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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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豊島区にかつてあったという牧場の話

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豊島区の郷土資料館で調べものをしていたときに、昔は大塚に牧場がいくつもあったという記述を見かけて、へええ!と興味をもってさらにあれこれ資料を見たら「明治から大正にかけて豊島区は東京を代表する牛乳生産地」だったということを知りました。そうだったのか。知らなかった。

江戸時代に大名屋敷だった土地を牧場にしたケースもあったようで、お隣の文京区にも20ほど牧場がありました。

冷蔵庫もなくて保存がきかない時代には搾りたての牛乳を毎日配達しなくてはならず、当時は郊外だった豊島区や文京区といった都心周辺で牛を育てていたわけです。牛乳は一合(180cc)7銭、前日に搾乳して瓶詰め・殺菌を行い、翌朝2~3時に40本入り箱を箱車に積んで東京市内に運搬して午前10時には戻ってくる、と豊島区史にはありました。

豊島区の牧場は、アメリカに渡って乳牛を購入した北辰社社長の前田喜代松が、明治23年(1890年)アメリカ流に牛を育てる牧場「北辰社牧場」を高田村に開設。1910年前後には巣鴨村に牧場が集中するようになり、庚申塚から巣鴨4丁目あたりは、牛屋横丁と呼ばれるほどだった(『帝都と近郊』大正7年)とのこと。大塚にもいくつもあるんですけど、天祖神社の近くにある西巣鴨中学校も昔は強国社牧場。

南大塚の東福寺には明治43年(1910年)建立ん疫牛供養塔もあるのだそうです。池袋にも牧場があって、板橋区の小学生親子が調べた「池袋には牛がいた」というレポートがおもしろいので興味がある人はぜひどうぞ(アーカイブリンク)。


以前、広尾にも牧場があったという話を書いたことがあるけど(渋谷区の郷土資料館には広尾の牧場に関する展示があります)、明治〜大正期の東京の牧場や農地について調べると面白そう。うちも先祖には東京の農家がいます。

興味のある人向けにいくつか昔の東京にあった牧場に関するリンクを貼っておきます。

大塚にあった牧場の位置が出てる「大塚の昔話」(LINK切れ
東京の牛乳物語(LINK
東京の牧場(LINK切れ
かたりべ豊島区立郷土資料館だより19号(1990年8月20日発行)(LINK

おまけ:豊島区史からメモした昔の豊島区農産品のリスト
駒込:かぶ
雑司が谷:たけのこ
巣鴨:杏、すもも
なんでこれメモしたのかよくわかんないんだけど、巣鴨あたりは杏やすももが特産だったのね。


by rivarisaia | 2020-07-26 20:40 | 旅行・散歩 | Trackback | Comments(0)