The Girl on the Train(ガール・オン・ザ・トレイン)

まだまだベストセラー入りしてるみたいなので、こちらの本の感想書いておこう。売れているということは、そのうち邦訳もでるとおもいます。

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The Girl on the Train』Paula Hawkins著、Transworld

毎日、電車でロンドンに通勤しているレイチェル。電車はいつも、住宅街の側で信号待ちをするのだが、その際に、ある一軒家を眺めるのが、レイチェルの密かな楽しみになっている。その家には幸せそうな若い夫婦が暮らしていた。

ところが、ある日のこと、レイチェルを信じられない光景を目撃し……


やたらと『ゴーン・ガール』と比べられている本作ですが、女主人公がまったく信用ならない語り手な上に、ぜんぜん共感できないというところに、共通点があるかしら、程度です。

語り手の信用ならない度数はかなり高い。後出しジャンケンもいいところだ、お前、それもっと早く言え、と何度思ったことでしょう。しかもレイチェルは、ええとこれはすぐに明かされることなので書いてしまいますが、アル中です。「もう飲まない」とか言いながら、飲んじゃう。そして酔っぱらっちゃって記憶をなくしたりするもんだから、信用度はさらにガタ落ちです。

どうにもだらしなくて、自分に甘いレイチェル。まったく共感できないどころか、読んでいて、何度となく

レ〜イチェ〜ル〜! あんた、もう何やってんの! バカバカバカ!!


と、すっごくイライラしどおしだったんですけども、レイチェルへの不満がいつのまにか同情に変わり、最後のほうでは、「レイチェル、がんばって!」と応援していた私であった。何なんだ……。レイチェル以外の登場人物もけっこう酷いです。

ところで、これだけ話題になっていると映画化しそうな気もしますが、語り手はもちろん誰も信用できない!という構成が効いているので、映像にするよりも文章のほうが楽しめる作品ではないかと思います。ラストで、事実が明らかになってからが冗長な気もしましたが、ページターナーで楽しめました!
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by rivarisaia | 2015-04-23 23:55 | | Trackback | Comments(0)

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