったけど、やっぱりショコラ。ココアというよりもなんだか濃厚でどろりとしてスパイスも効いてそうなショコラ。少なくとも見た目は美味しそうよ。
それにしても、そもそもなぜジャンヌの前でポットを倒したのかなあ。うっすらわかるようでいてわからない。もともと本作はシャーロット・アームストロングのミステリ『見えない蜘蛛の巣』をもとにしています。原作も読んでみたい。
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by rivarisaia
| 2011-12-29 01:32
| 映画/洋画
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「年内に終わらせることリスト」の項目を着々とクリアしていたはずが、ハテ?という状態の現在です。That's 年末マジック!
25日にはクリスマス向け菓子を売っていたスーパーが、26日には紅白かまぼこやら数の子などの正月食材で満載になっていて、毎年のことながら撤収の早さに驚いたのも年末マジック。
途中で正月を盛り込みつつ、1月6日までクリスマス気分を引きずりたいところなので、こんな本を紹介。こちらポップアップ絵本の中でも定番中の定番本(と勝手に思ってる)。
『The Twelve Days of Christmas : A Pop-Up Celebration』Robert Sabuda著
「クリスマスの12日=The Twelve Days of Christmas」という有名な古い歌があるのですが、それを飛び出す絵本にしたのが本書です。
キリスト教業界では 1月6日が公現節(Epiphany/エピファニー)といって東方の三人の博士がイエス様のところにやってきた日となっておりまして、この日でクリスマス期間終了。12月25日から1月6日までの12日間が、クリスマスの12日です。
歌詞は、ざっくり訳すとこんなの。
とまあ、12番まで日付が増えるにしたがい贈り物を追加していくという歌で、プレゼントの中身が妙じゃないか?という印象もありますが、実はこれ暗号みたいなもんです(何を象徴しているのかは英語のWikipediaなどにも説明があります)。
意味はともかく、歌うとなかなか楽しい歌なのですが、この飛び出す絵本もかなり楽しいぞ。
こんなふうに、全ページかなり豪快にいろいろ飛び出します。
サブダさんの本の中ではこの本がいちばん好きです。気が早いけど、来年のクリスマスプレゼントにどーぞ。
25日にはクリスマス向け菓子を売っていたスーパーが、26日には紅白かまぼこやら数の子などの正月食材で満載になっていて、毎年のことながら撤収の早さに驚いたのも年末マジック。
途中で正月を盛り込みつつ、1月6日までクリスマス気分を引きずりたいところなので、こんな本を紹介。こちらポップアップ絵本の中でも定番中の定番本(と勝手に思ってる)。
『The Twelve Days of Christmas : A Pop-Up Celebration』Robert Sabuda著
「クリスマスの12日=The Twelve Days of Christmas」という有名な古い歌があるのですが、それを飛び出す絵本にしたのが本書です。
キリスト教業界では 1月6日が公現節(Epiphany/エピファニー)といって東方の三人の博士がイエス様のところにやってきた日となっておりまして、この日でクリスマス期間終了。12月25日から1月6日までの12日間が、クリスマスの12日です。
歌詞は、ざっくり訳すとこんなの。
クリスマスの1日目に
愛しい人がくれたのは
梨の木にとまるヤマウズラ1羽
クリスマスの2日目に
愛しい人がくれたのは
2羽のキジバト
梨の木にとまる1羽のヤマウズラ
クリスマスの3日目に
愛しい人がくれたのは
3羽のフランスのめんどり
2羽のキジバト
梨の木にとまる1羽のヤマウズラ
(以下略)
とまあ、12番まで日付が増えるにしたがい贈り物を追加していくという歌で、プレゼントの中身が妙じゃないか?という印象もありますが、実はこれ暗号みたいなもんです(何を象徴しているのかは英語のWikipediaなどにも説明があります)。
意味はともかく、歌うとなかなか楽しい歌なのですが、この飛び出す絵本もかなり楽しいぞ。
こんなふうに、全ページかなり豪快にいろいろ飛び出します。
サブダさんの本の中ではこの本がいちばん好きです。気が早いけど、来年のクリスマスプレゼントにどーぞ。
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by rivarisaia
| 2011-12-28 02:41
| 本
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by rivarisaia
| 2011-12-24 17:12
| モノ
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またもや地道にシャブロル。そしてまたもやブノワ・マジメルがドロドロとしたブルジョワ家庭の一員であるという設定です。
『悪の華(La Fleur du Mal)』監督:クロード・シャブロル
『悪の華』といえばボードレールの詩集ですが、本作はそれとは関係ないんですけども、あとから詩集を読みかえしてみたら、根底になにか通じるもの(退廃、美、殺人など)があるように感じてしまったのは気のせいかしら。映画は、ある名家の人間模様と過去の秘密が現在に絡まっていくという怖い話です。
まったりしているフランス映画をみると睡魔に襲われる家人ですら、かなり引きつけられてみていたので、さすがシャブロル。そんな家人はひとこと、「爽やかに怖かった」と言っていました。
そう、ある家族の負の話なのに何故か陽光に満ちて爽やか、といいますか、負の部分は覆われて優雅な表面しか見えないかのようでいて、常にまとわりつく不穏な空気。温室でコーヒー飲んだり、こんもりと満開の紫陽花のそばで庭いじりしたり、海辺の別荘で過ごしたりと、ハイライフを送っていますが、たまに表面がひび割れて、アレやコレやと愛と悪が渦巻いているのが見えるんですよね、このお屋敷。
本作は、お屋敷映画でもあります。オープニングにうつるお屋敷、玄関から続く階段、屋敷に(一族の血に)囚われてしまったかのように、鳥カゴ越しにうつるふたりの女性のショットが印象的で、とてもおすすめです。
笑う場面じゃないのに、つい笑ってしまうラスト近くの階段のシーンもさることながら、エンドクレジットとともに映し出されるパーティシーンで一族の皆さんを目で追ってしまったときにうすら寒いものを感じました。
そして私としては忘れちゃいけない、シャブロル映画食事シーンも充実。ウナギの煮込みに高価な白ワイン、じゅるりじゅるりと吸い込むように食べていた生ガキ、焼きたてのクロワッサンなど、格別おいしそうに撮ってるわけでもないのにお腹がすいてしまい、パテと赤ワインを深夜に飲み食いしてしまったのはいうまでもありません。
『悪の華(La Fleur du Mal)』監督:クロード・シャブロル
『悪の華』といえばボードレールの詩集ですが、本作はそれとは関係ないんですけども、あとから詩集を読みかえしてみたら、根底になにか通じるもの(退廃、美、殺人など)があるように感じてしまったのは気のせいかしら。映画は、ある名家の人間模様と過去の秘密が現在に絡まっていくという怖い話です。
まったりしているフランス映画をみると睡魔に襲われる家人ですら、かなり引きつけられてみていたので、さすがシャブロル。そんな家人はひとこと、「爽やかに怖かった」と言っていました。
そう、ある家族の負の話なのに何故か陽光に満ちて爽やか、といいますか、負の部分は覆われて優雅な表面しか見えないかのようでいて、常にまとわりつく不穏な空気。温室でコーヒー飲んだり、こんもりと満開の紫陽花のそばで庭いじりしたり、海辺の別荘で過ごしたりと、ハイライフを送っていますが、たまに表面がひび割れて、アレやコレやと愛と悪が渦巻いているのが見えるんですよね、このお屋敷。
本作は、お屋敷映画でもあります。オープニングにうつるお屋敷、玄関から続く階段、屋敷に(一族の血に)囚われてしまったかのように、鳥カゴ越しにうつるふたりの女性のショットが印象的で、とてもおすすめです。
笑う場面じゃないのに、つい笑ってしまうラスト近くの階段のシーンもさることながら、エンドクレジットとともに映し出されるパーティシーンで一族の皆さんを目で追ってしまったときにうすら寒いものを感じました。
そして私としては忘れちゃいけない、シャブロル映画食事シーンも充実。ウナギの煮込みに高価な白ワイン、じゅるりじゅるりと吸い込むように食べていた生ガキ、焼きたてのクロワッサンなど、格別おいしそうに撮ってるわけでもないのにお腹がすいてしまい、パテと赤ワインを深夜に飲み食いしてしまったのはいうまでもありません。
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by rivarisaia
| 2011-12-21 20:29
| 映画/洋画
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