S.:造本は帳面派なんだけど

本日は「ちゃんと読むのは諦めた! いつか読むかもしれない積ん読本の山へようこそ」という本の紹介です。読んでない本を紹介するなよ、とも思いますが、なにせこの本は造本がすごい。

J. J. エイブラムスがクリエイターとして参加していて、前に映画関係のサイトなどでも話題になりました。

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S.』J. J. Abramsプロデュース、Doug Dorst著、Mulholland Books

V.M. Strakaという作家が記した『Ship of Theseus』という1冊の本、という体裁になっており、この本を借りた Jennifer と Ericというふたりの学生が、本に書き込みをしたり、メモを挟んだりして、コミュニケーションを取っているのを、私たち読者が読む、という構成です。

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したがって本をケースから出すと、ページの間に手紙やらレポートやらが挟まってたり、

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絵はがきやら新聞の切れ端が挟まってたりするわけです。

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本自体は『Ship of Theseus』という小説で、ページの余白におびただしい書き込みが。ペンの色が違うところがポイントです。

本書を読む順番としては、親切な人々の教えに従うと以下の通りです。

1. 小説本文
2. エリックによる鉛筆の書き込み、エリック(黒いインク)とジェニファー(青いインク)の最初のやりとりの書き込み、それに対応する挟み込み
3. 緑(エリック)とオレンジ(ジェニファー)のインクの書き込みのやりとり、それに対応する挟み込み
4. 赤(エリック)と紫(ジェニファー)とのインクの書き込みのやりとり、それに対応する挟み込み
5. エリックとジェニファーともに黒インクでの4度目のやりとり


もう1つ注意点としては、挟み込まれているものがパラパラ落ちて来ちゃうんですが、どこのページに挟まれているかが重要なので、挟み込まれているものを脇によけておく場合、ページ数をポストイットか何かに書いて貼っとくとよいですよ。

さて、私がこれを積ん読本の山へ送る理由です。

造本はすばらしいんですが、そもそもベースになっている小説があんまり面白くない(ので途中で保留にした)。そして、二人の読者のやりとりも、もっとミステリアスな内容だったら、がんばって読む気になるのですが、そこまで面白くないんですよね(そこで途中で保留に…)。

ただね、造本はすばらしいですよ! 惜しむらくは内容…。造本が凝ってる本としては、「The Griffin and Sabine Trilogy 」のほうがよっぽど面白かったんだよなー(次回紹介します)。

『S.』の内容につきましては、渡辺由佳里さんが読了しているので、そちらを参照ください!>紙媒体の本ならではの体験を味わえる『S.』
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by rivarisaia | 2014-11-23 00:17 | | Trackback | Comments(0)

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