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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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メランコリック

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メランコリック
監督:田中征爾

東大を卒業した後、就職もせず、漫然と過ごしていた鍋岡和彦(皆川暢二)は、なりゆきで近所の銭湯「松の湯」でバイトを始めることになった。ところが、その銭湯にはじつは裏の顔があり……

面白かった。サスペンスコメディなのでハッピーエンドであり、人がたくさん死ぬのだがなぜか爽やかな気持ちになってしまった。

頭いいはずなのにぼんやりとしていて態度もハッキリしない鍋岡は「いるいるこういう人、見たことある」だったし、銭湯で一緒にバイトする金髪のチャラ男・松本(磯崎義知)も「わかる、こういう人いる」という、どちらも割とどこにでもいそうな人物である。

そんな鍋岡と松本が働く銭湯は一見ふつうの銭湯なのだが、閉店後の深夜に「人を殺す場所」として時々貸し出をしていた。しかも殺し屋は銭湯の従業員。そしてそれはたまたま鍋岡の知るところとなり、彼は高額の特別手当に惹かれてずるずると殺しの後始末の手伝いをするはめになる。でもそんな日々がいつまでも平穏に続くはずもなく……。

チャラいと思っていた松本が気が効く上に性格が大変よいやつだったのもさることながら、わたしがいちばん意外に思ったのが鍋岡の両親。あの両親、息子にあんまり関心なさそうな、浮世離れしてるダメ両親と思ってたけど、あの動じなさは浮世離れというより、ある意味達観していて逆にものすごいことなのでは? いっぽうで「変化を嫌う大人」はやはりよろしくないな、と思った次第です。これは若者が意を決して悪習慣を断ち切るという話でもあった。というのはちょっと大げさかもしれませんけど!

by rivarisaia | 2021-04-17 22:38 | 映画/日本 | Trackback | Comments(0)