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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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あした晴れるか

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あした晴れるか
監督:中平康

昔の邦画を観る月間。あちこち散歩に行けてないせいもあるけど、昔の東京の街並みを見るのがかなり楽しい。こちらは1960年の映画。


やっちゃ場(秋葉原時代の神田青果市場だと思われる)で働いている新人カメラマンの石原裕次郎が、フイルム会社から「東京探検」というテーマで写真を撮るよう依頼され、フイルム会社の宣伝部員の芦川いづみとともに都内を撮影してまわる中で騒動が起こるドタバタコメディです。

メガネ女史の芦川いづみがキリッとしていながら酒飲みで、おまけにときどきポカッと抜けていて、いい味を出してますが、いづみと張り合って裕次郎を取り合う役柄の中原早苗が、なぜかとても色黒というところにも親近感がわく。それはわたしも色黒だからですけど、こういう映画に登場する女優はみんな色が白い人ばっかりだから珍しいね。

ストーリーはテンポよく軽快でコミカルだし、男女のロマンスが成就するような安易な展開にならないところもよかった。いまひとつどこだかよくわからないロケ地にも興味津々で、ベーカリーがある道はどこで撮影したのか気になるところです。銀座あたりかなあ。他にも野犬の収容施設やゴミの埋立地が登場したり、佃島には渡し船があって漁村みたいな風情だった。東京タワーに向かう桜田通りも一瞬映るけど、都電の線路がある時代で道幅も今より狭い。

面白いなと思ったのは、芦川いづみの弟(杉山俊夫が演じる義侠心のある若者)がボーリング場でバイトしている場面。考えてみれば当たり前かもしれないけど、昔はボーリングのレーンの裏側に人がいて手作業でピンを並べたり、ボールを返したりしてたんですね。


by rivarisaia | 2021-01-18 22:27 | 映画/日本 | Trackback | Comments(0)