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Children of Blood and Bone

アフリカの神話や文化からインスピレーションを得たというYAファンタジー。三部作の予定の第1作目で、物語の中に広がる世界が想像力を掻き立てられる雰囲気だし、スピード感のある展開も面白く、続きが気になる1冊! 著者はナイジェリア系アメリカ人です。

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Children of Blood and Bone』Tomi Adeyemi著、Henry Holt Books for Young Readers

著者いわく、ヨルバ人文化、ハリー・ポッター、西アフリカの神話などを参照にしているそうで、「ブラックパンサー meets ハリー・ポッター」と書いている人も見かけますが、「魔法と冒険」はあるけど学園モノではないです。

Orïshaという西アフリカ風の架空の国が舞台。かつてこの国は、魔法を使える「maji」と、魔法は使えないが高貴な「K’osidán」という二つの文化が共存していた。しかし11年前、魔術を憎む王Saranによって maji の大虐殺が行われ、王国からは魔法が一掃されてしまった。

主人公の少女Zélieは、大虐殺の際に目の前で Maji だった母親を殺され、いまは K’osidánである父親と、兄のTzainと暮らしている(ちなみにTzainは Majiの血を引いていない)。

ある日、聖なる巻物を手に王宮から逃げ出してきた王女Amariを助けたことによって、Zélieは兄や王女とともに王国に魔法を取り戻すための旅に出ることになる。聖なる巻物の他に、骨の短剣とサンストーンを探し出し、遠く離れた島に運んで至点の日に儀式を執り行わなくてはならない。もし失敗すれば、魔法は永遠に失われてしまうのだ。

しかしZélieたち三人には、王命を受けた王子Inanが率いる追手が迫っていた……


というのが大筋。物語は、Zélie、王女Amari、王子Inanの三人の視点で語られるという構成で、アクションとバイオレンスの要素も強くて、過酷な展開が待ち受けていたりもします。

魔法を使える能力はあるけど、その力が開花していない人たちを「divîners」と呼びます。13歳にならないと魔力を使うことができないので、大量虐殺のときに幼かった主人公Zélieは殺されずにすんだのでした。

実際に魔法を使えるようになった人々が「Maji」なのですが、使える魔術の種類ごとにさまざまな部族が存在しています。白い髪に銀色の目をしているのが魔法を使える部族のしるし。

主人公のZélieも魅力的だし、まっすぐな心を持っているのに肝心な時に勇気が出ない王女Amariが強く成長していく様も読みどころ。そして敵である王子Inanの葛藤っぷりもけっこう辛い。彼がどうなっていくのか読めなくてやきもきしました。

けっこう厚くて、おまけにフォントも小さい本なのに、章が毎回すごくいいところで終わるので、続きが気になってさくさく読んでしまったけど、2冊目はいつ出るのー? (最後、どうなったのか語られてない人物がいますよね!?)

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by rivarisaia | 2018-10-11 22:47 | | Trackback | Comments(0)

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