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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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事件記者9 拳銃貸します

第8話は1960年だったのですが、1年飛んで1962年の映画。またもや拳銃ネタです。物騒だな! 60年代の東京。

事件記者9 拳銃貸します』監督:山崎徳次郎


五反田のおでん屋台でチンピラふたり組が金の相談をしていた。ひとりは白タクをやっていたのだが、警察の取り締まりが厳しくなってきてヤクザの組への上納金が払えない。金を踏み倒して去ろうとするふたりに、おでん屋の女将がいきなり拳銃を出し「一日一万円で貸してやる」と言い出した。


冒頭から拳銃をぶっ放す男が登場します。そいつは銀行ギャングなのですが、早々にビルから転落して死亡。その現場に警察の制止をふりきって入り込もうとする記者たち。このシリーズ、相変わらず警察よりも記者クラブの記者のほうが偉そうな上に、君らは刑事か?という態度。それに警察と記者クラブ、癒着しすぎな気もする。

拳銃事件のあとは、白タクの一斉検挙が行われます。そう、白タクが問題になっていた時代です。検挙現場は池袋で、線路の見え方からたぶん北口。その白タクの取り締まりで金に困ったチンピラが拳銃で強盗をするのですが、殺傷事件を起こしてしまい……と話は展開するのだけど、何よりもおでん屋の生活に疲れた感じのおばちゃんがハジキのレンタル業をやってるという60年代の東京。こわすぎる!! でもこのおばちゃんには、それなりのつらい事情があった。

そして本作ではスガちゃんがつかんだスクープをキャップがボツにします。それが記事になってしまうと、おでん屋の女将のまだ幼い娘の将来をめちゃくちゃにしてしまうから。キャップに対して憤慨するスガちゃんでしたが、キャップは「人間のために新聞があるのであって、新聞のために人間があるわけじゃない」とスガちゃんを諭します。スガちゃんも最終的にはキャップの判断が正しかったことに納得する。これでまた記者としてひとつ成長するスガちゃんなのであった。

さて今回、ワカ末やルピットという常連スポンサーに加えて、山崎パンが加わりました! でもその登場の仕方が笑える。

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おでん屋に向かってカメラが進んでいくと「ヤマザキ」の看板がさりげなく登場


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いきなりパンをふたつ取り出して「おい、ヤマザキパンのカリフォルニアレーズン入り、お前も食べないか?」と聞く男。おでん屋に入って、なぜそこでパンを出すのか。というか、けっこう大きいけど2本もどこに隠し持っていたのか。左側(白タクやってたほう)の男は、いらないといって断ります。そりゃそうよね、これからおでん食べるんだもんね。

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でも右の男は気にせずパンをかじるのであった。
おでん屋台で持ち込みレーズンパン……


余談ですが、本作でのそのほかの注目ポイントは、ガンさんの派手派手しいコートのセンス。また、緊急に輸血が必要になり、その場にいる血液型が合う人が輸血をすることがあったという描写(おかげである記者がスクープをゲットできた)や、ゆるい病院のシステム(身元もよくわからない人物を勝手に見舞客として通してしまう)なども時代を感じる点でした。




by rivarisaia | 2023-03-04 22:36 | 映画/日本 | Trackback | Comments(0)