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今までやるやる詐欺だったけど、この春からはもっと真面目にイタリア語やるんだよ、という決意のもと、結構前に買って放置していたイタリア語のテキストを引っ張り出しました。

じゃじゃーん!
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『Boccaccio Cinque Novelle』(Bonacci editore)

「Classici Italiani per stranieri(外国人のためのイタリアの古典)」のシリーズより、ボッカッチョの『デカメロン』から5つの話が収録されてます。友だちに「デカメロンか....エロいの?」って聞かれたんですけど、ざっと見た感じでは特にエロくない以下の5話ですよ。

4日目第9話(心臓を料理して妻に出す話)
5日目第8話(ナスタージョ・デリ・オネスティの話)
7日目第4話(トファーノの井戸の話)
6日目第10話(修道士チポッラの話)
8日目第3話(カランドリーノの魔法の石の話)
最初に収録されている、「妻の愛人の心臓を料理して妻に食べさせる」というグロい話が記憶に残っていて、あ、それ原文で読んでみたいと思ったのでした。そりゃいいとして、このテキストの中ページどうなっているかというと、こんな感じ。
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上の灰色の枠の中におおまかなあらすじが書いてあって、原文と現代イタリア語訳が見開き対訳になって掲載されていて、左右の灰色の枠に訳注があるという親切設計です。

果たしてこれ、私に読み解けるのかしら....。よくわからないけど、最初の話くらいがんばってみるね。



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by rivarisaia | 2016-04-08 10:38 | ラテン語・イタリア語など | Comments(0)

聖アガタの日おめでとう

ふと気づいたら、きょうは聖アガタの日なのであった。シチリアの聖アガタさまはわたしの聖人なので、これがイタリアならプレゼントをもらえるかもしれない日である。イタリア人の友人(南部出身者)いわく、自分の名前の聖人の日を誕生日並みにお祝いするらしく、「年に2度誕生日プレゼントがもらえるようなものね!」だそうです。そりゃいいね! 地域とか家によるんだろうけど。

ちなみに誕生日おめでとうはイタリア語で「Buon Compleanno!」といいますが、名前の聖人の日おめでとうは「Buon onomastico!」といいます。

さて、シチリアの聖アガタさまですが、拷問でおっぱいを切り落とされたという逸話の人で、たいていの絵では切られたおっぱいを盆にのっけて微笑んでるという、なんとも恐ろしいことになってます。有名なのはこの絵。
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フランシスコ・デ・スルバラン画。盆にのってるのがおっぱい。これはまったくもって可愛いほうです。

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「Sano di Pietro: Martyrdom of Saint Agatha in an Initial D: Cutting from an Antiphonary」より
血出てる…。つままれて血出てますよ…。

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「"Raoul d'Ailly Master" Collection」より
両胸から血出てますよ…痛いよ……。痛いよーー。

という有様で、なんというか、うるわしい感じの絵がないんですけど!
カトリックショップにて、探しに探して集めたブロマイドこと聖人カードはさすがに痛さ控えめ。何でしょう、聖アガタはけっこうえらい聖女のはずなのに、グッズが少ないんですけど!(ちょう不満)
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一番右の人形の写真は、シチリアにあるアガタ像ですね。シチリアの守護聖人でもあるので、わたしは一度シチリアに行かねばなるまい。そして意味がわからないのは左の炎に包まれている絵ですよ。聖アガタの箱にあったんだけど、本当なの? 違う人ではなく?? 火山や火災の守護聖人だから?
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by rivarisaia | 2014-02-05 23:59 | モノ | Comments(2)

きょうこそ映画の感想を…(しかも去年の)などと目論んでたのですが、昨日びっくりなニュースがあったので記録としてここに記しておかねばなるまい。

ええ、パパ様ことベネディクト16世が、高齢により体力の限界…ということで教皇の座から退位ですよ、奥さん!

そんなこともあるのね! すごい!

存命中の退位は1415年のグレゴリウス12世以来、約600年ぶり!(ニュースソースによっては700年になってたりしますけど、引き算すると598年ですが…)

いや、でも真面目にヨハネ・パウロ2世が晩年よれよれになってかなりお辛そうな姿を拝見してただけに、こういう自発的な辞任という前例をつくるの大事。これまでも大丈夫だったのに、実行した人がいなかったわけだし。

カトリック的にはみな動揺…ということはなく、なかには動揺してる人もいらっしゃるでしょうが、むしろ私のまわりではコンクラーベきたー!とわくわく気味である。パパ様が亡くなったわけじゃないのでいつも以上にわくわくしている気がしないでもない。おまけに現状、復活祭まであと約1ヵ月と時間がナイ。

今年の日程はこんなですよ。

3月24日 枝の主日
3月28日 聖木曜(たぶん午前中に聖香油のミサ)
3月29日 聖金曜
3月30日 聖土曜
3月31日 復活祭


間に合うのか、コンクラーベ!みたいなタイミングであり、外野の興奮度がさらに増している気もなきにしもあらず。復活祭とその前の聖なる3日間が空位ってありえないと思うので、24日の枝の主日には新教皇が誕生していると予想。あと3月19日がね、聖ヨハネもといヨセフの日(私としたことが間違えた。イエスのお父さんです!)でイタリアでは父の日なので、この日には決まってるかもしれないね。

さて。

パパ様がいなくなってから新しいパパ様が決まるまでの間を「使徒座空位(しとざくうい)The Vacancy of the Apostolic See」といいます。この期間だけの特別切手とか特別硬貨も発行されたりする。ほんといろいろ間に合うのか…と心配になりますが、ヴァチカンはブラック企業以上に過酷なので大丈夫!うふふ。

通常ヴァチカンはこのような王冠と鍵が組合わさった教皇の紋章を使ってるんですが…
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使徒座空位のときは紋章がこんなふうな傘と鍵に変わります。
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そんな細かいところにも注目してね!

ちなみに本日のイタリアの新聞1面はやっぱりどこもパパ様。
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スポーツ紙にもサッカーのニュースのかたわらにパパ様。
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しかしTwitterで一部が騒然となったフランス、リベラシオン紙が圧倒的にすばらしいです。アートディレクターは誰なんですか、すてき。
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この紙面デザインもさることながら、なんと社説がラテン語ときたもんだ。ここで読めます。

でもってラテン語といえば、「ローマ法王退位のスクープ記者、成功のカギはラテン語」ですってよ! 日本語のニュースのリンクはすぐ切れちゃうので、英語の記事のリンクも下にはっておく。

Latin Not Totally Useless
Latin helps journalist Giovanna Chirri get the scoop

やばい、ラテン語やっぱり役に立つじゃない…勉強しなきゃ…。

<メモ>
「ローマ法王」と「ローマ教皇」表記については、カトリック的には「教皇」を使ってほしいんですけども…という見解をコチラでどうぞ。私としてはもうパパ様でいいじゃん、とパパ様推奨。
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by rivarisaia | 2013-02-12 20:40 | 日々のよもやま | Comments(2)

この前正月だったのに、あっという間にもう下旬なんですけど…こわい。

先日、パパ様ことローマ法王の公式 Twitter についにラテン語が登場! パパ様は複数の言語のアカウントを持っているのだが、Pontifex_ln というのがラテン語で、このアカウントがフォローしてる8つのアカウントが、その他の言語です。

さあ、私も今年はもうちょっと真面目に勉強しよう。そこで参考書ですよ。

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インデックス式 ラテン文法表』有田潤著、白水社

アマゾン等で検索すると全然違う表紙が出てきますが、紙のカバーが邪魔なので取ってしまったのです。そしたらどうよ、この金色に光るラテン語のタイトル文字。かっこいい…。

表紙は酷使に耐えうるビニール加工のソフトカバー、薄くて軽くて小さいので、持ち歩くのにもよいサイズ。

アマゾンでも高評価ですが、使ってみると大変に便利な1冊。ペラペラに薄いので(64ページしかない)、複雑怪奇なラテン語文法がこれで大丈夫なの?と不安になるかもしれませんが、まったく問題ありません。むしろこのようなコンパクトな1冊にまとめた有田先生、すばらしい。

使いやすさの秘訣がインデックス式。本書をぱかっと真ん中で開くと…
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こんなふうになってます。左側が名詞や形容詞など右側は動詞の変化等にまとまっていて、知りたい項目が一目瞭然。パッと引けるし、各項目が例文付きで見開きで説明されており、わかりやすいので本当におすすめ。

とりあえず、私の場合はつねに鞄に入れて持ち歩くことから始めてもいいかもな…。
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by rivarisaia | 2013-01-23 23:26 | | Comments(2)

世界図絵(復刻)

前回紹介した「ロンドンの呼び売り」本と同じく、ほるぷ出版の復刻絵本シリーズの1冊です。
今回は、チェコの教育者コメニウスさんが記した世界初の子ども向け百科事典。

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世界図絵(Orbis Sensualium Pictus)』ヨハン・A・コメニウス著、
ほるぷ出版 復刻世界の絵本館 オズボーン・コレクション

上の茶色の表紙が本書です。本文197ページ、前に序文、後ろにインデックスが付いてます。本文は、木版画の挿絵に絵を説明するテキスト(本書は英語とラテン語の二カ国語)という構成で、章立てで153章。

もともとは、ラテン語とドイツ語(High Dutch)で書かれていたのを、Charles Hoole 氏が英語に翻訳し、おそらく1658年にロンドンで初版が発行された。その後、修正加筆がなされて、こちらのレプリカは、1777年の第20版。

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こちらの見開きは金属(左ページ)と石(右ページ)

絵に番号がふってあって、「鉛、1、はやわらかく重い。鉄、2、は硬く…」といった調子で文章が入ってます。左側のコラムが英文、右側がラテン語。

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こちらは川魚と沼の魚(左ページ)、海の魚と貝類(右ページ)。

挿絵がかなりイイ感じである。

本書のオリジナルは、Toronto Public Libraryの「The Osborne Collection of Early Children's Book」にある本。

ふと気づいたけど、これでラテン語の勉強できるじゃん! やる気になれば。併記されてる英語がやや古くさいんだけども。

世界図絵でラテン語勉強したい!という方はオンラインでも読めるのでどうぞ。

まず1777年版はコチラ
ラテン語だけでよいなら、コチラをどうぞ。

両方とも挿絵も見られますよー。

日本語で読みたいのだが…という人は、平凡社ライブラリーから『世界図絵』というタイトルで新書が出てますので、そちらをどうぞ。
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by rivarisaia | 2012-11-12 21:49 | | Comments(2)

先日、イタリア人に聞いた「ジャッロ」と「ホラー」の違いの話をしたついでに、イタリア語の色の話でも。

すでに記した通り、イタリアでは、ミステリのことをジャッロ(Giallo)と言います。シャーロック・ホームズもアガサ・クリスティもジャッロ。「Giallo」とは「黄色」という意味です。

これは、モンダドーリという出版社から出ていた「IL Giallo Mondadori」というミステリ・シリーズの表紙が黄色だったことに由来します。つまり黄表紙だ。こちらはそのシリーズから出ているアガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』。

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確かに黄色ですね。いまでもこのシリーズはクラシック・ミステリ・シリーズとして出てるっぽい。公式ブログもあるし。

ちなみにシリーズの1冊目は、1946年の『Perry Mason e l'avversario leale』(E.S.ガードナーのペリー・メイスンシリーズ『おとなしい共同経営者』)。

モンダドーリから出ている最近のミステリの表紙は別に黄色じゃないんですが、どこかに黄色が使われているのはやっぱりジャッロだからでしょうか。謎だ。

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さりげなくタイトル文字が黄色だったり、表紙に黄色い輪っかがついてる。真偽のほどは定かじゃないけど、ミステリだからなのか?と考えてしまうわ。

そしてジャッロの中で細かく「il poliziesco/警察物」「il Noir/ノワール」「il thriller/スリラー」「il romanzo di spionaggio/スパイ小説」とわかれてるので、イタリアの本の通販サイトやお店でミステリを探すときは「Giallo」の複数形「Gialli(ジャッリ)」というカテゴリを見ます。

前回説明したように映画もミステリならジャッロ。ジェシカおばさんもコロンボ刑事もそうだし、CSI や Law&Order もジャッロです。

ちなみに怪奇小説は「il romanzo nero/romanzo=小説、nero=黒」。黒い小説…というと松本清張を連想してしまう私ですが、フランケンシュタインやドラキュラなどのゴシックホラーもここに入ります。

ロマンス小説は「il romanzo rosa/rosa=ピンク、バラ色」。直訳するとピンク小説に(笑)。ここはバラ色小説と考えたほうがロマンス度があがるかしら。

ポルノは「a luce rossa/赤い光の」となり、ポルノ映画は「film a luci rosse(←複数形なので語尾が変わる)」。何故に赤なのかと言うと、聖書に出てくる娼婦ラハブが窓から赤い紐を垂らしたエピソードからきているという説や、歓楽街で赤いランタンが使われているからという説などがあって、よくわかりません。あ、でも日本も歓楽街に関しては「赤線」っていうし、遊郭の印象も緋毛氈や赤い布団だったりしますね。

ついでに書いておくと、新聞記事やニュースのことを「la cronaca(クロナカ)」というのですが、これも次のように色で表現します。

la cronaca nera=黒い記事=社会欄、犯罪記事
la cronaca rosa=ピンク/バラ色の記事=有名人の結婚、おめでた、ゴシップなど
la cronaca bianca=白い記事=家庭欄、あるいは地元の公共機関の情報など

色で表現するっておもしろいですよねえ。他にも調べたら、まだまだありそう。
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by rivarisaia | 2011-08-14 23:55 | ラテン語・イタリア語など | Comments(0)

いまから2年半くらい前のことです。私はめまいのするようなドタバタな仕事に関わっておりまして、それはもう「エド・ハリスのいない『アポロ13』みたいな感じ」というエントリをあげました。

そして、今。福島の原発事故で対応中の現場の方々には本当に頭の下がる思いですが、きっと現場にはエド・ハリスが何十人もいるに違いない、と私は信じてますよ。
もちろんシチュエーションがまるで違うのは承知の上ですが、「失敗は選択肢にない(Failure is not an option)by エド・ハリス演じるジーン・クランツ」と言い切って取り組まねばならない事態です。

少なくとも東京消防庁にはエドがいる。私は先日の東京消防庁の会見をみて、確信しました。呼ばれる前から出動に備えて荒川河川敷でシミュレーション、現場に行けば不測の事態で計画再構築、必ず生きて帰ってくるから安心しろという言葉、平時に聞けば笑えるネーミングかもしれないが、スーパーポンパーの出動。すごい、東京消防庁!

自衛隊にも警察にも、もちろんエド・ハリスはいるでしょう。そして東電にもエド・ハリスはいるはずです。東電はよくわからない会見をやってるから伝わってこないけど、現場にはいるね。おそらく。

そんなわけで『アポロ13』を再度おすすめしておきましょう。(ごめん、大好きなんだよ、この映画)

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アポロ13 (Apollo 13)』監督:ロン・ハワード

私が本作を大好きな理由は、数々の名言はもちろんのこと、ひとりひとりの士気の高さとチームワークで、次々に襲いかかる不測の事態を柔軟な発想と創造性を武器にクリアしていく点と、誰も死なないという点です。

ディザスタームービーだとありがちですが、自らの命を犠牲に世界を救うっていうのがね、嫌いなんだよね。たとえば『アルマゲドン』。おいおい、ブルース・ウィリス死んでるよ!?『インディペンデンス・デイ』もそうだよ。アル中のおっちゃんが玉砕してるじゃないか。「やったー!」じゃねえよ、アメリカ人!

いっぽうで『アポロ13』のエド・ハリスは、しつこいくらい「ひとりも死なせない」と言ってます。

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"We are NOT losing those men."
"We are not losing the crew."
"We've never lost an American in space, we're sure as hell not gonna lose one on my watch!"


エド・ハリスだって本当はどこかの時点で、失敗するかも…という思いが心の片隅をよぎったに違いないですよ。でもね、上に立つ人だから、そんなことは口が裂けても決して言わない。自分が弱気になったらチーム全体にもうダメかも…という空気が漂っちゃうもんね。そういう意味でも、命をかけてやれ、と簡単に言っちゃうトップは信用なりません。

さて、いっぽうで、放射能関連であーだこーだといろいろな推測が飛び交い、どれを信じていいやら不安になる人も多いかと存じますが、ここでもエド・ハリスの名言をふたつほど引用いたします。

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"Goddamn it, I don't want another estimate! "
(ふざけるな、見込みはもういらない!)
"Let's not make things worse by guessing."
(推測から事態を悪化させるのはやめよう)


現場の人たちが無事で任務を終えることができるよう、心から祈っています。
そして、風評被害を避けるべく、推測だけで事態を悪化させるのはやめましょう。
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by rivarisaia | 2011-03-21 21:06 | 映画/洋画 | Comments(4)

1月や4月は、キリがよいせいか新しく語学を習いはじめる人の多い月らしく、そういや私がイタリア語始めたのは、数年前の4月でした。あんまり進歩してないなあ。よし、今年はがんばろう。…などと書きつつ、冬休み中に出された宿題がまだ終わってないのに、今週から授業が〜という切羽詰まった状況です。

それはさておき、私は語学は好きで無差別に興味津々ですが、好きと得意はまったく違います。本質的にはかなりめんどくさがりでいいかげんで大雑把な性格なので、ちっとも得意になりません。

しかしそんな自分にうんざりだ!となったときは、黒田先生のエッセイを読むことにしています。

外国語を習っている人はもちろん、外国語にアレルギーを起こすほど苦手な人も、黒田先生の本はおすすめ! 今日はまずこの1冊。
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外国語の水曜日―学習法としての言語学入門』黒田 龍之助著 現代書館

黒田先生はスラヴ言語専門ですが、外国語ならなんでも興味があるんじゃないかと思うくらい、いろいろな言語を習っておられる。以前、黒田先生をNHKのロシア語会話で拝見したことをきっかけに著作を読むようになった私ですが、本はどれもかなり楽しくて、読み終わると「言語っていいなー。おもしろい!」という明るい気分になります。

この本の前半は、先生自身や学生がどうやって語学を学んだかというエピソードを交えながら、外国語なんて大人になってからはじめても遅くないし、外国に行かないとダメってこともないんだよ、発音がちょっとできなくってもいいよ、楽しく勉強したらいいじゃないか、と後ろから支えてくれるような内容。後半は言語学入門といろいろな外国語について。

おもしろいのは、「日常会話程度」という人が多いけど、日常会話ほど難しいものはないんだからねーというくだり。海外で現地の人同士の会話に耳をかたむけたが、ちっともわからなかったとガッカリした人に対しては、他人の会話なんてよくわかんなくて当たり前だ!とキッパリ言ってくれます。

そんな黒田先生いわく、外国語学習でいちばん大切なことはやめないこと

どうせ完璧なんて無理なんだから、中途半端でもいいんだよ、イヤになったら気分転換して楽しく続ければいいじゃない、と語る黒田先生のおかげで、肩の力が抜けることうけあい。私なんて抜けすぎるきらいがあるけど、それでもまあいいか!

ということで、明日こそ宿題に手をつけよーっと。
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by rivarisaia | 2010-01-11 23:59 | | Comments(2)

最近、「絵辞書」を購入したんですが、なかなかよかったので、ご紹介。「ビジュアル・ディクショナリー」なるものはすでに2冊あるんですけど、これはちょっと変わってる。しかもいまならAmazonで23ドル10セントとお買い得。
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Pictorial Webster's: A Visual Dictionary of Curiosities
 John M. Carrera著、Chronicle Books刊

19世紀のウェブスターの版画で構成された辞書です。512ページと分厚いですが、本自体の重さは思ったよりも軽いです。本文は単語と絵が載っているのみで、それ以上の説明はナシ。逆にこのいさぎよさがよい。中ページはどんな感じかというと、

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いろんな色の単語を重ねている見返し(左)もきれい。右が「K」のページ。このように全ページにわたって絵と単語が配置されてるだけ。

後ろのほうの40ページ分くらいは、この辞書の制作ノートとかWebsterの挿画についてなど、オマケ的な読み物になっていて、その内容もちょっと変わってておもしろい。

何かの勉強に役立つというよりは、版画を眺めて楽しむついでに単語を覚えるかもね、という本。イラストなどの参考資料としても使えるかもしれませんね。何より、辞書の挿画マニアには垂涎の1冊。そんなマニアがいるのかどうか知らないけど、私は辞書の挿画はけっこう好きです。作者も辞書の挿画マニアなのかしら...。
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by rivarisaia | 2009-11-12 01:01 | | Comments(0)

雑用を片付けていたら週末が終わってしまい、あれれ?な気分でいっぱいです。いろいろやろうと思ってたのに……ま、いいか。来週やれば。

最近まったく触れてないラテン語ですが、つい先日、ヒストリーチャンネルで古代ローマの番組を見ていて、いつになくヤル気が出ている今日このごろ。新しいテキストがほしいところですが、そういや、うちにはこんな本がある。
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Fairy Tales in Latin: Fabulae Mirabiles
Victor Barocas著、Susan Schearer編集、Brad Rhodes絵、Hippocrene Books刊

白雪姫や赤ずきん、といったなじみ深いおとぎ話をラテン語で読んでみよう!という主旨の本です。アメリカのAmazonで評価が高かったので、昨年購入。本書には長所と短所があります。

●長所

(1) 字が大きくて、ひとつの話が約3ページと短いので、気軽に読める。

長ーい文章を解読中、わけがわからなくなって撃沈!ということがありません。おお、キケロよ、なぜ君の文章はそんなにまどろっこしいのだ…などと涙目になることもない。

(2) 元の話を知っているので、単語の意味が簡単に想像がつく。

これは初心者学習者にとって重要です。ラテン語の単語は変化しまくりなので、うっかり勘違いすると、文章の意味が変わってきちゃう。たとえば、「母が・太ったブタを・食べました」と「豚が・太った母を・食べました」では、全然意味が違うじゃない?

元ネタを知っていると、解読するのがマジで楽なんですよ...。

●短所

(1) 元の話を知りすぎているがために、辞書を引かずに推測だけで読んでしまう。

学校に通ってたときは、本当に毎晩泣きながら辞書をひいていた。先生の指摘に備えて、すべての単語の意味のみならず、格変化までもビッチリとメモしていた。それが逆にタメになったわけですが、元ネタを知りすぎているうえに、先生の激しいツッコミがないと思うと、ほんとに辞書ってひかなくなるもんですね…。

さらに、これが肝心なんですが、

(2) 挿絵がヒドイ(笑)

いや…その、まあ何ですか、堅いラテン語の本にも挿絵を入れて親しみやすくしよう、という心意気は買う。でも、この絵はあんまりだ。グリム童話の大昔の挿画を使うのではダメだったの? だって、こんな絵なんだよ。。。

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左が白雪姫の挿絵、右は裸の王様の挿絵。もっとマシな絵もあるんだけど、見れば見るほど雑な絵なのだった。

結論としては、やっぱり学問に近道なし、せっかく読むなら『ガリア戦記』などに挑戦したらいかがか?という気分になったのでした。初心者が息抜きで読むにはいいかも。たぶん、読み終わったあかつきには、「難しくてもちゃんとしたのを読もうかな〜」という気持ちになると思います。

似たような本で『Fairy Tales from Before Fairy Tales: The Medieval Latin Past of Wonderful Lies』というのがミシガン大学から出ていて、こちらは表紙の絵や内容説明をみると、本書よりも本格的でおもしろそうです。ちょっとほしいが、中世ラテン語ときたもんだ。私が手を出すのは、まだまだ先の話…でも先に買っておくという手もあるか…。
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by rivarisaia | 2009-11-09 01:25 | ラテン語・イタリア語など | Comments(0)