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字幕離れと言われても字幕がいいです

昨日ですね、もとはしさんが、朝日の「洋画、字幕離れ進む 吹き替え需要増」という記事についてつぶやいたのをきっかけに、字幕と吹替についていろいろな tweet が出ました。もとはしさんがまとめてくれたのが、こちらです>asahi.com「字幕離れ進む 吹き替え需要増」の記事に対する反応やツッコミ - togetter

朝日の記事はうわっつらだけで強引にまとめた感があって、浅はかすぎるのですが、字幕と吹替どっちがよいか悪いかは一概に言えないとはいえ、首都圏以外の劇場公開においても選択肢は残してよ、と映画界にはお願いしたい。

今日も外を歩きながらつらつらと考えてみたけど、本気でクオリティが高いなら吹替もアリかなとは思うものの、私ならまず、吹替だったら劇場ではみないね。

理由はいろいろあるけど、異国の言語が好きだからというのがまずひとつ。コルシカ語やルーマニア語がイタリア語に近いと知ったのも映画のおかげだし、シチリア方言まるで聞き取れない!と実感したのも映画のおかげ。

英語圏の映画でも、知らない言い回しや単語を覚えたり、使う言葉やアクセントの違いで、台詞にないことが見えることもある。

ドラマの吹替は嫌いじゃないし、刑事コロンボやグラナダ版ホームズ、ER や ROME のように吹替が好きな作品もあるんですけどね、ただね、吹替だとね、例えばぜんぜん別のドラマを見ているのに

「あ、グリーン先生が、ジャック・バウアーがこんなところに」

と他のドラマがチラついたりしてジャマなんだよな。

また、吹替特有の日本語の言い回し(日常ではあまり聞かないイントネーションや語尾)が、それぞれのキャラクターに対して変に個性を上書きしてしまうので、それもかなりジャマ。

さらに、日本の映画界は、PRと話題づくりで必然性もないのにヘタくそな芸能人に吹替させるという黒歴史を抱えているので、吹替版はちょっと信用できない…。

だから、日本の映画界が言い訳御免状のようにですね「世界的には、洋画に字幕をつける日本の方が珍しい。(中略)イタリアは98%、フランスでも90%は吹き替えで上映している」と外国を引き合いに出すの止めてほしいの。だから何だっていうんだよ。そもそもイタリアの吹替の質の高さを見てから言え。

しかも世界的にと言うけど、アメリカはアニメーション以外、字幕上映メインだけどね…。

それにしても、そんなに字幕を必死に読んでいる人がいるのか、というのが驚きで、字幕を読むのに集中するという経験がないため、「字幕を追うのが大変」という気持ちがよくわからないのだった。字幕はいつもチラ見なんだけど…。

英語がわかるからとかじゃなくて、ロシア映画でもフランス映画でも、字幕はチラ見というか、それが可能な字数になってるんじゃないのか。

うむ…。

そもそも小さい頃から劇場で吹替ってほとんどみたことなくて、たぶん昔は字幕もちゃんと読めてなかったはずなのに、特に困らなかったけど…。

大体テンポが速い娯楽作品こそ、字幕なんてマジマジ読まなくても内容把握できるじゃん…とも思うんだけど。

うむむ…。

海外でも字幕読めない人がいて云々とか言われるとさ、まあその、識字率とかさ、方言の多様性とかさ、日本とは異なる事情がありますからね。

3D の字幕が読みにくいのはわかるし、画面構成を見たいのに字幕がジャマというケースもあるだろうし、台詞が早すぎて吹替のほうが理解度を高めるというケースもあるだろうから、ケースバイケースで吹替があってもいいけど、字幕の選択は残してほしいものですよ。

大体さ、吹替ばっかりになったら、外国人の友だちと一緒に映画に行けないじゃんか!
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Commented by ゆきたか at 2012-01-21 00:34 x
こんばんは。
僕も字幕で観たい派です。吹き替えも好きですが、声優さんのイメージが先行しちゃって・・・まぁそれはそれで良いんですが。大塚芳忠さんとか好きだし。
ただ字幕があまりに意訳されすぎてるのもなぁ・・・とも思ったり。
Commented by fontanka at 2012-01-21 13:31 x
娯楽映画は吹き替え派です。
こんにちは。
吹き替え/字幕は年齢も大きく関係すると思います。

たしかに、春巻さん、ゆきたかさんのご指摘とおり、だめだめな吹き替えでTV映画を見る気を失ったことはあります。

ですが、実家の父がTVの映画(西部劇)が、字幕だとみるきにならないといってみなくなっちゃいましたし。
遠近両用メガネだと字幕は大変という家人もおります。
私は若い頃は字幕派で、録画して、早送りでみるタイプでした。
(邪道)でも今は、楽したいので吹き替え希望→絶対、年齢が関係すると・・・

つい、コストでむりだろうけど、吹き替え映画で、字幕を下にながせば→うちではそうやってみたりすることも多いです。

という、両方からバカといわれる提案をしちゃいます。
Commented by rivarisaia at 2012-01-21 14:55
>ゆきたかさん
吹替もちゃんとしてれば悪くないんですけど、声優さんのイメージが先行することはありますよね。俳優起用も、うまい人だったら全然問題ない。ホームズだって山さんだし。

逆に字幕でも、大きく間違ってたりすると、たとえチラ見でも台無しになるということもありますね。
Commented by rivarisaia at 2012-01-21 15:00
>fontankaさん

視力の関係で吹替がいいというのは当然あるだろうなあと思います。(3Dでは、私は字幕はチラリとも見ないことにしてる)

しかし若い人で字幕読めないっていうのはちょっと信じられない〜。地方だと吹替オンリーの公開になってしまうこともあるみたいで、上映回数に差がついてもどちらか選択できるようにならないのかな…と思いました。

吹替で字幕…は難しいかも!

しかし、私イギリスの映画やドラマの場合は、英語字幕を出してみたりしてます。コックニーなんて聞き取れないのよ…。
Commented by minaco. at 2012-01-22 01:08 x
朝日の記事読んで、私ももやもやしましたよ…。何だか既成事実作りにも思えるのが厄介です。

劇場で観るのは字幕派ですし、というか本来オリジナルあっての吹替えだと思うのですが、なし崩し的に字幕を選択する権利まで奪われちゃたまりません。私もせっかく外国の映画を観る時、解らなくても言語の雰囲気や色々付随するものまで味わいたいと思うのになあ。映画ってそういう楽しみがあるはずなのに。
あと、個人的に俳優の声って凄く重要なんだけど…。

洋画離れ云々で安易に敷居を下げるのが本当に得策かどうか、後で自分の首を絞める事にならないかどうか、ちゃんと考えてほしいですわ。なし崩しが一番怖い。吹替えなら観に行かない、ってお客もいるんだし。むしろ、この先「オリジナル音声で観られます」がプレミアム上映になったりしたらどうしよう…。
Commented by rivarisaia at 2012-01-22 15:08
>minaco.さん

そうなの、朝日の記事で一番もやもやするのは「既成事実作りにも思える」書き方ですよ。

前述した通り、視力の問題などもあるので、質がよければ吹替があっても構わないと思うけど、単純に若者の洋画離れ=字幕のせいにされて、選択肢がなくなること(実際に首都圏以外の劇場では一部の映画でそれが起こっている)が、本当に洋画離れの対策になるのか、慎重に考えてほしい。

たとえば韓国映画の場合、見に行くファンが韓国語を勉強してたりしてさ、実際に観客の年齢関係なく字幕でも問題ないように見受けられるんですよね。フランス映画の客層も吹替より字幕派が多い印象で、結局問題にされてるのは今まで集客率が高かったハリウッド映画に人が来ないことなんですよね。

吹替の制作だってかなりお金かかるけど、吹替を増やしたら観客がそれに見合う分増えるかっていうと、私、微妙なんじゃないかと思うんですけど…。

オリジナル音声がプレミアム上映や映画祭のみになったら困る。吹替が増えたら、私ますます劇場でみる回数減っちゃう。。。



by rivarisaia | 2012-01-20 22:54 | 映画や本の雑記 | Trackback | Comments(6)

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