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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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Any Human Heart

先日、感想書くと書いちゃったので、スカリーことジリアン・アンダーソンがイイ女優だったドラマの話。

ウィリアム・ボイドの小説が原作。じつはあんまりおススメじゃないんだけど、私的には豪華キャストである。

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『Any Human Heart』チャンネル4版

1行であらすじを書くと、「作家ローガン・マウントスチュアートの激動の人生と、女性遍歴」。イギリス人の父とウルグアイ人の母の間に生まれたローガンが、少年時代に作家を志そうと決意し、初体験をすまし、パリでジョイスやヘミングウェイと知り合いになり、金持ちの娘と結婚するもうまくいかず、そんなときに運命の女性と出会って不倫の末に妻と離婚、彼女と結婚して子どもをもうけるが戦争が始まり、諜報員として戦争に行かねばならず…というのが中盤くらいまでの展開です。

主人公があまりに女たらしなので、非常にイライラさせられる挙げ句うんざりするんですが、後半からあまりに不幸な出来事が連発するため、だんだん気の毒になってきます。怒濤の人生といえば怒濤の人生であり、最後にローガンはそれを1冊の本にしました! おわり! という話です。身も蓋もない説明で申し訳ありません。

ただし、ローガンよりもまわりの人はもっと不幸! だって死んじゃったりするからな。不幸を呼ぶ男ローガンと呼びたい。だからして、最後に著した1冊は男のエゴ小説という気もなきにしもあらず。

少年~青年期、青年~中年期、老年期と、ローガンを3人の俳優が演じていて、青年~中年期を演じてるのがマシュー・マクファディン(だから、私がイライラしつつも挫折せずに最後まで見た、ともいう)。老年期はジム・ブロードベント。名前だけだと誰?と思いますが、よく見かけるお方です。

そしてローガンの運命の女性役に大聖堂でアリエナを演じた女優さん。ローガンの友人の妻で、のちにローガンと不倫するグロリア役にキム・キャトラル。ローガンをこっぴどく嫌っているシンプソン夫人役がジリアン・アンダーソン。

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雰囲気似てませんか、エドワード8世と世紀の恋、のシンプソン夫人です。

キム・キャトラルもよかったけど、スカリーのシンプソン夫人が別格です。それほどたくさん出番はないんだけど、存在感があった。『ブリーク・ハウス』もそうでしたが、ちょっと冷たいところのあるキリッとした女性役にいいかもしれないですね。これからもご活躍を楽しみにしています!
by rivarisaia | 2012-05-29 21:52 | 海外ドラマ | Trackback | Comments(0)