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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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ひきつづき東京国際映画祭のメモ。オムニバスって好き嫌いの差が出るし、そもそも短編って難しいよね…と感じた1本でございました。

香港四重奏+香港四重奏II』監督:ハーマン・ヤオ(邱禮濤)ほか7名

それぞれの作品タイトルと監督名は下のほうに記しておきます。オムニバス映画ですべてが好みという状況はめったに起きないので、最初からあまり期待してなかったんだけど、本作は2本とも微妙。どちらかといえば、1の方がよかったかな、という程度。

個人的に耐えられなかったのは、1作目の2番目クララ・ローの作品(映像も好きじゃないけど英語の台詞が小っ恥ずかしい内容でぞわぞわした)と、2作目の1番目ブリランテ・メンドーサの作品(画面がゆれるので気持ち悪くなった)です。

全体のテーマは「町が主役」なのかしらと想像してたのですが、中にはそういう作品もあったかもしれないけど、いずれにしても中途半端な印象で残念でした。

あ、でもね、ハーマン・ヤオの作品に登場する「もち米チャーハン」が美味しそうで、もち米の料理はあまり好きじゃない私も一口味見してみたくなりました。

●香港四重奏
「もち米炒飯/生炒糯米飯」監督:ハーマン・ヤオ
「レッドアース/赤地)」監督:クララ・ロー
「恋は偏屈/偏偏)」監督:ヘイワード・マック
「黄色いサンダル/黄色拖鞋)」監督:フルーツ・チャン

●香港四重奏Ⅱ
「パープル/紫」監督:ブリランテ・メンドーサ
「機密洩れ/天機洩」監督:ホー・ユーハン
「Mホテル/M酒店)」監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
「上河図/上河圖)」監督:スタンリー・クワン
# by rivarisaia | 2011-10-26 22:42 | 映画/香港・アジア | Trackback | Comments(0)
TIFFの2本目はこちら。インド映画の名場面を1本に凝縮した、それはそれは華やかで心沸き立つ作品。

ボリウッド~究極のラブストーリー(Bollywood: The Greatest Love Story Ever Told)
監督:ラーケーシュ・オームプラカーシュ・メーヘラー/ジェフ・ジンバリスト

昔の映画から最近の映画まで、おびただしい本数がコラージュされていて、その映画がつくられた時代背景を重ね合わせて、インド映画の過去から現在までの歴史を俯瞰します。さらに合間に監督や俳優、女優のインタビューも挟み込まれる。

なんて贅沢なんだ! これDVD欲しいよ…(権利関係が難しいのでDVD化はないのでは、というウワサである)。

最近はあまりインド映画を見てないのですが(あと俳優の名前等がちゃんと覚えられない…という個人的な問題も抱えています)、それでも、あら懐かしい!という場面がチラッと出てきたり、若いアミタブ・バッチャンのイカす映像が堪能できたり、マードゥリーが相変わらず美人だったり、この映画みたい!とそそられるような映像が盛りだくさん。

色も非常に鮮やかできれいで、心が浮き浮きするような曲ばっかりなので、ポワ~ンと夢見心地になっているうちに終わってしまった(なのでくどいようだがDVDがほしい)。

印象的だったのは、「インド映画はミュージカルじゃない。歌と踊りが入るのはごく自然なことだから」というのと、「日当6ルピーしか稼げない人がなけなしのお金をはたいてチケットを買って映画を見にいくのに、自分と同じような境遇の人の話など見たいだろうか」という言葉。ちょっと『カイロの紫のバラ』を思い出した。だから夢があるんだねえ。

インド料理(ターリーとかミールス)のように一皿にいろんな味やスパイスが乗っているのがインド映画、という言葉や、人々の「バッチャンは神」と言っていた姿にも、まさにその通りだねえと強く頷いたのであった。

とりあえず、私はまずバッチャンの『DON』を見なくては。

では、予告編をどうぞ。


# by rivarisaia | 2011-10-25 23:35 | 映画/香港・アジア | Trackback | Comments(0)

ミヒャエル

私の国際映画祭は昨日から。今年はあんまり本数見ませんので、忘れないうちにどんどん感想を書いておく。

1本目はオーストリア映画です。最初ドイツの話だと勘違いしてたので、家や町がドイツっぽくないなーと思ってたら、舞台はオーストリアだった(そういう台詞が出てくる)。監督もオーストリア人。ハネケの作品などのキャスティング・ディレクターとして活躍してる人なのね。

ミヒャエル_b0087556_22434279.jpg

ミヒャエル(Michael)』監督:マルクス・シュラインツァー


平凡な会社員ミヒャエルの生活を描いた話…なのだが、実はこのミヒャエルは自宅の地下室に少年を監禁しているのだった。

私はペドフィリアの話はフィクションであっても不快に思うので、実は本作をみるかどうかすごく迷ったんですけど、予感通りあからさまな描写はほとんどなく(もちろんそれを匂わせる描写はある)、その点ではあまり不快にならずにすんでよかった。

まあ、途中で「おい、おっさん、お前何してんの?」という場面もあったけど、少年にあっさり冷たくスルーされてましたね、ミヒャエルさん…。

ハゲ具合と顔立ちがERのグリーン先生と同じ系統であるミヒャエルは、その異常な点をのぞけばあとは平凡な人、というより、むしろとても不器用でドン臭い上に、短気でカッとなりやすいタイプ。そんなミヒャエルの生活を淡々と見せられるのに耐えられるだろうか…と映画の出だしで不安がよぎりましたが、心配は無用でした。

異常者の異常な部分を画面から極力排除して、あくまで平凡な一面にクロースアップしているため、時折ゆがみが現れて、静かに緊張が走ったりするし、予想外の事態が起きたりする。また、異常な内面をはっきりと見せないので、彼が何を考えているのかよくわからないため、先の行動も読めない。

結末に向かっての展開も予想外でした。

ラストショットは秀逸で、これまで平凡な人だと皆が考えていたミヒャエルの、暗部がまさに開かれようとするところで終わる。私も監督だったらあの構図で止めるだろうな。あの後どうなったんだろう。
# by rivarisaia | 2011-10-24 22:45 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)
前に「自分を郵送した人」の本を紹介しましたが、こちらも英国 Royal Mail に挑戦したという本。ビジュアル書です。

Envelopes:Royal Mail に挑戦した変テコ宛名封筒の本_b0087556_13501358.jpg

Envelopes』 
Harriet Russell著、Allison & Busby

著者のハリエット・ラッセルさんはロンドンで活躍中のイラストレーター。

子どもの頃から「うちの住所のスペルがてんで間違ってるのに、ちゃんとうちに手紙が届くなんてすごい」と思っていたハリエットさん。1998年に、自分宛にわざと宛名がわかりにくいようにして手紙を投函してみると、やっぱりちゃんと届く。要は郵便番号さえ読めれば、住所が読めなくてもかなりの確率で届くのではないか、と推測したわけです。

で、ハリエットさんはイラストレーターなので、かなり変テコな、時にはパズルのような形式で住所を書いて手紙を投函しつづけます。

Envelopes:Royal Mail に挑戦した変テコ宛名封筒の本_b0087556_13501562.jpg


住所が迷路になってたりとか、

Envelopes:Royal Mail に挑戦した変テコ宛名封筒の本_b0087556_13501754.jpg


絵かよ! みたいな住所とか。

するとそのうちに、郵便局員も楽しくなってきたのか(?)、「グラスゴーの集配所が解きました」などと封筒にメモをつけてくるようになったそうな…。たとえば住所がクロスワードパズルになっており、空欄を郵便局員が赤ペンで埋めているタイプなんてのもある。郵便局員、ご苦労様である。それともヒマなの!? ヒマなのか?

そこまでするとさ、「あ〜また変な封筒だよ、あそこの家か!?」って一目瞭然なのではないかと思ったら、ハリエットさんも同じことを考えたようで、両親の家に送ってみたり、友人の家に送ってみたりと、まあいろいろ実験しているのだった。

結論としては「英国の郵便システムは期待以上に優れている」ということに落ち着くのですが、こういうのはイギリスならでは、という気もします。さすが、Royal Mail。
# by rivarisaia | 2011-10-22 00:44 | 書籍 | Trackback | Comments(0)

多肉に花が咲きました

昨日はわりと暖かかった気がするのに、いきなり今日からめっきり寒くなって、あわてて洋服の引き出しをひっかきまわしてた私です。

しぶとく朝顔も咲いてるんだけど、もう終わりかなあと枯れた葉っぱをむしり取ったりしてて、別の植木鉢の多肉に花が咲いてることに気づいた。

多肉に花が咲きました_b0087556_183151100.jpg

へええ、こんな穂みたいな花が咲くのか! かわいい!

ちなみにこの多肉ですが、種類不明。そのうち調べようと思いつつ、いまにいたります。アボカドと一緒にこの鉢もそろそろ屋内に入れたほういいね。
# by rivarisaia | 2011-10-19 18:32 | 動植物 | Trackback | Comments(0)