修羅の剣士(三少爺的劍)
2017年 06月 15日
ショウ・ブラザースの『三少爺的劍』(トンシン主演)のリメイク。オリジナルは未見…と思いきや、いややっぱり観たことあるよな……と記憶の細い細い糸をたぐりながら劇場に向かいました。が、オリジナルのことは鎖に繋がれている姜大衛しか思い出せない!
『修羅の剣士(三少爺的劍)』監督:イー・トンシン/爾冬陞 製作:ツイ・ハーク/徐克
原作は古龍です。飲み助でやさぐれた男ふたりがメインキャラなところがとても古龍っぽい。ちなみに金庸のイメージはメインのふたりがダメ男子とツンデレ女子です。久々の武侠映画だったんですけど、やっぱりいいね、武侠物! ああ、懐かしの江湖にただいま!
さて。
最強の剣士といわれた謝曉峰は、別名を三少爺(ケニー・リン/林更新)という。
彼は許嫁・慕容秋荻との結婚式をすっぽかし、その後、しばらくして行方をくらましていた。慕容秋荻は、三少爺との対決を悲願とする剣客の燕十三(ピーター・ホー/何潤東)をそそのかし、燕十三はライバル三少爺を倒すべくお山に向かう。
ところが、燕十三がお山に着くと、三少爺はすでに死んでいた。
ライバルがいなくなっていて、衝撃のあまり巨大な位牌を真っ二つに叩き割る燕殿。持病により自分の余命がもはやいくばくもないことを悟った燕殿は、気を取り直して、良いことをして余生を過ごそうと決意して田舎にこもる。
そのいっぽうで。
三少爺はじつは生きていた。
剣の世界の非情さにすっかり嫌気がさし、妓楼の下男として働く三少爺は、そこで出会った遊女の麗と親交を深めていく。
しかしやがて、三少爺が生きていることは慕容秋荻や燕十三の知るところとなりまして、さあ大変!
という話です。
主役はね、いちおう三少爺。でもね、私の記憶に深く深く刻まれたのは燕殿。
「ウワアアアアア!」と雄たけびをあげて位牌を叩き割ったのも衝撃だったけど、自分の墓を掘ったり、自分の墓石を背負って市場を歩いてたり、仲良くなった男に秘伝の技を伝授したら「まさかのお前が三少爺!? 技教えちゃったから、俺もう勝てないじゃんかよ?」ってなったり、燕殿さいこうすぎた。
こんな刺青彫ったら、なんか性格も悪くなっちゃってさあ…みたいなことをボヤいていた燕殿。あなたの勇姿はしっかり心に焼き付けましたよ!
いずれオリジナルも見直してみます。
by rivarisaia
| 2017-06-15 18:23
| 映画/アジア
|
Trackback
|
Comments(0)