アポロ13:こんなときだからエド・ハリス
2011年 03月 21日
いまから2年半くらい前のことです。私はめまいのするようなドタバタな仕事に関わっておりまして、それはもう「エド・ハリスのいない『アポロ13』みたいな感じ」というエントリをあげました。
そして、今。福島の原発事故で対応中の現場の方々には本当に頭の下がる思いですが、きっと現場にはエド・ハリスが何十人もいるに違いない、と私は信じてますよ。
もちろんシチュエーションがまるで違うのは承知の上ですが、「失敗は選択肢にない(Failure is not an option)by エド・ハリス演じるジーン・クランツ」と言い切って取り組まねばならない事態です。
少なくとも東京消防庁にはエドがいる。私は先日の東京消防庁の会見をみて、確信しました。呼ばれる前から出動に備えて荒川河川敷でシミュレーション、現場に行けば不測の事態で計画再構築、必ず生きて帰ってくるから安心しろという言葉、平時に聞けば笑えるネーミングかもしれないが、スーパーポンパーの出動。すごい、東京消防庁!
自衛隊にも警察にも、もちろんエド・ハリスはいるでしょう。そして東電にもエド・ハリスはいるはずです。東電はよくわからない会見をやってるから伝わってこないけど、現場にはいるね。おそらく。
そんなわけで『アポロ13』を再度おすすめしておきましょう。(ごめん、大好きなんだよ、この映画)
『アポロ13 (Apollo 13)』監督:ロン・ハワード
私が本作を大好きな理由は、数々の名言はもちろんのこと、ひとりひとりの士気の高さとチームワークで、次々に襲いかかる不測の事態を柔軟な発想と創造性を武器にクリアしていく点と、誰も死なないという点です。
ディザスタームービーだとありがちですが、自らの命を犠牲に世界を救うっていうのがね、嫌いなんだよね。たとえば『アルマゲドン』。おいおい、ブルース・ウィリス死んでるよ!?『インディペンデンス・デイ』もそうだよ。アル中のおっちゃんが玉砕してるじゃないか。「やったー!」じゃねえよ、アメリカ人!
いっぽうで『アポロ13』のエド・ハリスは、しつこいくらい「ひとりも死なせない」と言ってます。
エド・ハリスだって本当はどこかの時点で、失敗するかも…という思いが心の片隅をよぎったに違いないですよ。でもね、上に立つ人だから、そんなことは口が裂けても決して言わない。自分が弱気になったらチーム全体にもうダメかも…という空気が漂っちゃうもんね。そういう意味でも、命をかけてやれ、と簡単に言っちゃうトップは信用なりません。
さて、いっぽうで、放射能関連であーだこーだといろいろな推測が飛び交い、どれを信じていいやら不安になる人も多いかと存じますが、ここでもエド・ハリスの名言をふたつほど引用いたします。
現場の人たちが無事で任務を終えることができるよう、心から祈っています。
そして、風評被害を避けるべく、推測だけで事態を悪化させるのはやめましょう。
そして、今。福島の原発事故で対応中の現場の方々には本当に頭の下がる思いですが、きっと現場にはエド・ハリスが何十人もいるに違いない、と私は信じてますよ。
もちろんシチュエーションがまるで違うのは承知の上ですが、「失敗は選択肢にない(Failure is not an option)by エド・ハリス演じるジーン・クランツ」と言い切って取り組まねばならない事態です。
少なくとも東京消防庁にはエドがいる。私は先日の東京消防庁の会見をみて、確信しました。呼ばれる前から出動に備えて荒川河川敷でシミュレーション、現場に行けば不測の事態で計画再構築、必ず生きて帰ってくるから安心しろという言葉、平時に聞けば笑えるネーミングかもしれないが、スーパーポンパーの出動。すごい、東京消防庁!
自衛隊にも警察にも、もちろんエド・ハリスはいるでしょう。そして東電にもエド・ハリスはいるはずです。東電はよくわからない会見をやってるから伝わってこないけど、現場にはいるね。おそらく。
そんなわけで『アポロ13』を再度おすすめしておきましょう。(ごめん、大好きなんだよ、この映画)
『アポロ13 (Apollo 13)』監督:ロン・ハワード
私が本作を大好きな理由は、数々の名言はもちろんのこと、ひとりひとりの士気の高さとチームワークで、次々に襲いかかる不測の事態を柔軟な発想と創造性を武器にクリアしていく点と、誰も死なないという点です。
ディザスタームービーだとありがちですが、自らの命を犠牲に世界を救うっていうのがね、嫌いなんだよね。たとえば『アルマゲドン』。おいおい、ブルース・ウィリス死んでるよ!?『インディペンデンス・デイ』もそうだよ。アル中のおっちゃんが玉砕してるじゃないか。「やったー!」じゃねえよ、アメリカ人!
いっぽうで『アポロ13』のエド・ハリスは、しつこいくらい「ひとりも死なせない」と言ってます。
"We are NOT losing those men."
"We are not losing the crew."
"We've never lost an American in space, we're sure as hell not gonna lose one on my watch!"
エド・ハリスだって本当はどこかの時点で、失敗するかも…という思いが心の片隅をよぎったに違いないですよ。でもね、上に立つ人だから、そんなことは口が裂けても決して言わない。自分が弱気になったらチーム全体にもうダメかも…という空気が漂っちゃうもんね。そういう意味でも、命をかけてやれ、と簡単に言っちゃうトップは信用なりません。
さて、いっぽうで、放射能関連であーだこーだといろいろな推測が飛び交い、どれを信じていいやら不安になる人も多いかと存じますが、ここでもエド・ハリスの名言をふたつほど引用いたします。
"Goddamn it, I don't want another estimate! "
(ふざけるな、見込みはもういらない!)
"Let's not make things worse by guessing."
(推測から事態を悪化させるのはやめよう)
現場の人たちが無事で任務を終えることができるよう、心から祈っています。
そして、風評被害を避けるべく、推測だけで事態を悪化させるのはやめましょう。
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ゆきたか
at 2011-03-21 22:43
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こんばんは。
東京消防庁の会見見ました。アレは鳥肌モノでした。素人の僕でも分りやすかった。
事態がこれ以上悪化することなく収束していく事を願わずにはいられません。
東京消防庁の会見見ました。アレは鳥肌モノでした。素人の僕でも分りやすかった。
事態がこれ以上悪化することなく収束していく事を願わずにはいられません。
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ああ、エド・ハリス as ジーン・クランツ。
実は、私もずっと彼のことを思い出していました。
「Failure is not an option!」「俺の担当じゃ一人も死なせないからな!」(なぜか字幕で覚えてしまった)ああ、名言の数々。
実は消防庁の会見をフルに見たいためにニコ動に入りました(やっと)。泣きました。
できれば、記者の側にもエド・ハリスみたいな人が欲しいんですけどね。
実は、私もずっと彼のことを思い出していました。
「Failure is not an option!」「俺の担当じゃ一人も死なせないからな!」(なぜか字幕で覚えてしまった)ああ、名言の数々。
実は消防庁の会見をフルに見たいためにニコ動に入りました(やっと)。泣きました。
できれば、記者の側にもエド・ハリスみたいな人が欲しいんですけどね。
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rivarisaia at 2011-03-24 13:47
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rivarisaia at 2011-03-24 13:49
>きたきつねさん
消防庁の会見がすばらしすぎて、ロクな質問ができない記者、という構図にも苦笑。それにしても今回の会見に限らず、記者もほんとダメですよね。イライラする…。
記者側にはたぶんエド・ハリスいないみたい…。
消防庁の会見がすばらしすぎて、ロクな質問ができない記者、という構図にも苦笑。それにしても今回の会見に限らず、記者もほんとダメですよね。イライラする…。
記者側にはたぶんエド・ハリスいないみたい…。
by rivarisaia
| 2011-03-21 21:06
| 映画/洋画
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Comments(4)