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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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PASSING -白い黒人-:ネラ・ラーセンの小説の映像化

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PASSING -白い黒人-(Passing)
監督:レベッカ・ホール

原作の感想を書いた際に映画もそのうち観ると書きましたが、昨年末に観ました。細かいところで違うところはあるけれど、大筋は原作どおり。


1920年代のニューヨーク。ハーレムに暮らす裕福な黒人女性アイリーン(テッサ・トンプソン)が、昔の友人クレア(ルース・ネッガ)と偶然出会う。クレアは黒人であることを隠して白人として暮らしており、差別主義者の白人男性(アレクサンダー・スカルスガルド)と結婚していた。

クレアとの再会によって、アイリーンは平穏だった自分の生活が少しずつ脅かされていくように感じていく……

予告を観たときには、アイリーンもクレアも顔立ちがパッシングに見えなくて、特にあんなに黒人を憎んでいるクレアの夫からは怪しまれたりしそうだけど、と思ったのですが、実際に本編を観た際にはそこまで気になりませんでした。

全編モノクロームで静かに淡々と進んでいくんだけれど、それがかえってアイリーンの苛立つ心情を際立たせているような印象も受けた。天真爛漫なクレアがじんわり自分の世界に侵食してくる感じ。でも最後のほうのアイリーンの揺れ動く心情は原作を読んでいないとわかりにくいのかもしれません(私は本を先に読んでしまっているので、映画だけ観た場合にどう感じるのかはよくわからない)。ただアパートを俯瞰していきながら降りしきる雪がすべてを覆っていくラストはよかったです。「あの瞬間」に本当は何が起きたのか、小説でもさだかではないのですが、映画でもそれははっきりわからないまま。真相は白い雪に包まれてしまうのでした。


by rivarisaia | 2022-02-10 23:59 | 映画/洋画 | Trackback | Comments(0)