銀座二十四帖

何かの本で、江戸の町は水路がはりめぐらされ、まるでヴェネツィアのような水の都であった、という記述を読んだことを思い出しました。何の本だったっけ…。
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銀座二十四帖』監督:川島雄三

主人公(月丘夢路)が少女時代に描いてもらった自分の肖像画の作者探しを主軸にしたミステリードラマ。そこに暗黒街のボスの謎が加わり、さらにちょいと『第三の男』のような味付けがされています。

ヒロインとともに謎解きに奔走するもうひとりの主人公は、銀座で花屋を営むコニイ(三橋達也)。彼はしがない花屋だけど「銀座の顔役」。とはいえ表の顔役、つまりヒロポンなどは大嫌いで、ポンを一掃し、銀座を明るくいい町にしたいと思っている好青年です。そんなコニイはあくまで表の顔役なので、銀座の裏の顔役のことは全然知らない。裏の顔役とは果たして誰なのか!?

…と謎が謎を呼ぶ展開ですが、筋書きよりもおもしろかったのは、本作の真の主役である銀座の町と昭和30年代当時の風俗でした。

ジョッキー(ナレーション)の森繁の言うことに、へええと感心したり、首都高の場所が築地川だったのかと感慨にふけったり、昔のみゆき通りって本当にパリみたい!と思ってみたり。

30年代の銀座にちょっと行ってみたい気分ですよ。ボートにも乗れたのね。浜離宮まで水上バスが出てたようす。そして路面電車も走っていました。東京が埋め立てしないで水の都のまま現代に至っていたら、そして路面電車もバンバン走っていたら、楽しいだろうなあ。でも川じゃなくて水路だから、水が淀んで匂ったり、夏には蚊が発生したりして、美しくないのかもしれないけど。

そうそう、夢路の従妹役で北原三枝、コニイの花屋できびきびと働く花売り娘ルリちゃん役で浅丘ルリ子が出ています。北原三枝のファッションセンスとルリ子のかわいらしさも見どころ。
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by rivarisaia | 2010-04-26 16:16 | 映画/日本 | Trackback | Comments(0)

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