Every Last Fear
2021年 04月 14日
『Every Last Fear』
Alex Finlay著、Minotaur Books
ある晩、大学生のMatt Pineは衝撃的なニュースを知らされる。春休みでメキシコに旅行中だった両親に妹、まだ幼い弟がガス漏れ事故で全員死亡したというのだ。あくまで事故死とするメキシコ警察に対し、FBIや国務省は何かを疑っている様子だが、それが何か知らされぬまま、Mattは家族の遺体をアメリカに搬送する手続きのためメキシコに向かうことになり……
さくっと読めてビーチリードに向いてそうなサスペンス。Mattと彼の家族、FBIの捜査官Sarah Kellerを中心に、現在と過去を行ったり来たりしながら話が展開します。前半はどう話が転ぶのかわからず、ややスローペースに感じたけど、後半から先が気になって止まらなくなりました。
じつはMattの家族がニュースになるのはこれが初めてではなかった。その昔、Mattの兄Dannyがガールフレンドを殺害した容疑で逮捕された。有罪となって現在服役中のDannyは警察のずさんな捜査で犯人に仕立て上げられたとするドキュメンタリーが制作されてネットフリックスで配信されたことで、世間を騒がしていた。Mattの家族はDannyの無罪を信じて独自に捜査を続けており、メキシコへの突然の旅行も何か関連があるのかもしれない。そこで、Mattは真相を暴こうと決意する。
まあ途中で事件のおよその真相や犯人については予想できちゃったし、Mattをはじめとする登場人物の脇の甘さや、話を何度もミスリードしようとしたり、大風呂敷を広げたように見せかけておきながら実際そうでもなかったり、いろいろな要素を詰め込みすぎてうまく機能してない点などが気にならなくもない。しかし、それでも楽しく読みました。
あとね、Mattは映画科の学生なので時々映画や映画監督の話題を出すんだけど、それもとってつけたような感じでちょっと浮いてたと思う。MattよりもFBI捜査官のSarah Kellerがよかったです。
by rivarisaia
| 2021-04-14 23:16
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