miniature books 4,000 Years of Tiny Treasures:豆本の歴史

工作だの豆本だの切手だので頭いっぱいの今日この頃なので、豆本に関するビジュアル書の紹介でございます。豆本についての大著といえばこれ。

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miniature books 4,000 Years of Tiny Treasures』 Anne C. Bromer, Julian I. Edison著 Abrams刊

2007年に NY で行われた The Grolier Club 主催の展覧会にあわせて出版された本で、知人に教えてもらったところによると、限定版としてこの本の豆本というのも出ているそうです。著者は、世界でも有名な豆本コレクターで、Bromerさんのほうはボストンで Bromer Booksellers(http://www.bromer.com/ )という書店を経営しています。

さて、内容は、以下の9つの章にわかれています。

1 彩色写本のミニチュア 
2 紙や装丁、製本に凝ったミニチュア
3 親指聖書や豆教典など
4 暦の豆本
5 最小の豆本
6 若者向けの豆本
7 大統領、政治、プロパガンダに関する豆本
8 料理、音楽、旅行など趣味をテーマにした豆本
9 一風変わった豆本


お察しの通り、私は1章の彩色写本の豆本目当てで買った本だったのですが、彩色写本の豆本はもちろんのこと、それ以外の章で紹介されている豆本も、見事に全部欲しくなるくらいすばらしいんですよ。ああ、何も何も、小さきものはみなうつくしかな!

掲載されている豊富な豆本写真はすべて、特筆されてない限りは実物大。世界最古の豆本、紀元前2325年のバビロニアの豆粘土板から、ルーペでも読めないようなマイクロ本まで、さまざまな豆本が登場します。アン・ブーリンが処刑されるときに携帯してた祈禱書の写真もあるよ(ヘンリー8世のポートレイトが描かれているのが泣ける)。

ついつい図版に見入ってしまい、いまだに本文をじっくり読んでなかったりするんですけど、内容も非常に充実していておもしろい。各豆本の説明だけじゃなくて、製本や活字の説明なども詳しく書かれています。

序文に出てくる、豆本コレクターの有名人のエピソードでは、「メアリー王妃(イギリス国王ジョージ5世の奥さん)のドールハウスに豆本がぎっしりつまった図書室がある」という記述に興味津々ですよ。検索したら「Queen Mary's Dolls' House」の公式サイトがありまして(さすが英国)、コチラのページに図書室の画像が! うわ〜本がたくさん。1冊ずつ中ページがみたーい。

毎月のように本棚を整理しては、けっこう売り飛ばした気がするのに、なんで棚が空かないの?と悩んでる私ですけど、豆本なら何十冊あっても、あんまり場所をとらないというメリットがありますよねえ。で、豆本用本棚を本棚の中に設置したらどうだろう。本棚 in 本棚。豆本は老眼になったら読めないという問題もあるけど、時計職人がするような目にはめるルーペを買うという手もあるわよね。

とまあ、こんな具合に想像が宇宙のはてまでふくらむ1冊。おかげで最近では、ナンチャッテ豆本をちまちま制作するハメに…(先立つものがナイという問題が)。

●本日のおまけ

Miniature Book Societyのサイト
インディアナ大学で行われた4000 Years of Miniature Books展
The Grolier Clubのサイト
西洋豆本書店のリリパット
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by rivarisaia | 2011-11-10 23:52 | | Trackback | Comments(0)

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