英国ヴィクトリア朝のキッチン

前回、料理の話をしたついでに、今回は台所の本です。
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英国ヴィクトリア朝のキッチン』ジェニファー・デイヴィーズ著、白井義昭訳、彩流社

ずいぶん昔に古本で買ったんですけど、これがなかなか面白いので、ちょくちょくヒマな時に読み返したりする。絶版のようなのですが、再版したらいいのになー!

目次は以下の通りです。

第一章 キッチンの見取り図
第二章 女主人
第三章 使用人
第四章 キッチン用品
第五章 ヴィクトリア朝の価値観
第六章 キッチンと菜園
第七章 保存食品作り
第八章 買い物
第九章 朝食
第十章 昼食
第十一章 アフタヌーンティー
第十二章 ディナー
第十三章 夕食
第十四章 飲み物
第十五章 施し物
第十六章 アレクシス・ソアイエ
ヴィクトリア朝のレシピ


本文は二段組みになっていて、白黒だけど図版もあります(図版、なかなか面白い)。

前書きと後書きによると、本書の元になっているのはテレビ番組のようで、最初はヴィクトリア朝の菜園を再現した番組があったのだそうです。それをきっかけに、著者が今度はキッチンを作ろう!となりまして、とあるお屋敷のキッチンを復元し、過去にそういったお屋敷で働いていた料理人を探し出して、昔の料理法を再現するという番組を制作したらしい(うわあ、見たい〜!)。

それを本にまとめたのがこれ。

女主人の苦労から、メイドの階級や仕事内容、当時の料理器具がどんなだったか、そして肝心の料理の内容まで、もりだくさんです。この本、昔のイギリス文学を読んだりする際にも役立ちますし、ヴィクトリア朝以後のお屋敷もの(「ダウントン・アビー」など)に対しても、理解が深まるのでおすすめ。

第16章のアレクシス・ソアイエというのは、ロンドンの有名クラブ「リフォームクラブ」のシェフです。フランスから亡命してきた人で、独創的なキッチンをつくったらしい。亡命ってバベットみたいですね。

巻末には、昔の料理書からのレシピもついてるので(現代でも作れるように変えてある)、作ってみてもいいかも。私はそのレシピのなかの「1年はもつ素晴らしいケーキ」というのが気になります。1年!?(レシピから想像するに、クリスマスプディングっぽい印象)

余談ですが、本書とやや似た様な内容の本に、かつて晶文社から出ていた『シャーロック・ホームズ家の料理読本』(ファニー・クラドック著、成田篤彦訳)があって、こちらはちょっと前に朝日新聞出版から文庫が出ました。シャーロックがブームだからだな…。ならばついでにこの本も復刊したらいいのにー。だれかー。
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Commented at 2014-04-13 08:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by rivarisaia at 2014-04-15 22:24
わ、本当だ! シリーズでセットのDVDがあるんですね。ありがとうございます。
by rivarisaia | 2014-04-12 20:27 | | Trackback | Comments(2)

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