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わたしは、ダニエル・ブレイク

公的な福祉制度がカフカの世界のような状況になっているのは、日本に限らず世界のあちこちも同じで、これは英国の話。
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わたしは、ダニエル・ブレイク(I, Daniel Blake)』監督:ケン・ローチ

イギリスのニューカッスル。59歳の大工のダニエル・ブレイクは、心臓発作が原因で医者から仕事をしないようにと言われて、国の援助を受けようとするんだけれども、この申請が複雑怪奇なことになっていて(わかる。日本も似ている)、なかなか手続きを進めることができない。電話をすれば通話料は取られるのにいつまでも保留音を聞かされ、折り返しの電話はいつまでもかかってこないし、申請はPCでやれとか言われるけれどもダニエルはパソコンを持ってないし、使えないのだった。

失業給付金を受けるにしても、仕事しちゃいけないのに求職活動はせねばならず、とても不条理なのである。どこの国でも公的機関の福祉制度は往々にしてこのように不条理だったりする。

そんなダニエルが、二人の子供を抱えるシングルマザーで、非情な福祉制度の前に悪戦苦闘しているケイティを手助けしたことをきっかけに、彼らの間に交流が生まれる。

ダニエルやケイティをはじめ、ダニエルの隣人のちょっと悪そうな若者も含め、この映画に登場する市民はみんな優しい人ばかりで、助けを求めれば親切に手伝ってくれるし、1本しかないチョコレートバーを切り分けて食べたり、自分はがまんして他の人に食事をあげたりするのだけれども、そんな優しく弱い人たちが困窮して肩を寄せ合って生きているところに、過酷な現実が容赦なく迫ってくるのだった。

私がもっとも「あーーーー(わかる)」となったのは、福祉事務所にいる女性がダニエルを手助けしていた時に(そう、公的機関にも親切な人は存在する)、スーパーバイザーに呼ばれて注意されるところ。「前例を作ってほしくないのよ」と言われるんだけれども、これは私も実際に身近で見たり聞いたりした経験があって、どこかで線引きはしなくてはならないのはわかるけど、でも……という気持ちになるのでつらい。

そしてダニエルに連れられて、ケイティがフードバンクに行く場面。NGOの人がちょっと目を離したときに、ケイティは缶詰のフタをあけてその場で食べてしまう。観ていた私もびっくりして泣けてきたし、ケイティ本人もそんなことをしてしまった自分にきっとすごく驚いて、動揺して泣き出してしまうんだけど、「お腹が空いていてどうしても我慢できなかった」と泣く彼女をいたわるダニエルもNGOの人たちもとてもとても優しい。

しかし、こういう優しい人たちの善意だけに頼ってるわけにはいかない。NGOにできることも限りがあるのだ。私たちは誰もがダニエルやケイティの立場になる可能性があるのに、政府はいったい何をやっているのか、というケン・ローチの怒りの声が聞こえてくるような映画でした。


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by rivarisaia | 2017-04-10 23:58 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(2)

タレンタイム〜優しい歌

多民族国家であるマレーシアの4人の高校生とその家族を中心に、民族や宗教の違いから生じる誤解や偏見を抱えつつ、異なる文化の人々が共生する多民族国家マレーシアの日常を細やかに描き出した作品。

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タレンタイム〜優しい歌(Talentime)』監督:ヤスミン・アフマド

音楽コンクール「タレンタイム」が開催されることになった、マレーシアのとある学校。成績優秀でギターの上手な転入生ハフィズ、二胡を演奏する優等生のカーホウ、ピアノと歌の得意なムルーが「タレンタイム」に出場することになり、耳の聴こえないマヘシュがムルーのリハーサルへの送迎を担当することになる。

マレー系のハフィズは母子家庭で、母親は末期の脳腫瘍で入院中。ハフィズに学校のトップの座を奪われた中華系のカーホウは、ハフィズは教師に優遇されているのではないかと疑う(これには理由があって、マレーシアではマレー人や先住民を優遇する政策があるため、華人やインド人は何かと苦労が多い)。

ムルーは英国系とマレー系の裕福なムスリムの家庭のお嬢さん。そのムルーに惹かれていくマヘシュはインド人でヒンドゥー教徒。父親はおらず、母と姉の三人暮らしで、母の弟である叔父さんに可愛がられている。マヘシュの母親はムスリムに対してよい感情を持っていない。

ムルーとマヘシュの家族を重点的に描きつつも、そのほかの登場人物についても、ちょっとした場面や台詞がじつに多くを物語っていて、しばしばハッとさせられる。

たとえば中華系のカーホウ。彼がどんな家庭で暮らしているのかは、詳しくは出てこない。ハフィズの成績の件で教師に文句を言う彼は性格の悪い少年にしか見えない。でもその直後の、カーホウが父親の車に乗るワンシーンで、彼が今まで背負ってきた苦労が朧げながら伝わってきて、胸が苦しくなるような思いだった。

『タレンタイム』では、さまざまな形の「誤解」が描かれている。誤解はときに悲劇を生むけれども、異なるバックグラウンドを持っていても、人は誤解を解いて心を通わせることができるし、言語や文化や宗教が違っていても、お互いを思いやって暮らしていくことができる。そういう映画だった。


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by rivarisaia | 2017-04-08 23:13 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)

ワイルド・シティ


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ワイルド・シティ(迷城)』監督:リンゴ・ラム/林嶺東

かつて警官をしていたマン(ルイス・クー/古天樂)は、今はバーを経営しているんだけれども、ある晩、店で酔いつぶれてしまった女性(トン・リーヤー/佟麗婭)をほんの一晩泊めてあげるつもりで義母のマンションに連れていったことから事件に巻き込まれてしまう。

この女性は何かヤバいことに関わっている人物のようで、翌日になって何者かが女性を連れ去ろうとし、彼女の車からは大金の詰まったスーツケースが出てくる。この金と謎の女をめぐって、マンの異母弟チュン(ショーン・ユー/余文楽)は、香港のチンピラや台湾の殺し屋チームに狙われることになる。

弟チュンは大金を目にして「うっわー、これだけあったらお母ちゃんに楽させてあげられるわー、ノドから手が出るくらいほしい」と思うわけですが(わかる、わかる)、元警官の兄貴マンは「やばい金に手出したらダメ、絶対!」と言う。で、まあ兄貴が正しいんですけどね。金に目がくらむとロクでもないことになる、という話です。

ヤバいビジネスを手がけている黒幕は、台湾の殺し屋をチームで雇っているのですが、鑑賞後に劇場でバッタリ会った友だちと「コストパフォーマンスを考えるなら、大陸にはもっと安い人材がいたのでは?」という話になったんですけども、台湾から大陸に流れていった根無し草の彼らは、大陸の人材よりももっとやっすい命だったのでしょう……などと考えると泣ける。帰る故郷もないんだよ。そんな台湾の殺し屋のひとりを演じていたのは、ジョセフ・チャン/張孝全でした。

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by rivarisaia | 2017-03-15 20:44 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)

トリプルX:再起動

ハタと気づいたら、観てから1週間以上も経っていましたが、頭カラッポ状態で鑑賞できて(ホメてます)、とにかくバカっぽくて(ホメてます)、やたらと気分が高揚する映画です。サイコー!

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トリプルX:再起動(xXx: The Return of Xander Cage)』監督:D・J・カルーソー

いちおう『トリプルX』(1作目)と『トリプルX ネクスト・レベル』(続編)に続く第3作目なのですが、前の2作を観てなくても全然平気。私は前2作、うろ覚えな上にたぶん「ワイルド・スピード」シリーズのどれかのエピソードとごっちゃになったりしてたけど、まるで問題なかった。

Xゲーム界のカリスマ、ザンダー・ケイジ(ヴィン・ディーゼル)が、国家安全保障局のシークレット・エージェントとして活躍する、というのが基本的なあらすじ。世界中の人工衛星を自在に操ることができるマシンを奪回せよ、というのが今回の任務です。

本3作目で特筆すべきはとにかくキャストが豪華なことで、男性陣にはドニー・イェンとトニー・ジャーがいて、動きが早すぎてカメラ追いついてないよ! きゃーかっこいい!という感じですし、女性陣には「べっぴんさん」ことディーピカー・パードゥコーンに、ルビー・ローズに、ニーナ・ドブレフがいる! 眼福! やだもう鼻血出そう。

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無駄のないスピーディーな動きのドニーさんとトニーさんのおふたり。


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べっぴんさんことディーピカちゃん、超絶かっこいいルビー姐さん、ドジっ子メガネ娘のニーナたん。

今回のキャストそのままで、4作目作ってほしい!と心の底から思いましたよね。クラッカー鳴らし放題の応援上映やっても楽しそう。少なくともわたしは観ている最中、心の中で何度もクラッカー鳴らしてましたYO!



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by rivarisaia | 2017-03-13 21:31 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

ドクター・ストレンジ

最近の私はアメコミの実写版にまるで興味がなくなっているので、さして乗り気じゃない状態で観ました。が、思ったより楽しめたし、酔う人がいると聞いていた映像にも酔いませんでした(ココ重要)。

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ドクター・ストレンジ(Doctor Strange)』監督:スコット・デリクソン

天才外科医のドクター・ストレンジが交通事故にあい、思うように動かなくなった手を治す方法を求めてネパールへ行き、謎の導師エンシェント・ワンのもとで修業を重ねて不思議な力を身につけるが、はからずも闇の魔術を手にした敵と戦うことになり……

というあらすじ。

どこでもドアのような術で勝手に前の職場(病院)に現れて、同僚(元恋人)に無茶をお願いしたり、意思のある役立つマントを手にいれたり、図書館の司書の兄さんが愛嬌あったり、というのがコミカルで面白かった点。ぐるんぐるん回る風景も大変にそして、ティルダ・スウィントンのエンシェント・ワンが素敵だった。

原作ではチベットの老人男性であるエンシェント・ワンを、白人女性が演じることで批判されていたことは知っていて、ホワイトウォッシュという指摘もとてもわかるのです。しかし同時に、そもそも原作の、ミステリアスな場所といえばチベット、そして何か教えてくれる偉い人といえば白髪でヒゲの長いアジアの老人男性というのも、今まであまりにありがちな設定でまたなの!?となってしまうので、ケルト人の女性って新しくていいね、と思ったんですよね。難しいね。

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by rivarisaia | 2017-03-07 16:09 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

タンジェリン

トランスジェンダーの売春婦役にトランスジェンダーが起用され、全編iPhone5sで撮影したというのも話題になっていた映画。なんかね、後からすごくじわじわくる作品。

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タンジェリン(tangerine)』監督:ショーン・ベイカー

ロサンゼルスのウエストハリウッド。クリスマス・イブ。シンディとアレクサンドラというトランスジェンダーの娼婦がドーナツを食べているところから話は始まる。

出所したばかりのシンディは、彼氏のチェスターが浮気したと聞いてブチ切れて、浮気相手と彼氏を探しにいく。

アレクサンドラはそんなシンディを追っかけつつも、今晩行う自分のライブのことで頭がいっぱい。

そんなふたりがあっち行ったり、こっち行ったり、LAをうろうろ歩き回り、そこにアルメニア人のタクシードライバーのエピソードが絡んでくるという、騒がしくてとっ散らかってはいるものの、たぶんなんてことはない1日のお話で、出てくる人たちはどうしようもない人たちばっかりなんだけれども、映画を観終わる頃にはどの人も自分の心の中でちょっとした知り合いみたいな存在になってるし、人生いろいろなことがあるけど明日もお互いちょこっとがんばろう、という気持ちになるのだった。不思議。

今もまさにLAのどこかの道をシンディとアレクサンドラは悪態つきながら歩いてる気がしちゃうし、いつかきっと「あのふたり元気かな?」って思い出す。そんな映画。



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by rivarisaia | 2017-02-28 19:11 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

ザ・コンサルタント

この映画、大好き!! 先週末に観たんですけどね、折に触れて日々あれこれ思い出して反芻している。みんなも観て!!!

日本のポスターがものすっごくB級感を漂わせてるので、えー面白いのーって気持ちになるのはわかるんですけども。

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ザ・コンサルタント(The Accountatnt)』監督:ギャヴィン・オコナー

あらすじは、コピーの通り「職業、会計コンサルタント。本業、腕利きの殺し屋」の話です。これ以上は詳しいことは言いたくないので、何も知らないまま、観に行ってほしい。最初よくわからなくても、最後で話はぜんぶつながりますし、いちいち細かい部分で気が利いてるうえに、伏線もばっちり回収。最後のほう畳み掛けるように「うわーそうきたか!」となって、「やられた〜!」っていう終わり方をするので、最高。

会計コンサルタントとしても、殺し屋としても大変優秀な男クリスチャン・ウルフを演じるのはベン・アフレックです。体格がどっしりしてることもあって殺し屋としても安定感バッチリなんですけど、何よりも、もさっとして無表情で不器用そうなところがとてもよかった。ハマリ役だと思う。

クリスチャン・ウルフは、とある企業の財務調査の依頼を受けるのですが、その企業の経理部の女性にアナ・ケンドリック。ベン・アフレックにくらべてちっこい彼女も適役で、おまけに主人公とヒロイン的な女性との間で変にベタベタした余計なロマンスシーンがなくて、絶妙な距離感を保ってた点もポイント高い。

続編できたらいいのにな。

一応、予告編を貼っておきますね。




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by rivarisaia | 2017-02-10 18:49 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(4)

沈黙 —サイレンス—

遠藤周作の『沈黙』をスコセッシが映画化すると耳にしてから長らく楽しみにしてたけど、待った甲斐があったとはこのこと。『ディパーテッド』よりも断然こちらのほうが素晴らしいと思ったけど、カトリックの信仰というテーマ的にアカデミー賞は難しいかなという気もするので、ノミネート数少ないのはなんか納得。

2時間40分ですが、長さは感じませんでした。上映時間と拷問描写にひるまず、できれば観たほうがいいですよー。現代の日本でもじゅうぶんあるある、と思い当たるあれやこれやに愕然とするけど……。

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沈黙 —サイレンス—(Silence)』監督:マーティン・スコセッシ

キリシタン禁制の日本に潜入したポルトガル司祭が、残忍な拷問にかけられ殉教していく日本の信徒らの姿を目にして、「これほど酷いことが起きているのに、神はなぜ、沈黙しているのか?」と苦悩し、ついに……という物語で、「神は決して沈黙しているわけではない」というのが大きなテーマです。

常日頃「日本人は宗教に寛容」という言葉を見聞きするたびに、ちゃんちゃらおかしいと笑っちゃうのですが、経験からいっても寛容なんてことはあまりなくて、はっきりいえば往々にして節操ないし、配慮に欠けてることが多い。

それをそのまま体現したかのような存在が、本作の奉行(イッセー尾形)と通辞(浅野忠信)です。

「ひとこと転ぶといえばよいのだ」「ほんの形だけ踏めばよい。形などどうでもよいことではないか」と、時にへらへらと笑顔で迫ってくる奉行と通辞の姿は、寛大なようでいて実際には非常に酷なことをやっているわけですが、過酷な拷問を目にした私たち観客も、「形だけだから、頼むから踏んでください!」とつい思わされてしまう。

農民を拷問にかけたり、あの手この手で司祭に棄教を迫ったりする場面も心が痛いのですが、グサッと刺さったのは、「日本は沼だから、根は腐って、花も咲かない」というセリフ。これ信仰の話なんですけど、よく考えてみると信仰だけじゃなくない? デザインに対する考え方とか、基本的人権とか、教育の重要性とか、いろんなことに対していまだに沼すぎるのでは……? 大丈夫?(震え声)

オープニングとエンディングで虫の声がするのですけれども、オープニングでは静寂を感じて、エンディングではああ神はそこにいるんだなと感じました。これは人によって捉え方が違うんだろうな。

さて、主演のアンドリュー・ガーフィールドは、最初に配役を聞いたときには若すぎるのではないかと不安でしたが、揺れ動く若い司祭としてピッタリだったし、そのほかのキャストも全員がはまっていました(特に、塚本監督)。異国の監督が台湾で撮影しても、こんな圧倒的な時代劇が撮れるのね。

原作の力と映像の力があわさって、鮮明に迫ってくる作品ですが、あくまでフィクションなので、史実やカトリックの教義と混同しないほうがよいかも。これから原作を読む人は、最後のめっちゃ読みにくい「切支丹屋敷役人日記」もがんばって読んでね!(あの部分とても重要なのに読まれない……と遠藤周作が嘆いてるインタビューどっかでみた)

『潜伏キリシタン 江戸時代の禁教政策と民衆』(大橋幸泰著、講談社選書メチエ)を読むと、フィクションで描かれてるイメージとはまた違った実像が見えて、大変興味深いのでおすすめです。

しかし他人が大切にしていることに対して、自分のものさしで遠慮なく踏み込んでしまうことは、意図せずとも誰もがやりがちではあるし、私もやりかねないのでじゅうぶん気をつけないといけないなー。



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by rivarisaia | 2017-02-01 16:24 | 映画/日本 | Trackback | Comments(5)

ホワイト・バレット

年明け早々、ジョニー・トーも公開されてめでたいことです。

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ホワイト・バレット(三人行)』監督:ジョニー・トー/杜琪峰

強盗団のメンバーである男性(ウォレス・チョン/鍾漢良)が、頭に銃弾を受けた状態で救急病院に搬送されてくる。女医のトン(ヴィッキー・チャオ/趙薇)は至急手術を行おうとするが、男はなぜかそれを拒否。いっぽうで男を監視する警部(ルイス・クー/古天樂)は、逃走中の仲間の情報を聞き出そうとするのだが……

病院の中だけで展開する88分。犯人はなぜ頑なに手術を拒否するのか。犯人を監視する警察チームも何かを隠しているようなのだが、それは一体何なのか。

あちこちに伏線をはって、溜めに溜めて最後にどかんと派手に持ってきたスローモーション場面はなかなか面白くて、CSIシーズン10のエピソード1を思い出したりもしたのですが(あちらはスローモーションというか静止だったかも)、通常のスピードで再生したものと比較して観てみたいなー。ただせっかくスローモーションになっているというのに、途中で誰が犯人グループだったか顔がごっちゃになっちゃったのよね。不覚……(私はスローモーションをさらにスローで見たほうがいいのかもしれない)

脳外科医のトンは、これまで気負って頑張ってきたけれど、いくつかの出来事が重なって自信を失いつつあった。そんな彼女のフラストレーションも、最後の銃撃戦の場面で一気にはじけて吹っ飛んでいった感じがする。

余談ですが、「ビルから吊るされた人はどのように助かるのか、みんなで想像してね!」っていう演出は、最近他の香港映画でも観ましたけど、投げやりというか潔いというか、ほんと真面目にみなさんどうやって助かったのかしら。あれこれ想像しちゃうよ。



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by rivarisaia | 2017-01-23 16:34 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)

ドラゴン×マッハ!(SPL2 殺破狼II)

鑑賞直後は、いろいろなアクションもりだくさんで豪華フルコース!という気分でしたが、今あらためて振り返ってみると、あちこちにスパイスのように細かい見どころがあって、ひとつひとつ思い出して堪能しちゃうし、それぞれのキャラクター設定が大変よかったですね。じわじわくる。
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ドラゴン×マッハ!(SPL 2 殺破狼II)』監督:ソイ・チェン/鄭保瑞

右の水墨画のようなポスターが気に入ってるので、並べてみました。およそ10年以上前に公開された『SPL:狼よ静かに死ね』の2なのですけれども(10年……げにおそろしき時の流れよ…)、ストーリーが続いているわけではないので、1を観てなくてもだいじょうぶです。

私、予告も観てなければ、あらすじもろくにチェックしてなかったので、「え、え、いったいどうなっちゃうの」とかなり緊張してしまった120分ですが、ざっくりしたあらすじは、こんな感じ。

香港で闇の臓器売買ビジネスを捜査していた潜入捜査官(ウー・ジン/呉京)は、正体がバレてタイの刑務所に送られてしまう。いっぽう、その刑務所には、骨髄ドナーの提供を待つ白血病の一人娘をもつ、刑務官(トニー・ジャー)がいた……

ざっくりしすぎて、だからなんなんだ、という話みたいですみません。これ以上は本編みてください。

潜入捜査官を救うために、上の命令そっちのけで動く香港警察チーム(リーダーはサイモン・ヤム/任達華)、臓器売買を仕切る謎の男(ルイス・クー/古天樂)、極悪非道の華麗なる獄長(マックス・チャン/張晋)をはじめ、さまざまな人物が入り乱れて、命がけの熱き戦いが繰り広げられる。力技的な展開もあるし、謎のオオカミが出現したりもしますけど、いいんだよ、細いことは。

本作でひとつ学んだのは、Twitterでも言いましたけど「ボンベイ型」という珍しい血液型が存在すること。あとバイオレンスな物語の中で、ほっと一息つける子どもの場面が物語上、大変重要な役割を果たしていたのもポイント。絵文字、大事!


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by rivarisaia | 2017-01-18 21:08 | 映画/アジア | Trackback(1) | Comments(0)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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