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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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The Husband's Secret(死後開封のこと)

きょうは「これ読ま」のショートリストに残っている1冊。表紙のデザインが2種類あるので、ふたつともあげてみます。瓶に蝶々が入っている写真の表紙がPenguin版、花の絵のほうは Putnam版です。

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The Husband's Secret』Liane Moriarty著、Amy Einhorn Books/Putnam

明るくて社交的で、主婦の鏡ともいえるような女性セシリア。ある日、彼女は屋根裏部屋で偶然にも自分宛の封筒を発見する。そこには夫の文字で「僕が死んだら開封してほしい」と書いてあった…


ちょうど夫は出張中で、セシリアは夫に内緒で封を開けるかどうか葛藤します。さあ、封筒を開けちゃうのか、それとももとの場所にもどすのか。いったいその手紙には何が書いてあるのか。この手紙は、セシリアの家族だけでなく、まわりの人々にもひっそりとしかし着実に波紋を起こすのだった…。

本書に出てくる主要な登場人物(女性)は次の3人です。

セシリア:学生時代は好青年だったジョン=ポールと結婚して15年、3人の娘がいる。おしゃべりで陽気な彼女は、タッパーウェアの販売員としても成功している。

テス:夫から突然好きな人ができたと告げられる。しかも相手は、テスの親友で従姉妹でビジネスのパートナーでもあるフェリシティ。そこで息子を連れて家を出て、故郷の町に戻ってくる。

レイチェル:セシリアの娘も通っている小学校のセクレタリー。息子夫婦が2才になるかわいい孫を連れてニューヨークに移住すると聞いて気落ち中。また、レイチェルは30年前に娘を亡くしていた。


ところでわたしは、勝手にコメディタッチの話だと勘違いして読みはじめたので(実際に前半はコメディっぽい展開になりそうな雰囲気だった)、中盤以降だんだんと事態が深刻になっていくにつれ、ページをめくる手が止まらない状態に! 手紙の内容は途中で想像できるかもしれないけど、そのことにまつわるさまざまな人々の行動が、予想外の結果を生んでしまう。

読んでる最中、登場人物の多くに対してイラッとして、特にセシリアと彼女の夫があまり好きじゃなかったけど、読み終わる頃には、どういうわけか特にセシリア夫婦を少し励ましたい気持ちになってました。つまりは作者が、人の内面の揺れ動きを描くのがそれだけうまかったということなんだろうな。
Commented by chiaki at 2013-11-22 08:47
読みました読みました。私もセシリア的な人にはあまり共感できないたちなので最初は退屈だったんですが、だんだん引き込まれました。ちょうどキングの「11/62/33」読んだところだったので、レイチェルが想像する娘の「ありえたかもしれない未来」とか、最後のたたみかけるくだりとか、ぐっときました。
セシリアとレイチェルと比べるとテスの不倫の話はちょっと軽いというか、どうでもいい気がしてちょっと読み飛ばしてしまいました。フェリシティの内面のほうが複雑そう。
Commented by rivarisaia at 2013-11-25 16:49
セシリアはあまり友だちになりたくないタイプで、むしろテスのほうが友だちとしてはよさそうなのに、そうそう、わたしもテスの話がいちばんどうでもいい気分で読んでたし、終わってみると、テスよりもセシリアのほうが好感度が上がってた…。この本の終わり方がわたしもすごく好きです。
by rivarisaia | 2013-11-19 23:23 | | Trackback | Comments(2)