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Verity

ちょっと前にさくっと読んだ本、感想を書いとこう。もともとロマンス小説の作家が、個人出版のかたちで出したサスペンスです。

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Verity』Colleen Hoover著

お金に困ってる小説家ローウェンは、出版社からの依頼を受け、事故によって執筆できなくなったベストセラー作家ヴェリティの夫ジェレミーに雇われて、ヴェリティが手がけていたシリーズの続きの代筆をすることになる。

執筆のために夫妻の屋敷に滞在してヴェリティの書斎で資料整理をしていたローウェンは、ヴェリティが密かに書いていた自伝を発見、そこには恐るべき内容が書かれていた……

著者は最初に述べたようにロマンス小説の作家で、これもジャンルとしてはロマンスミステリーなのでサクッと軽い感じの内容かと思いきや、広大な屋敷に寝たきりの女性、過去に事故死した双子の姉妹……というゴシック風味の設定の薄気味悪さ漂う作品で、かつメタフィクション。

ヴェリティが密かに書いていた自伝を、後ろめたさを感じながらも、ついつい読んでしまう主人公。だんだん自伝にのめりこんでいくにつれ、ヴェリティに対する疑惑がどんどん深まっていきます。主人公が語り手の章と、ヴェリティの自伝の章で構成されているんですが、ヴェリティの自伝は濃厚ベッドシーンの連続である。

さすがに、またですか……と読者の私がお腹いっぱいな気分になっていたら、作中で自伝を読んでいる主人公も「同じことの繰り返し。もうセックスの章は飛ばして読むことにする!」とうんざりしていて、ちょっと面白い(しかしそんなふうにベッドシーンもりだくさんにもじつはさりげなく意味があって、それが皮肉めいたセリフでバッサリ切られる)。あと、ヴェリティの自伝のベッドシーンが飛ばされたかと思いきや、主人公のベッドシーンが入ってくるという構成にも笑いました。

最後の展開には、うわあってなった。なるほど納得。後味はあまりよくないけど、なかなか面白かったです。

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by rivarisaia | 2019-04-23 23:57 | | Trackback | Comments(0)

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