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小説の映画化について最近悩ましいこと

洋画の興行成績が低下というニュースをみてふと思ったのですが、そういや最近の私の場合、映画館でみるかどうかかなり悩むものに「小説の映画化」があります。あくまで、私自身の問題ですが。

以前は、原作と映画は別だから、ときっぱり割り切って観ることができたんだけど、最近は何故かそれができない。なんでだろう? しかも増えてるし、小説の映画化。

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原作未読ならいいけど、問題は既読のとき。DVDでいいやというのが多々あり、劇場でみないと今後の公開作品が減るかもという危機感も抱きつつ、しかし観客がそこまで責任負うのも変だよというところに落ち着くのであった。

とりあえず、あらすじはオチまで知っている状態なのに、それでも映画館で観たいのは、映像にとても魅力があるか、うまくアレンジされてそうな場合。この辺は予告編から想像するしかないんだけど。

本当は原作をどうアレンジするかが監督の腕の見せどころで、「原作は原作、映画は映画で両方よかった」と言えちゃうのがもっとも理想的。ちょっと前になるけど『ヒックとドラゴン』は映画と本ではぜんぜん違うけど両方好きだし、『少年は残酷な弓を射る』もうまく映像化しててよかった。

が、失敗すると「原作で好きだった場面が軒なみカットされて、余計なものが追加されてた…」と怒りにわなわなふるえたりすることに(ええ、映画版『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のことだ)。ラドクリフ君の『黒衣の女』も余計なことをやっちゃった感が…。

いっぽうで、できるだけ忠実に映像化した作品の場合、「その世界を映像でみたいわ〜」という場合はいいけど、そうじゃないと一度読んだ話を映像で再確認する状態になってしまってちょっと辛いです。

指輪物語やハリー・ポッター、トワイライト、最近だと『ハンガー・ゲーム』のように、熱狂的な原作ファンが多い場合はたいてい忠実に映像化パターン。アメリカで原作が売れてても、日本ではまるでダメという場合もあるので、そういう状況の差も興行成績に影響しそう。

あとね、原作未読の場合、映画のあとに読むほうがいいのかも悩んじゃう。

というのも、映画じゃなくてドラマだけど、刑事ヴァランダーの『ファイアーウォール』を先にドラマで見ちゃったために、小説が楽しめなかったのだ…。やっぱりミステリは小説を先に読んだほうがいいのだろうか。しかしそうすると、映画で犯人や展開にビックリすることができない。悩ましいわ…。みんなどうしてるの。
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Commented by 茶虎猫 at 2013-02-06 11:30 x
こんにちは。「ビッグイヤー」の記事でこちらにお邪魔したものです。
その節はありがとうございました。
本はすぐに読んだのですが、ビデオは未見です。
このように最近は本が先です。

かつては映画が大好きで前提知識ゼロで見たいと思っていたので映画先でした。
しかし、映画を先に見ちゃうとたとえ面白くても原作読む気がうせるのです。
思い出す限り唯一の例外は「冷血」かな(古い!)。
逆はアリです。

そうこうしているうちに本だけ読んで映画はほとんど見なくなりました。
一時期リメイクやCGばかりで足が遠のいたままですね。

ところで、「こんな風にしちゃったんだ」と今までで一番驚いた映画化は「蘭に魅せられた男」が「アダプテーション」になったときです。

これからも更新を楽しみにしています!
Commented by ゆずきり at 2013-02-06 12:33 x
旧作邦画をみていて、これちょっと話が変わってておもしろいな、と思うものに原作小説があったりすることが多く、これはたぶん、大量につくっていた時代のネタ探しとしてアイディアを使った、てことで、原作と映画はとにかく別物、とおもいやすいのではないかと思います。(たぶん)

昔、『キャル』って映画をみたくて、でもすぐおわっちゃったので、とりあえず簡単にゲットできた(レンタル屋に出るか不明、当時はソフトが1万円くらいした)原作小説を読み、すごく気に入り、やがて映画をみたらこれもよかったのですがそれは原作者が脚本も書いてました。
で、、小説の中で好きなエピソードで映画でないものもありましたが、それはたしかに映画的でないエピソードだし、逆に、小説の中ではそこまではっきり言ってなかったことが、映画ではせりふとなっていることもあり、なるほどと思ったものです。
映画でアピールできることと小説でアピールできることは違うのかな、と。

と、長々とコメントしてみました。
本も読みたいんだけどいつでも「読書家」に戻れると思いつつ、ずいぶん時間があいてしまいましたよ・・。
Commented by fontanka at 2013-02-07 22:31 x
映画の原作→そこまで意識していなかったかも。
たしかに原作知っているのだと、ここはああだったなこうだったなと思っちゃうわけで。

基本的には「同じ」にしてほしい派だと思います。
映像にするにあたってカットする部分はありだとは思いますが。
ミステリは基本は同じにしてねです。(TV映画だと、配役というかその登場シーンで犯人がわかっちゃう→まあ、動機とかかえていないからいいけど、気にしてほしいなぁ)
スーシェ版オリエント急行で「えええ」とか、ミス・マープルで、「えええ」とか精神衛生上悪いです。

でも、グレアム・グリーンが「第三の男」のあとがきで、あのラストはキャロル・リードのうまさだといってましたから、「うまくいったもんがち」かもしれません。
もっとも、「第三の男」はとっても別格だと思います。
筋しっていても何度もみちゃう。
Commented by rivarisaia at 2013-02-07 23:37
>茶虎猫さん

前提知識ゼロで映画観たいというのは、私、いまでも基本そういう気持ちがどこかにあるので、そのせいで読んだ本が映画化されると「うむ…」と悩ましいことになってしまいます。

映画を先に見ちゃうと本を読む気が失せるというのもちょっとわかります。原作を後から読むかどうかは作品によるかなあ。

そういえば『レッドオクトーバーを追え』を最初に小説で読んだときに、潜水艦の知識がまったくなかったせいなのか全然イメージ沸かなくて、何が起きてるのかもよく理解できない…という状態だったのに、映画をみて初めて「そうだったのか! おもしろいじゃないか」と思ったのでした。あれもよい映画化(笑)

『アダプテーション』は私もビックリしましたよ!
Commented by rivarisaia at 2013-02-07 23:45
>ゆずきりさん

「映画でアピールできることと小説でアピールできることが違う」というのをわかっててきちんとつくられていると、原作と映画は別物で両方好き、ということになるのかもしれないですね。

よく考えてみると、昔(といってもちょっと前までの)邦画には、映画と原作どっちが先でも両方楽しめたものが多かったかも。宮尾登美子とか横溝正史の作品などもそうです。なのに最近は、小説読んでると映画は別にいいかなーってなっちゃったりするのは、自分の気持ちのもちようなのかしら。

気分的に「リメイクづかれ」しちゃっているので、原作読んじゃってるとリメイクをみるのに近い感覚になってしまうのかも。

そんな私は『キャル』見てないです〜。

Commented by rivarisaia at 2013-02-07 23:58
>fontankaさん

ミステリは基本は同じにしてほしいのはわかります〜。TV版アガサ・クリスティは最近はアレンジされすぎてるものが多くて、もはや原作がどうだったのか思い出せなかったりすることも。ミス・マープルが特にそうです。だってマープルものじゃないのに、無理矢理マープルにしてたりするし。

あと、配役ですぐさま犯人がわかるのは本当にちょっと気をつかってほしい〜。TVではない劇場映画でもよくあります。アメリカ版の『ドラゴン・タトゥーの女』もそうだったし、『裏切りのサーカス』もそうだったわー。

ミステリは本が先のほうがいいのかもしれないと思う今日この頃。でも『第三の男』がとっても別格なのは同感!
by rivarisaia | 2013-02-05 21:17 | 映画や本の雑記 | Trackback | Comments(6)

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