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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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ゴジラ(1954年版)

ハリウッド版『ゴジラ』の予告(最初のやつ)がなかなか面白そうだったので、公開されたら観に行こうかなと言っていてハタと気づいた。

ゴジラはもとより、ロボットなどが出てこない純粋な怪獣映画って、私はほとんど観たことない。

強いて言えば、家で、画面酔いでゲロゲロになりながら『クローバー・フィールド』を観たくらい…。子どもの頃、怪獣には興味がなかったのね、私。

というわけで、初心にかえりまして1954年の第1作目です。「水爆のせいでゴジラが現れて日本を襲った」ということ以外、まったく内容を知らない、ちょうゴジラ・ビギナー。かなり緊張して観たよ!
ゴジラ(1954年版)_b0087556_23512069.jpg

ゴジラ』監督:本多猪四郎(特撮は円谷英二)

太平洋で次々と貨物船や漁船が沈没する事故が発生、続いて大戸島に未知の巨大生物が上陸、古生物学者の山根博士らをはじめとする調査団が島に渡る。そこで彼らが見たものは、伝説の巨大な怪獣であった…


水爆実験をはじめ当時の社会問題を反映していることは知ってたんですが、想像以上に社会的なメッセージが強い作品でした。だからと言って、くどい感じになっていないのが、「ゴジラ」という怪獣を中心に据えているおかげかもしれません。

何だかスケール感がよくつかめなくて、ゴジラがどのくらい大きいのか今でもよくわかってないけど、とりあえずゴジラは高圧電流を流されても、戦車で撃たれても屁でもない上に、あらゆる建物をぶっ壊していました。怖い!

これまで、ゴジラは火を吹く怪獣だと思ってたんですが、あれも炎じゃなくて、光なんですね。いろいろ納得。

さて、こんな怪獣どうやって対処すんの?と、劇中の人々とともに心の中で頭を抱えた私ですが、片目の芹沢博士(平田昭彦)という謎めいた男が、その鍵を握ってましたよ。みんな、あらすじ知ってると思うから書いちゃうけど、芹沢博士がつくった「オキシジェン・デストロイヤー」なる恐怖のブツが登場します。水中の酸素を一瞬で消滅させ、生物を溶かすという、いやいやいやいや…ちょっとそれは……という恐ろしい化学物質。

この存在が世間に知られてしまうと、恐ろしい化学兵器として利用されてしまう、と苦悩する芹沢博士。「オキシジェン・デストロイヤー」をぜひ使ってくれと懇願する宝田明に対して、たとえゴジラを倒すためと言われても使うことはできないのだ、と熱弁をふるう芹沢博士。あなたこそ、真の科学者ですよ(泣)。

でもさ、オキシジェン・デストロイヤーなんですけど、どのくらいの範囲に影響が出るんでしょうね。そして効果はどの程度持続するのかしら。海は広いから、一部の生態系がおかしくなっても、すぐに復活できるのでしょうか。そのあたりも気になるところです。

水爆→ゴジラ→オキシジェン・デストロイヤーと、何この負の連鎖。でもゴジラが退治された後、志村喬演じる古生物学者の山根博士が「一匹しかいないとは思えない…」と不吉なことを言ってましたよ。いや、まったくですよね。嫌な予感しかしませんよね。いずれ第2作も観ることになろうかと思います。

ところでWikipediaをみると『ゴジラ』の制作背景が抜群に面白いです。
「(ゴジラのテーマが)重低音の楽器が主旋律となるため、連日の吹奏で演奏者は脳震盪すれすれだった」のくだりに涙を禁じ得ない…。
Commented by どっかのだれか at 2014-05-09 22:08 x
第一作、第二作だけは、ゴジラは只の災害所謂ツマで主役は人です。
Commented by rivarisaia at 2014-05-11 14:37
第二作も興味津々です。人間模様、面白いですねー。ハリウッド版はどうなんでしょう。。。
by rivarisaia | 2014-05-03 23:50 | 映画/日本 | Trackback | Comments(2)