クオーレ

風邪引いたかもしれない…疲れているんだわ!と言ってたのに、どうやらそうではなくて、ついに花粉症になったらしいです。うわーん!

さて、先日宣言したとおり、『クオレ』を読んだよ。読みましたとも! でもイタリア語版は読んでない。当分読まないと思う。

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クオーレ』エドモンド・デ アミーチス著、和田忠彦訳、平凡社

わたくし、クオーレとは主人公の少年の名前だとずーっと勘違いしてきましたが、イタリア語のCuore(心)だったのか…と当たり前のことに今更気づく。

・イタリアの小学校三年生の主人公エンリーコの日記
・両親からのメッセージ
・今月のお話

という三部構成で、これまた私、初めて知ったけど、母をたずねて三千里って、クオレの今月のお話だったんですね。いくつかある今月のお話の中でもだんとつの長さでした。個人的には「すれ違ってなかなか会えない話」というがとても嫌いで、子どもの時にもこのアニメは見なかったくらいなので、ちゃんと話を読んだのは今回初めてだったかも。

本書ですが、全体的にはたいそうお行儀のよい物語でした。

どれもこれも道徳の教科書に出てきそうな話なので、翻訳の和田さんが解説で「唯一の悪道フランティを早々に物語から退場させてしまったデ・アミーチスの<生真面目さ>」と書いているけれども、その通り著者が真面目すぎて、一気に読むとかなり息苦しい。両親からのメッセージなどは特に説教くさく、そんなに直球で語らなくてもいいじゃないか……まるで朝礼の校長先生の話みたいだな…という気もなきにしもあらずではありました。

ただ、十九世紀終わりのイタリアの情景が少し想像できて、その辺りは興味深かったです。子どもたちは一生懸命に切手蒐集をしているらしく、しかもそれが外国切手だったりするのだった(ナカーマ!)。食べ物の描写が今ひとつだったのは残念。

昭和版クオレとの違いですが、目次を比較するとどのあたりの章を割愛したか一目瞭然。例えば、ヴィットリオ・エマヌエーレやガリバルディなどの章(あまりにイタリー的な点)、万霊説や謝肉祭の章(これが宗教的な点)などが省略で、とても納得。

あとは子ども向けに文章を省略してる箇所がちらほらとあるけど、昭和版クオレはなかなかうまくまとまってましたよ。あとね、地名と人名の表記が昭和っぽくて面白い。ジュエリエッタはギユリエツタ、という具合に。トリノもチューリンだったのね。
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by rivarisaia | 2014-03-17 17:43 | | Trackback | Comments(0)

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