ピョンチャン・オリンピック:アイスホッケーは決勝Tです

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桃の花をもらいました。そろそろお雛様か。ここのところ、ごぶさたしていて何してたかというと、確定申告(の心の準備だけ)とか積み上がった仕事とか家の雑用とか溜まってる工作とか読書とかNetflixとか男子アイスホッケー大会(オリンピックともいう)などにかまけていました!

忙しいといえば忙しいのかもしれないけど、それ以上に私の要領が悪いのが敗因だ。もうマルチタスクとか無理なんだと思う。やればできるかもしれないけど、疲れるからやりたくない。

とはいえオリンピックまでもが「ネットでライブ配信してあげるから、ながら作業ができますよね?」というオファーを示してきたので、遠慮なくアイスホッケーを流してるんですけど、試合はじまるとガン見しちゃって、全然無理!! マルチタスクほぼ無理!!

女子アイスホッケーはちゃんと観てないものの、日本がなかなか健闘していてすごい。スウェーデン女子に勝ったのは快挙。そして男子アイスホッケーは、決勝トーナメントがはじまっています。

今年は諸事情によりNHLの現役選手が出られないことになっているので、気分的にはあんまり盛り上がらないかもなー、どっちにしても今の選手よく知らないしなー、とテンション低めだったたわりには、いざ始まってみたら、心拍数あがっちゃってもうダメだ。そして選手全然知らないのに、あの青と黄色のユニフォームを見た瞬間、条件反射的にスウェーデンを絶賛応援しているのだった。

2017年の世界選手権はスウェーデンが優勝してるんですよ。だから今回のオリンピックもがっつり勝ちにきてるんですよ! で、準々決勝の試合は今晩なんですけど、相手がドイツ……相性のせいなのかグループ戦のとき苦戦してたけど大丈夫なのか……。今夜はスウェーデンvsドイツ戦の裏では、カナダvsフィンランドという、これまたどっちも応援したい試合が行われます。

みんな見てね!



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# by rivarisaia | 2018-02-21 18:18 | 日々のよもやま | Trackback | Comments(0)

スリー・ビルボード

脚本がお見事で、すっごく面白かった。かなり酷いことや悲惨なことが起きるし、怒りと悲しみに満ち満ちているんだけれども、すべてをひっくるめて笑いを交えてさらっと描きつつ、物語も登場人物の造形も予想外のほうにひっくり返っていく。オセロみたい。あるいはチェスかも。

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スリー・ビルボード(Three Billboards Outside Ebbing, Missouri)
監督:マーティン・マクドナー

ミズーリ州のエビングという小さな田舎町。7カ月前、娘をレイプされて殺されたミルドレッド・ヘイズは、いまだに犯人をつかまえられない警察に腹を立て、道路脇の3枚の立て看板に広告を出した。

「レイプされながら死んだ」「逮捕はまだ?」「どうして、ウィロビー署長?」

看板を見たディクソン巡査から報告を受けたウィロビー署長は、ミルドレッドのもとを訪れ、捜査の状況を説明するものの、彼女の怒りはまったくおさまらない。

人情味にあふれ誠実な性格のウィロビー署長は、署内のほかの警官からも、町の人々からも信頼され、愛されているということもあり、多くの人々の怒りはミルドレッドにむかう。そしてある日、衝撃的な事件が起き……

3枚の立て看板が象徴するのは、ミルドレッドとウィロビー署長とディクソン巡査。看板にはハッキリと大きな文字でメッセージが書いてあるけど、裏側からはそのメッセージはまったく見えない。看板の表と裏がまったく違うように、3人の人物も、外側からみえる部分と内面は全然違う。

特にびっくりさせられたのはディクソン巡査で、この人は南部にいる典型的な差別主義者のアホのカリカチュアなんだけれども、こいつがいろいろやらかすたびに私はむかついていた。ところが後半、気づいたらミルドレッドよりもむしろディクソンの話になっていくにつれ、許せないことをしたディクソンだけど、これからやりなおせるかも、がんばれ、という手に汗握るような気持ちになってしまったのだった。

人間は怒りに目がくらむと、ますます物事の本質が見えなくなり、勝手な思い込みで、とりかえしのつかないことをしでかしたり、どんどん悪いことを引き寄せてしまったりする。ディクソンだけでなく、ミルドレッドもそうで、怒りを身にまとっているために、自分には味方がいることも全然みえていない。

そう思う通りに進まないのが人生なので、なかなか報われることなく、絶妙なところで話は終わる。あのあとどうなったかな、とときどき考えるんだけど、マクドナーがそのまま続きを撮ったらすごくブラックな展開にしそうだけど、それだと切ないので、明るい展開も想像したりした。

例のふたりはヤツをボコボコにするかもしれないけど、きっと殺さない。で、もしかするとアイツは真犯人の手がかりを知ってるかもしれない(自分も似たようなことをやったんだろうけど、真犯人から詳細を聞いたのかもしれないじゃん?)。それから、ミルドレッドにはデートのやり直しをしてほしい。いやなら無理にとはいわないけどさ。



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# by rivarisaia | 2018-02-07 22:44 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)

「グリーンランド」 中谷芙二子+宇吉郎展

銀座のエルメスの8階にあるギャラリーで行われている「グリーンランド」はとてもよかった。

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「グリーンランド」 中谷芙二子+宇吉郎展

2017年12月22日(金)~2018年3月4日(日)
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム(東京都中央区銀座5‐4‐1 8階)
開館時間:月~土 11:00~20:00(最終入場は19:30まで)/ 日 11:00~19:00(最終入場は18:30まで)
休館日: 不定休(年末年始はエルメス銀座店の営業時間に準ずる)
入場料: 無料

とにかく「わっ!」と驚いたのが、中谷芙二子さんの霧のインスタレーションで、ちょうど会場に着いたら五里霧中状態だった。屋内での霧は圧倒的かつ幻想的で、霧が満ち満ちた空間は、数歩先がまるで見えなくなって、すぐそこにいるはずの人たちもぼんやりとした黒い影と化し、ちょっと怖いくらい。

そして霧がすうっとひいてあっさり消えていくとき、夢から覚めるような心持ちがしました。。湿度が高いので、寒くないのに息が白くなるのも妙な感じ。

こればかりは体験しないとよくわからないと思うので、機会があればぜひ行って見てきてほしいのですが、会場写真で雰囲気を知るなら以下の公式サイトでもみられます。

霧は確か、毎時15分と45分の2回だったと思う。もし行って霧がなかったら、霧が出るまで絶対待ってね。洋服が濡れないようにポンチョを貸してくれますが、私は別に着なかった(けど大丈夫だった)。

芙二子さんのお父様が、人工的に雪の結晶を作り出した科学者の中谷宇吉郎氏だったというのは初めて知りましたが、雪と霧の親子ってなんだか面白いですね。宇吉郎氏のフィールドノートの展示もあって、帳面派の展覧会でもありました。

私が訪れたのは昼間だったのですが、夜の霧はまた全然違う表情を見せるそうなので、会期中にチャンスがあれば日が暮れてからまた観に行きたい。



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# by rivarisaia | 2018-01-31 01:37 | 展覧会ほか | Trackback | Comments(0)

Alice:血まみれでバイオレンスな戦うアリスの話

だいぶ前に読んだ本だけど、悪夢的なイメージが強い印象として残っていてたまに思い出すので、感想書いとこう。


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Alice』Christina Henry著、Ace

『不思議の国のアリス』をモチーフにしているのですが、最初に断っておくと、かなり血まみれバイオレンスで、レイプや殺人や虐待の描写も多く、そんなわけで万人にはおすすめしません。しかし、虐げられた人々のために戦うアリスの話です。

子どもの頃「ウサギ」のティーパーティーに行ったあと血まみれで記憶を失って戻ってきたアリスは、精神に異常をきたしたとして、長いこと精神病院に閉じ込められていた。唯一の友人は、隣の部屋にいて壁越しに話しかけてくる謎の男性「Hatcher」。ある日、病院で火事が起き、そのどさくさにまぎれて、アリスとハッチャーは脱出する。

ふたりが逃げ込んだオールド・シティは、「セイウチ」「カーペンター」「イモムシ」「チェシャー」と呼ばれるボスが牛耳る暗黒街だった……

という調子で、ともにみずからの記憶がおぼろげなアリスとハッチャーは、自分たちの過去を探りつつ、極悪非道のギャングのボスたちと戦い、さらには「ジャバウォック」や「ウサギ」と対決するという展開です(なんだそりゃ)。

マッドハッターならぬ、マッド・ハッチャーは、斧で何人も虐殺した殺人鬼といわれているけど、彼の過去に本当は何があったのか、そして「ウサギ」のティーパーティーでアリスに何が起きたのか。

さまよい込んだオールド・シティは、ワンダーランドどころか、邪悪ランドというありさまで、ダークファンタジーというよりホラーファンタジー色が強い。このあたりが好き嫌いが分かれるところじゃないかと思います。私も好きかといわれると微妙なんですけど、ターセム・シンが映像にしたらすごそうだなと思える部分がちょっとある(『ザ・セル』を連想しています)。

なので、読んでいる最中は、ターセム・シンで脳内に映像化していました。衣装はもちろん、故・石岡瑛子さんで。

本書は「The Chronicles of Alice」シリーズの第1巻なのですが、2巻にあたる『Red Queen』は悪夢的な描写が減ったかわりにロマンスが増えた。このロマンスの展開はかなり安易だと思うし、同じように不満に思う読者も多かったようす。同じシリーズとは思えないくらい、がらりとテイストが変わってしまい、まったく面白くなかったのが残念です。

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2巻の表紙デザインは好きなんですけどね。さらに続きそうな感じで終わるんですけど、3巻が出てもたぶん読まないかなー。



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# by rivarisaia | 2018-01-24 23:58 | | Trackback | Comments(2)

バーフバリ 王の凱旋

もうみんな、王を称えた!? 昨年末、王を称えて一年を締めくくり、新年は王を称えて迎えた人たちもたくさんいらしたと思いますが、私もようやく先週2回ほど王を称え、燃えたぎる神聖な炎で魂を浄化しました!! おかげで心身ともにエネルギーに満ちてきた。 バーフバリ! バーフバリ!


神話の映像化とはこういうものなのか……!と心がうち震えたよね。


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バーフバリ 王の凱旋(Baahubali 2: The Conclusion)』監督:S・S・ラージャマウリ


古代インドのマヒシュマティ王国で名を轟かせた伝説の王バーフバリの物語。


国民から愛され絶大なる支持を得ていたのにもかかわらず、暴君バラーラデーヴァにその地位を奪われたアマレンドラ・バーフバリ。彼の生い立ち前半と、その息子マヘンドラ・バーフバリの生い立ちを中心にした話が、日本で昨年公開された『バーフバリ 伝説誕生』でした。


続きものなので、前作を観てないと話がわからないと思うのは当然なのですが、今回、上映前に5分でわかる前作ダイジェストがあるので(流れない映画館もあると聞いたので、下にはっとく)、それさえ観ておけばまったく問題なく話についていけるから大丈夫。いずれにしても観終わってから『伝説誕生』も観よう!ってなるだろうし、そうすると『王の凱旋』もまた観たくなるというループになるとおもう。


私は前作を観て数時間後に『王の凱旋』を観たんですけど、前作はまさかの壮大な前フリだった……というか『王の凱旋』があまりにすごすぎて度肝を抜かれ続け、前作の記憶が消し飛んだ。だって、開始早々クライマックスで、そのあとも休みなくずーっとクライマックスに次ぐクライマックスで、映画が終わってハッと我に返ったら2時間半近く経ってた。びっくりするくらい時間の長さが気にならなかったんですけど、これが恐るべし偉大なる神話の力か……。


王者バーフバリ(父&息子)はもちろん、王家に仕える奴隷剣士カッタッパはじめキャラクター全員がすばらしく、中でも国母シヴァガミの眼力とバーフバリ父のお妃デーヴァセーナの最強の戦士っぷりがさいこう。


デーヴァセーナは相手が国母だろうが、王だろうが、権力に怖気づくことなく言いたいことはハッキリ言う。積年の屈辱にも耐えに耐え、生首を放り投げで不敵な笑みを浮かべ、炎を頭上に頂き満願成就する、デーヴァセーナ妃! 万歳!!!


ポスターにもなっている、バーフバリとデーヴァセーナが共に弓を射るシーン、大好き。思い出すだけで、幸せだ。


映画のこと何も書いてないに等しいけど、とりあえず今回はこの辺で。王を称えたという報告でした。


前作のあらすじダイジェストをはっておきますね。まだ称えてない人はさっそく王を称えに行ってー。





そして今回の予告はこちらです。映画を観たらわかるけど、本編すごすぎてこんなものではなかった……









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# by rivarisaia | 2018-01-15 12:07 | 映画/アジア | Trackback | Comments(4)

あけましておめでとうで、国際子ども図書館

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新年すっかりあけましておめでとうございます

今年はもうちょっと頻繁に更新できるよう努力します!

冬休みはだらだらと過ごして、やるつもりでいたことがほとんどできないまま終了しましたが、のんびりいこうと思います。先週末は上野にある国際子ども図書館に行きました。

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正式名称は「国立国会図書館国際子ども図書館」。公式サイトのニュースをよくチェックしています。明治に建設された帝国図書館を改修していて(設計は安藤忠雄と日建です)、建物を見るだけでも楽しい。今年は3月からオランダの子どもの本の展示会があるので、それもおもしろそうです。

帝国図書館時代の「特別閲覧室」が児童書ギャラリーになっていて、絵本史のコーナーでお伽草紙や子供之友など古い本の復刻版を手にとって読めるので、そこもおすすめ。

では、今年もどうぞよろしくお願いします。

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# by rivarisaia | 2018-01-09 21:53 | 旅行・お出かけ・さんぽ | Trackback | Comments(2)

2017年これを読まずして年は越せないで賞 受賞作!

今年の「これを読まずして年は越せないで賞」も無事決定いたしました!

候補作のリストはこちらをどうぞ。

そしてツイッターで話し合った結果は……

I. YA 最優秀作品: 『The Hate U Give』Angie Thomas

YAの最優秀作品は、「ブラック・ライブズ・マター」や、日常の差別や偏見についてがテーマの作品。こちらは私、感想書いてました。

児童書については来年の2月に審査を行う予定です。

II. ノンフィクション 最優秀作品:『Born A Crime』Trevor Noah

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南アフリカ出身のコメディアンで、2015年からアメリカの「The Daily Show」のホストをつとめているトレヴァー・ノアの回想録です。幼い頃から笑い事じゃないくらい大変な人生を送っているんだけれども、それをユーモアを交えて語っていて、悲惨なのに笑ってしまうし、逆境に負けないエネルギーがつまっていて、なぜだか読んでいてとても元気が出る。本人が読んでいるオーディオブックでもう1回読もうかなー。

III. ジャンル・フィクション(SF、ミステリを含むジャンル小説)部門

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「Shades of Magic 三部作」V.E. Schwa

1巻から順に、タイトルは次の通り。
『A Darker Shade of Magic』
『A Gathering of Shadows』
『A Conjuring of Light』

ジョージ3世の時代、灰色、赤、白、そして滅亡したとされる黒と、3つ(4つ)のロンドンが並行して存在する世界が舞台で、そのパラレルワールドを行き来できる魔法使いが主人公。1巻より2巻が、2巻より3巻が面白い。そして登場するキャラクターがとてもいいです! (NetflixかHuluあたりでドラマ化してほしい〜)


IV. フィクション:(大衆文芸)『Beartown』Fredrik Backman
  (文芸小説)『The Tsar of Love And Techno』Anthony Marra

フィクションは迷いに迷って、タイトルも多いので受賞は2作になりました!
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「Beartown」は『幸せなひとりぼっち』の著者フレドリック・バックマンの長編。過疎化が進む小さな田舎町ベアタウンでは、人々にとって非常に重要な位置にあるものがアイスホッケー。町を再び繁栄させるため、アイスホッケーチームを強化させようと取り組んでいる最中に起きた、ある事件。舞台はスウェーデンだけど、日本に置き換えてもじゅうぶん通用する話だし、まさに今の日本でも話題になっているテーマが描かれています。

文芸の『The Tsar of Love And Techno』は、私が絶賛してて感想も書いてますのでどうぞ。Marraは物語の構成はもちろんのこと、文章もとてもいいのです。



そして2017年の栄えある大賞は『Born A Crime』に決まりました!

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誰が読んでも心に残る箇所があるはず。明るい気持ちにもなるし、本当におすすめ。

ツイッターでの審査の経過は由佳里さんがTogetterに今年もまとめてくださったので、ゆっくりお読みください。



それでは、みなさん、よいお年を! 来年こそは、短くてもできるだけこまめに感想書くようにしたい(毎年言ってる気がする来年の抱負)。



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# by rivarisaia | 2017-12-30 23:57 | | Trackback | Comments(2)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


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