人気ブログランキング |

超級大国民

1995年の東京国際映画祭で上映された作品で、22年ぶりの上映。デジタル・リマスター版で、字幕も新しくなっています。

b0087556_01450928.png
超級大国民(超級大國民/Super Citizen Ko)』監督:ワン・レン/萬仁

90年代の台湾。老人ホームにいた許(コー)さんは、30年前に死んだ友人のお墓を探そうと決めて施設を出る。

戒厳令がしかれ、白色テロが横行していた50年代、許さんは政治的な読書会に参加したことで逮捕されていた。投獄され、拷問に耐えきれなかった許さんは、逃げた友人の陳(タン)さんの名前を洩らしてしまう。その結果、陳さんはつかまって処刑され、許さんは釈放されたのだった。

娘の家に居候しながら昔の友人を訪ね歩く現在の許さんと、彼の過去を交互に描きながら、許さんの人生がだんだんと明らかになっていくのですが、彼自身も、彼の妻子も、とてもとてもつらい目にあっている。投獄された人とその家族の、その後の人生には言い知れない苦難が待っていて、それでも人生は長く続いていくのだった。

ようやくようやく見つけたお墓の前で、許さんが手をついて絞り出すように発した言葉は「陳さん、すみません」という日本語で、それは彼が日本語世代であるからなんだけれども、とてもやりきれない思いで私は胸がいっぱいになってしまった。今この場面を思い返しただけで、泣いてしまう。

監督のインタビューとQ&Aをはっておくので、こちらもぜひ読んでください。




予告編



トラックバックURL : https://springroll.exblog.jp/tb/27582407
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by rivarisaia | 2017-11-05 01:49 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)

見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや