T2 トレインスポッティング
2017年 05月 22日
まさか20年後に、同じキャストで続編が作られるとは思ってもみなかったよね。
『T2 トレインスポッティング(T2 Trainspotting)』監督:ダニー・ボイル
1作目が公開された時には、サントラは何度も聞いたし、ポスターのグラフィックもかっこよくて大好きだったんだけれども、じつは映画自体にはそれほど思い入れがなくて、ヘロイン中毒ってつくづく嫌だ……とどんよりした記憶しかなく、そもそも私はアーヴィン・ウェルシュの書く小説とは相性が悪いのだった。
1作目のラストで、主人公(とスパッド)それから残りの2人(ベグビーとシック・ボーイ)は一体このあとどうなっちゃうのか、ぼんやりと不安に思ってましたが、
4人とも相変わらずダメな感じで元気だったよ!
十分なお金さえあれば幸せな人生が送れるかもという1作目の淡い期待はまったく外れていて、お金があってもなくても、20年後も悲惨で荒んでクソみたいな毎日。でも若い頃はピリピリと張り詰めたところがあったけど、中年になった今は「なるようにしかならない」という諦念というか、ある種の余裕が感じられる。
諦めきって一度は人生から降りようとしたスパッドが最後には才能を発揮する。もしかすると1作目も2作目も真の語り手はスパッドだったのかもしれないな。
by rivarisaia
| 2017-05-22 22:38
| 映画/洋画
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