The Thing About Jellyfish

去年のNational Book Awardファイナリスト、NY Timesベストセラー、Publishers Weekly Best Bookなどでちらほら見かけていて、気になっていた児童書。親友を亡くした女の子が後悔の念に苛まれながらも、なんとか立ち直っていく過程を描いた物語。

b0087556_22092520.png
The Thing About Jellyfish』Ali Benjamin著、Little, Brown Books for Young Readers

12歳のスージーには親友フラニーがいて、でもそのフラニーは休暇中に事故で死んでしまった。それ以来、スージーは口をきかなくなってしまう。
泳ぎが得意だったフラニーが溺れるなんてありえない。スージーのママは「そういうこともあるのよ」と言うけれど、納得のいかないスージーは親友が溺れてしまった理由を探そうとする。
もしかしたらフラニーは、猛毒のクラゲに刺されてしまったのでは?
自分の内側にこもり、とりつかれたようにクラゲについて調べ始めるスージーだが、彼女にはもうひとつ誰にも言えないことがあった……

ちょうど小学生から中学生になったばかりの微妙な微妙なお年頃の話で、スージーのお兄ちゃんとその彼氏も「一番きっつい時期だよなー」というようなことを言ってるんですが、まったくもって同感である。

今は学校では友だちが全然いなくて、周囲から浮いてる存在であるスージーが、唯一の親友だったフラニーの死、というかむしろそれに付随するクラゲの生態に全エネルギーを注ぐ勢いで執着する理由は、次第に明らかになるんだけれども、大人になってみれば「子どもの頃にはよくあるよね〜」というような事柄だったりする。でも、それは子ども本人にとっては、すごく心が傷つく一大事なのだ。

ただ、スージーが親友に対して「あること」をしでかした件については、かなりびっくりしました。スージー、いくら変わってる子だからって、それってどうなの……。

ちょっと切なくて、ほろっとしながらも、でも最後は明るい未来が感じられて、おまけにクラゲについてのトリビアも得られるという1冊です。オーストラリアに生息する「イルカンジ(Irukandji)クラゲ」怖い! どう怖いのかは、スージーに教えてもらってください。



[PR]
トラックバックURL : https://springroll.exblog.jp/tb/25604271
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by rivarisaia | 2016-03-31 23:03 | | Trackback | Comments(0)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
プロフィールを見る