図書館貸出履歴と映画『セブン』

先日につづき、エライ人がどうやら休みボケか?というGW中のトンチキ・ニュースその2。本日は図書館のお話です。

佐賀県武雄市長が、市立図書館の運営に関してカルチャー・コンビニエンス・クラブ(CCC)と提携するというニュース。

詳しくは、「高木浩光@自宅の日記」や「togetterのまとめ」をご覧ください。

私の顎がゴーン!と音立てて落っこちたのは、『技術』とかあったり『哲学』とかあったりすると図書館に行きたくなくなっちゃうらしいという点と、本を借りるのがなんで個人情報なのか、と借りてる本人ならまだしも、行政の人が言っちゃう点。

まあまあ、図書館の自由に関する宣言の第3をよく読んで出直してくださいよ。

覚えているでしょうか、映画『セブン』で、貸出情報横流しの描写がございました。

モーガン・フリーマンが絶対に口外するなという前置きで「FBI は図書の貸出をチェックしている。核兵器に関する本や『我が闘争』を借りた人物をマークしているのだ。それで逮捕はしないけど、図書カードは身分証がないともらえないだろ」と言うんですよ。それを聞いたブラッド・ピットは「それ、違法じゃん。論文書いてる学生かもしれないじゃん」とおののくんですが、いずれにせよ、ふたりは、お金を払って FBI から貸出記録を入手、犯人の家に行き着くわけです。

問題は、犯人の借りてた本と、私が借りたことある本がカブってたことだ。私もうっかり、7つの大罪殺人事件の容疑者になるところでしたよ。あぶない、あぶない!

映画で確認いたしましたところ、セブンの犯人ジョン・ドゥさんが借りた本のリストは以下の通りです。

ミルトン『失楽園』、ダンテ『神曲』、『カトリックの歴史』、『殺人者と異常者』、『現代殺人捜査学』、カポーティ『冷血』、モーム『人間の絆』、マルキ・ド・サド、トマス・アクィナス


ジョン・ドゥさんの「利用者の秘密」はフィクションなので守られることなく、このように私が彼の履歴をブログで公開できちゃうのだ。

もっとヤバそうな本を借りていてもおかしくないのに、けっこう普通のラインナップである。ジョン・ドゥさん以外にも、彼と同じラインナップを借りた人がいてもおかしくない。でも、この町の図書館では事件のタイミングでこのコンビネーションを借りてたのはジョン・ドゥさんひとりのようす。素人探偵やジャーナリストでこのあたりの書籍に注目して図書館で本借りた人はいなかったみたいですね。

それにしても、ジョン・ドゥさんたる者は、失楽園や神曲くらいは古本屋で入手し、何度も読み返して書棚に大切に保管しておいてほしかった。そのあたりをケチったのが、彼の落ち度のような気がします。

おまけ:まとめ「公立の図書館はがんばっている」もあわせてどうぞ。
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Commented by fontanka at 2012-05-09 23:19 x
図書館で借りた本からすると、私は殺人鬼・・・
ミステリミステリミステリ、歴史、娯楽と借りています。

自宅の本棚(ポケミス本棚)→絶対に犯罪を起こすまいと誓う(何を言われるか分からないほどミステリ→古典ミステリばかりなので、実用性皆無のトリックの嵐)
Commented by rivarisaia at 2012-05-10 20:58
私も相当ヤバイ人ですよ。殺人鬼は確定かも(あと一時期、傭兵の本だの軍隊の制服だのばっかり借りてたこともあるしなー)。自宅の本棚は脈絡なさすぎて、別の意味でヤバい。拷問の歴史の本などもありますので、私も絶対に犯罪は起こすまい…。

by rivarisaia | 2012-05-08 21:33 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(2)

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