Found
2020年 07月 31日
『Found』
Erin Kinsley著
Headline
11歳になるEvanが、学校帰りに忽然と姿を消す。両親と警察は必死になって探すが、まったく行方がわからない。ところが数カ月後、ガソリンスタンドの不審な車からたまたま少年は発見された。他にも被害者がいるかもしれない状況で、何としても一刻も早く犯人を捕まえたい警察なのだが、事件のショックからEvanは一言も口を聞かない。
ハラハラするというほどでもないのに、なぜかページターナーで読ませる小説でした。あっと驚くドンデン返しのような展開が待ち受けていることもなく、全体的に地味な話といえるかもしれないけど、予算が限られている中で細々と捜査を続けている警察チーム、苦悩する両親、心を閉ざした少年によりそう祖父母といった、誘拐事件に関係する人々の様子が丁寧に描かれていて、そこがとてもよかったです。
家族小説と警察小説が合体したような感じ。したがって、警察小説と思っていると事件解決までの流れが淡々としているように思うかも。意外なところから解決につながりそうなほんの小さな糸口が見つかって、でもしばらく進展がなくてみんなやきもきする、というのが激しい展開のミステリやサスペンスに慣れた身としてはかえってよかったです。
派手な展開の小説もいいけど、こうした地道な捜査が報われる話ももっと読みたいなー。
by rivarisaia
| 2020-07-31 22:32
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