lluminated Manuscripts and Their Makers:技に目を向けた写本の本

本日は久々に写本の話です。AbeBooksから「あんた、最近何も買ってないじゃない、そろそろどうよ」と言わんばかりに割引クーポンが送られてきましたので、本棚に購入のお伺いを立てておりました。要するに、またもや本棚を片づけた。いつまで片付けてんのか...。

むかし入手した本を久々に再読して、やっぱりこれいい本だなーと思ったのでご紹介。
b0087556_15495575.jpg

Illuminated Manuscripts and Their Makers
 Rowan Watson著、Victoria & Albert Museum刊 ハードカバー

A4変形(レターサイズ)で144ページと手頃なサイズ。あんまり文字が多いと読む気がしないんですが、テキストの分量がほどよい加減です。そして何より図版が豊富。

ヴィクトリア&アルバート美術館の写本コレクションを中心にした本ですが、写本の職人技に目を向けるという切り口で、前半では、本文の文字、装飾イニシャル、ボーダー、細密画といった、写本のさまざまな構成要素を個別に取り上げています。そんなわけで図版の一部を拡大して見せたり、ボーダーだけを何点か並べたりしているページもあり。

制作過程についての第8章では、一部彩色してない描きかけの図版が掲載されていておもしろい。そういうのも残ってるのね。あと、彩色画とその元ネタではないかと思われる木版画を並べて比較してるのも興味深いです(3組だけしかないけど)。

後半は美術館のコレクションから25冊をタイトルごとに見開きで紹介。どれもなかなかきれいで、実物が見たくなるわー。最後の章の19世紀のリバイバル(ウィリアム・モリスやオーウェン・ジョーンズあたり)は、個人的には不要でしたが、本のつくりや職人技をテーマにしている以上は、歴史の流れをたどるといった意味でふれておくべきなんでしょうね、きっと。
[PR]
トラックバックURL : https://springroll.exblog.jp/tb/10688078
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by rivarisaia | 2009-04-09 17:04 | | Trackback | Comments(0)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
プロフィールを見る