ミッドサマー
2021年 03月 22日
週末、久々に低気圧による偏頭痛にみまわれ、土日は頭痛と吐き気でぺしゃんこになっていました。低気圧のたびに頭が痛くなるわけじゃないんだけど、今回は土曜の朝に二度寝したのも悪かったとみた。何にもできないのでずっとぐだぐだしていて、土曜の夜になにか気晴らしに映画でも、と思って観たのがこれ。
『ミッドサマー(Midsommar)』
監督:アリ・アスター
映画館では観てないので、今回初見です。気持ち悪いときに選択する映画じゃない気もしますが、気持ち悪さが倍増することはなかったのでそこは無問題です。『ウィッカーマン』的なフォークホラー。怖くはないし、映像はどこまでも明るい色彩なのに、話はどこまでも薄気味悪い。そして相変わらず、アリ・アスターは死体を適度に整えつつグロテスクに見せてくる監督である。
主人公のダニー(フローレンス・ピュー)は精神的に不安定な女性で、恋人のクリスチャン(ジャック・レイナー)はそんな彼女のことを疎ましく思っている。ダニーは両親と妹をいっぺんに失うという経験をして、さらに精神が不安定になっていた。夏休み、クリスチャンは友人のマークとジョシュとともに、留学生のペレに誘われて彼の故郷スウェーデンのホルガ村に行く計画を立てていた。ホルガ村では90年に一度の夏至祭が行われるというのだ。それを知ったダニーも、クリスチャンたちと一緒にホルガ村に行くことにする……
クリスチャンとその友人たちからウザがられているダニーですが、スウェーデン人のペレだけがダニーに親切です。どうやら彼も幼い頃に両親を亡くしているようで、なにかとダニーに気を遣ってくれる。いっぽうのクリスチャンは、うわべだけのどうしようもないダメ男であることがどんどん露呈していきます。ほんとにこいつサイテーだな。
一行が到着したホルガ村は、美しい自然と伝統の息づくある種のコミューンのような場所。おとぎ話のような世界にみな魅了されるのですが、ところがどっこい。おとぎ話って、よく考えてみたらどれもこれもグロテスクだってこと忘れてないですか!
最初のほうで、祭りは9日間続くというようなことを言ってた気がするんですけど、劇中では9日経ってないと思うんですよ。ダニーたちが到着したのは祭りの初日だったのか、真っ最中だったのかどっちなんでしょう? ラストで行われる儀式が祭りのクライマックスであり、最終日に近いものなのか、それともさらにあの後、メイクイーンに対する何かしらの儀式が行われたりするのでしょうか。そのあたり、詳しく知りたい。
ダニーの彼氏の名前がクリスチャンというところも、最後なんとも皮肉めいてますね。アリ・アスターときたら、ほんとにもう。
by rivarisaia
| 2021-03-22 21:10
| 映画/洋画
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