年末年始、慌ただしくっていまさらのお知らせですが、2025年度の「これを読まずして年は越せないで賞」ショートリストと受賞作一覧を記しておきます。審査会ZOOMでも話したのですが、今回は児童書とYAの部門がありません。リストを作るほどの候補作がなかった……というのが主な理由ですが、今年はよさげな本に出会えるといいなー。そしてまた(!)今回もいつにもまして大半の候補作の感想を書く余裕がございませんでした。ああ、今年こそは……(以下略)
以下、ショートリスト一覧と受賞作(*をつけています)です。
フィクション(ジャンル小説)部門
SF/ファンタジー/ホラー
*『The Raven Scholar』Antonia Hodgson
『Katabasis』R. F. Kuang
大衆小説/ミステリ
*『Atmosphere』Taylor Jenkins Reid
『Broken Country』Claire Leslie Hall
『What kind of Paradise』Janelle Brown
『Marble Hall Murders』Anthony Horowitz
『My Friends』Fredrik Backman
『Hartwood』Amity Gaige
『Fever Beach』Carl Hiaasen
文芸
*『The True True Story of Raja the Gullible (and His Mother)』Rabih Alameddine
『Seascraper』Benjamin Wood
『Palaver』Bryan Washington
ノンフィクション
*『Everything is Tuberculosis』John Green
『Things Become Other Things』Craig Mod
そして今年の大賞はRabih Alameddineの『The True True Story of Raja the Gullible (and His Mother)』に決定! ベイルートに暮らす60代のゲイの哲学教師Rajaと彼の母親で口が悪くておせっかいな80代のZalfaの関係性が、レバノン内戦や金融崩壊、COVID、2020年のベイルート港爆発事故といった現実の出来事を背景にユーモアたっぷりに描かれる物語。レバノンのことをあまりよく知らなかったんだけど、この小説で俄然興味が出てきました。ちなみに、わたしのおすすめキャラクターは発電機マフィアのおばちゃんです。
余談として、今回はブッカー賞に対する文句もたらたらでしたが、ブッカー賞、我々との相性の良い年と悪い年の落差が激しく、今回も前回に続きがっかりな年だったので(今回の受賞作、私はどうも耐えきれなくてDNF)、今年こそ相性が良い年になりますように。